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あかつき日記     

 

1月30日 「上野でラーメンを考える」

 

あー、今日も来てよかったよー、上野。

あかつき、文明堂と泉屋の袋をさげ、お昼に向かう。

このまえ、松坂屋ファミリーレストランだったからね、
今日は、別のとこ。

「いらっしゃーい。アレ? 今日はひとり?」
おにいさんの声に、アタタカク迎えられる。

もやしそばに、しよっかなー。トローリあんかけが、
あったまるんだよねー。

あかつきの次に、シャネル系ゴージャスおばさん、入ってきた。
「いらっしゃい」の声、三度は低い。
ウフフ、おにいさん、チガイが分かってるねー。

アツアツもやしそば、くる。
まず、スープをひとくち。で、ゆっくり食べ始める。

あーいいよねー、ココ。
あかつき、さぶちゃん、大好きなんだけど、
あそこじゃ、ハフハフ、もー出だしからスピード全開だからね。

ラーメン博物館にも展示されてる、神保町「さぶちゃん」。
わずか7席。常時、十数名待ち。
おじさんは、客が三人または四人、たまった時点で、ラーメンを作り始める。

だから、食べるの遅い人がいると、とーってもメイワク。

客の大半が注文するのは、チャーハン半分にラーメンがついた、
半チャンラーメン。

あかつきは、いつもラーメンだけ。それでも、食べるの遅いから、
全部食べきれないで出てくる。ザンネン無念。

チャーハンも、イケルんだよねー、さぶちゃん。
席は空いた順に座るから、いつもって訳にはいかないけど、
連れと隣になれると、ヒトクチもらうんだ。

半チャンラーメン、永遠に叶わぬ夢だよなー、あかつきには。
赤阪に弟子入りしちゃおっかなー。あっ、早食いは新井だったね。

そんなクダラヌことをツラツラ考えつつ、
もやしそばを完食し、今年初の上野詣でを終えたのであった。


1月29日 「上野松坂屋 その5」

 

文明堂の袋を手にしたあかつき、五歩もいかないうちに、
またしても、アッ!

イズミヤ、イズミヤ、イズミヤーーーーッ!
我が心のクッキー王、「泉屋ホームメードクッキー」のワゴンだーっ!!

あの、泉屋である。
白地に青い浮き輪のマーク、きっかり四角のシブーイ缶。
フタをあけると、中央に鎮座ましますのは、
キング・オブ・クッキー、いや違った、クイーン・オブ・クッキー、
輝ける「リングターツ」さま。

えーい、ひかえろひかえろー、頭がたかいぞー。
赤、緑、黄、黒。きらめく四つの貴石が、王冠を彩っている。

あかつき、ちゃんと 知ってるんだー。
赤は、チェリーアンゼリカ。緑は、ハスのアンゼリカ。
黄はレモンピール。黒は、カレンズっていって、干しぶどうの一種。

あかつきん家では、よそから泉屋をいただくたび、
このリングターツをめぐって、ハゲシイ戦いが繰りひろげられた。

サザエさんでも、「泉屋の輪っか争奪戦」、してもらったけどね。
ま、どこのウチでもやると思うよ。あのミリョクには、勝てないもん。

リングターツに限らず、イズミヤ、キミは偉いぞ。
昨今の、甘ったるいチョコがけ、には迎合せず、
かたくなに、ビスキュイの王道を歩んでいる。

だいたいねー、「なんでもチョコかけときゃ、女子供は喜ぶだろう」なんて
甘くみないでよねー。

あかつきは、大キライだからね、チョコがけクッキー。
ついでに、バターたっぷりすぎのヤツもね。
ヨックモックのシガールなんて、2本でもう、胸焼けするもん。

ああイズミヤー、あかつきは、どこまでもキミについていくよーー。
だーいすきな松坂屋の中で、だーいすきな泉屋に出会えた
ヨロコビをかみしめつつ、
あかつきは、ミックス詰合わせを購入したのであった。

(この項続く)


1月28日 「上野松坂屋 その4」

 

ぶ、ぶ、文明堂の、特設ワゴン!
わが心のドラやき王、三笠山だーっ!!

あかつき、サザエさんの方で、大食いカツオくんに三笠山ふたつ、
食後のデザートに食べさせたことがある。

文明堂三笠山。
あかつき、ずーっと、「ミカサヤマ」が、どらやきを示す普通名詞だと思ってた。

子供のあかつきにとって、三笠山は、屹立するエベレスト。
まん丸満月の、ミカサヤマ一個、今日こそ制覇してやるー
ってかぶりついても、どーしても、食べきれない。
いつもキタナク残しては、
「だから、半分にしときなさいって言ったでしょ」と、
おかーさんに怒られた。

ミカサヤマ一個完食は、あかつきにとって、大人の象徴だったけど、
今、手にしてみると、コレが、しみじみ、ちっちゃいんだよ。
小学校の校庭、こんなに狭かったのかなあ、ってのと同じ。
三笠山、片手にちょこん、載っちゃうんだもん。ナミダ出たよ。

昨今は、「大栗まるごと入ってます」とか、流行ってるけど、
あかつきに言わせりゃ、あんなもん邪道である。
三笠山は、んもー昔のまんま、って書きたいところなんだけど、
ああー文明堂よ、おまえもか。
「きんかん餡」は、ちょっとないんじゃない?

月代わりで、来月は「いちご餡」だと?
ミカサヤマー、あかつき、情けないぞー。

ま、フツーの大納言三笠山も、きんかん餡も、一個130円。
コンビニの、あんパン並である。
ああーっ、時代につれて価値が下がるとこ、
キミは、和菓子界の「不二家デリシャスパイ」だったのねーー。

あかつき、アフレル思いを胸に、
文明堂的キワモノ、「南蛮煎餅」を購入したのであった。

(この項続く)


1月27日 「上野松坂屋 その3」

 

松坂屋の階段は、段差がヒジョーに小さい。
フツーの階段の、半分ぐらいだろうか。
ばあさんになって、足があがらなくなっても、これなら大丈夫。

あかつき、いちお、指定席の目星はつけてある。
やっぱ、横の壁に寄りかかれる、端っこの方でしょ。

前にいちど、ちょこっとだけ座って、大理石のカタさは、確かめてある。
おそらく、クッションは必需品。
とはいっても、持ち運ぶのにかさばるし・・・・

そうだっ、防災頭巾をクッション代わりにしよっ。
大震災の教訓もあるしね。備えあれば憂いナシ。

ホントは、膝掛けや簡易テント、持ち込みたいぐらいなんだけど、
やっぱり、丸見えなことをしちゃうと、
店員さんから追い立てを食らうかもしんない。

こりゃ、目立たないことがイチバンだな。

紺サージのスカートに、七分袖のブラウス。
かぎ針編みの、グレーのカーディガン。
足元は、メリヤス足袋と、ビニール製の草履。

10年ベンチに座り続けても、だれも気付かないような、
銭湯のペンキ富士ぐらい、しっかり背景に溶けこんでいなくてはならない。
あかつき、まだまだ修行が必要だ。
ま、時間はタップリあるんで、ガンバロウと思う。

さて、いよいよ、エレベーターに乗り込む。
天井の真鍮製らしき、ライト。ぐるりのスカシ部分も、アールデコだね。
んもーゴージャスだよー、松坂屋。

エレベーターガールさんのちょいダサ制服は、ニナリッチと判明。
帽子に縫い取りがしてあった。
だが、どーみても、あれ、ブランドには見えない。
そこがいいんだよねー、松坂屋は。チョーエツしてんだよ、そんなこと。

目指すは、六階。
セットくずれバーゲン開催中だって。なんか、おもしろそうだー。

扉がひらき・・・・アッ。 
再び、息を呑む、あかつき。

(この項続く)


1月26日 「上野松坂屋 その2」

 

今年初の、上野、行ってきた。
ホントは、浅草寺初詣が先なのだが、もうこれだけ遅くなったら、
ヘタに中途半端な時期にいって、ホトケさまに遅参を責められるより、
三社祭のドサクサにまぎれちゃうのが得策だから、浅草は後回し。

あかつき、上野に行くときは気合いが入る。
メイクは、ルージュのみ。ユビワを外し、クローゼットから
ところどころ羽毛の出かかったダウンを、引っぱり出す。
毛糸のキャップをかぶり、足元はNBのスニーカー。

まちがっても、フェラガモ履いて、エルメス提げてはいけない。
上野の神様のバチがあたるってもんである。

あかつき的上野哲学の径、ABABから左に折れ、アメ横をちょびっと楽しむ。
「ねえさん、ねえさん、ホラ、脂の乗った、キングサーモン。
 たったの1000円だよっ」  どうすんの? 8切れも。

松坂屋に入る。あー大好きなエレベーターさん、こんにちはー。
扉のアールデコ調レリーフ。いつ見ても、惚れ惚れするほどキレイだよ。
エレベーター脇の、「御案内板」。
レリーフ文字は、右からの横書きだー。おそるべし松坂屋の底力。

あかつき、すぐエレベーターには乗んない。
だーいすきな、階段、のぼらないとねー。
地下のベーカリーから立ちのぼる、焼きたてパンの香り。
あー、ココは世界一、ぜーたくな階段だよー。
あかつきがイソイソ上る階段は、ここだけだもんねー。

今日も、いるいるー。ほのかに懐かしいカップル。
おばさん。背広のくたびれたおじさん。
アッあれは? あかつき、息を呑む。

それは、神々しいまでに、ウツクシイ光景だった。

おじいさんが、大理石の長ベンチで、お弁当を広げている。
青い水筒。左手に、二つ折りの食パン。
広げた白いフキンの上に、ビニール袋。
右手の箸をつっこみ、引き出したアレは・・・春雨サラダだろうか?

そこだけ、ぽっかりと、フェルメールの絵のような、
あたたかさに満ちあふれ・・・

ああーーーーーーーーーーーーっ!
あかつき、フカク、ふかーく反省した。
松坂屋ばあさんになって、上野B級グルメを堪能しようなど、
なんとアサマシイことを・・・・・・

あかつき、シルバーパスで上野詣でをするようになったら、
かならず、信玄袋におにぎり、入れてきます。

いやいや、おにぎりはゼイタクだ。
ホントは、炊きたてのゴハンに海苔とハゼの佃煮があれば、
ほかには何もいらない、思いっきり老人味覚のあかつきだが、
やっぱ海苔は、ゼイタク品。

塩むすびふたつ、にしよう。
そんで、この大理石長ベンチに、靴を脱いで正座し、
二切れのタクアンと共に、幸せを噛みしめたいと思います。

おじいさん、ありがとう。
また一つ、老後のタノシミが増えました。

ありゃりゃ、まだエレベーター、乗ってないよー。

(この項続く)

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1月25日 「聖人のススメ」

 

「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」という、
ジツにながーいタイトルのベストセラーがあった。

あかつき、これかも。
「人生に必要な知恵はすべて偉人の伝記で学んだ」

遠縁のおニイさんからもらった、小学校低学年向けのやつ。
一日一冊ペースでムサボリ読んだ。

シュバイツァー、キュリー夫人、野口英世、コロンブス、二宮金次郎、
伊能忠敬、リビングストン、エジソン、ガリレオ、ナイチンゲール、
シューベルト、ヘレン・ケラー・・・・・・・・

あかつきは、リビングストンと共に鬱蒼たるジャングルに分け入り、
ナイチンゲールと共に傷病兵をはげまし、
ヘレン・ケラーと共に皿から手づかみでニクを食べ、
伊能忠敬と共に足にマメを作った。

「聖人」にメザメたのは、あの小学生時代かもしれない。

ま、あかつき、一言でいえば、単純なカンゲキ屋。
だれかを聖人に列することが、とーっても楽しいの。
いつも、どっかに、いい人いないかなー、ってウズウズしている。

南極点到達後、全員遭難したスコット隊なんか、当然みんな聖人。
凍傷を負った自分が皆の足手まといになっては、と、
自ら仲間に別れを告げて、テントから出てった人もいたんだよねー。

数年前の、上野国立博物館「南極展」。
ムカシの防寒衣料の頼りなさといったら、もう。
ダウンの古着かき集めて、タイムカプセルで届けたかったよ、探検隊に。

一度、聖人の座を占めると、結構安泰なのだが、
1/17「女の色気を考える・本編その2」の藤真利子のように、
スベッちゃうこともあるんで、現・聖人のみなさま、
特に生存中の人たち、がんばってねー。
って要らぬお世話だった?


1月24日 「週刊文春巻頭グラビア」

 

今日は、とても嬉しいことがあった。

もうタイトルもあらすじも忘れちゃったけど、
いつだったか、TV見てた時に、
「えーだれー? この人。いいよーマジ」
と、あかつきの脳裏に刻まれた役者さんが、
なんと、現WBAライト級世界チャンピオン畑山隆則サンであると判明。
やっぱり、タダ者じゃなかったのねー、あの存在感。

この畑山さん、オールヌードでの登場。
こりゃ、左ストレートっていうのかねえ。左の拳をグイッと突き出し、
右は脇に引きつけて、ギュッと握りしめてる。
これが、もう惚れ惚れするような、ゲンコツ。哲学を語るゲンコツだわー。
文春1/25号、産休、便利燐寸。

今週号の巻頭グラビアは、ほかにも盛りだくさんの大豊作。

あかつき、格闘技の世界は、まったくの無知文盲ゆえ、
相撲の千代大海以外は、初めて知る面々。

新日本プロレスの、中西学?
えっ186センチ、125キロ? でかいっ!

歯を剥きだしちゃって。コレは、闘争心を表しているのだろうか?
で、でも・・・この右手・・・こりゃ、おもいっきりエンガチョだよーーっ。

なんか、バッチイものでも、見ちゃったの? 中西サン。
お茶目なんだからー。

Kー1 武蔵さんの左腕、ばってん絆創膏も気になるーー。
献血、だろーか? ヘモグロビン、あふれてんだろうなー、武蔵サンの血。

あーおもしろかったー、「格闘新世紀」。
今度は、是非、女子プロレス頼みます、文春サン。
あかつき、アジャ・コング、好きなんだ。


1月23日 「ダパンプ ISSAを考える その2」

 

1/20付の日記「プロジェクトXを考える その2」に引き続き、
またしても舌の根の乾かぬ、あかつき。
「最近のダパンプ、ちょっとキライ」。

パンプの新曲、「Purple the Orion」。
Orionはオライオンと読むそうだが、沖縄出身のパンプがOrionといえば、
「オリオンビール」っしょ。

あかつきは沖縄、二回行ったことがある。初回はリゾートだけ。
二回目は、北から南まで結構まわった。

いいよねー、亀甲墓っていうんだっけ? あの沖縄のデカイお墓。
東京のせまーいお墓じゃ、先祖と肩寄せ合って、まっ渋茶にヨーカンだろうが、
あんな広々としたお墓なら、こりゃ毎日、酒もってこーい、宴会だよ、きっと。
ケッコン相手見つけんなら、オキナワかもよ、お酒好きの女の子は。
死んでもタノシク過ごせるから。

エメラルドグリーンや藍や水色、刻々と色を変える海もキレイだったなあ。
あかつきの大好物、モズクも採れるしね。いいよー沖縄。

あーもちろん、ひめゆり記念館には行かせてもらいました。
ホント、最後まで偉かったんだねえ、女学生のみなさん。字もキレイでさ、
そんなお手紙の、切々たる内容が・・・(泣)

あかつき、字の上手なヒト、好きなのよ。達筆なら、どんなに性格ヒドくっても
許しちゃうかも。山本五十六長官とか、中原中也とか、うまいよねー、字。

ハッ、また脱線だ。

で、パンプの新曲の振り付け。アレ、いったい何?
あのくらいだったら、あかつきだって踊れるよ。

ロッキングちょいに、ブレイクちょい。アアいう、御大ダンスはねー、
もっと年食った、ダンス歴20年のベテランが、風格漂わせて踊るモンなのよー。
あんたたちは、まだ、ハタチちょっとでしょ。もっと、ハジけなさいよーっ!

まっ、「ラプソディー」みたいの頼むわー、なんて、無理なお願いは致しません。
アレ、一日に何回か踊ったら、死ぬぜ、マジ。

あー、でも、かっちょよかったなー、「ラプソディー」のISSA。
歌が終わってからの、締めのダンス。
ハイキックターン。調子いいときは、カカト、頭の上まで上がってたもん。
そんで、怒濤のキメ。片手腕立て伏せ!
ISSA、フッとカラダを一瞬持ち上げてから、グイって肘を折るの。
ああー、あれであかつき、もう一生ISSAについていこうって、決めたんだけどねー。

ISSAァー、もう少しガンバってくれないと、あかつき、ポルノのアキヒトに
乗り換えちゃうよー。
えっ ドーゾお好きに、ですって? こりゃまた薄情な。


1月22日 「弔辞を考える その2」

 

文藝春秋は去年、「私の死亡記事」という、超オモシロ本を出した。
各界著名人102人が書いた、自分の死亡記事。
こないだ亡くなった、如月小春さんのページもあったなあ。イタマしいことだ。

あかつきは、図書館にリクエストしといて、一番に読んだ。
まっさらな本を渡される時、あー税金取り戻したぞー、至福の瞬間である。

図書館には、ワガママし放題。次々、新刊買ってもらってるんで、
歩道の段差に、けっ躓いて足首ひねっても、
ったく税金どこに使ってんのよ、とケチはつけない。つもり。

あの「私の死亡記事」、結構平積みになってたから、かなり売れたんじゃないかなあ。
そんでもって、こんどの文藝春秋二月号で、弔辞特集。
おまけに、週刊文春1/18号でも宣伝。商売、結構うまいねー、老舗も。

で、モンダイの弔辞60人分。すごいよー。一気に読むと。
あかつきは、まず、「向田邦子へ 澤地久枝」に、一票。
「あなたがいなくなった寂しさはじわじわと心にしみ、・・・・」
あーなんと、美しくやさしいコトバ。ジョロジョロ涙。

次の、「太宰治へ 井伏鱒二」に、一票。
「私の愚かであつたために、君は手まとひを感じてゐたかもしれません。」
井伏先生、こんなウツクシイ日本語の遣い手でいらしたのですね。
あかつき、御作ほとんど読んでません。恥じ入ります。

その次の、「園山俊二へ 東海林さだお」にも、一票。
もー弔辞は友だち、ホントの友だちに書いてもらうに限るねー。
心、こもってるもん。

弔辞の名手と唱われた川端康成、今回は「尾崎士郎へ」一篇のみ。
が、「君去って君のやうな人はゐないのをどうすることも出来ない」は、
やはりノーベル賞もんの風格である。

あかつきが、読んでみたくてたまんないのは、
久世光彦と伊集院静が書いた弔辞。

二人とも、死者に対する視線に限りない優しさを感じるし、
死を自分の体内に取り込んじゃったトコが、まるで双子のよう。
伊集院静は、弟さんと奥さんの夏目雅子、若くして亡くしてるしね。

あかつきが、これまた勝手に等号つけてる、色川武大と「楢山節考」の深沢七郎。
この二人が書いたやつも読んでみたいけど、
天国に弔辞、催促するのもね。

まっ今回の二月号、めちゃくちゃ得した気分なんで、
あしたは豪華なランチ、行こっかなー。


1月21日 「弔辞を考える その1」

 

文藝春秋二月号を、大枚690円はたいて買う。
老後の聖地巡礼のため、倹約に励むあかつきには、イタイ出費である。

文藝春秋は、江藤淳追悼号とか、よほど見出しがそそらないと、買わない。
あと、芥川賞発表のときね。

でも、今月号は、「弔辞特集 全文収録60人分」。
思わず、手がのびちゃったよ。
690円 割る 60人 だと、弔辞ひとつが、11・5円?
いやいや、違うぞ。ハヤまってはならぬ。

あかつきが、文藝春秋購入時、いの一番に開くのは、巻末の「蓋棺録」。
いいねえー、ガイカンロクって言葉。風格があるよ。
完璧、エゲレス語の、オビチュアリーズ、に勝ってるな。

この蓋棺録に、まず100円。
チカラの入れ加減がねー、シミジミ味わい深いのよ。
思いっきり、編集者の好みが入ってるところも、いいねえ。

推理作家・津村秀介? えー知らなかったよー、そういう人。
元広島監督・白石勝巳? うーいいなあ、この文章。書いた人が、
ホントに白石さんのこと、愛してたんだーってことが、伝わってくるよ。
白石勝巳ご本人も、聖人の香りがするぞ。
こりゃ、頭のどっかに、メモメモ。

同級生交歓に、20円。巻頭随筆は、まだ読んでないけど、80円にしとこっか。
ここは、珠玉の一篇が時折まじるので、乱高下、致し方なし。

おっ「文士の逸品」なんて、新しいコーナーができてる。えっ、その十六?
これまで、見落としてたって訳? アブナイ、アブナイ。

島尾敏雄ロザリオ、向田邦子勝負服、椋鳩十ホラ貝。
うわー渋いぞおー。そうだ、「少年椋鳩十物語」、早く読まないとなー。
こりゃ、「文士の逸品」、今後の期待をこめて、
ドーンと70円、行ってみよー。

{690ー(100+20+80+70)} 割る 60 = 7

えーっ、弔辞一篇あたり、たったの7えんー?
こりゃ、近年まれにみる、安い買い物かもしんない。

って、前置きで、また一日食っちゃったよ。


1月20日 「プロジェクトXを考える その2」

 

1月6日、あかつきは、「NHKのプロジェクトXは、思いっきりツボだ」と言った。
その舌の根も乾かないうちに、こういうのも何だが、
「ホントは、最近ちょびっとキライ」。

1/9放送は、田部井淳子さんたち、女だけのエベレスト登頂話だった。

あかつき、登山をする人は、無条件にソンケーする。

ちなみに、「孤高の人」、「強力伝」、「望郷」の新田次郎は、あかつきの聖人。
あそこは、奥さんの藤原ていも、苦難の満州引き揚げを描いた、
「流れる星は生きている」で、聖人。
アレ? もしかしたら、夫婦聖人は、オンリー・ワンかな。

あかつきは、どんな短い地下鉄のエレベーターでも、決して外さないし、
登山なんてクルシイこと、一生したくない。

なんせ、四国旅行で金比羅さまにいったときも、駕籠に乗ろうか、
シンケンに悩んだほどである。

あそこの階段、ナヤムの786引く1、だったっけ? 
その数字をガイドさんから聞いたときは、マジ、卒倒しかけた。
それでも、途中までは、いってくれる駕籠があるそうな。

観光名所の、お駕籠。それも、水平じゃなく、垂直移動である。
駕籠かき代は、おそらく、目の玉ふたつ飛び出るほどだろう。

そうだっ! おみやげ資金を流用しちゃおうっと。
たとえ手ぶらで帰り、薄情者、と罵られようとも、
ココで楽するためなら、甘んじてたえてみせる。

でもさあ、「あたし、駕籠でいきますから」って一言が、
どーしても、出なかったのよ。みんなに悪くってさ。

それで、正解。
ヘーヘー、喘ぎながら上ってるとき、お駕籠に追い抜かされたんで、
どんなお姫さまが? とチラリ目をやったら、
総白髪、齢80いくつかの、おババ姫さん、だったもん。トーゼンだよね。

で、話をプロジェクトXに戻すと、
あかつき、田部井さんたちのことは、こりゃもう、無条件にソンケーするのよ。
大事な娘をエベレストに送り出す親御さんの気持ちとか、ウルウルである。

が、あかつきがプロジェクトXに期待するのは、
「モノ作りに命をかけた人間たち。そこから生み出されるドラマ」。

根っこのところに、「モノ作り」がないと、どーしてもイヤだ。

そういう、「なんらかの技術を追ってる」過程には、
番組の材料にできるような記録が、少ないのかもしれない。

まっ、設計書とかノートとかの類じゃなく、
映像とかみんなの写真やらが沢山残っているような、モノ作りの歴史なんて、
かえって、マガイモノ的な匂いもするけどね。

あかつき、初期のプロジェクトXは、ホント、愛しております。
で、天下のNHK様に対しては、
「頼むから、タネがなくなったら、イサギヨク終わりにしてチョーダイ」
と、心より願う者であります。

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1月19日 「あかつき理想の女性: スキスキ ヤワラちゃんの巻」

 

1月13日「円谷幸吉の遺書」の中で、あかつき、Qちゃんをある意味、
オトシめるような言い方を、しちゃったかもしんない。

決してQちゃんのこと、キライってわけじゃないんだよ。

ゴール直前の、シドニー・オリンピック・スタジアム。
Qちゃんの後ろ、シモン選手がグイグイ追い上げてくるところ。
まんま、東京オリンピックの、円谷幸吉とヒートリー。

あーQちゃん、勝たせてくださいーっ 神様仏様ーっ。
ほんと、シンケンに祈ったもん。

とはいいつつ、
レース前、hitomiを聞きながら、緊張をほぐすQちゃんに対し、
「いいよねー、アンタには監督がいてさー。
 ったく、ノー天気に、腰なんか、振っちゃってー」
と、とてもイジワルな、あかつき。

それもこれも、リユウはただひとつ。
「えーっ、なんで国民栄誉賞、ポッと出のQちゃんなのーっ?
 ヤワラちゃんじゃ、なくってさーっ」

96年アトランタ・オリンピック、女子柔道48キロ級決勝。
北朝鮮の無名選手ケー・スンヒに、まさかの優勢負け。

畳にへたりこむ、ヤワラちゃん、ぼう然。
あーホントの絶望や、フカイかなしみは、
ニンゲンから、涙さえ、奪うもんなのかね。

あんなにヤワラちゃん、ちっちゃく見えたこと、なかったなー。
手を膝にのせて、畳の上に、チョコンってさ。
代わりに、思いっきり泣かせてもらったよ、あかつきは。

あーこれでもう、ヤワラちゃん、柔道やめるのかもしんないなー。
さあ、また4年後を目指そう、なんて・・・・ムリだよ、絶対。

あのアトランタのあと、もしヤワラちゃんが、
もう競技を続ける気力がなくなりましたって、引退発表したら、
あかつき、イサギヨク受け入れてたよ。って、あんたにゃ、関係ないって。

だから、ヤワラちゃんが、シドニーめざしますって言って、
連勝快進撃して、去年の福岡国際で10連覇して、
シドニー直前もケガが絶えなくって、
それでも金、取りますってセンゲンして。

んもー、ヤワラちゃん、ありがとう。
たとえ、シドニー初戦敗退だって、
ヤワラちゃんは、あかつきの聖人だよーって思ってた。

で、公約通りの金。
もー、めちゃめちゃ、うれしかった。
さすが我らのヒーロー、ヤワラちゃんだ!

ヤワラちゃん、これからも柔道に、恋に、ガンバッってね。
何があっても、あかつき、応援し続けるからねー。
でも、オリックスのタニ選手って、いったい何ものなの?


1月18日 「ジャパニーズ・ポップスの将来をウレってもいい?」

 

しかし、ペドロ&カプリシャスの、あの三曲、
「別れの朝」、 「ジョニーへの伝言」、 「五番街のマリー」。
アーみんな、歌詞が、とびっきり上等だねえ。

男と女の、切ない世界を、しっかり描ききってるよ。
フクイクたる、ブランデーの香り。
曲をモチーフにして、一時間ドラマぐらい、作れそうだ。

そんで、全編に、その曲が流れてんの。
あー欲しいよ、そんなの。

俳優は、おもいっきりレトロがいいなあ。

「別れの朝」なら、原田芳雄と山本陽子の、ゴールデン・北海道コンビとか。

ああ、ダメだ。原田は、「ジョニー」だ。あの、ちょいムサイところ。

となると、おしゃれな「別れ」は、田宮二郎かー。
田宮・山本の、ゴールデン・北海道。やっぱ、こっちが真打ちだったよ。

田宮二郎の、外科医モノ。しびれたなー。
あかつきが見たのは、再々放送ぐらいかもしんない。夕方のやつ。

額のフカーイ縦皺がねえ。ホンモノ、男だぜえって感じで。

そういや、田宮の遺児、どうしちゃったんだろう。
超美形なのに、素朴でマジメーでさ。
生き馬の目を抜くゲーノー界で、ホントやっていけるんだろうか、この人、
とか思ってたら、いつのまにか、きえちゃったよ。

あかつきも、そりゃカラオケいけば、歌うけどね。MAXやSILVA。
でも今の歌、歌詞が超つまんない。

キミはひとりぼっちじゃないんだよー」
ハイハイ、わかってますよ。そんくらい。

サザンはさ、ときどき意味不明もあるけど、
バラード、おもいっきりポエムだし。
高気圧はビーナスたちの交差点」なんて、
うーん、いいなあ。一行詩の世界だ。

ラルク。時々、?だけどさ、
「snow drop」は、よかったねえ。
まんま、渡辺淳一「阿寒に果つ」。

そういや、最近、渡辺淳一が「ウィタ・セクスアリス」(あの、イ、が出ないよー)
みたいの出したね。
あかつき、「阿寒」で自殺しちゃう、あの渡辺淳一・初恋の人の写真、
すんごく楽しみにしてたんだけど、
ページめくってみたら、ありゃりゃ。

まー魔性の女であることは間違いないんだしさ。
男と女じゃ、ビジンに対する感覚が違うのかな、と自分をナグサメたり。

でもさ、やっぱ、あかつきの感覚が、どっかヘンなのかも。

ラルクのhydeなんか、マジ同性好きかと思ってたんだけど、
結婚、でしょ。

こりゃ、久保田利伸、
「あー日本は同性好きに対してはキビシイからねー。
NYでおもいっきり楽しんで、イイ曲つくってよ」
って応援してたんだけど、カレも違うんだろうねえ。

って、今日は、あちゃこちゃ飛んじゃって、
タイトル、どうしようかね。


1月17日 「女の色気を考える・本編その二」

 

あかつきが、女の色気を感じるゲーノー人。
その一、故・太地喜和子。

情がフカクってさ、男に尽くして尽くして、そのあげくに棄てられるって女、
やらせたら、天下一品。

ちょい吊り上がったネコ目に、涙いっぱい浮かべてさ、
上目つかいに、ニラまれてごらん。

もー、真夏のバター。とろっとろに溶けちゃうよ、あかつきは。

あー、あかつきが男だったら、あんな女に惚れられてみたいねー。
あかつきだったら、ぜーったい、泣かせたり・・・・・・するか、やっぱり。

涙を必死でこらえる、あの顔、毎日でも見たいもんね。
ごめんよ、たいち。

あー、たいちを呑み込んだ伊豆の海、あかつきは恨んじゃうよー。

 

あかつきが、女の色気を感じるゲーノー人。
その二、藤真利子。

藤真利子は、TV版「飢餓海峡」(水上勉原作)の八重役によって、
永世聖人の座を獲得していた・・・・・・・
はずだった。NHK朝の連ドラ「ふたりっ子」までは。

藤真利子が、都市緑化コンサルタント事務所の、
女シャチョーだとーーーーっ。

ダメだよ、藤。ぜーんぜん、似合わないもん。

やっぱ藤はさあ、ロンパリの目に、涙いっぱい浮かべて、
唇、かんでなきゃ。

あーしまったー。「ロンパリ」も、禁止なんだねー。
ツライよ、あかつきは。
「しゃし」ってつぶやいたって、ゾクっとこないもんね、「ロンパリ」みたく。

 

あかつきが、女の色気を感じるゲーノー人。
その三にして真打ち、故・前野曜子。

「桃色吐息」の高橋真梨子は、元・ペドロ&カプリシャス 二代目ボーカル。
「ジョニーへの伝言」、「五番街のマリー」を流行らせた。

その、初代ボーカルが、前野曜子。
あかつきが、サザエさんで書いた、
「♪別れの朝 ふたりはー さめた潮汁 のみほしー」の元は、
曜子さんのヒット曲、「別れの朝」ね。

この曜子さん、子供だったあかつきに、
「大人の女の人って、こーんなに、色っぽいのかなー」と、
初めて思わせた人。

キャンディーズの蘭ちゃんを、もっともーっと、強力ビームした感じ。

黒いストッキングに包まれた脚が、んもー、
この世のモノとは思えないぐらい、なまめかしくってさ。

あー、ホネなんか、どこにもないぐらい。
抱きしめたら、形態安定じゃないけどさ、そのままへっこんじゃうような。
やわーらかな、アブラが、全身をすっぽり覆ってたな。

あーホント、素敵だったよー、曜子さんは。

だから、何年前だったか、美容室でめくってた女性週刊誌のなかに、
「あの人は今」みたいな特集記事があって、
曜子さんが、もうかなり前、肝臓の病気で死んでたって知ったときには、
ショックだった。

あかつき、それまで、曜子さんのこと、すっかり忘れてたんだけど、
記事を読んで、あーそうだったんだなー、
あかつきの女性観は、曜子さんの影響大だったんだなーと、
気付かされたのよ。

で、曜子さんは江戸川区出身だそうだから、
江戸川のどっかにある、曜子さんのお墓は、
あかつきの聖地ね。いつか調べて、
お墓参りしたいと思ってる。

大好きだった故・春日野親方(元横綱栃錦)が、小岩だから、
そことペアでね。


1月16日 「女の色気を考える・本編その一」

 

あかつきの好きな女性は、あまたいるが、まず、その一。
「銀座高級クラブのママ」。

人柄で客をよぶ女傑ママじゃなくって、
「顔でダマして、心でホクソ笑んで」って、正統派(?)タイプね。

けだるい昼下がり、リビングの虎の一枚皮の上に、
しどけなく座る、シルクガウン姿のママ。
ケータイを取り上げ、メモリー78を押して、一言。
「きょう、同伴、お願いしてよ」

シャチョーさん、欣喜雀躍。
大事な商談をキャンセルし、
だらだらとヨダレ、パブロフの犬。
夕刻、ママ行きつけの美容室に、イソイソお迎えにあがるってやつ。

ホントに、いるんだぞ、四谷近辺には。

薄化粧あるいはノーメークの、とびっきり美人が、
昼過ぎに、チワワなんか連れて、散歩してんの。
ありゃ、絶対、銀座ママだよ。

誰にミツがせたのか、タカソーなひとえ仕立てのコート。
手首なんか、折れそーに細くってさ。全身ヤワヤワしてて。
「ガーラスの 銀ママーたちー」
聖子ちゃんなんか、メじゃないよ、ほんとに。

アー、そんなママなら、ビジネスやっても、成功するな。

どんなにアクドイこと、やられても、
冴え冴えした顔で、一言、
「ごめんあそばせ」なんて、言われてごらん。
あかつきなら、許しちゃうよ。

たとえ会社潰されて、多額の借金負わされたとしても、
あのツメターイ美貌を、脳裏に浮かべつつ、
至福のうちに、首吊るんだろうなー、って訳ないか。

ま、ソーリ大臣も、サイコー裁長官も、あの迫力・押し出しには、
負けると思うよ。

どんなに悪いことやっても、人相悪くなんないし。
それどころか、ますますビボー、冴えわたっちゃって。

そういえば、気迫とか、気概ってコトバは、ユニセックスだけど、
気位ってのは、女だけだね。

でもさ、そうなると、
そんな銀座ママにジャガーなんか買わせちゃう、
ダパンプISSAみたいな、ヒモが、一番エライのかねえ。
って、また、ISSAに戻っちゃったよ。

こりゃ、まだまだ終わらないな、「女の色気」。

(この項続く)


1月15日 「女の色気を考える、つもりだったのに」

 

昨日の日記の最後、浅草はお寺だったっけね。

まっいいか。あかつきの中では、お寺は限りなく神社なんだから。

だってさ、絶体絶命のピンチになったとき、
あたしゃ 美智子妃殿下のファンだから、神様だーとか、
鑑真ホントにごくろーさま、じゃっ、仏様だーとか、区別しないよ。
どーかお助け下さい、神様仏様ーって並べるもん。

まっ、いい加減な等号をつけるのは、あかつきのクセでもある。

たとえば、短編小説における、
山本周五郎(日本)=O・ヘンリー(米)=ジェフリー・アーチャー(英) とかさ。

あーそうだー。この前(1/6プロジェクトXのとこ)、
最後に見る映像テープ120分、考えかけたけど、
最後に読む1000ページっての、いいかもー。

あかつきはたぶん、ジュン文学は、入れないな。
J・アーチャーは、「ブルフロッグ大佐」(「十二の意外な結末」新潮文庫)、
にしよっか。
甘ったるい酢豚がダイっきらいだったあかつきが、
今じゃ、スーパーのトレー・すぶたくんにも、
「アー今日もおつとめ、ごくろうさま」なんて、声なんかかけてるし。

でも、日記って、ホント、いいモンだねえ。
小学校の絵日記か、友だちとの交換ノート以来だけど、
人生を豊かにしてくれるよ。
書いてると、つぎつぎと楽しいこと、見つかって。

まっ 「あかつき日記」は「ばかつき日記」だけどさ。
ばかつき、にマジ代えちゃうことは、できないんだよなー、これが。

「暁鈍行」は、モチロン「暁の超特急」のもじりなんだけど、
自分のこと、あかつき、あかつき、って呼ぶたびに、
んもー、天にも昇る気持ちなんだよ。

その訳は、おいおい書こうっと。カウンターが動いてればさ。

ああー。HP、作ってるときは、これで好き勝手なこと書けるな、
って思ってたんだけど、カウンターつけてみたら、
増えてるー増えてるーってのが、うれしくってね。

これも、ニンゲンのサガなんだろうか。
我ながら、アサマシイよ。
でも、どうぞ続けて、見てやってねー。
ちょいとお知り合いにも宣伝してー、なんてズーズーしいことは、
いわないからね。

アリャリャ。今日は、ホントは、女の色気ってお題だったのに。


1月14日 「浅草を考える」

 

今年は地元の神社だけで、浅草寺初詣を済ませていない。
まっ、ここまで遅れたら、今年の御利益を期待するのも、無理ってもんだから、
いつでもいいか。

あかつき、一応東京モンなんで、今半すきやき、松喜ステーキ、麦とろコース、
駒形どぜう等々、浅草にはずいぶんお金を落とさせてもらった。

で、たどりついた結論が、
「富士には月見草、浅草にはレトロビンボー」。

ビニール貼りの椅子や、卓上占い機が懐かしい、
参道裏の、小さなソバ屋かラーメン屋で腹ごしらえをして、
ポンと賽銭を投げ、花やしき方面に抜ける。

履き物屋の、テキ屋さんサンダル。男性向け洋品店の、鳥打ち帽。
ぞろりと安物がかかった、着物屋。荒物屋の、竹ぼうき。
甘味屋の、皿に盛ったおいなりさん二つ。

そして花やしき。ディズニーランドのホーンティッド・マンションは、
3回で飽きるが、花やしきのお化け屋敷は何度でも飽きない。
ジェットコースターの背景なんか、
なつかし木造に、洗濯物、はためいちゃってる。

六区のストリップ劇場。週刊誌のグラビア特集で見ただけだが、
いいねー昔の踊り子さんは。なで肩、胴長、大根足。
二代目だったか、大酒のみで、引退後、肝臓をやられて
若死したジプシー・ローズなんか、えもいわれぬ影があってさ。

そして、春川ますみ。最近、出てこないので、
市原悦子で代用してるけど、イチハラ、頭よすぎちゃってねー。だめよ。
踊り子さんと、幸せな老後、なんとなくしっくりこないんだけど、
春川ますみなら似合うよ。若い頃からぼけてるから、
ホンモノのボケがきたら、マトモになっちゃったりしてねー。
そんじゃダメだよ、春川は。

芸人には、ホント、狂気が似合う。
ネプ投げの、巫女、あれもいいなー。

ネプチューンのNY旅行。たぶん、マンハッタンからコニーアイランドに向かう、
地上を走る地下鉄車内だと思うんだけど、
地元の人を怒らせるようなこと、平気でやっちゃうんだから。

こうぇーぞ、あの電車。白目がぎらりと光る、胸囲2メートルぐらいの、
ブラック・ピープルばっかだぞー・・・・ああー、ごめん、あかつきは、
決してサベツ主義者じゃないんだよー。キング牧師のSOMEDAY演説、
ヨーデルがかってるところなんか、おもいっきりツボだし、
ジャクソン師、応援してたよ。
ブラック・アメリカンの中から、いつ大統領が誕生するかって、
真面目に期待してんのよ。

ただ、肉体的な迫力がねー、あまりにも日本人と違いすぎてさ。
あのコニーアイランド線。窓の外に目をやれば、
スプレー落書きとか、人っ子ひとり歩いてない、真昼の大通りとか。
あかつきの中で、怖さが増幅されちゃった部分が、あるのかもしんないけど。

で、ネプ投げの巫女、へーきでちょっかい出しちゃうんだからさー。
あれ、絶対フツーじゃない。あとのふたり、まじ、ビビってたもん。
いいよー、あの巫女。

でも、どうして浅草がネプチューンになんの?
あっ 巫女つながりねー。

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1月13日 「円谷幸吉の遺書」

 

1968年1月9日、64年東京オリンピック男子マラソンの銅メダリスト、
円谷幸吉は、自衛隊朝霞基地の宿舎内で、自死しているのを発見された。

で、毎年1月9日、あかつきは、円谷の遺書を読んで、彼を偲ぶ。
あかつき的聖人はあまたいれど、この円谷、三大聖人に入るのは間違いない。

あの、遺書だ。
「父上様 母上様 三日とろろおいしゅうございました。
 干し柿、もちもおいしゅうございました。・・・」

あかつきが、円谷の遺書を知ったのは、高校生のとき。
当時寝ても覚めても、の中原中也が、すっかりブっ飛ぶ衝撃だった。

山本周五郎だって、小津さん映画だって、鼻の奥がツーンとし始めた時、
あかつきはいちお、我慢はするのだ。
アアー、泣いちゃだめー。コレは作りモンなのよー。
こうやって、どれだけガマンできるか、がんばってみるのも、
結構快感だったりする。

が、円谷のは、まじ本物の、「遺書」である。
もー出だしから、涙腺はバリバリ全開。

17人の甥姪の名前を、残らず挙げたうえに、
「立派な人になってください」だよー。

そして怒濤の最終章。
「父上様母上様、幸吉は、もうすっかり疲れ切ってしまって走れません。
 何卒 お許し下さい。
 気が休まることなく、御苦労、御心配をお掛け致し申し訳ありません。
 幸吉は父母上様の側で暮らしとうございました」

クゥー クワァー つぶらやーーーっ。
こんな美しくて哀しい日本語、しらないぞーっ。

あかつき、Qちゃんが金メダル取ってから、小出監督の本とか読んでみた。

スゴイね、小出監督。Qちゃんの精神状態から、体調から、こまかーくチェックして、
戦略たてて。万全のサポートだ。

Qちゃんは、ある意味、「小出監督金メダル獲得プロジェクト」に、
自分のカラダだけ、提供すればよかったんだ。
それも確かに大変なことだけどね。
いちお、アタマは、監督がやってくれる。Qちゃんのかわりに、色々考えて
くれたんだもんね。

でも、つぶらやは、椎間板の手術を受けて、再起を期したとき、
彼のことを親身に考えてくれるトレーナーひとり、側にいなかったんだよー。

円谷の遺書は、あかつきの中では、「情」の遺書。
鴎外の「知」の遺書、
「余は 石見の人 森林太郎として 死せんと欲す」と並び、
あかつき的二大遺書である。

というわけで、ケゴンは入らないの。ごめんね、藤村クン。

で、円谷の生地、福島県須賀川市は、死ぬまでに一度は行ってみたい、
あかつきの聖地。
ま、聖地は国内外たくさんあるんで、元気な老後に向けて、
からだ、鍛えておかないとねー。


1月12日 「弟がほしい」

 

ただいま、7日午後。
なんと、カウンターが100超えている。
不思議だー。

HPを出したのが、4日から5日にかけての深夜。
即、某板に、ご報告した。
友人・知人には、言ってない。

某板は、きのうっから、アクセスできない状態。

これはきっと、天国の町子センセも、カウンタ−押してくれたのね。
先生、ごめんなさい。日記ばっかりで、サザエには、なってません。

で、今日は「おとうと」。

実は今朝、1/7付け日経新聞 文化面エッセイ 「弟の結婚」 俵万智
に、参ってしまった。

俵万智、これまであかつき的ポイントは、ゼロ。

「サラダ記念日」は、「あー勝手に、サラダでも煮しめでも、食べてればー」、
「チョコレート革命」は、「ちょっと、バイトでもしてごらんよ、近所のスナックで」。

ところが、このエッセイ、弟への愛しさ、自らは非婚を貫こうとする覚悟、
父母への思いが、ジツーに暖かく伝わってくる。

すごいぞっ万智さん。2001年ベストエッセイ集に掲載当確だぁ。

で、「弟」といえば幸田文。
おねえさんは、うまく食べ物を嚥み下せない死期迫った弟のために、
ブツブツに短く切ったウドンを、
すーっと湯気と共に丼から引き上げて長くみせようとしたくだり、
たまらなくツボだったことを、思い出した。

同時に、あかつきはおとうとがほしいよー、が再燃しちゃったのよ。

あかつき、もうこの年になれば、男は顔じゃないってこと、一応は分かってるつもり。
あんまりかわいい弟を連れていて、
「んまあ あの年増 いくらミツいでいるのかしら」と、思われるのもシャクである。

表彰台で俯き目を赤くしていた、柔道のシノハラ。確か27ぐらいだよね。
おもいっきりツボだが、ちょいデカすぎて目立つのがなあ。

やっぱ、天国のシューベルトかなあ。
あかつきねえさんが、女の子にモテる服とか、おしゃれなメガネとか、
ちゃんとアドバイスしてあげるからねぇ。
でもさ、ねえさんシュミ悪いからって言われちゃったら、どうしよう。


1月11日 「大食いTVチャンピオンを考える」 その5

 

プリンス小林は、本名「小林尊」。

前回の北海道で頂点に立ったとき、女王・赤阪に、
「尊子の「尊」を、引き継いでいる、小林クンに負けたのなら本望」
とまで言わしめた。

あかさかぁ、あの名言、あかつきはますます惚れたぞー。

そんときの、小林クンの、エラソーな態度。
「ありがとうございます。ボク、がんばります」
ぐらい、言えないのかねー、キミは。

だが、小林クン、確かにかわいい。
彼に限っては、「大食い不健康説」も、あてはまらない。
バラ色の頬。歯並びのきれいな口元。いかにも健康そうだ。

昔、大食いチャンピオンに、医者のタマゴがいたそうだ。
「大食いなんて健康に悪いこと、医者として患者さんにしめしがつかない」と、
さっさと足を洗った彼、今はまったくフツーの量しか食べない、という。

小林クン、今のうちにやめちゃいな、大食いなんて。
このまま続けていれば、そのきれいな歯だって、ガタガタになるだろうし、
さらさら血液も、ドス黒くなるよ。

そう言いたいあかつきが、一方に。

小林クン、このままいっちゃえー。キミは、あの赤阪・岸に
勝ったんだよ。チャンプには、責任ってもんが、あるんだ。
センパイたちが、粛々と進む、「大食い・死のロード」。
今度は、キミが先頭に立つ番だよ。

そう肩を押したいあかつきも、一方に。

大食い道、かくもふかし。


1月10日 「大食いTVチャンピオンを考える」 その4

 

皇帝・岸は、これまで、ヒジョーにあかつき的ポイントが低かった。
はっきりいえば、限りないマイナス。

ウドン大食いだったか、岸が熱いのぬるいの、お店の人に注文つけたときには、
「ごちゃごちゃ ほざくんじゃねーよ。ったく、大食いの
 風上にも置けないヤツだ」 あかつきは、ひとり怒った。

これまでの岸は、いてもいなくっても、
でもまあ、枯れ木も山のにぎわいっていうし、
まっいいか、ってぐらいだったのよ、あかつき的には。

ところが人生、何が起きるか分からない。
今回、岸は一挙に挽回、マイナスを帳消しにしたのだ。

「岸の大食い一人旅」。一駅一食で中央線を下っていって、
どこまで行けるかって企画なんだけど、あるレストランで、
こんなやりとりがあった。

司会「岸さーん 「無芸大食」っていうけど、ここまでくりゃ、
    もう立派な「一芸大食」ですよー」

岸 「ボクの座右の銘は、「無限大食」ですヨ」

カーッ、無限大食! 瀧井孝作「無限ほうよー」かよー。
やるじゃん、きしぃー!! 

かくして、岸は一気にザブトン10枚獲得。
んなもん、いらないって? それもそうだね。
こりゃまった、シツレイしましたぁ。

で、次。プリンス小林。

(この項続く)


1月9日 「大食いTVチャンピオンを考える」 その3

 

気がつけば、激しく脱線していた。

でもまあ、おもいっきり怖いってツボを押されるのも、
結構、快感だったりして。

あかつき、どんなに怖いモンでも、見たがるタチかもしんない。
誰かの背中に、隠れてさー。すぐ逃げられるように。

で、本題は、あかつきがいかに女王・赤阪に心酔してるかって、
ことだったよね。

あかさかぁー、あかつきはどこまでも、キミについていくよー。

そして、もし万が一、赤阪が先に死ぬようなことがあれば、
赤阪の伝記、書かせてちょうだいねー。

「我、盲いても  大食い女王・赤阪尊子一代記」なんてタイトル、どう?

印ゼーで、「赤阪尊子記念館」、建てるからね。
祥月命日には、墓参りも欠かさないよー。

お供えは、大盛り天丼でいいかな?
でもさあ、あかつき、やっぱ天国では、赤阪にゆっくり休んでもらいたいよ。
日本橋たいめいけん2階の、「小皿料理」にしよっかー。
あれなら、少しずつ、おいしいもの、食べられるし、
最後には、ちょびっとだけど、ラーメンもでる。

とまあ、いろいろ楽しんじゃって、ごめんね、赤阪。
これも、女王がシモジモに、功徳を施してるってことで、
ゆるしてねー、あかさかぁ。

で、次は皇帝・岸。

(この項続く)


1月8日 「大食いTVチャンピオンを考える」 その2

 

あかつき的結論「大食いは業である」。

赤阪レベルになると、もう、大食いはツライ、さっさとやめて長生きしたい、
なんて甘っちょろい考えは、脳裏をよぎったりしないのだ。

死神の首ねっこを、ぐいとひっつかんで我が身に引き寄せ、
大食い死のロードを粛々と歩む・・・それが今の女王・赤阪であり、
赤阪を追いかけるお供の雑種犬が、皇帝・岸である。

女王・赤阪は、早晩、糖尿病の進行による眼底出血で、視力を失うだろう。

そんな赤阪が、もし白い杖片手に、東京見物にやってきたとしたら・・・
このあかつき、万難を排しても、盲導犬がわりに駆けつける覚悟だ。

「♪これが、これが、にじゅうばし、きねんーのしゃーしんを とーりましょね」
東京見物のお約束、JR東京駅丸の内口から、赤阪の手を引いていこうか。

いやいや、めしいたりといえども、女王・赤阪。
「♪きーんの おくらに ぎーんの 鈴」
夢のお馬車は、かなわぬまでも、
せめて浅草雷門前の、観光人力車ぐらいは。

東京モンのあかつきも、一度、アレには食指が動いたが、
30分1万円だったか、ヒドク高くてあきらめた思い出がある。

しかし今回は、女王・赤阪のご案内役という、一生の栄誉である。
老後のたくわえを取り崩すのに、なんのためらいがあろう。
そもそも、あかつきは、うしろを歩けばいいのだから、女王一人分だけだ。

いや、その必要はなかった。
雷門前、「女王・赤阪の、おなーりー」と、あかつきが一声あげれば、
どっからか、かごかき、もとい車夫志願の屈強の若者たちが、
われこそは女王のしもべに、と続々、名乗りをあげてくれるだろう。

そん中から、あかつきが、好みのタイプを選べばいいだけである。
ハッ、出過ぎたマネを。ここはひとつ、女王のお好みをお伺いせねば。

赤阪の年からすると、「♪キミたち おんなのこ ゴーゴー」か、
「♪やめろっと いわれても フンガッ フンガッ」 あたりだろうか。

いや、舟木一夫・絶唱を「♪あーあーあ タカコー」と、一人替え歌
してたかも。さすがっ、われらが赤阪だ。

絶唱。こうぇーぞ、あれは。
吉野の旧家のぼっちゃんが、ずーっと慕っていてくれた小雪っていう女中の、
死体と婚礼しちゃうんだぞ。

あかつきは、昔、親戚のおねーさんが、宝物にしてとってあった、
「りぼん」の付録マンガで読んだ。
しばらく、トイレにいけないほど怖かったが、今なら、
「もう一度見たいモノ、ベスト30」に入れたいと思ってる。

でもあかつき、今はもーっと怖いモノ、見つけちゃったからねー。
「死せる花嫁への愛」 ベン・ハリスン著 延原泰子訳 早川書房。

死体を掘り出して、復元して、一緒に暮らしちゃうんだぞー。
ウギャーッ!!
見開きの、あの写真がーーー脳裏によみがえるーーー

ハアハア、動悸が激しくなって、キーボードがかすんできたぞー。
ここでお休みしよう。

(この項続く)                    


1月7日 「大食いTVチャンピオンを考える」 その1

 

1月4日夜、「大食いTVチャンピオン・オールスター」を見る。
昨年末、TVガイドでチェックして以来、ずーっとたのしみにしてきた、
あかつきの思いっきりツボその2、である。

前回の北海道大食い決勝で、まさかの赤阪・岸両巨頭が敗退し、
現チャンプは、プリンス小林。この小林クン、んもー嵐もまっさおの、
超美形。色白の顔をうっすらピンクにそめ、ハフハフ、ラーメンを
すする姿は、まさに絵になる、大食い新人類なのだ。

今回、あかつきの大好きな、野獣・藤田の姿はなかった。
しかし、あかつきが勝手に親衛隊員を任じる、女王・赤阪の婚約破棄が、
正式に明かされたので、嬉しかったよー。赤阪は、ことぶき引退の宣言後、
けっこうすぐに復帰したので、何でかなーと思っていた。

破談になったお相手は、赤阪のファンだったらしい。それがどうして?
と思うんだが、そこんとこは触れられなかった。
ゲストは、赤阪のファンという、片岡鶴太郎。
この鶴太郎、赤阪好きと、映画「異人たちの夏」でのおとうさん役という2点で、
あかつき的にはポイントが高い。

で、大食いについて。

「食欲は健康のバロメーター」というが、こと大食いに関しては、
まったくそれがあてはまらない。

逆に、「大食いは不健康のしるし」だ。 女王・赤阪の張りのない肌を、
皇帝・岸のこけた頬を、二人の不自然な口元を見よ。

あかつき、両巨頭は重度のトーニャ・ハーディング、もとい糖尿ではないか、
とにらんでいる。で、ブリッジか、部分かは分からないが、あれは入れ歯だ。

もくもくとウドンやソバをかっこみ、10メートル海苔巻きに食らいつく、
女王・赤阪の脇には、常に、赤阪流タカジアスターゼ、砂糖ぶっこみ水があった。
加えて、天文学的な咀嚼回数。
あかつき、誰か「口内万歩計」発明してくれないかなあ、と思ってるのだが、
一勝負で、一体彼らは何万回顎を動かしているのだろう?

あれでは、糖尿病に、顎関節症に、入れ歯にならない方がおかしい。

が、彼らはやめない。

なぜだろうか?            

(この項続く)

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1月6日 「プロジェクトXのこと」

 

「ホンダソウイチロウ」とつぶやくだけで、涙腺がゆるむあかつきにとって、
「NHK プロジェクトX」は、おもいっきりツボである。
モノ作りをする人、大好きだー。

学生時代、センパイが工学部土木学科から建設会社に入った時には、
後光がさしてみえたよ。
たぶん、あかつきが、人並みはずれて不器用だからかも。
小学校時代、図工「2」が燦然と輝く通信簿、もらったことあるもん。

で、「プロジェクトX」。
青函トンネル、黒部ダム、宮大工、しんかい、すばる望遠鏡、VHS・・・
どのテーマもそれぞれ忘れがたく・・・
公団ダイニングキッチン! by all means 公団ダイニングキッチン!

あそこのねー、ダイニングキッチンの考案者が、
自分だけ広い家に住むわけにいかないって、
生涯?間四方の家で暮らしてたってとこ、
もういっかい、みたいのよー。
未亡人が、今でも庭に残してある、古ーい流しもねー。
たのみます、NHK。

最近、最後の晩餐とか、自分の葬式に流す曲とか、流行りだけど、
最後に見る映像テープ120分っての、どうかなー。

あかつきは、入れるからさ、「?間四方」のとこ。
「ローマの休日」、記者会見のとこも入れよう。
「ニュー・シネマ・パラダイス」の最後、
切り取ったラブシーン・フィルムを、つなげて見るとこ。
「道」で、ザンパノがジェルソミーナの死を知るとこ。
「大地の子」で、養父が一心を守るとこ。
「すずらん」で、萌ちゃんのともだちが、孤児院で死ぬとこ。

そうそう、マンガもあったよ。
ベルばら、アンドレとオスカルの、
「すべてが我を御身にみちびく」のあたり。
川崎苑子の、題名わすれちゃったけど、
「キラキラと輝いてた なつかしいあの夏」。
高野文子は、どれにしよう?

「本田宗一郎」モノは、井深さんの追悼インタビューも含めて、
堂々の5分枠、確保しなくっちゃ。

こりゃ、まだまだ考えんとなー。
で、尻切れトンボだけど、この項、終わり。


1月5日 「ダパンプISSAを考える」

 

きのう、ISSAが出たんで、続けて書いちゃおっと。

あかつきは、面食いである。
思い起こせば、少年隊では、右手にニッキー、左手にヒガシを握りしめ、
「ソースにしよっかなー やっぱしょうゆも捨てがたいしー」と悩んだ。
光ゲンジでは、断然、赤坂クンである。お習字、うまいんだー、アキラくんは。

で、ダパンプとくれば、当然ISSA。
「♪ドキューン ズキューン むねうっつー まなざしはーかなりー」
で、完全にヤラレた。

ダパンプの紅白初出場は、「ラプソディー イン ブルー」。
あの年末、あかつきはテレビにはりついて、ダパンプを録画しまくった。

クロスターン、ハイキックと、ラプソディーの振り付けは激しい。
口パクで済む番組は、ISSAの踊りも弾けるが、
実際に歌うレコ大などは、実にキツそうであった。

そしていよいよ紅白。ほかの3人の緊張ぶりに対し、
ISSAの落ち着きっぷりといったら、もう。

ニヤリ、と流し目をくれるところなんぞ、んーもうっISSAったらー、
あかつきは全身フルエたよ。あの大晦日、締めの紅白、
ボーカルISSAの体は、限界に達してたはずなのに。

ISSAダンスの魅力は、彼の身体能力の高さによるものだ。
筋肉番付に出たら、ケイン・コスギにからむよ、きっと。
本人カポエラが好きといってるが、あの足首のやわらかさ、
ぜえーったい、ハウス向きだし。

で、なによりISSAの魅力は、いかにも薄情そうなところ。
「おまえだけだよ」とかいって、何人も手玉にとってるね、あれは。
ISSAから、「頼むよ 300万」とか言われたら、
もーがんばっちゃうんだろうな、女なら。

ゲーノー人で、ISSAほど、ヒモやホストの似合う男はいない。
で、ISSAほど、醒めてるヤツもいないよ。まだ若いのに。
歌やめたら、おとうさんとおんなじレッスンプロやっても食えるしー、
ISSA教でもはじめてバカな年増だまそーかなーとか思ってんでしょ。

そこがまた、いいんだけどねー。
ビバ、ISSA。


1月4日 「紅白歌合戦 紅組司会者考察」

 

「紅組司会者・二年連続クボジュン」を知ったとき、あかつきは悲憤コーガイした。
衰えたりといえども、紅白は日本国一大行事。
地球の裏側ブラジル、お年を召した移民の方々にとっては、年に一度、
ふるさと日本の懐かしい年越しをしのぶ、大事なよすがなのだ、紅白は。
そこに、英語はしゃべれても百人一首もそらんじられないような、
いまどきのカワイイ女の子が、日本人女子の代表でございーと、
デカイ顔して出てこられても、こまるのである。

ここはひとつ、あかつきに紅組司会者選考を任せていただきたい。

第一次は、お約束の水着審査である。
五頭身以上は、バツ。つまり、なで肩、胴長短足のA型体型ね。
ポイントは、日本人女子の由緒正しき、大根足。
おばさんたちを、「アー今晩は、フロふき大根にしよっ」とスーパーに走らせ、
おじさんたちには、「おでんの大根で、キューっといっぱいやりたいなー」と思わせる、
みごとな下半身の持ち主のみ、第一次通過。

第二次は、文部省唱歌審査ね。
課題曲は、短いから、「しゃぼん玉」にしよっと。大好きなんだー、これ。
二番の「♪しゃぼんだま消えた 飛ばずに消えた うまれてすぐに こわれて消えた」、
ちゃんと歌ってねー。

これじゃ、あんまり簡単なんで、ペーパーもやろっかなー。
出題は、滝廉太郎の「箱根八里」にしよう。
      「♪はっこねっのやっまはー てんかのけんっ」の、アレね。
問一 「函谷関がある国を、現在の国名で答えよ」
問二 「まえにそびえ しりえにさそう、を漢字に直せ」 え? 難しすぎる?
問三 「羊腸の小径、の意味を答えよ」 ちょい想像力があれば、クリアでしょ。

最終の第三次は、あかつき面接といこう。
理想の男性、聞いてみるんだー。
キムタク、しんご、そりまち、フクヤマ、平井ケン・・・・
みんな、ブー。ハイっ、おつかれさまでしたー。

ビートたけし。「はいっオッケー」
高島家・次男。「オッケーオッケー」
柔道のシノハラ。「はーい、待ってましたぁー。大オッケー」
ダパンプのISSA。「はいはーい。やっぱパンプは、KENよりISSAだよねー。
            ハッ。ごめん。今回はダメなのよ、ISSA。ゆるしてー」

で、栄えある紅組司会者はー、
え? そんなヤツ、いないって?
あかつきも、そう思うのよ。

天国から、一葉女史、呼んでこよっかー。
気の利いたコメント、してくれそうだ。擬古文で。
でもさあ、ゴホゴホ咳して、NHKホールに結核菌まき散らすのもなあ。


1月3日 「デパート屋上考察」

 

あかつきは、デパートが好きだ。
デパートに一歩踏み入れると、「♪花さき花ちる よっいっはー」、
藤山一郎さんの「東京ラプソディー」が頭の中で鳴りはじめ、
その場で踊りだしたくなる。思えば、子供時代、
日曜午後のデパート詣では、あかつきん家のレジャーだった。
あかつきのデパート好きは、筋金いりなのである。

で、デパートといえば、屋上である。
あかつきが考える、由緒正しきデパート屋上とは・・・
・ ペットショップ。一年以上売れてない、犬猫多し。
・ スナックコーナー。チョイまずのキツネうどん。日世コーンのソフトクリームあり。
・ ちゃんとレール式の、汽車ぽっぽ。200円はX。100円でお願いねー。
・ ペンキのはがれかけた、ベンチ。
・ 鳩少々。たくさんいると、フンが大変だからねー。
・ 営業の途中の、くたびれたおじさん。
・ 東京見物にやってきた、気持ちよく垢抜けない親子連れ。
  おかあちゃんは、赤んぼをばってんおんぶして、たわわなおっぱい、頼みます。

あかつきの一押しは、東急日本橋店屋上であった。
東急は、全館そこはかとなく、だるーさが漂い、
デパ大食堂黄金律を脈々とうけつぐ、最上階のお好み食堂は、
あかつき的には、堂々の銀メダル。
おみやげには、我が心のアンドーナツ王、「サンジェルマン」のジャポネが。

その東急日本橋店も、今はもうない。あかつきの好きなトーキョーが、
どんどん消えていくー。

年取ったら、デパート屋上行脚の旅に、でよっかなー。
九州・四国とか、あかつきの大好きな屋上が見つかりそうだ。
それまで、全国のデパート屋上、がんばってねー。
おてんと様が、見てるからねー。


2001年1月2日  「上野松坂屋」

 

あかつきは、上野が好きだ。
暮れの30日にも行ってきた。まず、ヨドバシカメラをのぞき、
アブアブの先から、左に折れる。ロンドンスポーツをちょいひやかし、
アメ横に突入。 うわーすごい人の波だー。
「塩数の子っ1000円だよーっ」 安いっ! 
でもいらないよー。だって、松坂屋に行くんだもん。

アー松坂屋だー。おひさしぶりー。
チョイださ制服のエレベーターガールさん、こんにちはー。
あかつきは、早くもヨダレが出そうだよ。
新館連絡通路を抜けて、めざすはわが心のデパート大食堂王、
松坂屋ファミリーレストランだ。

おっ今日は空いてるー。いそいそと、食券を買う。
かたやきそば、税別650円なり。
ピンクの頬をした、ウェイトレスさんが、お茶を運んでくる。
白いエプロンに帽子。少々訛ってるのが、またいいんだよねー。
お茶のお代わりは、アルミの急須。

きたきた、かたやきそば。
割り箸袋には、ただ「松坂屋」とのみ。いさぎよいぞ、松坂屋。
レトロガラスびんのお酢を、たっぷりかける。

パリパリやきそばの上に、白菜・人参・玉ねぎ・ブタ肉・ハムのあんかけがたっぷり。
シャリシャリは、くわい。うずら卵は、よけとこっと。最後に食べるんだから。
ウーン、幸せだー。

松坂屋本館階段の踊り場は、大理石の長ベンチになっている。
ホームレスさんが、昼寝してたり。おばさんが、地下で買ってきたおべんとう、
ほおばってたり。気持ちよく田舎っぽいカップルが、けんかしてたり。
何でもアリの世界。

館内には、アメ横帰りの大袋をぶらさげた人も多い。ちょっとトイレを拝借組も、
おおらかに受け入れる。おおっ懐がふかいぞ、松坂屋。

年取ったら、松坂屋ばあさんになろっかなー。
シルバーパスを首からぶら下げ、都バスを乗り継いで、週に1度は上野詣で。
お昼には、「きりん」の、お雑煮やうどんもいいなあ。
年金が入ったら、豪勢に、「みはし」のクリームあんみつなんぞ。
おみやげは、「ナガフジ」の玉子パン。あれなら、入れ歯でも食べられそうだ。

お腹がくちくなったら、松坂屋に戻って、大理石のアンモナイト探すんだー。
で、100個目のアンモナイト、見つけた日に、ポックリ逝く。
アー楽しみー。

上野松坂屋よ、永遠なれー。

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