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あかつき日記

 

3月31日 「アムロがんばれ」

 

寒の戻り。
コート、もうクリーニングに出したんで、薄着でガマンしてたら、ゾクゾクし始めた。

直帰。
こんな日は、ホットミルクとテレビに限る。

「Mステーションスペシャル」 二時間特番。
あかつきは途中、アムロちゃんのトコから見た。

あーびっくりしたなぁ、もう。

まぶた総ラメ。
何も見ていない、醒めきった、氷の瞳。
あれは、ロートレックの描いた、パリ場末の安酒場、アプサンのんだくれ娼婦のドロリ濁った目だ。
クラムスコイ「忘れ得ぬひと」の、時空の彼方を虚ろにさまよう目だ。

昔っから、トークは盛り下がるヒトだったけど、この生気のなさ、尋常じゃない。

そして、かすれ声の苦しげな、「CAN YOU CELEBRATE?」。

一体どうしちゃったんだよー、アムロちゃん。

いや。20歳そこそこで、おかあさんのコト、ジゴク見ちゃったアムロ。
無理もないか。

カラオケで散々歌わせてもらった、
「Body feels EXIT」 「Chase the Chance」 「a Walk in the Park」。
シャムかアビシニアンか何だか知らないけどさ、
古代エジプト高貴な猫のようなオーラ発してた、
あの頃の輝くアムロには、戻れるハズ、ないよね。

ところが、新曲の「think of me」。

マジいいんだよ、これが。
艶やかで伸びる声、まさか口パク? 疑っちゃうほど。
タマシイを感じる、大人のバラードが、まっすぐ心に飛び込んできた。

アムロちゃん、こりゃ凄いよ。
早速あした、ツタヤに走らせてもらいます。

アムロの次は、小柳ゆき。

バックダンサーに気を取られ、歌は聴きそびれた。
新曲「deep」。
ジャズをベースに、ハウスなんかも取り入れたダンスが、えらくカッコいい。
ショートボブのキツネ目ねえちゃん、うまいよー。もっと撮してよー。

かぶりモノ系の野猿も見る。
木梨、思いっきりチカラ抜いてたけど、センスの良さはやはり光ってた。

大阪で結構有名なブレイカーだったという、ナイナイの岡村。
最近はミュージカル俳優の、少年隊ニッキー。
運動系ゲームでいつもマッチ負かしてた、トシちゃん。
それに、一茶やキムタク、木梨とかを加えて、
芸能界ダンスバトル、是非一度、見てみたいものである。

ありがとう、テレ朝。

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3月26日 「おばさん万歳」

 

あかつきは、おばさんが大好きである。

七時過ぎ、息せき切ってスポーツクラブにかけつけるあかつきに、
おばさんは、バナナをくれる。
おばさんは、カンロ飴をくれる。
おばさんは、パスコのアンパンを半分くれる。
おばさんは、庭で育てたキーウィーをタッパーに詰めてきて、すすめてくれる。

ちなみに、ロッカールーム内は、飲食禁止である。

しかし、おばさんに注意をする人は、だれもいない。

当たり前だ。
おばさんは、イチバン偉いのだから。

まず、滞在時間だ。

フリーのインストラクターは、レッスンある時だけだし、
スタッフは早番遅番、当然ローテーションで休みもある。
しかし、おばさんは年中無休。無遅刻無欠勤である。

一日8時間、一週7日フル出動、休館日を月二日とすると、
8時間 x  28日 = 224時間
ひと月224時間、一年で2688時間。

年間2000時間労働のご時世に、これはもう、立派なモンである。

こんだけのパワー、クラブ内垂れ流しは、あまりにも惜しい。
地熱発電、ソーラー発電に代わる、おばさん発電、
ぜひ研究開発していただきたいものである。

また、おばさんは偉いだけではなく、やさしい。

ロッカー前で若いコが荷物広げてて、仕方なく待ってると、
「ちょっと、そこ邪魔よ」
どかしてくれるのは、おばさんである。

スタジオが寒すぎて、鳥肌立っちゃったとき、
「ちょっとクーラー切ってよ」
これもおばさんの出番。

だから、あかつきも、お気に入りのイントラのレッスン開始直前、
おばさんが割り込んできたって、文句いわないし、
おばさんのパラパラ、阿波踊りになっても、絶対笑わない。

ロッカールームの数少ないソファ、おばさんがやってくれば席立つし、
黒総レースのガードル、はみ出し腹からは目をそらす。

「今日も、楽しかったね」
おばさん、今度はイチゴのタッパーだ。

いただきまーす。
ビバ! おばさん!


3月21日 「万病に効くNHK」

 

えげつないコト書いたら、さっそく熱が出た。
自業自得である。

冷えピタシートを額に貼り、ゾクゾク寒気封じのホッカイロ、首のうしろ付け根に貼り、
軋む関節に、ウトウト、イタイヨー、ウトウト、イタイヨーで寝返り打ちつつ、一晩。

熱、まだ下がりきらず。
せっかくのお休みだが、予定をキャンセル。
うつらうつらしてると、記憶の底に沈んでたモノが、次々と浮かび上がってくる。

肺炎こじらせ、三学期全休した幼稚園時代。
八畳客間のフトンから眺めてた、杉板張りの天井。
あちこちに潜んでた、年輪模様のオバケたち。

後年、ムンクの「叫び」をひとめ見て・・・・
わーっ! あんときのオバケだーっ!!

熱出してお休みすると、おかーさんが作ってくれたブラマンジェ、
おいしかったなー。

タマゴのおかゆ、アイスクリーム、白桃の缶詰。
少し具合がよくなると、
鍋焼きウドンや茶碗蒸し。
あかつきのお気に入り小鍋は、
ナベ底にキレイに一直線、ヒビ入ってるヤツだった。

昼過ぎ、かなりラクになり、
録画しといた、NHK「映像の世紀 東京都」後編を見る。

1945.3.10 東京大空襲。焼夷弾1700トン。死者10万人以上。

「焼け出されたボクたちは、おとうさんのおともだちのおうちに、ご厄介になりました。
こんど、そのおともだちのご親戚が満州から引き揚げてきて、
六畳と四畳半のおうちに、今は三家族で住んでいます。」
男の子のナレーションの、消え去ったウツクシイ日本語。

そして敗戦。
野草を煮て食べる家族。
サザエヘアの母親におんぶされた、顔中デキモノだらけの赤ん坊。

なのに、堀立て小屋の前、テレビカメラを向けられた若い女性は、
まるで大輪のバラが一気に開いたような、
屈託のない笑みを、満面に浮かべてみせたのだ。

なんという、生命力! 伸びやかな魂!
あかつき、なぜか、ナミダ滂沱。

高度成長期に移ると、
アコガレの郊外2DK団地に移り住んだ、若夫婦プラス赤ん坊の三人家族。
明るい未来を確信した、キラキラ輝く目。

よかったねー。
シアワセ、あれから沢山訪れてくれたよね?

ビデオで心の垢を落とし、
シャワーで寝汗を流し、
夜には、すっかり回復したあかつき、
ワォ! 今日は、年1回の、NHKのどじまんチャンピオン大会じゃないかっ!

熱出なかったら、出かけちゃって、見れなかったよー。
大トリの「オリビアを聴きながら」、ド真ん中直球に、再びナミダ。
プロジェクトX「カンボジア日本橋」、ベトナムに消えた技師に、みたびナミダ。

ああー今日の熱、神さまのお導きだったのねー。

なんたってあかつき、受信料、年一括口座引き落としですもん。


3月18日 「田宮二郎のこと」

 

朝七時台のテレビは、あかつきの大事なゲイノー情報源である。

で、中居正広主演「白い影」最終回だとーーっ!

あの、タバコ吸わせりゃ天下一品。
フゥーっと顔しかめてケムリ吐き出す時の、額のふかーいタテ皺が、
強烈フェロモンを放つ、故・田宮二郎のはまり役、
天才外科医直江が、スマップ一の蚊トンボ、ナカイ君だとーーっ!

ちょっとソレ、あんまりじゃない?

芸能人何百、何千いるかしんないけど、
ナカイ君は唯一、テレビに映しだされた瞬間、あかつきにチャンネル変えさせる人。

それもこれも、あのビストロ・スマップである。

ナカイ君がゲストとしゃべってる間、残り4人が二組に分かれて、ゲストご所望の料理をつくる。
全員で料理を試食したあと、どちらのチームの勝ちか、ゲストが判定。

初めて見たとき、この全員試食のシーンで、あかつき、目がテンになった。

中居クン、持ち上げた皿に口つけて、フォークでズルズル。口あけたまんまグチャグチャ。
合間にフォーク持った手で、鼻の下ゴシゴシ。

うっそーっ! なに、このヒト!

あかつき、健康なヒトが食欲むき出して、丼メシわしわしかき込んでるのは、好きなのよ。
永谷園、お茶漬けも「メシ、時々あさげ」も、好感度高い。

でも、ビストロの中居クンの姿は、「たくましい」にはほど遠く、単に「意地汚い」。
あんまりスゴかったから、もしかして演技かもしれないと、次の回も見てみた。
ゲストが箸を進めやすいように、わざとガツガツ、食べてんのかも・・・
結論。あれ、演技じゃない。お里が知れるってヤツ。

瞬間、大嫌いモード、針、振り切れた。

そんな中居クンが、ニヒルな都会派、直江医師だとーっ!!
ゆるせないっ!! って、ベツにあんたに許してもらわなくてもいいけど。

なんたって、猟銃自殺なのよっ! 田宮二郎は。
猟銃持ってたってことは、クマかキツネかモグラかしらないけどさ、
英国貴族のアカシ、「狩り」をタシナンデたってことなんだから。
あの、艶のあるバリトンで、「よしっ! ポチ、かかれっ!」。
アッアーごめん。田宮のイヌに、「ポチ」はなかったよ。

そんでもって、口にくわえたのか、心臓に銃口押し当てたのかしんないけど、
猟銃で自分撃ち抜くなんて、ド派手なことしちゃうオトコ、
世の中にそうそういる?

短銃コメカミってのは、昨今、一つのお約束みたいだけど、
猟銃よ、猟銃。
田宮の他には、あかつき、文豪ヘミングウェイしか知らないよ。

中居とじゃ、格がちがうのよ、格が。

田宮の直江医師、あかつきが見たのは、再々放送だったか、夕方の放映だったけど、
今でも覚えてる。
田宮が山本陽子抱きしめるシーン。
アアー、これがオトナの愛ってやつなのねー。
純愛じゃない、物憂げなタダレタ愛。
中居クンと竹内結子?
学芸会やってんじゃねーよ。

新世紀最初の怒りに、しばし震えた後、
再び美白水パッティングにとりかかった、低血圧のあかつきであった。


3月14日 「カウンター1000突破!」

 

ワーイ!!

みなさま、ありがとうございまーす。

新世紀突入にコウフンした勢いで、
タダのHP、作ってもらったはいいけれど、
看板の「今日もサザエでーす」はイツワリだらけ、
あれほど好きだったサザエは早々に飽き、
調子こいて日記を一週間先まで進ませたと思ったら、
たちまち更新サボリまくり、
掲示板もなく、リンクもない。

こんな身勝手なHPに、よく来てくださったものである。大感謝。

ま、友人に言わせれば、あかつきは典型的なB型ニンゲンだそうで、
身勝手なトコは、もう直しようがない。

自分では、ヒジョーに心外だけどね。
ツキアイ、決して悪くない方だと思ってるしー。

多数決でイタリアンに行ったら、
皿の真ん中でエラソーにふんぞり返ってるパスタだって、
ちっこい真鯛ゴタイソーに揚げてそこら辺の葉っぱ振りかけたヤツだって、
「ああーコレが、もりそばとお刺身だったらなー」と内心思いつつも、
キレイに平らげているのだ。

でも、身勝手、確かにチョビチョビ、あるかもね。

まず、あかつきは、ケータイ嫌いである。
そりゃ、夜中や休日、長電話はするけどね、
ウチのでっかい受話器握りしめて。
が、軽薄なケータイは、
アタシ発信機つけた伝書鳩じゃないもんと、
長らく購入を拒否していた過去がある。
今はシカタなく持ってるが、着信音、鳥の鳴き声のまんま。

もう二年前の機種だから、ボタンはむき出し、
バッグの中で、ヘンに押されちゃったりもする。
でもまあ、用は足りるしね、買い換え予定は当分ない。
同じく着メロも、入れる予定ナシ。
今時、鳥の鳴き声なんてヒトいないから、すぐ分かるし、かえって便利。

ま、平たくいえば、単なるメンドくさがりです。

自宅のパソコンは、初代も二代目もワープロ専用機だった。
入れてもらったゲームは、手もつけず。
ワープロソフトも、一太郎の4.3だったか、ずーっとアップしないで使い続けた。
三代目パソコンで、ようやくネットにつなげたが、
モチロン、ポストペットもAAも「元気してる?」ってご挨拶メールもなし。
なんでも身軽がイチバンだからねー。

聖地巡礼用の電子地図も、やはりムヨーの長物であった。
ニンゲン、好きなことしか続かないものよのう。
あかつきんちにきたパソコンは、仕事デキルところを見せつけられず、
ちょいとお気の毒。
だが、これも運命。あきらめてチョーダイ。

しかし、このHP、どうしよっかー?

あかつきが教わったのは、入力と、アップロード方法のみ。
今、「過去のあかつき日記」になっている一枚目の日記は、
ある時から飽和状態に陥り、入力中ヘンな縦線が現れるようになった。

それを必死で消しつつ、書き込みを続けていたが、
これ以上はカワイソウだと、シロウトにもわかったから、
「ごあいさつ」を潰して、二枚目の日記、現在の「あかつき日記」を始めた。

そして今ふたたび、限界点が迫ってきた。

潰せるページは、もうない。

他人の手を煩わせるのは、あかつき、本意ではない。

この二週間、翔泳社のガイドブックが、本棚から強力ビームを発している。

アッアーーーッ!!

みなさま、日記の更新、最近サボリがちなのは、
決して、怠慢決め込んでるワケじゃないんです。

今後とも、どうかよろしくお願いしまーす。


3月10日 「最後の晩餐週間」

 

昨日の夕食は、鯛のお刺身、ウドと新タマネギとワカメの和風サラダ、大根のおみそ汁、富貴豆。
もう、「最後の晩餐」にしたいぐらいの、大好物オンパレードだった。

しかし、考えてみれば、「最後の晩餐」が一食だけというのも、サビシイ話である。
「晩餐週間」ってことにして、せめて死ぬ前の一週間ぐらい、好きなモン、
トコトン食べさせてほしい。

たとえカラダに悪かろうと、激太りしようと、便秘しようと、下痢ピーしようと、
寿命が残り七日をきったら、どーでもかまわない。
ついでに、メンドーな化粧や歯磨きもやめちゃおっと。
アッだめだ。スッピンじゃ、ジム、行けないしー。

しかし人生、何が無駄だといって、化粧に費やす時間ほど、無駄なモンはない。
あらー、今日はホレボレするほど、マスカラ、決まったわー、と思っても、
どうせ夜になりゃ、ゴシゴシ落とすのだ。
ま、あかつきの場合、エアロの最中に半分ハゲて、シャワーで総ハゲである。

一時、眉にタットー入れんの流行ったけど、どうせなら、化粧タットーっての、開発してほしいよ。
化粧は流行あるから、一年ぐらい保てば十分だ。
ああーそんなの出来たら、シアワセだなー。
化粧がいらないってなら、あまった時間で、一ヶ月に文庫本一冊は軽いぞ。 

で、「最後の晩餐週間」、あかつきは何を食べたいか、マジメに考えてみる。

まず、総菜系では・・・
・ 豆腐の白和え 具は人参・こんにゃく・ホウレン草。白ゴマはくどいからX。
・ わけぎのぬた 白ネギでもOK。かまぼこ、最後なんだから、ちょっとは張り込んでー。
・ 精進揚げ 人参一個。ゴボウ一個。レンコン、挽肉なんて邪道なもん挟まないで一個。
・ 漬物いろいろ 白菜一夜漬。しば漬。キュウリ一夜漬。まっ黄っ黄なタクアン。小茄子芥子漬。
・ 味噌汁日替わり 大根千六本、豚汁、アサリ、タマネギ&ワカメは当確だけど、
             あと三日分、シレツな戦いかも。
・ レンコンのきんぴら パラパラっと、一味唐辛子振って。
・ 出盛りのあまーい枝豆 枝豆両手食いは、あかつきの密やかなタノシミである。

店屋物系では・・・
・ もりそば 薬味はネギと本ワサビで。
・ カレー南蛮 ウドンじゃなくてソバでお願い。
・ 鍋焼きウドン 並でいいよー。
・ みそラーメン シナチク、どーんと大盛り、頼みます。
・ お寿司 中トロ、赤貝、ツブ貝、ヒラメ、タイ。ゼイタクに、お好み、いっちゃおう。

中華系では・・・
・ クラゲの前菜
・ アワビと野菜、炒めたの
・ エビチリ 頭付きの立派なのはメンドーだからX。レンゲで掬える大きさまで。

イタリアン、フレンチは、当然ながらパス。だが、ソレ系でひとつだけ・・・
・ スパゲッティナポリタン 小洒落たパスタはX。銀皿盛りの、おばあちゃんと昔食べたヤツ。

あと、おやつでは・・・
・ 泉屋クッキー詰め合わせ 洋物は、もうこれだけでいいや。リングターツ、独り占めだー。
・ 黄身しぐれ 黄身餡の生菓子ね。
・ 醤油せんべい めちゃ堅い、ゲンコツ系。
・ スイカ ジツはあかつき、希代のスイカ喰い。タネ取りながら、スプーンで掬うなんて
  上品な食べ方はしない。バシバシ断ち割って、ワシワシかぶりつく。タネは丸飲みである。

まっ、こんなトコだろうか。

しかし、この「晩餐週間」、マジ、あかつきの経済力が許すかどうか、
そこんとこは非常にギモンだな。
やっぱ、ISSA教に入れあげて、全財産なくしてる可能性大。

でもさ、ISSAに騙されたんだったら、「最後の晩餐」、
塩むすび一個でも、パンの耳でも、あかつき、入れ歯でシミジミ噛みしめたいと思います。
ですからISSA様、どうか今度の新曲、お手軽に振付け済まさないで、
しっかりプロの振付師、頼んで下さいませ。


「3月5日 週刊文春バンザイ」 

 

あかつきが、毎週買ってるのは、週刊文春だけ。
あとの雑誌類は、もっぱら、立ち読み、図書館、美容院で済ませている。

で、3月8日号ブンシュン。
「私の読書日記」執筆メンバーに、なんと、向井万起男氏起用。

慶大医学部助教授 向井万起男氏。
あの、あかつきアコガレの人、宇宙飛行士向井千秋さんのご主人である。

向井(旧姓内藤)千秋さん。
群馬県館林市出身。医学部進学を目的に、中学二年で単身上京。
慶応女子校から慶大医学部卒業。1985年、心臓外科医から宇宙飛行士に転身。

大学時代は、体育会スキー部で活躍。
向井さんの後輩から、ムカシ聞いた話によれば、「もう、女が惚れる女」、だそうだ。
あかつきも、ベタ惚れざんす。

万起男さんが95年に講談社から出した、
『君について行こう 女房は宇宙をめざした』は、
限りなくユニークな価値尺度を持ちながらも、
周囲の人間に対しては非常に寛容でアタタカイ、
千秋さんのミリョクを余すところなく伝える、大傑作。

このご主人、これまであかつきにとっては、
「千秋さん伝道師」に過ぎなかった方だが、
今週の文春で、赤丸急上昇。

三島由紀夫ファンを告白したあとで、やってくれたぜ。
「・・・31歳の若さで中央公論新人賞選考委員だった三島は、深沢七郎『楢山節考』を賞賛し、
 世に送り出すという慧眼を持っていた(千年後に世界で読み継がれている日本の小説が
 あるとしたら、『楢山節考』だろうと私は思っている)。・・・・」

ハゲシク同意!!

いいよー、『楢山節考』。
信州の寒村に伝わる、「楢山まいり」。
口減らしのため、数え七十になった年寄りを、山に棄てにいく風習である。

主人公のおりんばあさんは、何年も前から、
山で座る筵を編み、振舞酒を仕込み、
イワナ釣りの秘伝を嫁に伝え、
生に何ら執着をみせることなく、堂々と姥捨山に向かう。

おりんばあさんとは対照的な爺様は、荒縄を食いちぎって逃げ、
最後には雁字搦めの芋俵にされて、谷底に蹴落とされ、カラスの餌となる。

ヒエやアワを常食とし、房事が若者の唯一のタノシミ、食い物泥棒には激しい制裁を加える、
やりきれないほどの貧しさ。

なのに、全編、フシギと明るい。
おりんばあさんの、ゆるぎない精神、死を自分の手で鷲掴みにするツヨサ、
いつ読んでも、脳天カチ割られるような衝撃を覚えるのよ。

深沢七郎、『楢山節考』一作で、確実、歴史に残ったね。
あかつき、嵐山光三郎氏、ポイント高いのだが、
これも氏が深沢さんに心酔してたこと、おおいに関係あり。関係ないけど。

向井万起男さま、次回の読書日記、楽しみにしております。
で、千年後に読み継がれる日本の小説ってのが、
『楢山節考』だけというのも、サミシイ話。

日本語が斯くもリズム豊かな美しいコトバだったってことで、
やっぱ、『坊っちゃん』など、いかがでしょう?


3月2日 「ぎんさんと久和ひとみさんを考える」

 

小見出しには、「ぎんさん 三世紀を生きる」。

三世紀かぁ。
1701年生まれで、2000年死去の、三百歳でも、三世紀。
百八歳の三世紀は、ちょいと誇大広告気味ではあるが、凄いことに変わりはない。
芥川龍之介と同年生まれとは、参ったぜ。

ぎんさん、きんさんとあんまり似てないので、てっきり二卵性双子と思ってたが、
今回、テレビに映った娘時代の写真をみると、これがマジ、瓜二つ。
環境は、これほどまでに、容貌を変えるのであろうか。
「顔は人の歴史」というが、こりゃ、どうみても、ぎんさん、苦労しちゃった方だぞ。

二十二歳でケッコン。娘5人を産む。
嫁入りのド派手な名古屋、娘二人かで身代つぶすといわれる名古屋で、
産めども産めども女とは、あの時代、壮絶なストレスではなかったろうか。
ぎんさんの精神力に、脱帽。

孫4人、曾孫9人という少なさも、意外だった。
「22で結婚、23の初産で娘」を繰り返せば、えーと、
23x3=69 69歳で、初曾孫誕生。
23x4=92 92歳で、初やしゃご誕生。

百八歳なら、やしゃご既に十六歳のはず。
あかつき、ぎんさんはタイヘンな苦労をされた方に、一票。
ぎんさん伝記、出版されたら、必ず買わせていただきますよー。

きんさんぎんさんは、あかつきにとっちゃ、ある意味、理想の老後であるわけだが、
こういうお年寄りアイドルがいるってこと、つくづく、日本の平和を実感したワケである。

残される者たちの為に、白萩さま(白いゴハン)や酒を何年もかけて準備し、
従容として姨捨山におもむく、深沢七郎「楢山節考」のおりんばあさんは、
もはやどこにもいない。

「♪母親が赤ん坊殺しても 仕方のなかった時代なんて かなしいね
 ♪母親が赤ん坊殺したら きちがいと言われる今は 平和なとき」
ムカシ、どこかで聞いた歌詞が、ふと甦った。

一夜明け、久和ひとみさん。子宮がん転移の急性肝不全。四十歳。

一人娘を亡くされた、おかあさん。七十二歳。
究極の逆縁というか、もう、おかけする言葉もないってヤツ。

あかつきは、涼やかアルト森田美由紀さんのファンであるが、
久和さんも、ヒジョーに好感度、高かった。

おかあさんにとっては、さぞかし自慢の娘だったことだろう。
それでも、一卵性母子じゃなくて、しっかり子離れ親離れできたのね。
娘さんが、あれだけの活躍をするってことは。

「あの子は、ひとり(独身)ですから、これからどう生きて、どういう死に様をするか、
 それを思えば、母親が看取ってあの世に送り出すことができて・・・」

カナシすぎるよ。一人娘だよ。

もちろん、死んだ子は二度と帰ってこないのだが、
一人っ子を亡くすという究極の逆縁に見舞われた親が、もし望むなら、
クローン人間っての、アリじゃない?

死んでミイラ化した我が子、なおも背負って歩くチンバンジーだか、オランウータンだったか、
テレビで見たときの衝撃を思いだし、
ハハの愛のフカサに涙する、いつになく神妙なあかつきであった。合掌。


3月1日 「ぎんさんを考える」 

 

「蟹江ぎんさん百八歳 老衰のため死去」 

2月28日付ニッケイ夕刊。社会面でのアツカイは、4番目。
ちなみに、トップは、労働族ドン村上氏。ナンバー2は、えひめ丸。ナンバー3は、味の素利益供与。

あかつきが、日経にたまらぬサビシサを感じるのは、こんな時である。
ちょいとニッケイさん、社会面、おたくタカビーすぎない?

ソリマチ&ななこ入籍は、確か小さく載ってたような気がするが、そんなもん、ちっとも興味はない。
自慢じゃないが、トレンディドラマ、ロンバケを最後に、一本も見てないあかつきである。

ロンバケだって、別にキムタク好きというわけでもなく、
たまたま新大橋通りを走ってたら、物干し竿状のながーいロケマイク林立に遭遇。
「ちょっと、止めてーっ」 

蚊トンボのようなキムタクと、あのビル目撃しちゃったから、これも何かの縁だろうと、
いちお、見ただけ。
カネのかからないセット。とってつけたセリフ。安っぽい筋立て。お見事!、というより他ない。

そういや、あかつき内ではトレンディーものの対極に位置する、
久世光彦演出の向田邦子ドラマシリーズ、どうやら終了してしまった模様である。
あかつき、半分ぐらいしか見てないが、みんなよかったなー。

ストーリーはちっとも覚えてないけど、大道具、小道具を始めとする、
細部へのこだわりがね、違うのよ。

ちゃぶ台、茶箪笥、什器関係。床の間のしつらえ。お手水。火鉢。蚊帳。一輪挿し。

折ふしの行事。襟を正した、正月の挨拶。節分の目刺し頭。縁台に蚊取線香に団扇。

客を迎える、玄関の立て膝。襖の開け閉て。食卓作法。勝手口にくる御用聞き。

そして、とびっきりステキな日本語たち。「紅茶を仕立てる」、「病人に粥を養う」などなど。 

向田邦子ドラマ、あかつきにとっては強烈媚薬みたいなもんだから、
見てる最中は、「ああー、生まれてくる時代を間違ったわー」
とシンケンに思ってる。
が、「終」のテロップが出た瞬間、「やっぱ、今の方がラクよねー」、
光速でゲンジツに立ちかえるのだ。

ごはんのお焦げ、大好きだけど、
真夏、竈の前で、はいふきフーフーやんの、暑くてヤだし、
おフロ、毎日入れないし、シャワーないし。
真冬、はんてんにタイトスカートじゃダサイし、水仕事でシモヤケつくんのも、いや。
トイレ、ぼっとん式じゃ入れないし。クルマなくちゃ、買い物重いし。
子供、がさごそ産まされて、カラダの線崩れるし。ジムないしー。

バカヤローッ!!
てめーなんて、生まれてきちゃ、お国のメイワクだーっ!!

ハイハイ、ごもっともでーす。

(この項続く)


2月22日 「ニッケイ万歳」

 

ウチの新聞は、ニッケイ。
あの、洗剤一つ寄こさないクセして、月に4383円もふんだくる、タカビーなとこである。
折り込みチラシも不動産関係だけ。
あかつきが、近所にスーパーできたのずーっと知らなかったのは、すべてニッケイのせいだ。

でもニッケイ、くやしいけどソデにはできない。
文化面に、「私の履歴書」と「交遊抄」、あるからなー。

「私の履歴書」は、各界著名人が、一日あたり400字詰め原稿用紙4枚程度、
ひと月ぶっとおしで連載する自伝。

各界著名人だから、人選はホント、硬軟とりまぜ。
バクハツの岡本太郎氏、サイナラサイナラの淀川長治氏なんか、めちゃくちゃおもしろかった。
あの、ヘンな感覚、常人には真似できないわー。

「あれっ? この人、「私の履歴書」、書いたばかりじゃない」という、
タイムリーな訃報に接することも多い。
やっぱ、人生振り返っちゃうと、お迎え、早まるのかもしれない。

先月は、住銀から転じてアサヒビール社長をつとめ、
ドライ時代を築いた立役者、樋口廣太郎サンの巻、だった。
あかつき、御名前しか存じ上げてなかったが、これが大ヒット。
朝刊開くタノシミがあると、ヌクヌクおふとんにサヨナラするのも辛くないってもんだ。

樋口サンが住銀重役時代、親孝行のつもりで購入したマンション、
ワシはこの小さい家で十分だ、と頑なに断ったおとうさん。
樋口サンが病床に添い寝したとき、夜中、不自由な体で布団をかけ直してくれた、おかあさん。
傑出したヒトって、やっぱり親も、スジ、通ってるわ。

アーいいなぁこのヒト、と履歴書読んで惚れ込んだ人が、
あかつきが前々から好きだった人のこと、誉めて書いてあったりすると、
天にも昇るくらいウレシイものである。

樋口サン、あのオブチさんのこと、めいっぱい誉めてる。
そのうえ、あかつきの大好きな、パリで客死した洋画家佐伯祐三の展覧会で
オブチさんとばったり会ったエピソードまで披露してくれて、ウレシサ百乗。

オブチさん、好きだったなー。
あかつきが、亡くなって涙した歴代首相は、オブチさんで二人目である。
一人目は、まだ子供だったけど、大平サンのとき。
三人目は、村山サンの予定。そん時にゃ、思いっきり、泣かせて貰いますよー。

で、もうひとつの「交遊抄」。
こっちは文字どおり、各界著名人による、オトモダチ関係ね。
分量は原稿用紙2枚弱。

これがまた、ピンからキリまでいろいろだ。

あかつき的キリは、「ボクは二代目シャチョーでーす。
3年前、A銀行のB常務の紹介で、C社長やD弁護士と知り合いましたー。
ゴルフやったり、ゴハン食べたり。情報交換して、バッチリ仕事の上で役だってまーす」

バカヤローッ! 
そりゃ、「こうゆうしょう」じゃなくって、「ギブあんどテイクでしょう」だろーっ!
朝っぱらから、ヤなもん、見せるなーっ!
あかつきが怒ったって、はじまらないけど、こういうの結構多い。

ま、キリがあれば、ピンもあるわけで、
ピンのなかのピンともなれば、切り抜いてファイルに挟み、お宝扱いである。
今ファイルに入ってんのは、4枚。

1)元都銀マンのコンサルタント会社社長が懐かしむ、
  「ひたむきに生きながら人生半ばで夭折した友」ふたり。
2)地方銀行会長の語る、戦後食糧難の小学校時代、
  アルマイトの大きな弁当箱に銀飯ぎっしり詰めてきて、弁当なし組に分けてくれた恩師のこと。
3)外地からの引き揚げ孤児だった某協会理事、苦学生時代に学費を工面してくれた寮長の話。
4)洋画家野見山暁治の目に映った、老大家小磯良平の愛らしさ。

ムカシの先生って、えらかったのねー。
あかつき、恩師、いないわけでもないが、
人生でとびっきり大切なこと教わったオンシ、泣きながら棺桶かつぐオンシってのは、
いないね。ザンネンだけど。

そんなわけで、ニッケイさま、とうぶん他紙には浮気しないつもりですので、
こんど主催のイタリア・ルネサンス展、チケット待ってまーす。


2月19日 「聖地巡礼をハバムもの その2」

 

かつて、あかつきのおかーさん、「パン食べたら寿命縮まる」と言い切った。

あかつきは、そんなにイコジではない。
聖地巡礼を果たすためには、屹立する「マクドナルド」のカベ、
何としても乗り越えなければならないこと、重々承知している。

なんせ、外国にいけば、レストランでミネラルウォーター頼むより、ぐっと安上がりなマクドナルド。
「カネの切れ目が、巡礼の切れ目」である、あかつきにとって、
マクドナルドさえ食べられたら、訪問できる聖地、倍増するのは明らかである。

以前なら、この世から抹殺しても何の痛痒も感じなかったマクドナルドで、
あかつき、ジツはすでに訓練を開始している。
昨年、すきやき状ビーフ煮込みをはさんだ、「牛鍋マック」クリア。
つい先月、サーモンソテーをはさんだ、「サーモンムニエルマック」クリア。

フライドポテトは、もう初めっから征服をアキラメテいるが(ケンタのポテトならOKだよ)、
このふたつとスープ類で、なんとか長丁場を乗り切ろうと思っている。

でも、今ふと、ギネンが頭をかすめた。
「外国でも、牛鍋マックやサーモンマック、売ってんの?」
マ、マズイかも。
が、ここまで来たら、マックを信じるしか道はないってもんである。

そりゃ、あかつきとて、予算が許せば、聖地巡礼、中華オンリーでいきたいのは、山々だ。
以前イタリアを車で回ったときは、ミラノでも、ベネツィアでも、中華レストランに通い詰めた。
ゴハンはボソボソだし、あの象牙のながーいお箸はどうも手にしっくりこないが、
ギトギト蛸の煮込みや、歯ごたえありすぎのポマドーロ・スパよりは、
百万倍チカラが出る。

ホント中国の人には、感謝感謝。大体どこいっても、あるよね、中華は。
一方、日本料理屋は人をバカにしたような暴利をムサボルし、ひどい勘違いもままある。
エンパイアステートビル近くで、中華風あんかけの「山菜ソバ」、出された時は泣けたぞ。

で、本題に戻ると、
おばあちゃんの付き添いでいったヨーロッパ・ツアー、
あかつき、日々ヤツレテいったのだ。

毎朝、あの小分けジャムパック見るたび、ツライ一日の始まりにタメ息をつき、
やがてチビチビ食いつないでた品川巻きがなくなる頃、あかつきは大味のサラダも、
でかい尻どてっと皿に載せたアイスクリームも、受け付けなくなった。

ウチのおばあちゃん、鈍感なんで、あかつきの状態には気付かず。
ホント助かりました。
最後まで、やはりお年を召したツアーメイトと、
「あらぁー、これ、サフランライスですって。なかなかのお味だこと」
と、盛り上がり。何でもワシワシ平らげてた。
やっぱ、大正生まれはツヨイなあ。

あかつき、ツアーがあと一週間延びてたら、間違いなく救急車。
ま、でも帰りの機内で、おそばツルツルして、
家に帰って、鍋焼きウドンとお寿司、お腹におさめたら、即、回復したけどね。

げにツライものよのう、外国は。


2月16日 「聖地巡礼をハバムもの その1」

 

老後の聖地巡礼は、あかつきの大願である。

大願成就のためには、まず資金と体力であろうが、
そのほかにも、越えねばならぬハードルは、ヤになるほど多い。

まず、「地図」。
あかつき、こりゃもうお墨付きの、「地図を読めない女」である。
メルカトル図法の世界地図は大好きで、ダイニングに貼ってあるほどなんだけどね。

モンダイは、道路地図。ちらり見るだけで、吐き気する。
カーナビ前の、助手席ナビゲーター。あれほど苦しかったもの、なかったなー。
「次の次の交差点、左ね。オェッ」、だもん。

いわゆるフツーの都市地図も、ダメ。
マンハッタンの碁盤目ぐらいなら何とかなるのだが、
それでも角を二つ回ったら、アレ、あたし今どっち向いてるの?ってなカンジ。

ま、方向オンチだからね、仕方ないよ。
八重洲地下街と、地上のカンケイなんか、あかつき、永遠のナゾである。
コドモの時、大丸、日曜日ごと、行ってたのに。

で、今回、パソコンに電子地図帳、入れてもらった。
鳥瞰感覚やピンポイント爆撃を楽しめる、なかなかのスグレモノである。
これで、地図見てもキモチ悪くならない練習、いちお、始めようかな、と。

次に、「トイレ」。
これが大問題。ダメなのよ、ためこみ式トイレや、掃除してないトイレが。

以前、一泊のキャンプ行ったとき、あまりにも悲惨なトイレ事情に、アオザメタあかつき、
ヤキソバやバーベキュー、一口の水も飲まずに、飲み込んだ。
キャンプは、もうこりごり。

最近は、「道の駅」とか、ありゃこんなトコにって感じで、
日本各地に立派なトイレ、出現している。
トイレきれいだと、じゃ、ここでお土産買おうかなって、お財布のヒモも緩むよね。
キタナイと、一刻も早く、その場から立ち去りたいもん。

観光立国をめざす世界各国のみなさま、やっぱ、トイレはきれいじゃないといけません。
あかつきがばあさんになるまでに、どうかお国のトイレ事情の方、改善お願いします。
特に中国。しっかり頼みますよー。

第三の、そして最大の難関は、「食べ物」。
なんてったって、あかつき、ベテラン添乗員同行の、全食事付き豪華ヨーロッパツアーで、
餓死しかけたニンゲンである。

あかつき、おばあちゃんのお供だったんだけど、
あんときも、まず機内食でゲンナリ。これは毎度のことだから、しょうがない。

白身魚ソテーごってりソースがけ。ぐちゃぐちゃ肉の煮込み。
歯ごたえゼロの温野菜。甘ったるしいケーキ。
哀しいほどマズい。

細々とトマトジュース舐めながら、ヨーロッパに到着した時点で、すでに体力は2割減。
ただちに、やれ食え、さあ食えの、難行苦行に突入。
お腹、ちっとも空かないのに、四時間ごとだよ、食事。

スープや前菜、デザートはなんとか喉を通ったが、メインディッシュはしょっぱなからダメ。
そのうち、
毎食出てくるパン、食べられなくなった。

あかつき、ふだんの朝は、いつもトーストとコーヒー。
炊き立てゴハンは大好きだけど、朝っぱらからじゃ、重すぎる。

でも、あかつきの朝パンは、お昼になれば、
おこわ弁当でも、カレーうどんでも、みそラーメンでも、ざるそばでも、
なーんでも好きなもの食べられるんだーって、余裕の上に立つ、パンなのよーっ!
明日もあさっても、しあさっても、その次も、エイエンにパンしか出てこないー、ってパンは、
どーしても、ヤだーーーーっ!!

(この項続く)


2月14日 「いまごろ浅草寺初詣」 

 

以前から気がかりだった、浅草寺初詣、連休の最終日にいってきた。

あかつき、自慢じゃないが、浅草歴は長い。
おばあちゃんが、浅草、大好きだったからね。

あかつきのおばあちゃん。
商店街におつかい行くとき、背中が空いてちゃモッタイないといって、
あかんぼだったあかつき、おんぶして連れてってくれたおばあちゃん。
デパート食堂で、銀皿に盛られたスパゲッティー、フォークにくるくる巻き付けるあかつきのこと、
「まぁ、じょうずだねえー」、目を細めて見てたおばあちゃん。

いんげんのスジとるの、早かったなぁ、おばあちゃんは。
とろろ汁やホウレン草のゴマ和え作るとき、左手をスリコギの上に当てて軸つくって、
右手でスリコギ回しながらゴリゴリ擂るの、
アレ、やらせて貰っても、ちっともうまくできなかった。
スリ鉢から、ゴマ、飛び出しちゃってさ。

あかつきが時たま、定食もの頼んだとき、丼ゴハン目を白黒させて詰め込んでんのは、
「お百姓さんが丹精したオコメ、捨てたら目が潰れる」、
おばあちゃんの幼児期刷り込み。

オカズは残しても心痛まないし、家でもポイポイ棄てちゃうんだけどね。
ゴハン残せないってのは、結構つらいのよー。
ま、天国に文句言ってもしょうがないね。

で、浅草。
雷門前の観光人力車、異常繁殖してた。
車夫茶髪率高し。
リリシ系も、朴訥系も、ナゼカ見当たらない。
パンフレット手にしての、ナレナレシイ呼び込みは、
もー渋谷のキャッチセールスとおんなじだよー。

こうなると、敬愛する大食い女王・赤阪尊子の東京名所御案内、
浅草パスも視野にいれなきゃなんないかもね。こまったー。

今回は初詣なんで、いちお、仲見世を通る。
もう夕方なのに、かなりの混み方。
いつもながら、カメラの外人さん多し。ディズニーランドお土産袋ぶらさげ組も。

手を浄め、線香立ててケムリをたっぷりアタマにすりこみ、
階段のぼり、奥のデカイ方の箱に、おさいせん放り込む。
初詣だから、結構はりこんじゃったよ。

恒例のおみくじ。
あかつき84番の凶。「願望かなわず。失せ物いでず。待ち人きたらず。」
んもー、限りなく大凶に近い、ホレボレするような凶である。

これがいいんだよねー、浅草寺は。
大吉大盤振る舞いの参詣客迎合的おみくじとは違って、凛々しくキビシイのよ。
あかつき、浅草寺の凶、2割とニラんでる。たいしたもんだ。連れもしっかり凶。

昼過ぎっから出かけたんで、食事はなし。
日も翳ってきたし、境内で甘酒飲んで、荷風先生のご贔屓「リスボン」前を通り、
ジュエンでシューズ買おうか迷って、結局買わずに引き揚げた。

買い物、チョー早いあかつきが、珍しく迷ったわーと思ってたら、
さっそく、ジュエン会員セール20%割引のハガキ、舞い込んだ。
ラッキー! あんとき、わざと迷わせてくれたのねー。
賽銭投げ込んで30分後ってのは、御利益新記録だーー。


2月9日 「TDLのススメ」

 

あかつきが、初めて見た外国は、18のとき、
ブリティッシュ・エアウェイズの機上から眺めた、ロンドンの夜景。

放射状に瞬き広がる、家々のともしびや、車のライト。
この世のモノとは思えぬほど、きれいだった。

だから、あかつきがディズニーランドいくとき、決して外さないのは、
「ピーターパン空の旅」。
空飛ぶフネに乗り込み、さあ出発って、イチバン最初、
足元に広がるのが、ロンドンの夜景、なんだよね。

東京ディズニーランド。
さすが、もう飽きたけど、この前、クラブディズニーの、
スーパーダンシンマニアのときは、おもしろかったなあ。

もうライドに行列すんのもツカレルし、あかつきたち、ずいぶん早くっから、
特設ステージの前、陣取ってたんだけどね。

最前列には、もーしっかり、いるのよー。ディズニーフリーク、年間パスポート組が。
結構、これが、多彩なんだよねー。

若いコや、おばさんの二人連れ。
ベビーカーに載せた赤んぼ、おばあちゃんに面倒見てもらって、
ハンディカメラの調整に余念のない、ヤンママ。
でかでかレンズのカメラ、首からぶら下げた、七三分けのメガネおじさん。

みんな、気合い入っちゃってさー。
Aプロがどうの、Bプロがどうの、って、年2回組には、???のこと、しゃべってるんだよ。

ようやく時間が来て、
いよいよ、ショーのはじまり、はじまりぃー!

やっぱ、TDLのトップダンサーたちは、すごいねー。
もちろん、主役は、ガイジン。ながーい脚、ブイブイいわせちゃってさ。
われらが日の丸組も、スタイルこそかなり見劣りするが、
しぶーい職人芸、きっちり、みせてくれるしね。
浦安あたりのスポーツクラブ、TDL関係で、レベルめちゃ高いってのも、頷けるな、コレは。

年間パスポート組は、それぞれごひいきがいて、
ダンサーの方でも、自分のファンが来てるの、分かってるのか、
ばっちし、アイコンタクト、されてた。

あかつきたち、初めは、あらーダンサーがこっち見てるーって、喜んでたんだけど、
そのたびに、目の前のおねえさんが、ブンブン手を振って応えてるんで、
ああーソウイウことなのねー、と理解した次第。

で、ミッキーマウスマーチで、パラパラ教室が始まると、
年間パスポート組、ビンビン!!

教わんなくても、フリ、かんぺきだもん。
メガネおじさんだって、ハーイッハーイッハーイッハーイッって、
合いの手、ばっちり入れちゃってさ。

あかつきたちもキライじゃないんで、前の方、異常な盛り上がり。
あん時にゃ、TDL、ヒサビサに、たのしかったなー。

あらまっ。
今日もおもいっきり、道草、食っちゃったよ。


2月8日 「子沢山のススメ」

 

あかつきが、この世で尊敬する人ベストテンに入るのは、子沢山のおかーさんである。

以前、テレビで10何人兄弟っての、見たことあるが、
んもー壮絶な世界だった。

玄関を埋め尽くす、10数足のスニーカー。
トーゼン年子もいるだろうし、22.5センチふたり、23センチ3人とかなったら、
どうやって、靴の山から自分の、見つけるんだろう。

名前、書いてあるんだろうか?
でも、子沢山だったら、靴もお下がりお下がりで、回すんだろうし、
そうそう、学校の上靴なんか、一人一人、成長に合わせて買ってたら、ハサンしちまうぞ。
上靴、黒マジックで名前書いて、塗り消して、書いて、塗り消して・・・・
あっあー、たちまち、真っ黒だ。

ふとん丸ごと洗えそうな大型洗濯機を、日に幾度も回し、
炊飯器は一升炊き、行水できそうなアルミなべで味噌汁つくる、おかあさん。

ムカシなら、ばあやにねえや、住み込み書生つきの大家族なんてのもアリだろうが、
現代の子沢山おかあさんは、給食のオバサン、洗濯屋さん、ダスキンお掃除屋さん等々、
一人何役もこなさなければならない。

でもさ、今は苦労してても、きっと報われるときがくるんだろうな。

たとえばさ、年取ったら、大切にして貰えるとか。
長女宅に2日、長男宅に2日って、2日づつ厄介になるとしたら、
八男、八女までいって、先頭に戻ってくるまでは、
ええっと、何日だ? 16x2=32日か。

ま、どんなにボケがすすんで、あんたマクラの下からアタシのお財布盗ったでしょ、
って、「台風の目」的ばあさんになっちゃっても、
月に2日なら、ガマンしてもらえるんじゃない?
っていうか、コドモなら、そんくらいガマンしなさい。

そんでさ、八十八の米寿、祝ってもらった後に、ポックリ逝ってごらん。
代々の墓の中、ささ、どーぞどーぞって、イチバンの上座、ススメられるよ、きっと。

お墓の中、イチバンえらいのは、子沢山かあちゃんである。

財産殖やし、4人のコドモと孫曾孫に囲まれ、絹のおフトンの上で大往生遂げた、XX大姉より、
酒呑みの亭主に泣かされ続け、ヤブレ障子の裏長屋、センベイ布団の上で、
15人目のコドモ、産み落とした直後に絶命した、XX信女の方が、
ぜーったい、エライのだ。

となると、イチバンの下座というか、この世から吹く冷たい風にさらされて、
墓の中では村八分、祖先の誰からも相手にされず、
毎晩の酒盛り、指くわえて眺めてなきゃなんないのは、
独り者を通して、老後は海外旅行にうつつを抜かし、
正月のモチ、喉につまらせて死んだ女ってワケ?

一族繁栄に、ちーっとも寄与しなかったのだから、この報い、トーゼンといえば当然。

えっ? じゃ、あたし、老後はアカルイけど、死後は真っ暗ってこと?

思わず筆がすべっちまったこと、ハゲシク後悔する、日だまりの中のあかつきであった。


2月7日 「プロジェクトX 復活」

 

きのうの「プロジェクトX 瀬戸大橋を作った男たち」、大当たりだった。

最近見てなかったんだけど、きのうは出先でタイトルに気付き、
大慌てで、録画指令。

瀬戸大橋、あかつき、渡ったことはない。
四国側の、360度回転タワーから見ただけ。
青い海、華麗なフォルムの吊り部分が澄み切った空をナナメに断ち切り、
ホント、きれいだったなー。

耐久性の研究が進んだ昨今、初期の高層建築や新幹線にはハゲシク疑問符がついてるそうだが、
やっぱ、いいなあ、ドボクは。
ビルやダムや橋やトンネル、あかつき大好きなのよ。

今回のプロジェクトX、あかつき的ハイライトは、
天才技術者杉田秀夫さんの人生選択。
瀬戸大橋完成後、大きなプロジェクトには一切見向きもせず、
三十四歳で病死した奥さん(めちゃ美人)が遺した三人の娘、
育て上げることに心血注いだ後半生。

人生、何に重きをおくかは、その人自身が決めること。

杉田さんの生き方、なんだか百万の応援もらった気がして。勝手に。
あかつき、自分の信ずるタダシキ老後めざし、ばく進いたしまーす。


2月6日 「ぶきっちょエレジー」

 

あかつきは、不器用である。

幼稚園時代の写真。
新聞紙で折った、子供の日の「かぶと」、あかつきのだけ、ひしゃげてる。
七五三の千歳飴ぶくろ、あかつきのバラの花だけ、ぐちゃぐちゃ。

水彩、油絵、運針、彫金、木工と、あたしのジンセー暗かった。
高校でようやく選択科目制。
美術とオサラバできた時のうれしさったら、もう。

マンガやイラスト、ちょこちょこって、ノートのはしっこに描ける子、
ソンケーしたなあ。いるんだよね、これが結構。

ま、あかつきは指先にシンケイないんで、真似ようたってムリ。
ピアノ、三歳から習ったが、ぜーんぜんモノになんなかった。
指、速く動かないんだもん。ラヴェルなんて、夢のまた夢。

ピアニスト、いいよねー。
あかつきが一時好きだったのは、アンドレ・ワッツ。
黒人とのハーフで、若いときの写真なんか、マジ、精悍な黒豹だよ。

この前のショパンコンクールで優勝した、18歳の中国の子も、よかったなー。
誇り高き中国三千年の歴史、正統派って感じ。
ちょいナルシー入ってて。

あかつき、ピアニストには、いちお、陶酔しててほしいのよ。
アタマ振り立てて激しすぎるのは、こっちが恥ずかしくなってしまうんだけど、
ま、たまには目を閉じて、セツナソーな顔してみたりね。

顔的には、引退したテニスのナブラチロワみたいな、
スラブ系、もーグイグイつぼなんだけど、もう一つ、
「きけわだつみのこえ」的セイネンにも、めっぽう弱いんだ。
中国の子、美形ってわけじゃないんだけど、
背筋ピンと伸びてて、目は澄み切ってて、
まさに、父上様母上様、ってカンジだったよ。

手先が器用って、ホント、うらやましいよ。

あかつき、字の上手なヒト、大好きなんだけど、
もういっこ、箸遣いのうまいひとも、同じくらい好きなんだー。

あかつきんち、けっこう躾、キビシかったが、
なんせ指先に神経通ってないから、やっぱ下手くそなのよ、お箸。

魚関係。切り身ならクリアだが、アジの干物とか、
ウーン、箸だけじゃお手上げだな。

テレビつけると、アナウンサーでも、大皿に箸つけて、そのまま
手前の取り皿素通りして、口に運んだりしてるし、
普段でも、あーこの人、食べ方きれいだな、って思える人、
ホント、少ないような。あかつきもモチロン、人のこと言えないんだけど。

でもさ、ひとつ言わせてもらえれば、
ばっちしカラーリングした子が、ご自慢のロングヘア押さえつつ、
長い爪にネイルアートしまくりの手で、火ばさみ掴むようにワリバシ握りしめ、
ラーメンずるずるってのだけは、どーしてもヤだ。

ま、日記書きながら腹立てて、シワ増やすのもなんだし、
このくらいにしとこっと。
って、今日もお題なし?


2月5日 「ダンスを考える」

 

「RAVE2001」の最後の方で、
サムさんプロデュースのダンスユニット選考があった。

書類審査、二次審査、三次審査、もーバシバシ落としていって、
最終的に11人残し、合宿やらせて最後に5人選んだ。

この選考過程、短く編集されて番組中に流れたんだけど、
もー厳しいなんてモンじゃなかった。RAVE常連の、イケてるダンサーも、
ビシビシ、もったいないほど、落とされてた。

で、栄えあるダンスユニット「AURA」に選ばれた面々を見てみると・・・
さすがサムさん、押さえるとこ、キチッと押さえてるんだよ、これが。

やっぱダンスユニットなんだから、まず技術、人を唸らせる上手さ、だよね。
きちっと、PYROのイガラシくんと、ジャズいける根津さん、いれてきた。

でもさ、どんどんメディアにも登場してほしいよね。
となれば、ゲーノー人は、顔が命。
ソースとしょうゆというか、子だぬきとプードルというか、
美形を2人、もってきた。
あかつき、プードルくんの方、応援しよっかなー。かわいいんだよー。

あとの一人は、えっ何故? と初めは思ったが、どうも性格のイイ子らしい。
5人のユニットともなれば、いろいろ軋轢生まれるだろうし、
ま、どんなグループにも、潤滑油は必要だ。

ユニット発表から、はや6カ月。
サムさん、どうか早く「AURA」、デビューさせてくださいな。
「STALKERS」みたく、どっかのプロダクションに塩漬けにされたら、
活きのいい時期、過ぎちゃいますよう。

この、札幌のフリースタイルチーム、「STALKERS」。
第3回グラチャン大会の、RIKIYAさん振付け、
なんど見ても、あかつき、鳥肌がたつ。

4人のシンクロ。次々と入れ替わる2対2の掛け合い。
合間にちょい挟まれるアソビ。
ステージ上の4人の動線は、縦、横、ナナメ、複雑に絡み合い、
もーあの華やかさ、あかつき、正面かぶりつきで見れるなら、
1分半のステージに福澤センセ、出したいよーー。

構成もマジ凄いが、それに加えて、あのしゅうやくんのキレ!
1/4回転を繰り返すときの、胸から首、ゾクリとくる、あのしなり!!

ダンスのステップ、足の部分は、練習積めば、ある程度のとこまでいくのよ。
でも、上半身の動きは、突き詰めれば、センス。

しなりや首、肩、胸での刻み、労せずして、というか、
無意識のうちにサイコーの表現できるのが、ダンスの才能だと思う。

しゅうやくん、いいよーー。タッパもあるしね。
ダンスは小柄の方が有利という人もいるが、
黒人ダンサー、どんなにでかくっても、動き、キレてるよ。
でかいと、腕で、カラダで、かき回す空気の量もハンパじゃないから、
やっぱ、見てて迫力ちがうよ。そんでもって、エレガント。

「AURA」のリーダー、PYROのイガラシくん。
足首360度曲がりそうな柔らかさといい、もー技術十分なんだから、
牛乳一気でも、ぶらさがり健康器でも、
あと5センチ、身長伸ばしてちょうだいよ。
って、アンタ、そりゃあんまりズーズーしいわ。

あかつき、タバコのけむりモーモーがイヤだし、
ダンス好きはフリーターやってろ、とでもイイタゲに、
真夜中過ぎからショータイム始まる、クラブは苦手。

東京12チャンネルさま、どーか早く「RAVE」、復活させて下さい。
ショメイ必要ってなら、あかつき、街頭に立っちゃいますんで。


2月4日 「あたしがカラダを鍛えるワケ」

 

「元気な老後」は、あかつきの至上命題である。
なんせ、ばあさんになったら、
国内外に散らばる聖地巡礼という、一大事業が待っているのだ。

そのためには、なによりもまず、体力。

某スポーツクラブで、毎夜のようにカラダを鍛えているのは、
決してアソビではなく、あれはお百度参り。
大願成就のため、日夜、刻苦奮励してるつもり。

ま、ひらたく言えば、単なるエアロフリークです。

シューズをリーボックからミズノに替えてから、横ブレがなくなり、
蟹の横歩きのようなグレープバインも、おもいっきり踏み込める。
めっちゃ気持ちいい。

そういや、あかつき、大の階段ギライであるが、
ステップに出るときは、ヘーキで二段、積んでいる。
重たい荷物も大っきらいだが、ダンベル、2キロをチョイスすることも。

不思議だーー。
クラブでは、人格、変わるんだろうか。

あかつきはエアロ中心だが、ホントに好きなのはダンス系。
だが、体幹を保持して安全第一のエアロに対し、
ダンスは、結構、無理な動きが多い。

腰や膝にバクダン抱えてるダンサー、多いしね。
あかつき、ケガしちゃ元も子もないんで、
ダンスにはあんまり浸からないようにしてる。

でも、いいよねー、ダンス。

あかつき、テレビはほとんど見ないんだけど、
ここ2年ばかし、もー心奪われてた番組が、ひとつあった。

金曜夜11時55分。東京12チャンネル、「RAVE2001」。

安室ちゃんのダンナ、TRFのサムがプロデュースした、
コンテスト形式のダンス番組。

予選を勝ち抜いたダンスチームが毎回3、4組でてきて、
そん中からウィークリーチャンピオンが決まる。

ウィークリーチャンピオンが15組ほど集まった時点で、
六本木ベルファーレでの、グランドチャンピオン大会。

必要なく人混みにでるのはキライなあかつきが、
せっせとハガキ書いて、グラチャン、見に行ったほどだ。

「RAVE2001」っていうから、今年までは続くだろうと思ってたのに、
昨年夏、5代目グランドチャンピオンを出した時点で終了。悲しいよー。

あかつき、ダンスはどれも好きだが、一番はハウスかな。
っていうか、ジャズ系抜かしたストリートでは、
ハウスが一番ムズイと思ってる。

足首の柔軟性。カラダの軸がブレない。上半身のムーブで、
いかに踊りを大きく見せるか。
かっこいいハウサーは、そこんとこ、決まってる。

ダンスは、運動神経を表す鏡、なのかもね。

とんねるずの木梨、紅白で見たが、ストリートうまそう。バランスよくて。
いちど、木梨がバレエのチュチュ着てるの、テレビで見かけた。
トモダチにきくと、シリーズものだったとか。
足を重ねて立つ、第5ポジション、苦もなくやっててビックリした。

バレリーナ。ああー、ウツクシイよねーー。
あかつき、森下洋子サン、以前、表参道の紀ノ国屋でよくお見かけした。
ガラス人形のように華奢だったけど、背筋ピンと伸びてて、カッコよかったよー。

かあさん、ぼくのあの本、どこへいったんでしょうね。
ほら、神保町すずらん通りを三省堂方面へ抜ける道すがら、
古本屋店頭100円均一でゲットした、
今は亡き三笠書房の、「アンナ・パブロヴァ伝」ですよ。

あかつき、総理大臣にも、シャチョーにも、皇太子妃にも、
ナリタイと思ったことないが、唯一、じゃなかった、唯二あこがれたのが、
バレリーナとピアニスト。おもいっきり、身の程知らずなヤツである。

森下洋子さんなら、なってもいいかなー。
身長あと五センチ、ふくらはぎマイナス五センチ、顔のほくろ半分にしてくれたら、
もー理想的だけどねー。

こりゃ、まだ終わらないんで、あしたにしよっと。


2月2日 「スイス遙かなり」

 

ながながと、雪上滑走遊戯、行ってきた。

雪国さんお久しぶりー、といいたいところなんだけど、
先週土曜の東京は、未明から大雪。

駅の階段で滑りかけ、宅急便で送る荷物を慌てて詰め込み、
ハンドル握りしめて、そろーりそろーりとコンビニまで運ぶ。

もー雪はたくさんだよーって気持ちで出かけたから、
スキー場への道すがら、いつもなら感動する道ばたの雪のカベを見ても、
雪国暮らしもタイヘンだなー、としか思えない。

こんなにタイミングよく雪が降るのって、
日頃の行いがタタッたのであろうか? 哀しいことである。

で、スキー場。
ボーダー率、ついに七割超えたか? ハゲシク増加していた。
スキー履いてるのは、ファミリー少々と中高年のみ。

あかつきは、もちろん、スキー。

ま、カッコはボーダーだけどね。まんまストリートファッションだから、
家から着ていけるのが、すごく便利。

でも、ぜーったい、スノボは、やんない。
だってさ、ボード、ばあちゃんになったら、のれないもん。

ニンゲン、一番先に衰えるのは、平衡感覚。
あかつき、ボーダー寿命は、50歳近辺じゃないかとニラんでる。
男性の場合は多少長いかもしれないが、女は更年期きたら、もーダメだろう。

が、スキーには、年齢セーゲン、ないもんね。
プロスキーヤー三浦雄一郎のおとーさんなんか、96歳で現役だよ。
八甲田の山スキーまで、やるんだって。

今回、ホテルで知り合った熟年おばさま方も、マジ、すごかった。
びびりそうなダウンヒルを、チョー華麗なフォームで、
うまーくスピード殺して降りてくる。あーウツクシイよーー。

あかつき、実は、ハヤリモノ系のスポーツに、めっぽう弱い。
インラインもスケボも、もちろん持ってる。

が、キックボードは、あの三輪のK2、もうおととしになるのか、
バッグから何度もカード、出しかけては引っ込めた。
アソビの道具としては、なんとなく中途半端な気がしてね。
36000円、出すんだったら、折り畳み自転車かな、と。

それで正解。
もうキックボード、近所のコドモにあげても喜ばないよ。

で、スノボ。
確かに、ソソラレル。去年は、どこふく風で凌げたが、
今年は正直、アンタまだスキーなのってコトバ、ちょいとキツかった。

やっちゃおっかな、スノボ。
ダンスのトレーニングにも、なりそうだしね。

でもさ、スノボじゃシャモニー、いけないしー。
あそこ、あかつきの聖地ってわけじゃないんだけど、
ヒッチコックや新田次郎好きには、ゼヒ行ってみたい場所なのよ。

シャモニーのメインコースを、完璧ウェーデルンで疾走する・・・・
やっぱ、こっちかなーーー。

老後のタノシミを再確認したあかつき、
ゲレンデに流れすぎたパンプとポルノ、
ちょびっとキライになって、無事、帰宅した。

「このヤロ、一週間も更新サボってんなー」と思った方、
もしいらっしゃいましたら、そんなわけで、あかつき、
アタフタ出かけましたんで、シツレイしました。

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