2001年12月の雑記


12月28日(金)

 みなさん、忠臣蔵って好きですか?

 吉良義央っていうのは、公武の礼節典故を熟知精練し、それを人に教えることで生計を立てている人でした。茶道の先生(しかも宗家レベル)みたいなものですね。そして浅野長矩は、仰せつかった勅使接待の御馳走役の礼法を教えてと吉良に言ったのですが、その態度はいけたかだかしく、当然授業料(これが賄賂と言われている)も持っていきませんでした。長年の知識と経験を商売にしている吉良は、礼法をタダで教えるわけにはいきません。考えてみてください、あなたが茶道のえらい先生の元で、「タダで茶道を教えて、タダで」と言って教えてくれると思いますか?
 さて、礼法を知らない浅野は、御馳走役に失敗し、多大な恥をかきます。そして「私が恥をかいたのは吉良がタダで礼法を教えてくれなかったからだ」と逆ギレした浅野、白木書院の廊下で吉良に切りかかりました。が、すぐに取り押さえられ、吉良殺害に失敗。とんでもない事件を起こした浅野に将軍綱吉は烈火の如く怒り、浅野に即日切腹を申しつけました。

 これが発端。

 で、部下の大石内蔵助は就職先が潰れて大あわて。一発逆転をかけた討ち入りを計画します。もし討ち入りが成功し、その罪が軽いもので済めば、大内たちは「忠義の士」として高い評価を得、次の就職も安泰だからです。その根回しもしました。

 そして決行。

 無実の吉良とその家臣16人を惨殺した吉良一行は、幕府におとなしく捕まりました。もとより計画のうちです。しかし降りた評決は全員切腹。これを命じた柳沢吉保は、大石の奸計を見抜いたのです。その時の言葉が「忠臣の振りを似て、狼藉でもいたすべきの義、必定なり」です。忠臣のフリしたってダメってことですね。

 みなさん忠臣蔵って好きですか?
 わたしは大っ嫌いです。

※上記の文章は悪意をもって書かれていますが、嘘はありません。調べればわかることです。

12月15日(土)

 また一月ぶりの雑記です(すでに日記ではない)。
 先月のを書いた数日後、祖母が亡くなりまして、その関係で強行軍で田舎に帰ってたりしたら、またやる気が消えてしまったのです。以上言い訳。

 タイトーから「兎−野生の闘牌−」のゲームがでますね。原作は伊藤誠のコミックなんですけど、これが非常に面白い。タイトルに闘牌とついているように、麻雀の漫画なんですけど、麻雀を知らなくても面白いです。「ヒカルの碁」のような感じといえばよろしいでしょうか。それがゲーセンで麻雀ゲームとして稼動するのです。内容は……アルカディア見てください(ひでえ)。タイトーでページできてないでやんの。

 んで、今日新宿に行く用事があったので、駅前のタイトー系ゲーセンを覗いてみたら置いてありました。やるしかないでしょ。ゲーセンの麻雀ゲームにコインを入れるなんて、高校生の時のPII以来です(笑)。プレイヤーをZOOのメンバーから選ぶのですが(原作知らない人置き去り)、とりあえずは主人公の俊(兎)にしましょう。俊は「危険牌察知能力」があるので、わざとじゃない限り振り込まないのです。パートナーは愛さん(ユキヒョウ)でいきましょうか。愛さんは「有効牌ツモ能力」を持っています。そう、この麻雀にはパートナーがいるのです。2vs2で戦って、東風戦終了時のトータル点数で勝敗が決まります(東南戦じゃないのはゲーセンの限界でしょうか。コンシューマで出すつもりなら、きっちりと東南戦にしてほしいですね)。初プレイは2回戦負け。トップに+20000点のボーナスが入るの忘れてたというミス。回が進めば園長や新城、成駿も出てくるみたいなので、見かけたらやることにしましょう。プレイヤーとしてならジャッカルがいいかもしれん……。

 本も買いました。メフィストとなぜか買いわすれていた井上夢人「オルファクトグラム」。京極なみの厚さです。



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