| 初版 | 2001年 3月21日 |
| 第2版 | 2001年 6月21日 |
| 第3版 | 2003年10月21日 |
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Linux などの UNIX クローン OS と Windows 2000 (や Windows 95/98/Me/NT)とをネットワークでつないで利用している場合、UNIX 側にインストールされている X クライアント(X Windows System 用のアプリケーション)が Windows の画面上で利用できたら便利です。
Windows に X Server をインストールすることでそれを実現できます。Windows 用の商用 X Server は高価ですが、ここではフリー・ソフトウェアを使って行う方法を紹介します。
UNIX クローン OS と Windows ファミリの OS が動くそれぞれのマシンが、LANで接続できていることが前提です。たとえば telnet で Windows から UNIX にログインできるということです。以下のソフトウェアが必要です。
| WeirdX 1.0.28 |
| JRE 1.3.0 国際化版(または JDK 1.3.0) |
WeirdX はフリーの X Server で、純粋な Java で書かれています。Windows、Linux、FreeBSD、Solaris、MacOS 9、MacOS X 等で動作します。weirdx-1.0.28.jar というファイル名のものをダウンロードします。現時点での最新版は 1.0.28 ですが、バージョンが上がったら読み替えてください。
WeirdX を実行するために、まだインストールしていなければ、Java の実行環境をインストールします。最低 JRE 1.3.0 国際化版が必要です。JDK 1.3.0 は Java の開発環境ですが、これにも JRE 1.3.0 国際化版も含まれています。プログラマなら JDK をインストールしてもいいでしょう。JRE 1.3.0 には米国語版と国際化版とありますから、間違えずに国際化版をダウンロードしてください。
最初に JRE 1.3.0 国際化版または JDK 1.3.0 をインストールします。どちらをインストールしてもかまいません。プログラマでなければ JRE 1.3.0 国際化版で充分です。ダウンロードしたら、Windows 2000/NT なら Administrator でログオンしてインストールします。方法は簡単です。ダウンロードしたファイルをダブルクリックし、指示に従ってインストールするだけです。
指示どおりにインストールすると、"C:\Program Files\JavaSoft\JRE\1.3.0_01" に JRE がインストールされるはずです。JDK の場合は C:\jdk1.3.0_02 などになります。
次に WeirdX をインストールします。スペースを含まないディレクトリにインストールするのがよいでしょう。たとえば C:\WeirdX とします。インストールといっても、ダウンロードした weirdx-1.0.27.jar ファイルを C:\WeirdX にコピーするだけです。
WeirdX を起動するためのバッチ・ファイルを書きます。次のように書いて、WeirdX をインストールしたディレクトリにファイル名 WeirdX.bat として保存します。
"C:\Program Files\JavaSoft\JRE\1.3.0_01\bin\java" -Dweirdx.windowmode=MultiWindow
-Dweirdx.display.charset=JISX -Dweirdx.xdmcp.mode=query -Dweirdx.xdmcp.address=192.168.1.1
-Dweirdx.display.width=1024 -Dweirdx.display.height=768 -Dweirdx.display.visual=TrueColor16
-Dweirdx.ddxwindow=com.jcraft.weirdx.DDXWindowImpSwing -Dweirdx.display.keymap=jp106
-jar weirdx-1.0.28.jar |
これは、ひとつづきの 1 行として書いてください(WiredX.bat のサンプル)。
最初の "C:\Program Files\JavaSoft\JRE\1.3.0_01\bin\java" は、JRE あるいは JDK をインストールしたディレクトリに合わせて変更してください(もし違っていたら)。いずれの場合も、JRE または JDK のディレクトリ名に \bin\java を付加し、ダブルクウォーテーションで囲んた文字列になります。
バッチ・ファイルに使用した環境変数で、特に重要なものは以下です。
| -Dweirdx.xdmcp.address=192.168.1.1 | UNIX マシンの IP アドレスを設定します。 |
| -Dweirdx.display.width=1024 -Dweirdx.display.height=768 |
それぞれ、画面解像度の幅と高さをとを指定します。 利用しているディスプレイの解像度と同じかそれ以下にします。解像度は、デスクトップを右クリックすると出てくる「画面のプロパティ」の[設定] タブで分かります。 ただし、-Dweirdx.windowmode=MultiWinow にしている場合は設定しなくてもかまいません。 |
| -Dweirdx.display.visual=TrueColor16 | 画面の色数です。以下の中から設定します。 StaticGray8 PseudoColor8 TrueColor16 利用しているディスプレイの色数(上記と同じ方法で確認できる)が「256 色」となっていれば PreudoColor8 を、「HighColor (16 ビット)」または「TrueColor (24 ビット)」となっていれば TrueColor16 を指定します。 ノートパソコンなどでモノクロのディスプレイを使っている場合は StaticGray8 を指定します。 |
| -Dweirdx.display.keymap=jp106 | キーボードを指定します。 日本語のキーボードを使用している場合はこのように指定します。英語キーボードを使用している場合は、「-Dweirdx.display.keymap=jp106」という文字列自体をバッチ・ファイルから取り除いてください。 |
バッチ・ファイルを書き終えたら、エクスプローラでダブルクリックしてみてください。WeirdX という真っ白なウィンドウが開いたら成功です。だめな場合は、よく確認してください。詳しい説明は、weirdx-1.0.27.jar を解凍すると出てくる INSTALL ファイルに書かれています。
WeirdX.bat のショートカットを作っておくと便利でしょう。この場合、ショートカットの「作業フォルダ」には必ず WeirdX をインストールしたディレクトリ C:\WeirdX を指定します。「実行時の大きさ」は「最小化」に設定しておくと、コマンドプロンプトまたは MS-DOS プロンプトが開かなくなってすっきりします。
インストールと設定に成功したら、UNIX にインストールされている X クライアントが Windows で利用できるか試してみましょう。
まず、Windows 側で WeirdX を起動します。先ほどのバッチ・ファイル(またはバッチ・ファイルへのショートカット)を起動します。
WeirdX を最小化して、telnet で UNIX にログインします。kterm を開くには telnet で次のようにタイプします。
| $ kterm -km euc -display 192.168.1.2:2 & |
192.168.1.2 というのは Windows マシンの IP アドレスです。
あたかも Windows のウィンドウであるかのように kterm が開きます。GIMP も使うことができます。telnet ではなく、いま開いた kterm 上から次のように入力します。
| $ LANG=C gimp & |
WeirdX 自体がまだ日本語に完全対応していないせいか、このように C ロケールでないと起動できないものもありますが、WeirdX が Java で書かれていることから、いずれ対応されるかもしれません。ちなみに、kterm 上では日本語を表示できますし、Netscape でも日本語は表示できます。なお、WeirdX のサイトでは The GIMP で日本語を表示できています。GIMP 1.1.26 だと、そのまま日本語が使えるようです。
たとえば、Windows にデジカメで取り込んだ写真があり、PhotoShop は高いので Linux の GIMP でレタッチしたい、なんていう場合に便利だと思います。Samba で Linux 側から Windows の共有フォルダにアクセスできるようにしておくと、さらに便利でしょう。
Windows 2000 で LAN 接続された UNIX マシンのソフト kterm と The GIMP を利用している様子
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