「お邪魔します」
「さあ、あがって、香里」

今日は香里がウチにお泊り。

お母さんは勤め先の慰安旅行に行っている。
私たちのことが心配で最初は断ろうとしていたらしいけど、折角の機会だし日ごろの疲れを取って欲しいしね。
祐一と私でお母さんを説得して送り出したんだよ。

祐一は…
今日は香里の家…栞ちゃんのところにお泊り。
香里のお父さんとお母さんは旅行好きで良くでかけているみたい。
それにしても、まさかお母さんの旅行と重なるなんて。

  <VINCLUM II>

「お茶、入れるから先に部屋に上がっておいて」
「分かったわ」

私は名雪に返事をして、名雪の部屋に向かう。
名雪の部屋は相変わらず、かえるのグッズや目覚し時計に埋め尽くされている。
殺風景な私の部屋とは大違いね、と自嘲気味に笑う。

ふと、視線を動かすと、名雪の机の上のあるものに目が止まる。
そこに置いてあった、フォトスタンドに写っているのは四人。
照れたような笑いを浮かべている相沢君。
その相沢君の腕をつかんでい、嬉しそうに笑っている栞。
相沢君をはさんで反対側には、名雪が後ろ手に手を組んで笑っている。
そして栞の隣にはそっぽを向くように立っている私。

その写真に私の手が伸びる。
その写真は、二ヶ月前に栞と一緒にこの家に来たときに秋子さんに撮ってもらった写真だった。
私がファインダーに入るを拒んだのを無理矢理引っ張る栞。
それに荷担する名雪。
それを楽しそうに見ている相沢君と秋子さん。

その時の光景が思い出され、私はそのフォトスタンドから目をそむける。
ちょうどそのとき階段を上がってくる音が聞こえる。
私はフォトスタンドを伏せるように名雪の机に置いた。

「おまたせ〜」
そう言いながらティーカップを載せたお盆を持った名雪が部屋に入ってくる。
ティーカップはいつものかえる柄のといちご柄のだった。
いちご柄のはともかく、かえる柄のティーカップなんてどこで見つけてきたのかしら。
そんなことを思いながら私はじゅうたんに腰をおろす。

しばらく香里と紅茶を飲みながら、お話をした。
いちごの話。
かえるの話。
目覚ましの話。
学校の話。
祐一の話。
栞ちゃんの話。
ちょっとくだらないけど、とても楽しい話。

そしてそんな時間も過ぎ、ふと窓の外を見ると、既に空は夕闇に包まれていた。
私はちょっと窓から外を眺めた後に、カーテンを閉める。

その瞬間、私を香里が後ろから抱きしめてきた。
「香里…」
そして、私の唇が塞がれる。

しばらくして、香里が唇を離し、口を開いた。
「久し振りね」
「そう…だね…」

香里は私の肩に手をのせ、私をベッドに連れて行く。
私は抵抗しようとも思ったけど、足は止まってくれない。

そして、そのままベッドに、ばふっと投げ出される。
「ううぅ、ひどいよ〜、香里〜。もっと優しくしてよ〜」
「ごめんね〜」
そう冗談交じりに言って、香里はもう一度キスしてくる。
今度のキスは、本格的なキス。
香里の唇と舌と唾液を味わう。
香里も私のを味わうように貪っている。

ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃという音が部屋に響いている。
香里の手が私の胸に伸びてくる。
「んんっ」
香里に私の胸がブラウスの上から強く揉まれる。
もう一方の手は私の背中に回され、その手で背中をくすぐられる。
「ん、んん、っ、や、止めてよ、香里〜」
「そう、なら止めるわ」
そう言って、香里は顔を離し、私の胸を揉んでいた手も離す。
「か、香里?」
「どうしたの?名雪」
「ねえ、右手は?」
でも香里の右手は私の背中に回されたままだった。

「右手はねぇ…」
そう途中まで言ったとことで香里がまたくすぐり始めた。

くすぐったい、背中はやめてよ〜
香里は本格的に私をくすぐり始めた。
「やん、くすぐ、あ、やん〜、や、やめて〜」
「相変わらず、弱いわね〜。じゃ、こっちも…」
そう言って香里は私の脇腹も手でくすぐる。
くすぐったいって、香里〜。
「は、や、やめ、はははは、やめ、やん」
私は精一杯の抵抗をして、ベッドの上でどうにか逃れようとする。
でも香里は逃がしてはくれず、更にくすぐってくる。

「ひゃ、はん、やめて〜〜〜」
も、もうだめ〜。やめてよ〜。
「もう限界?」
香里が少し乱れた声で私に言う。
「も、もう、だめ〜」

私はそう言って、息を整える。
ようやく、香里の攻撃が止んでくれたみたい。
そのときになって、私たちがどんな体勢になっているかようやく気付く。
私はベッドに四つん這いになっていて、香里は私を後ろから抱きしめるような体勢になっている。

「か、香里…」
私は香里に声をかけて、香里の顔を見る。
「名雪」
香里は私の名前だけを口に出して、そのままの体勢で片手を私のスカートの中に延ばしてくる。
今までのくすぐるのとは違うその触感に私の体はぴくっと反応する。

「か、香里〜」
私はもう一度彼女の名前を口に出す。
私の呼びかけに香里は応えず、私の髪を手に取り、キスをする。
そして、私の太股への愛撫を再開する。

「んっ」
その私の声に呼応するように、香里は私のブラウスの中に手を潜り込ませる。
「んんっ」
そしてその手は私の胸に到達し、ブラジャー越しに私の胸をもみ始める。
もう一方の手は私の太股のより内側に、より深い部分に熱情をもたらす。

突然、私は首筋に吐息を感じる。
香里が私のうなじにキスをする。
「んっ、そこ…」
香里は私の胸を揉むのは止めないで、私にキスをする。
うなじに
首筋に
頬に
耳に。

その香里のキスにもたらされる香里の熱が私の体にも宿る。
「ねぇ、香里…。私の…」
香里は何も言わずに私のブラウスのボタンを外していく。
そしてブラウスが脱がされ、ブラジャーも外される。
私はなんとなく恥ずかしくて胸を両手で隠す。

「名雪の胸を見せてよ」
「恥ずかしいよ〜」
「何を今更な子と言ってるのよ。さあ」
「私ばっかりずるいじゃない。香里も〜」
「私はいいのよ」
「ううん、香里もいっしょに、だよ〜」
「そう、そんなに見せたくないなら…」

そう言うと香里は私の足を持つ。
「えっ?」
私はベッドに仰向けに倒されていた。
そして私のスカートの中は香里に丸見えな格好だった。

「や、やだ!」
私が足を閉じようとすると、香里が両手でそれを邪魔する。
「さあて」
香里はそう楽しそうに言うと、私のスカートの中に頭を潜り込ませる。
「や、やだよ〜。止めてよ、香里〜」
「覚悟しなさい、名雪」
「何の覚悟だよ〜」
「ん、名雪。あなた…」
「え?」
「もう、濡れているのね」

自分の顔が真っ赤になったのが分かる。
香里はそのまま私のパンティーに手を掛けて、おろしていく。
「あ」
「ど、どうしたの」
「糸ひいてるわよ」

私は顔が更に赤くなっているんだろう。
「か、香里〜。言っちゃだめだよ〜」
「どうして、私はただ本当のことを言っただけよ」
「うう、いじわるだよ〜」

本当に今日の香里は”いつにも増して”いじわるだよ〜。
「何か?」
香里がにこりと微笑んで、私を見てる。
「う、ううん、な、なんでもないよ」

私のパンティーはいつのまにかベッドの上で丸くなっている。
私はベッドの上で両手で胸を押さえている。
身に着けているものはスカートと靴下だけ…。

「きれいよ、名雪」
わ、恥ずかしいよ〜。
香里の手が私の腕をつかんで、私の手を持ち上げようとする。
香里の力を入れているわけでもない手に、私の手は持ち上げられてしまう。
そしてばんざいの格好を取られれて…私の胸がさらけ出される。
「か、香里〜。は、恥ずかしいよ…」
香里は私の訴えを無視して、私の胸にキスをした。
「んっ」
そしてそのままベッドに押し倒される。
香里は私の腕を手で、足を足で押さえつけ、口で私の胸をもてあそぶ。
私の胸の突起に口をつけて、キスをしたり、なめたり、吸ったり。

その香里の愛撫に私の胸だけでなく体全体が敏感に反応する。
香里がキスをするたびに、なめるたびに、吸うたびに、私の体に電気が走る。
いつのまにか私の息は荒くなっていて、香里の口の動きに合わせて、自然に胸を動かすようになっていた。

「あ、あ、香里〜」
私は思わず、声を上げてしまう。
「どうしたの」
香里は私の胸を責めつづけながら、聞いてくる。
「あ、あぁ、む、胸だけじゃなくて…」
「胸だけじゃなくて?」
うう、やっぱりいじわるだよ。

うう…
「あの、あ、あそこも…」
「あそこねぇ…」
いかにも興味なさげという様子で私の胸をついばみつづける。

うう、香里〜。
「ねえ、あそこをいじってよ。が、我慢できないんだよ〜」
「そう、仕方ないわね…」
そう言って、香里はおおいかぶさっていた私から離れる。
私の喜色に満ちた顔を見て香里は言葉を続ける。
「さあ、思う存分していいわよ」

「え」
自分の表情が凍り付くのが分かる。
「え、なんて言ったの」
「思う存分していいわよ、と言ったのよ」
「それって…」
「そう、そんなにあそこをいじりたいなら自分ですればいいわよね」

え、か、香里。
私は呆然としてベッドの上でたたずむ。
しかし、下半身の疼きは止まらない。
私は仕方なく手を下半身に伸ばし、指をあそこにこすりつける。
「んふっ」

あそこへの直接の刺激に思わず声を漏らしてしまい、香里の方を見た。
そんな私を香里は冷たい視線で眺めている。
その香里の表情に耐えられず、私は目をつむり、自慰にふける。

自分の手でのあそこへの刺激は確かに私に快感をもたらした。
けれど、それは更なる快感を求めるようになるような快感だった。
「あ、あぁ、んっい、あぁ」
その行為をいつまで続けていても、私が求めるような快感を得ることはできなかった。

薄く目を開けて香里を見ても、そこに感じる変わらない冷たい視線。
私は行為を続けていたが、段々と瞼の裏に涙が溜まっていくのが分かる。

その行為を貪るごとに涙は溜まっていく。
更に手をあそこにこすりつけるが、その度に私の涙は満ちていく。
ついに頬に涙が零れ落ちた瞬間に私は叫んだ。
「だめなんだよ、香里。香里じゃなきゃだめなの」
涙は止まらなくなり、私はうつむいてしまう。

そのとき、香里がどんな表情をしていたのかは分からない。
悲しみ
哀れみ
蔑み
怒り
それとも悦び…?

だけど香里は私にキスをしてくれた。
そして私のあそこに香里の熱が伝わってくる。
「はぁぁぁぁ」
ほんの少し触られただけなのに、今ままでもっとも強い快感が私を襲う。
それは私の全身を覆うような快感だった。

「香里ぃぃ…」
「……」
香里は何も応えずに、私のあそこに刺激を与えてくれる。
「はぁ、あ、香里ぃ、あぁ、んっ」
私はただ香里から与えられる快楽を貪る。
「いいよ、いいよ、香里、もっとぉ、あぁ」
私が感じる毎に、香里から与えられる刺激も強いものとなる。
「んんっ、あぁぁぁ、やぁ、良すぎるよ、もぉ、もぉ」

香里がようやく声を掛けてくれる。そしてその言葉は…
「いいのよ、名雪。イっても」
「あ、あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜」
その言葉を耳に感じた瞬間、私は意識を失ってしまった。

私が目を覚ますと、私は香里の顔を見上げていた。
「え、え〜と」
「おはよう、名雪。早いお目覚めね」
「え〜と、あ、あぁ」
そして、私は香里に膝枕されているのに気づく。
次にさっきまでの自分の痴態を思い出し、顔が上気してしまった。

時計を見ると、そんなに時間は経ってないみたい。
「ええと…」
「そうね、大体20分くらいかしら」
私の質問を先取りして香里が答える。
「あ、そうなんだ。それと…」
「膝枕、気持ちよくない?」
またも質問を先取りされる。
「うん、気持ちいいけど…」
「ならいいんじゃない」

「うん、そうだねっ」
そう言って私は香里の太股に顔をうずめる。
「う〜ん、香里の香りがするよ〜」
「なに恥ずかしくてばかなこと言ってるのよ」
香里がそう言って私の頭を小突く。
「うう、ひどいよ〜」

私は仕返しに、自分の顔を香里の下腹部に近づける。
そして、香里を一気に押し倒すと、香里の股間に顔をうずめる。
ジーンズ越しにだけど…って、顔に何か硬いものがあたる。
え?なんだろう。

私が香里の顔を見ると、香里が含み笑いをしている。
もう一度香里の股間を見てみる。
なにかジーンズが膨らんでいるように見える。
それに手を伸ばし触ってみると、硬い感触とともに、香里の口から、あっ、という声が漏れる。

「え、ええと」
「何?名雪」
香里が相変わらずの含み笑いで返してくる。
「何?」
「知りたい?」
「うん…」
「そう、知りたいのね、ならちょっと目をつむってなさい」
「う、うん」
そう言うと香里は私に背を向けベッドに立ち上がって、服を脱ぎ出したので、私は目を閉じる。
衣擦れの音だけが聞こえてくる。

「もう良いわよ」
その声に私は目を開ける。
そこに見えたのは全裸の香里が立って…
え、え、香里の中央になにかがある。
何?
え〜と、え〜と…
そういえば、お風呂に入ろうとしたとき、祐一が入ってて、そのとき見えたものに似てる。
って、男の人のあれ?
なんで、香里?

「何を金魚みたいに口をパクパクさせてるのよ」
「え、あ、だって…」
「なんでもいいじゃない…。ねぇ。それともこんな私を嫌いになった?」
「え、あ、あ〜…」
私はしばらく言葉が出なかったが、香里の表情にわずかな陰りが見えた瞬間に、私は大切な友達に伝えた。私の気持ちを。
「そんなことないよ、香里は香里だもの。何があっても私は香里と友達だよ」
「ありがとう、名雪」
香里は笑顔で私にありがとうと言ってくれた。
私は香里のその言葉を封じ込めるようにキスをした。

そして私たちはキスしたまま抱き合って、ベッドに横になる。

しばらくはお互いの唇を味わう。
どちらともなく唇を二人のお互いの唇を惜しむように、唾液が橋を作っている。
その橋を崩さないようにもう一度キスをすると、私は興味が湧いてくる。

「ねえ、香里…」
私はそう言うと、香里のあれを眺める。
「何よ、恥ずかしいじゃない…」
香里は少し赤くなって、そっぽを向く。
「え〜と、えい」
私は一気に、顔を香里のあれの前に近づける。

そして、それをしげしげと眺める。
「へ〜、こうなってるんだ〜」
「な、名雪!」
「あ、ちゃんと、女の子のもあるんだね」
「あ、ええ」

私はその香里の女の子の部分にキスをする。
「んっ」
そしてそのまま香里の男の子の部分のに口を移動させる。
「はぁ、な、名雪…」
「ねぇ、気持ちいい?」
「あ、いいけど、なんでこんな…」
「ん〜と、こうすると男の子って気持ちいって聞くから」
そう言って、私は男の子のくびれた部分に舌を這わせる。

「んんっ」
そのまま先端の割れている部分にまで舌を這わせる。
「はぁんっ」
私は香里の顔を見上げ、尋ねる。
「ねえ、香里。気持ちいい?」
香里は嬉しそうな表情で答えてくれる。
「ええ、気持ち良いわよ、名雪の口」
「そう。じゃ、もっと…」
香里が気持ちよさそうなところを表情を見ながら責めていく。
「はぁ、んっ、はぁぁ、いいわよ、名雪」
私は男の子の部分を舌でなぞるよう舐める。
「ぁはぁぁぁぁぁぁぁぁ…」

香里は私の頭に手をのせて、私を口の動きを誘導するように手を動かす。
私はその動きに従いながらも、たまに全然別な場所を責めてみる。
「はぁぁぁ、いいわよ、きゃうっ、あぁ、いいわよぉ、名雪ぃ」
私は更に口の動きを強める。
「あぁ、うぅん、はぁん、はんっ、ふぁぁ、あぁ…。あ、な、名雪ぃぃ〜」
「ん、何?」
私は香里の顔を見上げる。
「ねえ、私のを口に含んで…」
「え、あ、うん…」

私は香里の頼みに従い、香里のを口に入れる。
「あ、あ、あぁぁぁぁぁぁ」
香里は大きな喜悦の声を上げる。
更に私のそれに舌を這わせる。
「はぁぁ、いいわよ、んっ」
香里の声にあわせて、香里の男の子に唇で刺激を与えてみる。
「ふぁ、あぁ、おぁぁ、はぁぁ」

そうして香里の男の子を部分を責めていて、ふと香里の女の子の部分を見ると、すでにびしょびしょに濡れていた。
「香里…」
私は香里の女の子の部分に指を這わせる。
「ふぁんっ」
香里が跳ね上がるように反応する。
「な、名雪」
私は構わずに香里の男の子の部分には口で、女の子の部分には指を刺激を与えつづける。

「はぁ、はぁ、あぁ、やぁ、ひぃんっ、あぁぁ」
香里はすでに口からよだれを流しながら、快感に浸っている。
「名雪…」
そう言うと、香里は私の頭に載せていた手の動きを強める。
その動きは私の頭を前後に振り、香里の男の子の部分を激しく口に出し入れするものだった。

「な、名雪。はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、ふぁあ、ああ、ぁぁああぁぁ」
その香里の激しい手の動きに私は息もできないほどだったけど、なんとか我慢して、香里の男の子と、女の子にも刺激を与えつづける。

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、あぁぁぁ、はぁぁぁぁ、あぁぁぁ」
香里がその動きを止めた途端、香里の男の子が膨張したような気がした。
そして、私の口の中に何かが流れ込んでくる。
香里の手に頭を押さえつけられているため、私は口を離すこともできずに、その香里の男の子から吐き出されるものを飲み下していった。
それでも全てを飲むこともできず、私は香里の手をほどくようにしてむりやり口を離す。
そのあとも香里の男の子からは白い液体が出てきて、私の顔に降り注ぐ。

げほっ、げほっ
私は思わずむせ込んでしまう。
息を整えて香里を見ると、香里の目の焦点は合っておらず、さっきまでの余韻に浸っているようだ。
私は自分の顔についた白濁液を指ですくって目の前に持ってきて見る。
そんな私の様子に気付いた香里が声を掛けてくる。
「あ、大丈夫?名雪…」
「あ、うん、大丈夫だよ。ちょっと苦しくて、苦かったけど香里のだからね〜」
「名雪…」
そういって香里は私の顔についた白濁液を舐めとって、自分で飲み込んでいく。

ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ
まるで小犬のように香里は私のを舐めとっていく。
香里が私の顔についているのをだいたい舐めとったところで私は香里にキスをする。
そして私の口の中に残っている白濁液を唾液と一緒に香里の口に流し込む。
香里も口の中の白濁液を、私の口の中に唾液と一緒に流し込んでくる。
しばらく、お互いに白濁液と唾液とを交換し合っていたが、いつのまにかお互いに相手の胸を手でもみ合うようになっている。
「ふぁ、香里ぃ」
「名雪…」

私はベッドに横になり、香里は私におおいかぶさる。
「名雪、いくわよ」
「うん…」

私のあそこに香里のがあてがわれる。
香里が動く毎に、それが私の中に入っていくのがわかる。
「か、香里ぃぃ」
「名雪のなか、ってこんなに気持ちいいのね」

「か、香里、香里のが入ってくるよ」
香里は何も言わず、一気に腰を推し進めてくる。
「あ、あ、あ、あ、一杯だよ。私の中、香里ので一杯だよ」
私のあそこは香里のもので満たされる。
私の奥まで、通路も一杯になっている。

「名雪、動くわよ」
「う、うん」
その返事を聞いて、香里は腰を動かし始める。
その動きに私の感覚も徐々に鋭敏になってくる。
「あ、あ、あ、あ、あ、あぁ」
「んんんんんんん」

香里が香里のものを出し入れするのにあわせて、私も腰を少し動かす。
「ふぁ、んんっ、ぁ、んっ、んっ」
香里も十分に気持ちよいらしく、愉悦の声を上げる。
「あんっ、あぁ、んんっ、あぁ、ふぁぁ、はんっ」
私も香里の腰の動きあわせて、声をあげる。

「んんっ、名雪…」
「ふぁ、な、何?」
「変えるわよ?」
私が、何を?と聞く前に、香里は私に入れたまま、私の左足を持ち上げる。
そして、左足を持ち上げたままで、また前後運動を再開する。

その変えた位置による刺激に、私は更に快感を得る。
「んっ、いいよ…香里」
香里は私の声に反応せず、腰の動きを速くする。
「ふぁ、ふぁ、ふぁ、ふぁ、んっ、いいの、香里のが私の中で…」
「あ、んっ、な、名雪…」
香里が我慢しているように見え、香里に言う。
「か、香里、いいんだよ、私のな、なかに出して。私も、も、もう少しだから…」
「な、名雪。名雪、気持ちいい。名雪の気持ちいいの」
「ふぁぁぁ、んんんん、はんっ、はんっ、はんっ」
「もうだめ。出すわよ、名雪、な、なゆ…」
「んんんんんんんんんんんんん〜〜〜〜〜〜〜」

香里のがびくっびくっというのとともに、私の中が香里の白濁液で満たされていく。
私のあそこが香里のを最後まで感じ取ろうと動いている。
香里は私にもたれかかり、快楽の表情を浮かべている。

私は起き上がり、香里のを私の中から抜き出す。
ぬぽっ、という音がして、香里が悲しげな声をあげる。
香里のそれは快感の余韻か、ひくひくと動いている。

「ねえ、香里」
「あ、あぁぁ、な、名雪?」
「もう一度、してあげるね」
私はそう言って、香里のを再び口に含む。
「あぁぁぁぁ、止めて〜、感じ過ぎちゃう、まだぁ」
その声に耳を貸さず、私は香里のそれに舌や頬の内側で刺激を与える。
「はぁぁぁ、あぁぁ、名雪ぃぃぃ〜」
次第に、それは硬度を取り戻し、大きくなっていくのが、分かる。
「はぁぁぁんっ、いいんっ」
十分に硬さを取り戻したあたりで、今度は自分から香里のを口に出し入れする。
「ひぃんっ、あああぁぁぁ、もう、ぁぁ、良すぎ、んっ」

更にごぶたさしている、香里の女の子も指でいじる。
「ふぅあっ、んん、ぃいんっ、ぇ、ねぇ、もっとぉぉぉ、名雪ぃ」
最後に私は香里の女の子の一番感じる部分をつねるように、強い刺激を与える。
「ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、名雪ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」

再び、香里の白濁液が私の口の中に放たれる。三回目なので勢いはさきほどではなく、私はそれをのみほしていく。
更に香里の男の子の部分に残っている分も吸い出す。

そこまでして香里をみると横になってぐったりとしている。
「香里?」
よく見てみると、気を失っているみたい。
「ふふっ」
私はその香里の表情を見ながら香里の横になって、目を閉じた。

んんん〜、眠いよ〜。
もっと寝させて〜。
あと五時間でいいから〜。
ううん、そんな贅沢言わないから3時間でいいよ〜。

「まったくこの子は…」
うう、祐一が香里みたいな声出してるよ〜。
気持ち悪いよ〜、助けてけろぴ〜。

「何が、『助けて、けろぴ〜』よ…、仕方ないわね〜、ふふふふふ」
んん〜、まだ祐一が香里の真似してるよ〜、お母さん〜。
お母さん〜、いちごジャム〜。

なんだか下半身がむずむずするよ〜。
祐一変な起こし方しないで〜。
なんだか、んっ、んっ…

んんん〜
私が目を覚まして、最初に見えたのは香里の胸だった。
「何をしてるんだお〜」
そして香里の手は、私のあそこにあてがわれていた。
「昨日のお返し」
「何を〜…昨日?昨日?」
私は昨日のことを思い出す。
ぼっ、と私の顔が赤くなる。
「ふふふふ」
香里は怪しい笑い方をしている。
「か、香里?」
「ど、どうしたの?」
「どうって、言ったじゃない。昨日のお返し、ってね」
「え、え〜と」
「それじゃ、お返しさせてもらうわよ。覚悟しなさい」


初出 2000/10/16

 予定通り続いたSSです。

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