「起こらないから奇跡って言うのよ」

 それは私の口癖だったけど、何時の間にか栞も使うようになってきた。

 そして奇跡は起きた。

 いなくなる、いなくなってしまう、と思っていた栞は、今では私と、名雪と、そして相沢くんと一緒に学校に行けるまでに回復した。

 その奇跡のもたらした日常は、日常に過ぎなかったけど、私によっては既に捨て去ったはずのものだった。

 それでも私はまだ奇跡を望んだ。

 栞のための奇跡ではなく、自分自身のための奇跡を。

 
 そして奇跡は起こった。


  <VINCLUM>


 今日も祐一さんと、そのデ、デートをしてきました。
 と、言っても学校の帰りにいつもの公園で祐一さんに絵のモデルになってもらっただけなんですが。
 今日の絵の出来はまあまあだったんですが、絵を祐一さんに見せたら複雑な表情をしていましたけど、なぜでしょう。

 そして、家の前まで送ってくれた祐一さん、じゃ、また明日な、って言って、いきなりキ、キスするんですもの。
 しかも、隣のおばさんに見られてしまいました。
 もう顔、会わせられないじゃないですか。

 え〜と、靴があるんでお姉ちゃんは帰ってきているみたいですね。
 そういえばお父さんとお母さんは遅くなるって言ってましたね。

 だから今日はお姉ちゃんと二人で晩御飯を作る約束をしてたんです。
 祐一さんにも一緒にどうですか、って言ったんですけど、
 『たまには香里と二人ってもいいだろう。それにいつも栞を一人占めしてたら、俺が香里に恨まれちまうよ』
 なんて、祐一さん恥ずかしいこと言うんですから…。

 それにしても、電気が点いてないなんて…、
 お姉ちゃん、寝ちゃってるのかな…。



 どうやら栞、帰ってきたみたいね…
 部屋へ向かってくる足音が止んだ後に、ドアをノックする音が耳に入ってくる。
 「お姉ちゃん、いるの?」
 寝ているかもしれないと思ったのか、栞の控えめな声が聞こえてくる。

 「起きているわよ」
 私は扉の向こうへ声を返す。
 
 その答えに応じるかのように、「入りますね」という声と共に扉が開く。
 電気の点いていない部屋に少し驚いた様子で、
 「お姉ちゃん、なんで電気つけていないの?」
 と聞きながら、手探りでスイッチをつけようとする。

 「いいの、消したままにしておいて」
 少し鋭い声で私は制止する。

 びくっとした栞は、思わず両手を胸の前であわせて震えている。
 
 多分、実際より長く感じられた沈黙が空気を占めている。
 その沈黙に耐えかねて栞が声を絞り出す。
 「もしかして、わたし…また、また、お姉ちゃんに…」
 その言葉の持つ響きに今度は私が驚かされた。
 「わたし…またお姉ちゃんに嫌われるようなことをしちゃいましたか…」
 そう言うと、すすり泣き始めた。



 また、嫌われちゃった…

 そう思うと涙が自然と出てくる。
 何をしたんだろう。
 今日の朝までは元通りの仲のいい姉妹だっったのに…

 涙が止まらず、うつむいてしまう。
 頬を伝った雫が床に滴るのが分かる。

 何をしたんだろう。
 電気も点けずに、
 私に顔も見せてくれず、
 声も掛けてくれない。

 わたしが、何をしました?

 わたし、また嫌われるようなことしちゃいました?

 わたし、またお姉ちゃんを失わなければいけないんですか?

 そしたら、わたしは…

 そんなことを考えていると、体が柔らかいものに包まれる。
 目を開けるとお姉ちゃんが抱きしめてくれていました。

 すごくやさしく。

 「ごめんね、心配させて」

 そういうお姉ちゃんの声は、あの頃のお姉ちゃんではなく、優しい私のお姉ちゃんの声でした。
 
 お姉ちゃん、と私が言うと、お姉ちゃんはちょっと強めに抱きしめてくれました。
 私はまだ涙が止まりませんでしたが、もう私は安心と嬉しさだけに包まれていました。

 「ごめんね、心配させて。
  私が栞を嫌いになることなんて、絶対ないわよ。
  嫌いになれるわけないじゃない。  
  あなたはわたしの妹なんだから。

  電気を消していたのは…そう、気分よ。
  自分の姿を見ていたの、よ。
  電気を消して…ね。
  ちょっとね。

  栞がどうかしたんじゃないのよ。
  例え栞がどんなことをしようとも、栞を嫌いになったりしないわ。

  いい、よく聞くのよ。
  私たちは何時までも一緒よ。
  二人を死が分かってもね」

 「なんだかドラマみたいですね」

 私にはそう応えるのが精一杯で、

 そうね、といいながらお姉ちゃんは私の唇にキスをしてきました。

 そのキスは永い、永いキスで…

 まるで、まるで…



 私のキスをなんの躊躇いもなく受け止めている栞を見て、私の中の衝動は私を激しく突き動かそうとする。
 その衝動に耐えながらも、私の中ではその衝動に耐えられないことは、キスを受け入れてもらえた瞬間に分かっていた。

 もうどのくらい経ったんだろう。
 私は一回唇を離す。
 栞を見やると、目を瞑ってキスの余韻を味わってるように見える。

 私は何も言わず、今度は栞の腰に手を回し、もう一度唇を重ねる。
 唇を重ねた瞬間、栞の唇が音を発そうとしたように思える。
 お姉ちゃん、と。

 しばらく唇を合わせていたが、私は耐えられなくなり、自分の舌で栞の唇を割り、舌を差し入れる。
 その瞬間、栞を目を見開き驚愕の表情を浮かべたけど、私の舌を栞の舌に絡めるようにすると、栞は目を閉じ私に体をゆだねて来た。

 しばらくは、栞の口の中を味わっていたけど、栞はただ体を縮ませて、私が栞の口を一方的に味わうだけになってきた。
 私は栞の腰に回していた右手を栞の太ももの間に差し込む。
 そして手のひらで栞の太ももを味わう。
 
 栞は今度は舌を入れた時とは比べ物にならないくらいの表情を浮かべる。
 ありありと不安の色が浮かんでいる。
 私は唇も手も離し、息を吐く。

 「お、お姉ちゃん」
 栞は上目使いに私を呼ぶ。
 それに対して私が発した言葉は短かった。
 「いい?」

 卑怯
 栞は拒否できない。絶対に。
 それはさっき泣き出したときからも確実。
 栞は私を拒否することは出来ない。私に拒否されないために。

 栞は上目使いをやめてうつむいている。 
 そして応えが返ってくる。
 「はい」

 私は栞をリラックスさせるように、優しく抱きしめながら、
 「大丈夫よ、私が栞にひどいことなんかするはずないじゃない」
 と少し軽い調子で言う。
 これはひどいことじゃないのかしら、と内心思いつつ、もう一度軽いキスをした。

 そうして、さあ、と声を掛けて、私のベッドへ促す。
 栞は私に従い私のベッドに横たわって、目を瞑る。
 そんな栞を見て、これじゃさっきと同じね、と心の中でつぶやく。

 「ねえ、栞。ワンピースを脱ぎなさい」
 「えっ、あ、はい」

 栞は飛び起きて、ストールを外して、ワンピースに手を掛ける。
 が、いくら姉とは言え恥ずかしいのか、私の方を上目使いでじっと見つめる。

 「そう、そんなに手伝って欲しいの?」
 「あ、いええ、自分で…」

 と、慌てて脱ぎだす。

 そうして、栞は上のセーターは着たまま、下はパンティーだけという、ある意味扇情的な姿になる。
 栞は顔を真っ赤にしてベッドに座り込んでいる。
 が、右手でパンティーは隠そうとしているが、全てを隠せるわけでもない。

 しばらく、そんな栞を眺めている。

 「え、ええと…」
 すると栞が声を上げる。

 「どうしたの栞?」
 私は少し笑いを含んだ声で返す。

 「い、いえ、なんでもないです」

 そんな栞を見ていると、私はもう少し、いじめて見たくなる。

 「目を瞑って」
 「あ、はい」
 栞は真っ赤な顔のまま、目をぎゅっと瞑る。

 私はそんな栞にそっと近づく。
 目の前の栞の緊張している様子が感じられる。
 震える手、震える脚、食いしばっている唇。
 そんな栞を愛しく思いながら、私はセーターの上からブラのホックを外す。

 「あっ」
 と栞が声を上げ、左手でブラを抑える。
 目を開き、私のほうを見つめる栞。

 「目を瞑ってなさいと、言ったでしょう栞」
 「あ、はい」
 栞は私を見つめながら、そう応える。
 「罰が必要よね、栞には」

 栞は声も上げず、硬直する。
 罰?
 何をされるんだろう。
 何をするんだろう、お姉ちゃんは。
 痛いのかな。
 そんなことを考えているんだろう。

 そんな栞を見て私は栞に言う。
 「大丈夫よ、栞。私はひどいことはしない、と言ったでしょう」
 「あ、はい」
 と応えるが栞からは不安の表情は消えていない。

 「大丈夫」と、言いながら私はまた栞にキスをする。
 すると、栞は大分安心したようで、浅いため息をついた。

 「さあ、罰、よ」
 その言葉に栞はまた、びくっと体を反応させるが、私はそのまま言葉を続ける。

 「そうねえ、そのまま、膝立ちになってブラごとセーターをめくってくれるかしら。
  これだけだと…、私が栞をいじめているみたいねえ。
  そうねえ、これは栞が罰として自主的にやるのよ。
  だから…
  『お姉ちゃん、ごめんなさい。わたしはお姉ちゃんの言いつけを破りました。
  だから罰として私の胸をさらします。見てくださいね』
  って言いながらね」

 その言葉を聞くと、栞は顔を蒼白にする。
 あ、言い過ぎた、と思う。
 ここで全てを止めるか、このまま突き通すか。
 二者択一の状況になってしまっている。
 前者の場合、この場はともかく、この後、どんな態度を取ればいいんだろう。
 後者は既に覚悟していたことだ。

 「続けよう、でもこのままじゃね」と思い、言い直そうと口を開いた瞬間、
 栞が脚を組み直し、膝立ちになる。
 そのまま、栞は震える手でセーターを上に引き上げていく。
 栞の綺麗な下腹部、お腹、おへそが見えたあとに、ブラが見える。
 そしてそのまま栞は既に外れて緩くなっているブラをセーターごと押し上げていく。
 始めは気付かなかったけど、栞はボソボソと真っ赤な顔で何かを呟きながら、セーターに掛けた手を動かしている。
 多分、さっきの私の命じた言葉を言っているんだろう。

 私は幾分収まっていた衝動がまた蠢くのを感じた。
 「ねえ、栞。なんて言ってるのかしら?聞こえないんだけど」
 その言葉を聞いた栞は、震えながら声を絞り出す。
 「う、お、お姉ちゃん…、ごめんなさい。わたしは………」
 栞はそこで一瞬逡巡するが、結局もう一度言い直す。
 「……お姉ちゃん、ごめんなさい。わたしはお姉ちゃんの言いつけを破りました……」
 と、そので声も手も止まる。
 胸の方は、半分近くまで外気にさらされているが、突起はまだ見えていない。

 「さあ、栞」
 と声を掛けると、栞は泣きそうな声で残りのセリフを棒読みする。
 「だから罰として私の…胸をさらします。見てください……」
 という、最後の方はかすれて聞こえない声と共に、栞の胸全体が私の視界に入ってくる。

 栞の胸から視線を外し、栞の顔を見やると、栞はうっすらと涙を流しながら、相変わらず真っ赤な顔で、横を向いている。
 そんな栞を見て、私は「よくできました」といいながら栞の頬にキスをする。
 「あっ」と、栞が声を上げている間に、私は顔を栞の胸に近づける。
 再度栞が「あっ」という声をあげるがそれには構わずに栞の左の胸の突起にキスをする。

 栞が今度上げた声は「んっ」というくぐもった声だった。口を閉じて、声を上げないようにしたんだろう。
 もう一度、突起にキスをした後に、私は栞に言う。
 「さあ、栞。しばらくその体勢でいるのよ」
 と、言って更にもう一度、突起にキスをする。
 栞は我慢するかのように目を瞑っている。

 私は少し強い口調で、「返事は?」と栞に言うと、栞は、
 「あ、はい」と、返事をする。

 「返事が遅れた罰ね。栞、私が栞の胸をどうしているのか説明しなさい」
 というと、私はそのまま栞の突起を口にくわえる。

 「あ…、…はい。お姉ちゃんは私の左の胸の…」
 またもや消え入りそうな声になるが決心したように再び口を開く」
 「お姉ちゃんは私の左の胸の乳首を加えています」
 栞の消え入りそうな声を頭上から聞きながら、私は左手をで栞の太ももをなでる。
 少しくすぐったいのか、栞は声をたてる。
 私は舌で栞の突起をしゃぶりはじめる。
 すると、栞ははう、と声をあげて、両手で私の顔を自分の胸に押し付けるようにする。

 そんな栞に私は、いったん口を離し、「説明」とだけ言葉をかける。
 そしてまた、栞の胸にむしゃぶりつく。
 「お姉ちゃんが私の胸を舐めています」
 そして、栞の太ももに回していた手を、栞の秘所に移す。
 だが、強く触ることはせず、パンティーごしに手を当てるだけにする。
 それでも栞はぶくっ、とするが説明は続ける。

 「お姉ちゃんの手が…私の…」
 「続けなさい」
 「私のあ、あそこに…」

 そのまま、栞は言葉を発っせなくなり、横を向いていまう。
 私はそんな栞に何度目かのキスをして、そしてそのまま腰を持って、ベッドに押し倒す。

 栞はされるがままにベッドに横になるが、今になっても説明を続けようとする。
 「お姉ちゃんがわたしをベッドに」
 そんな栞の口を私はキスで遮る。
 「もういいのよ、栞」
 私が笑顔でそう栞に伝えと、栞は少し嬉しそうな声で頷いてくれる。
 「じゃ、今度は私が『よくできました』のご褒美をあげないとね」
 「ご褒美?」と栞が聞き終わる前に、私は栞の膝を割り、顔を栞の秘所の前に持ってくる。
 「お姉ちゃん」と、栞が制止するような声をあげるけど、私は構わず栞の秘所にパンティーごしに舌をつける。
 「お姉ちゃん!」と今度は強い調子で言ってくるけど、更に舌へこめる力を強める。
 そのため、舌と鼻でそれぞれ栞を愛撫する格好になる。
 私が強く舌で愛撫すると、栞は膝に力をこめて私を押さえつけようとするけど、私は手で膝を広げたままにする。

 「栞?」と、私が声をかけると、「ん」と返してくる栞の反応がわずかに鈍くなっている。
 それに栞のパンティーには私の唾液以外のものが染みてきていることも分かる。

 「栞、もっと気持ち良くなりたいなら、腰を浮かせなさい」
 と、栞に言葉をかける。
 その言葉を掛けながらも栞の秘所への愛撫は止めない。

 しばらくはそのままでいたが、徐々に栞の腰がベッドからわずかに上がってくるのが分かる。
 私は口での愛撫を続けながら、右手を栞のお尻にあてる。
 そして栞のパンティーのなかに手をもぐらせる。

 だが、すぐにパンティーを下ろすようなことをせずに、しばらく栞のお尻の感触を味わう。
 栞の顔は良くは見てないが、やはり真っ赤なんだろう。
 たまに押し殺したような声が聞こえてくる。
 
 そしておもむろにお尻を揉んでいた手でお尻の中央の蕾につっつく。
 「お、、おね、お姉ちゃん!」
 栞はすごい勢いで起き上がり、私の顔をベッドの布団に押し付ける。
 い、息ができない。
 それでも、私は栞のお尻をいじり続ける。
 
 更に私の顔は布団に押し付けられる。
 「む、む〜」
 私は苦しくなってきて、わめくがそれでもお尻の蕾はいじる。
 「お姉ちゃん、そ、そこは止めてください!汚いです。そんなとこ。そんなことろ、ゆ!」
 私はその先のセリフを思って、お尻の蕾に人差し指の第一関節までを突き入れる。
 「ひぎっ!」
 栞がひるんだ瞬間に私は、右手の人差し指を入れたまま、左手で栞の膝の裏を持ち、栞を再び押し倒す。

 「栞…」
 私はお尻の異物感に声を頬を引きつらせている栞に、さっきまで敢えて口に出していなかった名前を口にする。
 「そんなところ…何?そんなところ、誰が触ってないのかしら?
 もしかして相沢君?そうよね、彼は栞には優しいからね」

 「栞、私を感じなさい」
 そう言うと私は、栞のパンティーを左手で無理矢理降ろす。
 栞のお尻に差し込んでいる右手が邪魔で、途中までしか降りないが栞の未発達気味の秘所が露になる。

 秘所に突然外気の冷たさを感じたせいか、栞が体を強ばらせる。
 私は今度は栞の秘所に直接口をつける。
 「お姉ちゃん、そんなとこ…」
 栞はさっきと、同じような言葉を漏らす。

 栞の秘裂に舌を指し込み、既に満ちていた潤いを舐め取るように、舌でなぞる。
 「ひゅうん」
 栞が嬌声を上げる。
 その声を聞いて、私は本格的に、栞の秘所を舌でせめる。
 「んんっ」
 何度も繰り返して私が舌で秘所をなでるごとに栞は高めの声で啼く。
 「はうん」
 その声に興をそそられた私は、更に栞の秘所、奥深くまで下を差し入れ、奥をかき混ぜるように舌を動かす。
 「お、お姉、っ、や、やっ」
 まだ、かろうじて栞の秘所近くに留まっていたパンティーが邪魔になるが、まだ栞のお尻に繋がっている右手で下がりきってはいない。
 「あっ」
 栞が一際大きい声をあげる。お尻に差し込んでいた指に少しだけ力を込めるたのに応じるように。
 「ぁぁ」
 今度は息が抜けたような声を出す。私が差し込んでいた指を抜いた瞬間に。
 
 そして私は栞のパンティーを取り去る。
 これで栞が身に付けているものは、ほとんど体をなしていないブラとセーターを、そしてそのままのソックスだけになる。
 その肢体を眺める。
 小ぶりな胸、同じく小ぶりなお尻、ゆるやかな曲線を描くお腹、そして細い四肢。
 まるで子供ね、と本人が聞いたら、結構本気で怒りそうなことを考えて、くすり、と笑ってしまう。



 お姉ちゃんが、私を見て、薄く笑っている。
 何を考えているんだろう。

 でも、もう…。思わず口から言葉が出てしまう。
 「お、お姉ちゃん」
 「何?栞」
 お姉ちゃんは私の目を見て聞き返してくる。

 「え、え、いえ、なんでもないです」
 私は何を言おうとしてるんだろう。
 そんなこと、言えるわけないのに。
 思わず全身から汗が噴出し、体が今までとは別の熱を持つのが分かる。
 恥ずかしい、言えるわけない。

 お姉ちゃんの方を見ると、先ほどとは別の笑みが浮かんでいる。
 気付かれた?もしかして?
 「栞…あなた…」
 言わないで、お姉ちゃん!
 「栞…一人でやってみる?」
 やっぱり、でも一人で?お姉ちゃんの前で一人で…その…
 「そうよ、オナニーを一人でやってみる?そんなに我慢できないんだったら…」
 そんな、そんな、お姉ちゃんの前でそんなこと…
 でも、今の中途半端な…

 「冗談よ」
 「え?」
 思わず、聞き返してしまう。
 「冗談よ、と言ったのよ。こんなところで止めたら栞が可哀相だからね。
 それに私ももっと栞を気持ちよくさせてあげたいしね」
 そう言って、お姉ちゃんは私の、その…あのあたりに顔をまたうずめました。

 お姉ちゃんに見られている。
 お姉ちゃんにいじられている。
 お姉ちゃんに匂いをかがれている。
 お姉ちゃんに舐められている。
 そんな羞恥心が全身に蘇ります。
 それと一緒にお姉ちゃんの触ったところ、
 お姉ちゃんの舐めたところ、
 お姉ちゃんの息が掛かったところが、どんどん熱を持って、上半身に上ってくるのが分かります。

 そしてお姉ちゃんは、今度は舌だけではなく、指も使ってきました。
 あああ、あっ
 声が我慢しても漏れ出てきてしまいます。
 うんっ
 き、気持ちいいです
 はうん、あん
 お姉ちゃん
 あ、あ、あ、あっ
 お姉ちゃんのせめている場所が…
 ああ、あん、あああ、あああっ
 だんだんと一番感じるあそこに近くなっているのが、分かります
 あ、そ、あ、あん、うぁ、あ、あ
 いきなり、そこがお姉ちゃんにさらされ
 ああ、ん、んっ
 い、いき〜
 ああああああ、ああぁぁぁ〜〜〜〜〜



 栞…、いってしまったようね。
 最後にクリトリスを軽くだけど噛んだんだしね。
 栞は虚ろだけど熱い目で天井を見ている。
 既に下半身は愛液で潤っていて、両足は気だるげに投げ出されている。

 栞、栞、栞
 栞が欲しい
 しおり
 ねえ、栞、いいのかしら
 栞、栞、栞、栞

 わたしのなかの栞と融けあいたいという衝動が疼く。
 「ねえ、栞、あなたをもらっていいかしら」
 私の口から自然にその言葉が這い出す。

 栞はまださっきの快感に浸っているが、私の言葉に絡め取られたかのように頷く。
 「そう、いい子ね」
 栞に唇を合わせると、栞は嬉しそうににっこりと微笑む。

 私は自分のスカートの中に手を入れて準備をする。
 「さあ」と言って、私は栞の手を取り、スカートの中に導く。
 私の太ももを伝っている、液体を感じさせる。
 「あっ」という声ののちに、栞の手が私の太ももを流れる液体を遡るように上に導く。
 そして私の秘所近くまで近づいた瞬間に、栞の手を一気に”あれ”に導く。
 
 栞は始めは”それ”が何だか分からないようで、確認するためにか”それ”を強く握り締めてしまう。
 私はその刺激に耐えられず、「あんっ!」と声を上げてしまう。
 その声を聞き、栞に今までで最も大きい困惑と驚愕の表情が浮かぶ。

 ”それ”は何なのか?
 ”それ”はあれなのか?
 ”それ”はあるはずがない。

 私はゆっくりと自分のスカートをめくり上げる。
 そこに現れたのは、栞の手に握られた本来あるべきではないもの。
 男性器の存在があらわになる。

 栞の困惑の表情は消え去り、驚愕と混乱に支配される。
 「なんですか、なんでですか、どうして、どうしたら」
 栞の口からは要領を得ない言葉のみが紡ぎだされる。

 私からも説明することは出来ない。
 あるという事実と、何が出来るかということ意外は。

 栞の手はまだ、私の男性器に添えられたままで、そこから伝わってくる栞の体温がもどかしい。
 私は男性器を未だに混乱している栞の眼前に突きつける。
 「ねえ、栞…」
 「お、お姉ちゃん」
 栞の裏返った声が聞こえてくる。
 「しおり、わたしはあなたといっしょになりたいの。
  ”これ”もしおりといっしょになりたくて、こんなになっているのよ」
 私のこのセリフと共に、私の”これ”は跳ねるように硬さを増す。
 「きゃ」
 という、声とともに栞は私の”これ”から手を離してしまう。
 「あっ」
 思わず私は声を出してしまう。
 直接栞の体温を感じられなくなり寂しくなった”これ”を、私は思わず自分で握ってしまう。
 「ねえ、しおり。わたしはあなたがいないとダメなの。
  わたしはあなたといっしょにいたいの。
  ちかくにいたいの。
  ぬくもりを、いぶきを、かおりをかんじたいの。
  あなたとおなじになりたいの」

 私は再び栞の手をとり、”これ”へと導く。
 「さあ、しおり」
 私はそう言って、手を栞の髪へとやり、栞の髪を梳いて感じる。

 栞はおずおずと言った様子でぎこちなく、”これ”をさすりはじめる。
 だが、徐々にその手の動きは滑らかになってくる。
 「はぁ、はぁ、はぁ、しおり、そう、そう、はぁ」
 その単調ではあっても栞の体温が感じられることに私の”これ”は雫を流す。
 「はあ、はぁぁ、はあぁ」
 しかし、わたしはもっと栞の体温を感じたくなる。
 「ねえ、栞。私の”これ”、もっと栞の体温を感じたがっているの。お願いできる?」
 私は栞に言う。
 「え?えぇと、どうするの?」
 「口でしてくれる?」

 栞にしてみれば、それは命令だっったかもしれない。
 でもそれは懇願だった。
 栞を感じたくて、私はどうにかなりそうだったから。
 「くちですか…」
 栞は一瞬と惑ったようだったが、私の”これ”にキスをした。
 ”それ”に栞の粘膜を感じる。
 栞は舌でアイスを舐めるように、”これ”に舌を這わせてくる。

 栞が私の”これ”を舐めている。
 その感覚に私はどうにかなってしまいそうだった。
 そのまま栞の小さな口に”これ”をねじ込みたい。
 そんな衝動に駆られるが、それを抑え込む。

 「ねえ、栞。もっと裏側の方を舐めてもらえるかしら」
 「あ、はい」
 栞は従順に私の願いを聞き入れてくれる。
 ぴちゃ、ぴちゃ、ぴつっ、ぴちゃ、音が聞こえてくる。
 「んっ、栞そうよ、そのあたり。
  あつっ、もう、もう少し上を舐めて、そのあたりよ。
  そう、んんっ、そう、あっ、あ、あ、あ」

 栞は今度は”これ”先端を口に含んでくる。
 「あっ!」
 そして、舌で”これ”の先端をつついてくる。
 「あうんっ、あ、あぁ、んっ、ああ、そこは…」
 その時の栞は上目使いで私の方を見て、私の反応を愉しんでいるようにも見える。

 「ねえ、栞…」
 栞は”これ”を自分の口に含んだままだが、動かすのは中断して、相変わらずの上目使いで私の方を注視する。

 その瞬間私は栞をベッドに押し倒す。
 ただし”これ”は栞にふくませたままで、私は眼前に栞の秘所がくるように、69に体勢になる。
 そして、栞の秘裂に再び口をつける。
 「ひゃう」
 栞の秘所は、いってしまったときと同じくらい、いやそのときより潤いを増している。
 「ねえ、栞」
 私は私の下にいる栞に言う。
 「あなた、あたしのを舐めて感じるの?」
 栞は何も言ってこない。だけど、いきなり私の”これ”にまた舌で刺激を加えてくる。
 「あっ、し、しおり、ご、ごまかすなん…」
 私の言葉が途中で遮られる。
 栞が私の”これ”を大きく頬張って、顎を使ってきたから。
 「あう、あう、あう」
 更に栞の顎の動きが大きくなる。
 「ん、ん、ん」
 私も対抗して、栞の秘所を舌で刺激する。
 ぴちゃあ、ぴちゅ、にちゅ、むちゅ

 だが栞の私の”これ”に与えられる刺激は強く、我慢するのが精一杯な状況になってきた。
 むちゅ、にちゃ、ねちゅ、ちゅむっ
 お互いに水音をたてて、刺激を与え合う。
 だけど私の方の分が悪い。
 私は口で栞の秘所への刺激を加えながらも、右手で再び栞のお尻の蕾をせめる。
 「ひゃうぅ!」
 栞は全ての動きを止める。
 その間に私は右手の人差し指を、蕾に差し込む。
 今度は第二関節まで一気に差し込む。
 「ひ、ひぐぅ〜〜〜。あ、お姉ちゃん!そこは!」
 そのセリフの途中で私は一気に人差し指を根元まで差し込む。
 「あぐぅぅ、抜いて!お姉ちゃん、抜いてよ。おねえ…」
 その言葉には耳を貸さずに、舌での秘所への愛撫を再開する。

 ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ
 栞の秘所へのせめを続ける。
 むちゅ、むちゅ
 栞は私の”これ”への口内全体を使っての愛撫をしてくる。
 舌全体で、”これ”先端を舐めまわしたり、
 むちゅう、むちゅう
 先端のみを吸って見たり、
 ずちゅ、ずく、ずちゅぅぅ
 顎を前後させたり。
 むちゅゅ、ぬちゅゅ
 その度に私は”これ”を解放したくなる、がそれを押し留める。

 私は栞の栞に差し込んでいる指を曲げて、お尻の中から刺激をあたえる。
 「ひうんっ、あぐ、お姉ちゃん、止めてよ、お尻!ぐぅぅ」
 栞が止めるのにも構わず、私は指の栞のお尻をかき混ぜる。
 「ひぎぃぃぃぃ、お、おし…」
 その間も私は口で栞の秘所へ刺激を与えつづける。
 ぴちゅ、ぬちゃ
 「あぐぃ、あぁ、くぅぅぅうぅぅぅ」
 
 栞は既に私の”これ”に自分の口で刺激を与えるのも忘れ、シートをつかんで、私から与えられる刺激に耐えるだけになっている。
 栞の口で”これ”から快感を得ようと、私は自分で腰を振り、”これ”を栞の口にこすりつける。
 あぐ、はぐ、あぐ、あぐ
 「栞、栞、良いわよ。あなたの口、気持ち良いわよ」
 あが、あぐ、あぐ、あが
 栞は呼吸も苦しそうに息をするだけだが、それに構わず、私は栞の秘所とお尻をいじり続ける。

 私の”これ”で栞は苦しそうだが、秘所に刺激を与えると、ぴくっと反応してくる。
 更にお尻に強い刺激を与えることによって、徐々に秘所の潤いも増すようになってくる。

 だが徐々に栞もなれてきたのか、舌で私の”これ”への刺激を再開してくる。
 そんな栞の行動に私の”これ”は激しく快感を得始める。
 「あふっ、あふっ、うぅん、ふぅ、栞、いいわよ、ねえ、もっと」
 私は腰が止まらなくなる。
 「あうっ、ふぅ、ん、あん、栞、栞、しお、栞」

 唐突に私は栞の口からそれを引き抜く。
 「「はぁ、はぁ、はぁ」」
 二人の荒い息遣いが重なる。
 「お姉ちゃん?」
 栞は私の突然の行動に戸惑いを隠せていない。
 「お姉ちゃん?」
 栞は再度私に問い掛けてくる。
 私は、唾液と私の”これ”から漏れ出てきた液体で、口の周りをてからせている。

 私はその栞の口の周りを舌で舐め取るようになぞった後に、栞の唇にキスをする。
 「ええとね、栞。私、その…い、い…」
 栞は首を傾げる。
 「ええとね、いってしまいそうだったのよ」
 なんとなく、そっぽを向いてしまう。

 くすっ
 栞が笑ったのが勘にさわる。
 栞の方に顔を向けなおして、口を開こうとした瞬間
 んっ
 栞が私にキスをしてくれる。
 栞が自分からしてくれた初めてのキス。
 栞が私の方を見て、笑顔を見せてくれる。
 私はさっきの言葉を続ける。
 「え〜とね」
 なにか言い出しづらい。
 「ええとね」
 「何?お姉ちゃん」
 「え、ええ。いってしまいそうだったのよ。
  それでね。初めては栞の中で、って思ってたから…」

 その言葉に栞は顔を今までで最も赤くする。
 そして…
 「はい」
 私の顔も真っ赤だったかもしれない。

 二人で全裸になり、栞をベッドに再び寝かせる。
 栞は私の”これ”をちょっと見つめていたが、私は構わず、 
 「栞、本当にいいのね?」
 と、栞に最後の確認をとる。
 「はい」
 栞は笑顔で答えてくれる。

 私は”これ”を栞の秘所に手で誘導する。
 そして、腰を沈める。
 ず、ず、ずずっ
 「あっ」
 栞が小さく声をあげる。

 ずず、ずず、ずずず
 「栞、栞」
 その栞の中の感触に思わず栞の名を読んでしまう。
 「お姉ちゃん」
 栞が目を閉じる。
 私は栞にキスをして、一気に根元まで収める。

 ずぶっ
 栞と一つになった感覚に、私はこれまでにない昂ぶりを感じる。
 「ねえ、栞。栞の中、熱くて、柔らかくて、きつくて、気持ち言いわよ」
 「そんなこと言わないで下さい…」
 栞は小さい声で抗議する。
 「そんなこと、言わない。栞はこんなに気持ちいいカラダしてるのに」
 そう言って、私はピストン運動を開始する。

 ずちゅ、ずちゅ
 「あ、あぁ」
 栞の秘所が十分に濡れているため、比較的楽に動けるが、まだ熟れきっていない栞の秘所は小さく、挿入の際に大きな抵抗があり、それが一層私の”これ”を快感へ導く。

 更なる快感を得るために、私は腰の動きを速くする。
 そして私の腰の動きが速くなるにつれて、栞の声も大きくなってくる。
 「はぁ、はっ、んっ、はぁぁ、んっ、あっ」
 栞の手が私の胸に伸びてくる。
 私の左胸が栞の手に収まる。
 「んっ」
 栞が私の胸をもてあそぶよう揉んでくる。
 「ん、栞…」
 私は腰の動きを緩め目を瞑り、栞が私の胸をいじる感触にひたる。

 「お姉ちゃん…」
 栞が手を止めて私を呼ぶ栞の声に、私は栞に視線を合わせる。
 「どうしたの?」
 「お姉ちゃん…」
 栞がなんとなく恥ずかしがっているような感じがする。
 「そう、どうしたの?」
 私は意地悪く尋ねる。
 「そ、それは…」
 予想通り、栞は答えられず、うつむく。

 「どうしたの?口で言ってもらわないと分からないんだけど?」
 私はわざと腰の動きを完全に止める。
 「あぅ」
 栞は一瞬寂しそうな表情をする。
 今度は”これ”を引き抜くフリをする。
 「抜いちゃだめです」
 栞が叫ぶように言う。
 「あっ……」
 栞が思わず言ってしまった言葉に赤面する。

 「さあ、言ってごらんなさい」
 私は栞に笑みを含みながら言い聞かせるように言葉をかける。
 「……」
 栞はしばらく逡巡していたが、決心したのか口を開く。

 「……、私を、私を、お姉ちゃんのそれで、気持ちよくさせてください」
 「んっ」
 私は短く返事をして、栞の手を取る。
 そして、その手を栞自身の秘所へと導く。

 そうして、栞の顔を見やると、栞の目から涙がこぼれている。
 「え、え?」
 私は一瞬あっけに取られる。
 「どうしたの?栞?」
 私は栞を問いただす。
 「ひどいです、お姉ちゃん…」
 「え?」
 「ここまで来て、一人でしろ…なんて」
 「え、あ、ああ、違うのよ、栞…」
 どうやら栞は私が栞のあそこに手を当てさせたのは、自分で自分を慰めろ、私は何もしない、という意思表示だと勘違いしたらしい。

 「違うのよ、栞。ただ栞も自分を気持ちよくした方がいいだけで…」
 と、言っていて、だんだん馬鹿らしくなってきたので、私は唐突にピストン運動を再開する。
 「あ、あ、あぁ、ん、んっ」
 そして栞の手を持って栞の一番感じるところを自分でいじらせる。
 「あ、あぁぁ、はぁ、ぁん、ふぁ、ぁぁあん」
 しばらくすると栞は自分で自分の秘所をいじり始める。
 それを確認した私はピストン運動に変化を加える。

 栞の中の壁をえぐるように、腰を動かす。
 「はぁ、ふぐぅ、ふぁぁぁ」
 そして今度は強く栞の奥まで突き立てる。
 「はんっ、はっ、きゃんっ、あんっっ」
 「どう、栞」
 私は聞いてみる。
 「お、おねえ、はぁん、き、きもち、いい、あっ、です。わたし、きもちい、いいです」
 私の声に答えながらも自らの手で快楽は貪り続けている。

 私は栞が限界に近づいているのを感じる。
 私は一旦、ピストン運動を止めて、栞の腰に手を回す。
 「あ、止めないで」
 「栞…」
 私は繋がったままの栞を持ち上げ、抱きかかえるような体勢にする。
 そして、そのまま手を緩める。
 栞は自分の体重を自分の一番奥深い部分に感じることになる。
 「あぁぁっ」
 私はそのまま栞の腰を持ち、栞を突き上げる。
 「ふぁ、ふぁ、あぁあぁ、ひゃん、ひゃ、あぁん」
 栞も腕を私の首に絡めて、自分から腰を動かしてくる。
 「し、栞、いいわよ、栞、しおり」
 「お、お姉ちゃん、き、ひ、いい、あぅ、あぁ、もっと、もっと」
 「あぁぁ、栞…」

 私はまた右手を栞のお尻に延ばして、人差し指を突き刺す。
 「あぁぁぁぁぁ、お尻が、あぁぁ、あぅんっ」
 お尻を指でかき混ぜながら栞に聞く。
 「栞、お尻、お尻がどうなのっ」
 「お尻が、熱いの。お姉ちゃんのそれがいっぱいなの。お尻もいっぱいなの。
  あぁ、あぁ、あつい、いいの、いい」
 「いきなさい、栞、私も…、私も…」
 私ももう限界で、ラストスパートに入る。
 「お、おねえ、お姉ちゃん。いい、いいの、お姉ちゃん、お姉ちゃん、お姉ちゃん」
 「栞、出すわよ、栞、栞、栞」
 私の”これ”が弾けて、栞の中に熱いものを注ぎ込む。
 「お姉ちゃん、熱い、お姉ちゃんのが熱い」
 どくっ、どくっと、栞の中に注ぎ込まれるのを私は感じる。
 栞の中に出している。栞と一緒になって…

 栞は完全にいってしまったようで、私の腕の中でぐったりとしている。
 私たちはそのまま、繋がったままで、ベッドに倒れこむ。

 そして、私は栞にキスをして、栞を抱きしめて、眠りに堕ちて…



 気付いたときには、嬉しそうに私を抱きしめて眠っているお姉ちゃんの寝顔が目に飛び込んできました。

 あ
 いえ、まだお姉ちゃんのが入ったままです。
 でもまだそのままでいたかったので、私はお姉ちゃんの胸に顔をうずめてお姉ちゃんを感じます。

 「ん、んん」
 あ、お姉ちゃんが起きたようです。
 「栞?」

 キス
 おはようのキスです。
 「んっ」

 一秒、二秒…十秒くらいでしょうか。
 唇が離れると、お姉ちゃんが私に笑いかけてくれます。
 私も思わず笑みが浮かびます。

 「ねえ、栞。そろそろお父さんとお母さんが帰ってくる頃だし、シャワーだけでも浴びた方が良いわね」
 「え、ああ、そうですね。 …あっ!」

 あ、お姉ちゃんのが私の中に入りっぱなしなのを忘れてました。
 感触が突然…

 「どうしたの栞?」
 お姉ちゃんが訝し気な表情で聞いてきます。
 「いえ、なんでもないです」
 私は急いで、お風呂に向かいます。
 もう、10時ですか…、本当に早くしないと、お父さんとお母さんが帰ってきますね。

 私はお風呂に入り、熱いシャワーを浴びました。
 お姉ちゃんの香りが洗い流されていきます。

 あ、あぁ
 お、お姉ちゃんのが、私のあそこから出てきました…
 お姉ちゃんのが私に注ぎ込んだのが。
 太ももを伝って降りていく途中で、シャワーに洗い流されていきます。

 それに気を取られていたのでしょう。
 私は気付きませんでした。
 私の胸が突然、後ろから掴まれます。
 「ああっ」
 「栞」
 お姉ちゃんがいつのまにか、お風呂に入ってきていました。
 「お姉ちゃん、い、い」
 「ええ、栞が気付かないいつのまにかにね。早くしないと、お父さんとお母さんが帰ってきちゃうからね」
 「え、ええそうですね。でも…なんで私の胸を触ってるんですか?」
 「なんでって、栞だもの」
 「理由になってないです!んっ」

 お姉ちゃんが私のあそこを触ってきました。
 もう一方の手ではそのまま胸をいじられています。

 「お姉ちゃん、お父さんとお母さんが帰ってきますよ」
 「じゃ、急がないとね」
 そう言って、お姉ちゃんは手を一層強く動かします。
 「お、お姉ちゃ、は、はふぅ」
 こ、こんなに感じる。
 お姉ちゃんの指が私の気持ちいいところを気持ちよくしてくれる。
 シャワーのお湯とも、お姉ちゃんのとも違う、液体が私の太ももを伝わって流れていく。
 私は背中に硬いものを感じる。
 「えっ」
 それはお姉ちゃんの言う”これ”だった。
 こんなに…、お姉ちゃん、私をいじってるだけで大きくしてる…。

 私は私を後ろから絡め取っている手をほどき、お姉ちゃんと向き合う。
 そして、私はお姉ちゃんにキスをする。
 ぬちゅ
 私とお姉ちゃんの舌が絡み合う。
 私はそのまま身を屈ませる。
 私の唇はお姉ちゃんを下唇を、
 お姉ちゃんの顎を、
 お姉ちゃんののどを、
 お姉ちゃんの胸を、
 お姉ちゃんの胸の突起を、
 お姉ちゃんのお腹を、
 お姉ちゃんの下腹部をを辿って、
 そしてお姉ちゃんの”これ”にたどり着く。

 お姉ちゃん
 私はお姉ちゃんのを口に含む。
 「はぁ、し、栞…」
 お姉ちゃんは、私をなでるように、頭に手のひらをのせてくれる。
 ちょっとこそばゆい。
 しかも、私が小さい子供みたい…

 私はお返しにお姉ちゃんのに軽く歯を立てる。
 「ひっ、し、栞…」
 お姉ちゃんが声を立てる。

 ふふっ
 私はその歯を立てた部分に舌を這わせる。
 「し、栞…」

 お姉ちゃんが自分で、自分の胸を揉んでいる。
 「はぁ、栞、いいわよ。あぁ、そう…」
 もう、一方の手は私の頭の上で、私の髪をいじっている。

 私はまたお姉ちゃんのを口に含む。
 「はんっ、あぁぁぁ…」
 んむっ、んむっ、んむっ
 私が顎を前後に動かすのに合わせて、お姉ちゃんも腰を前後させる。
 「いい、いぃ、はあぁぁん、し、しお、んんんんっ、栞、うんっ」
 お姉ちゃんはもう既に両手で自分の胸を揉み始めている。
 「はぁ、はぁぁ、ううぅぅぅ、んんっ」
 お姉ちゃんは前かがみになって口からは一筋のよだれが垂れてきている。
 「し、栞…、いいわよ、いい、いい」
 お姉ちゃんはもうすぐみたい…

 その瞬間玄関の方から声が聞こえてくる。
 遠くから「ただいま」という声が聞こえる。
 帰って来た、お父さんとお母さんが
 早く出ないと。
 私はお姉ちゃんのから口を離し、お風呂から上がろうとする。
 けど、お姉ちゃんに後ろから捕まえられてしまう。
 そして、私に後ろから挿入してくる。
 ずずずずずず…
 ああぁぁぁぁぁぁぁ

 お、お、お姉ちゃん、止めて…お父さんとお母さんが…
 私の口はそう声を出そうとするけど、気持ちが良くて声が出てこない。
 そうしているうちに、「香里〜、栞〜」というお母さんの声が聞こえてくる。

 私に入れたままで、お姉ちゃんがお母さんに返事をする。
 「おかえり〜、今ちょっと栞と一緒にお風呂に入ってるの〜」
 私はびっくりしてしまう。
 その返事の間にもお姉ちゃんはピストン運動を続けている。
 ぬちゅぬちゅぬちゅ

 「そうなの、のぼせないうちにあがりなさいね〜、仕方ないわね〜。
  栞〜、のぼせそうになったらすぐあがるのよ〜」

 「はぁ、はぁ、はぁ…、ほら、栞、返事は?」
 お姉ちゃんが私を突き上げながら、そう言ってくる。
 「お、お姉ちゃん…」
 私は小声でそう言うのが精一杯だった…。

 「栞、大丈夫〜」
 お母さんがもう一度聞いてくる。
 ずにゅずにゅずにゅ
 「はっ、はっ、ほら、栞…」
 お、お姉ちゃん…

 「あっ、は、はいっ、大丈夫です、お姉ちゃんと一緒ですから!」
 私は振り絞るように声を出す。
 「あらそう〜、じゃ、早くあがるのよ〜」
 そう言って、お母さんはキッチンに行ったみたい。

 「よく、言えたわね、栞…じゃ…」
 お姉ちゃんが更に激しく突き上げてくる。
 私はそれに耐えるけど、お姉ちゃんはそれを見越したように、私の秘所の一番感じるところをつねる。

 「あぁ、んんんんんんんん〜」
 いくううぅぅぅうぅぅ
 私の口はお姉ちゃんに塞がれている。
 そして、私の中にお姉ちゃんの熱いのが注ぎ込まれる。
 びゅびゅびゅびゅ
 「ん、あぁぁぁぁぁぁぁぁ」



 栞は私の腕の中で眠っている。
 私と栞は一緒に湯船につかっている。
 というか私があの後、栞のカラダをシャワーで洗い流し、湯船になんとか入れたんだけど。
 栞は私の腕の中で小さな寝息を立てている。

 ねえ、栞。あなたはあなたはわたしの大切ないもうとよ。
 わたしはあなたといつまでもいっしょにいるわ。
 あなたがのぞまなくなるまで。
 いつまでもね。

 栞が目を覚ましたみたい。
 「おはよう、栞」
 「え、あ、あ、お姉ちゃん。おはよう。今日三回目のおはようですね」
 「そうね」
 「ねぇ、お姉ちゃん…」
 「何、栞?」
 栞が笑みを浮かべながら聞いてくる。
 「お姉ちゃんはいつまでも私と一緒にいてくれますよね」

 答えはもちろん…


初出 2000/10/10

 初めて完成させた18禁SSでした。

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