「はあ、失敗したわー」  朝起きて、いきなりこれは風邪だ、と実感できた。  体が動かない。  原因は分かってる。  一昨魔理沙がやってきて急に宴会が始まり、酔っ払って炬燵に足先を突っ込んだだけで寝てしまったからだ。  昨日一日、だるい、だるいと思いながらいつもの格好で参道の掃除をしたのもまずかった。  昨晩はさっさと寝たのに、起きたら朝ではありえない強い陽光で照らされている。  時計の短針もほとんど垂直と言って間違いじゃない角度を示していた。  途中で目が覚めた記憶もない。  熱に犯された体が休め休めと要求してきて、日常生活を完全に拒否している。  けれど私は暦に目をやる。  2月13日。  明日は2月14日だ。  こうしてはいられない。  そんな心意気に体は付いてきてくれず、立ち上がろうとして、体が重力に引っ張られるのを実感してしまった。  ふらつきながら、片手で体を支えてから二本足で立ち上がる。  いや立ち上がったつもりだった。  世界が傾いていく。  視界に入っている時計の12時が上方だったのが、11時が上になり、10時が上になる。  気がつくと私の眼前には急速に一面の畳が広がっている。  せめて布団に倒れこみたかった。  無重力の巫女失格ね。  そんなことを思いながら私の顔はどんどん畳に近づいていく。  受身とらないと、そんな考えも思い浮かばなかった。  もし思い浮かんだとして、今の体では到底間に合いそうになかったのだけど。  だけど想像していた衝撃が伝わってこなかった。  あれ?  私の顔は畳の香りが伝わってくる距離まで接近していたけれど、畳と接吻には到っていなかった。 「まったく、何をしているのかしら」  その声は胡散臭い妖怪の声だった。  私の腰に回された細い腕のおかげで私の畳との熱烈な出会いは阻止されたみたい。 「ゆ、紫?」 「何か面白い遊びを開発したのかと思ったわよ。いきなり畳にダイブするんですもの。  全く無重力の巫女らしくもない……。  私がいなかったら、鼻血か顔に畳模様が付くかの二択でしたわ。両方かもしれませんが。  って、霊夢? 霊夢?」  胡散臭い声を聞いたせいなのか、急に立ち上がって無理をしたせいなのか、私の体が意識を再び手放そうとする。  紫が私を呼び続けている。  でも私は起きる気はしなかった。  私はそのまま紫の腕の中で眠るほうを選ぶ。  私がもう一度目を覚ますと、時計は2時を指していた。  起きて、時計を見て、それから現状把握するのに、熱のせいか頭が動かずに1分ほど掛かった気がする。  起きて、倒れこんで、意識を失って……? 布団に普通に寝ている。  ……  そうだ紫がいたんだ。  紫に助けてもらったんだ。  そこで私は部屋を見渡すがヒトの気配はない。  だが台所から、ヒトのいる気配がする。 「あら、ようやくお目覚めかしら」  台所からお盆を持った紫が現れる。  紫は私がいつも使っているエプロンを勝手につけている。  私は思ったことをそのまま口にしてしまう。 「あんた、エプロン似合わないわね」 「あら、ひどい。折角霊夢のためにおかゆを作ってきましたのに」 「いらないわ。食欲ない……」  実際お腹は空いていなかった。  ただ喉が痛かった。  水が欲しいと言おうとすると、それを制するように紫は私の傍に腰を下ろして、湯飲みを差し出してくる。 「まずは、水じゃないけれど、白湯よ。体調悪いのに水なぞ飲んで体冷やしては駄目ですわ」  私は黙って受け取りそれを一気に飲み下す。  それは丁度一気に飲める程度まで冷ましてあった。  私がもう一杯欲しいと湯飲みを突き出すと、今度は温かいお茶を淹れてくれる。  白湯とお茶で、熱っぽい体に心地よい温かさが広がって、喉の刺激も和らいだ。  何かさっきから紫の思った通りになっている気がする。  白湯の温度といいお茶が準備してあることといい。  まるで私の体に合わせて数度単位で調節したみたいだ。しかも時間も含めて。 「さあ、おかゆよ。悪いけど台所勝手に使わせてもらったわ」  紫が軽くおかゆをよそった茶碗とレンゲを渡そうとしてくる。  そしてそのおかゆに目を奪われてしまう。  てっきり白いと思っていたソレは妙な色をしていた。  というか、おかゆが紫色だった。  まさかわざわざ色を付けたの? 「ね、ねえ、紫? おかゆが紫色なんだけど、これ大丈夫なのよね?」 「わざわざ病人に変なものを食べさせたりしませんわ。  ただの紫米ですわ。白米だけのかゆだと栄養が偏ってしまいますでしょう」 「黒米も赤米もあるでしょうに、よりによってどうして紫米なのよ」 「私を食べて、ってことよ」 「ぶっ」  お茶を飲み終えてて良かったわ。 「いいわよ、食欲ないから寝る」  私は布団に逃げ込もうとするが、体のそこかしこが強い力で絡み取られて妨げられてしまった。  病人に隙間使わないでよ。 「だめよ、霊夢。ご飯食べないと薬飲めないでしょう」  そう言って紫はお盆に置いてある薬をつまんで見せ付けてくる。  その薬は見覚えのない薬だった。うちに常備してある薬とは別物……よね。 「ねえ、その薬……」 「ああ、これは永遠亭の薬よ。あ、霊夢の持ってる薬とは別ね。  言ってなかったけど、霊夢のこと、例の薬師に診せちゃったから。  で、ただの風邪だそうよ。もし薬を飲んで治らないようなら、もう一回呼んでって」 「私、永遠亭に?」 「いえ、往診に来てもらったわ。  なかなか首を縦に振らなかったから、あのへにょり耳の弟子を味方につけて説得したのですけど」  なんとなく光景が目に浮かぶ。  多分鈴仙を味方につけてとか、そんな穏当な話ではなく、人質にしたとかそんな話だろう。  今度甘いものでも買って持ってってあげよう。それとも人参がいいのかしら。  それはともかく、今は目の前のこれだ。  紫色のおかゆ。正直あまり食欲をそそる色ではない。  体に良いのは分かっているんだけれど。  紫を見る。  多分、良い妖怪なんだろう。  それは理性では疑っているところはあるけど、心の奥底にはとっくに「良い妖怪だ」と刻み込まれてしまっているのも自覚している。 「まあ、あんたがせっかく作ってくれたんだから食べてあげるわよ」  ほら、そこでニンゲンみたいにほっとした顔をするところなんか、妖怪の賢者と言われるようなカリスマは見つけられない。  これではまるで……。  あぁ、いけない。これ以上考えると、紫が見れなくなる。 「はい、あーん」  気がつくと、おかゆがすくわれたレンゲが目の前に突き出されている。 「ほら、霊夢。あーん」  ああ、もう。 「自分で食べられるわよ」  私は紫からレンゲを奪い取り、そのおかゆを口に入れる。  そのおかゆは薄味なのに妙に甘く感じた。  私がおかゆを食べ始めるのを見届けると、紫は立ち上がる。 「おかゆ食べ終わったら、お盆に置いておくのよ。  それと食べ終わったら薬も飲みなさい。苦くてもちゃんと飲むのよ」 「はいはい、分かったわよ」  私は子ども扱いされた口調に、反発したように舌を出す。  その行動が子供っぽかったからか紫は、くすりと笑う。 「その薬は眠くなる成分も入っているそうよ。だから飲んだらまた横になって休むのよ」 「はい、分かりましたー」  私の返事を聞くと、紫は台所に戻っていく。  永琳の薬は今まで飲んだ薬の中で一番苦かった。  無理矢理往診させられた腹いせじゃないかと思うくらい。  嫌がらせをするなら私じゃなくて紫にして欲しい。  それにこんな苦い薬のせいで、せっかく紫の作ってくれたおかゆの味が吹き飛んで……。  私、何を考えてるのかしら……。  永琳の薬は確かに効いた。  私の意識がすぐに混濁していく。  最後に誰かが「おやすみなさい」って言っていた気がする……。  今日、紫に寝るのを見られるのは二回目になるのね。  夢を見た。  彼女が私を拒絶する夢。  人間と妖怪だからなのか、私が博麗の巫女だからなのか、それは夢の中でも曖昧だった。  だけど彼女に拒まれたと認識した途端、私の夢は色彩を失った。  青空も太陽も、木々も地面も、そして私も。  自分の服がまるで鯨幕のようで、私の葬儀が始まった。  私の葬儀で魔理沙は泣いてくれた。  レミリアも咲夜も泣いてくれた。  アリスも妖夢も幽々子も泣いてくれた。  みんな泣いてくれた。ただ一人、彼女だけは超然と私の葬儀を取り仕切っていた。  そしてその目は、葬儀の中心にいる私ではなくて、他の人間を見ていた。  次の巫女を探す目をしていた。  まだ人間である魔理沙や早苗を見る彼女を、私は棺の中から呼ぼうとしたけれど声ができない。  手を延ばして、彼女の手を捕まえて自分を向かせようとするが、私の葬儀なのでそんなことはできなかった。  そして葬儀が終わり、みんなが帰っていく。  みんな帰る場所があるんだ。  私も神社に帰りたかったけれど、葬儀を行われてしまってはそうも言っていられなかった。  私が帰りたい神社に帰っていく人影が一つ、それは彼女に手を引かれていた。  それは小さい、小さい私だった。  その小さい私は私にバイバイをしながら神社に帰っていく。  そして彼女も私にバイバイを……  私はそこで飛び起きた。  乱れた息を整える。  部屋は暗く、障子からはもう陽の光は指して込んで来ていない。  何時間寝ていたんだろう。  灯りも点いていないので時計を見ることもできないけど、感じ的には9時を過ぎている感じがする。  ようやく息が収まり、私は夢の内容を思い出す。  体が震える。  彼女を離したくない。離れたくない。  闇に慣れてきた視界に壁の暦が映りこむ。  2月13日。  あぁ、そうだ。  今日準備しようと思ってたんだ。  そして明日渡そうと思ってたんだ。  何か視界が滲んで来る。  きっとこの調子じゃ台所に立たせてもらえない。  これじゃ、渡せない。  せっかく咲夜に聞いて、いろいろ準備していろいろ勉強したのに。  そしてそこでようやく気付く。  紫は台所でおかゆを作ったりしていた。  ということは、いろいろ見られた? 「わわわ、仕舞わないと」  私は立ち上がろうとして、また体の制御を失う。  寝起きで風邪で私の体は、重力に反発することを完全に放棄していた。  まるで昼間の再現だ。 「危ないわよ」  本当に昼間の再現だ。 「全く、急に立ち上がらないの。貴方に学習能力はないのかしら」 「だって」 「だってじゃないわよ、全く。私がいなかったらどうなってたと思うの」 「ごめん……」 「驚かせないで頂戴な。寿命が縮むじゃないの」  実は紫もあの暗い部屋にいたらしい。  紫もうとうとしていて、物音で目が覚めたら私がまた転ぼうとしていたらしい。  そりゃ、驚くわね。  多分私が元気だったら正座させられていただろう。  風邪のおかげで私は布団で寝たまま、紫のお説教を聴くことができる。  役得かしら。  紫が灯りを点けたおかげで紫の表情が良く見える。  彼女の表情からは本気で私を心配しているとしか読み取れない。 「ところで何で急に立とうとしたの?」 「何でって……」  私は思わず口ごもる。  隠したい本人にその事を話せるわkがない。  口ごもる私を見て、紫は変な風に勘違いしたらしい。 「ああ、これね」  そう言って紫が隙間から取り出したのは……尿瓶だった。  私は思わずその尿瓶を奪って、その尿瓶で紫の頭を殴ってしまう。 「ひどいわ、霊夢。尿瓶でぶつなんて」 「あんたが変な勘違いするからでしょう」 「あら、じゃ、何かしら」  だから言えないのよ。  もしかして分かってやってるのかしら。 「当てても良いかしら?」 「当てられるならね」  じゃ、これかしら。  そう言った彼女の手の平の中には、小さな、茶色、甘い香りのするものが乗っていた。 「ぁ……、ぅ……」  あっさり当てられてしまった。 「ねえ、誰にあげるつもりだったのかしら」  分かってて聞いてるんでしょう。  私はそう視線にその想いを練りこんで紫を睨みつける。  睨みつけられた彼女の口から出た台詞は、私の想像の斜め上をいっていた。 「明日、一緒に作りましょうか。チョコレート」 「えっ」 「明日になれば霊夢も元気になるでしょう。少しだけなら台所に立っても大丈夫でしょうし。  誰にあげるつもりかは、その後で聞いてあげるわ」  私は上手い返事も出来ずにただ頷く。  紫の目の前でどんな顔をしてチョコレート作ればいいのかしら。  私の脳内で明日のチョコレート作りのシミュレートが始まる。 「ねえ、霊夢。ところで良いかしら?」 「な、何よ」  紫は何も言わずに時計を指差す。  時計の短針は、また垂直だった。 「もうこんな時間なのね」  全然気付かなかった。まだ夜の9時くらいかと思っていた。 「そうよ、霊夢ったら全然起きないんだもの。  だから霊夢の準備してた材料を少し拝借して作ってたのよ。  これは私から霊夢に上げるチョコレートよ」 「紫が? 私に?」 「だから言ったでしょう。霊夢に上げるチョコレートだって」  やばい。  ただチョコレートをもらうだけだって言うのに、何か頭がくらくらする。  この酩酊感は風邪じゃないし、もしろんアルコールのせいでもない。    でも、何故か紫は持っていたチョコレートを自分で食べた。  いや違った。  咥えただけだった。  そして14日になった途端、私は紫にチョコレートをもらってしまった。  口移しで。  口の中に紫の体温で融けたチョコレートが流し込まれてくる。  鼻に口の中で溶けたカカオの香りが立ち上ってくる。  けれどカカオの香りより、私の鼻は紫の香りをより強く感じ取っていた。  紫はもうチョコレートが原型をなくしたと言うのに、チョコレートを押し込むかのように舌を私の口の中に押し込んでくる。  紫と私の舌が私の口の中で絡み合う。  溶けたチョコレートが潤滑剤と接着剤になって私と紫の口の中を一緒のものにしてしまう。 「はぁ……」  どちらともなく唇を離す。  紫の紅を差している唇に溶けたチョコレートが付いている。  私は紫の下唇を私の唇で噛んで、そのチョコレートを舐め取る。  そしたら紫も私の唇を舌で舐めてくる。  私の唇にもチョコレートが付いていたのかもしれない。 「ねえ、もっと……」  私は何も考えずに、熱にうなされた頭でそんな事を言ってしまう。 「霊夢、どっちを、もっと、なのかしら。  甘い甘いチョコレートかしら。  それともキスかしら。  まさかもっとこの先をして欲しいのかしら」  今日の私はおかしい。  紫にこんなことを言われても、いつもの私だったら答えたりしないのに。  きっと風邪のせいだ。  何を言っても風邪のせいに違いない。 「全部してよ。  紫のチョコレート食べたいの。  もっとキスして欲しいの。  私の全部紫にあげたいの……」  紫は何も言わずに私を抱きしめてくれる。 「は、恥ずかしいわ」 「いいのよ、霊夢のここ、綺麗なんだから」  紫は私のあそこにチョコレートを押し当ててくる。  その当て方はもどかしくて、私は自分の腕で自分を抱きしめて紛らわせる。 「ねえ、霊夢、チョコレート美味しい?」  そんな私のことを分かってて言ってるんだろう。そんなことを言ってくる。 「う、うん……、紫のチョコレート美味しいから……、だから……」 「そう、じゃ、食べさせてあげるわね」 「えっ、きゃっ、そこ……」  紫は私の入り口にチョコレートを押し当てて、ゆっくりと私のナカに押し込んでくる。  私のナカがチョコレートの形に広がっていく。 「どう、霊夢、私のチョコレート美味しいかしら?」 「んっ、やっ、変な感じ……」 「でも霊夢のここはすごい悦んで食べてるみたいよ」 「やっ。紫、それ親父っぽいわ」 「あら、ひどい、そんな事を言う霊夢にはもう一個食べてもらおうかしら」  紫はそう言うと、どこからともなく取り出したもう一欠を私のナカにまた押し込んでくる。  私のナカで一個目と二個目がぶつかって、その柔らかい衝撃が私の体を走る。  紫はチョコレートを入れた指でそのまま私のナカをかき回してくる。  その指が私のナカで動くたびに、私の体が布団の上で踊る。  紫はそんな私をあの余裕のある目で見てくる。  何か言ってやりたいけど思いつかない。  突然私のナカが寂しさを感じる。  いつのまにか紫が指を抜いていた。  そして紫はわざわざその指を私に見せ付けてくれる。 「ほら、霊夢の愛液で作ったチョコレートドリンクよ」  そんな事を言いながら紫はその茶色く濡れた指を舐める。  私の愛液が混じったそのチョコレートを。 「霊夢のこんなにおいしいわ」  紫が自分の指を舐めているだけなのに、私の頭がぐるぐると回ってくる。  私の思考が紫の事で塗りつぶされてくる。 「ねえ、紫、そんなの見せないでよ。  せっかく紫がこんなに近くにいるのに、自分の指を舐めないでよ。  舐めるならこっちを舐めてよ」  私はおかしくなってしまったみたい。  こんな台詞いつもの私なら絶対に言えない。  おかしくなってしまった私は、あそこを自分の指で広げる。  どろりと溶けたチェコレートがこぼれ出す。 「ほら、紫……食べてよ……」 「れ、霊夢……」 「紫、私のここ、もうこんなになってるの。紫が欲しくて」  紫が私に飛び掛るようにむしゃぶりついてくる。  は、激しすぎる。 「霊夢、霊夢のここ、おいしいわよ」 「はぁ、紫っ、紫っ」  私の記憶はぶつりと途切れる。  気が付くと15日の昼だった。  そして紫が正座をして、永琳に説教をされていた。  私がいなかったらきっと逃げていたんだろうけど、私が人質になっていると言ってもいいこの状況、紫も逃げるに逃げられなかったんだろうな。 「いくらあの博麗の巫女とは言え、ただの人間の少女なのよ。しかも病身の」  いくらあの……って何よ。  永琳に言い返したいのを抑えて、私は説教に巻き込まれないように狸寝入りを続ける。  続けようとしたんだけれど。 「どうしてこんな無茶をしたの、相手は病人ですよ」 「だって、先生っ! 霊夢が可愛いんです。だから思わず! 今は少し反省してます」  噴きましたよ、そりゃもう。  しかも例のチョコレートプレイも永琳が状況から察したのか、紫が口を滑らせたのか、永琳の知るところになっていて私も一緒に怒られた。  私は被害者なのに。  でもまあ、いいか。  一週間くらい看病させよう。  仮病も使おう。  ご飯を毎食作らせよう。  美味しい果物も持ってこさせよう。  そしてチョコレートを作ってあげよう。