3Sisters おっぱい 「んっ、やっ、歯、立てないで」  メルランの懇願にもルナサとリリカは耳を貸さない。  メルランの左のおっぱいはルナサ、右のおっぱいはリリカが吸っている。  初めはメルランの胸ばかりを触ったり、吸ったりしていたのだが、メルランが切なそうな顔で二人を見るので、ルナサは指先でメルランのうなじや太腿を愛撫しるようにした。だが、胸以外の大事なところは触らない。  リリカが唇でメルランの乳房を咥えて引っ張ると、ルナサは対抗するように乳房を口に含めるだけ含んで、口の中で舌で舐め回す。 「姉さん、そ、そんなに舐めないで、歯立てちゃだめ…。リリカ、そんなに引っ張らないで、私の胸…延びちゃう…」  その一言、延びる=大きくなると受け取ったリリカは口に咥えていた乳房を離す。当然延びていた乳房はメルランの元に帰って行く。そんなメルランの開放されたばかりの胸を今度はルナサの左手が捕まえた。 「メルラン…もっとしてあげるわ」 「な、何を…」 「牛乳飲んじゃったおわび」 「あ、明日買って来てくれればいいから」 「え、さっきあんなに飲みたがってたじゃない」  メルランを後ろから抱きしめながらリリカが横槍を入れる。 「そうよね、リリカ。だから今日はメルランの胸からお乳が出るまでマッサージしてあげよう」 「うん、そうしよー」 「で、出ないから。出ないから!」  そんなメルランの反論はまったくスルーされて、リリカがメルランを後ろから抱きしめたまま、後ろに倒れこむ。リリカに抱きしめられて身動きの取れないメルランの身体に影が差した。ルナサがメルランに上から四つんばいになってメルランを見下ろす体勢になった。 「んっ」  メルランの唇をルナサの唇が塞ぐ。  メルランは唇を離そうとするが、ルナサの舌はどこまでも追いかけてくるように逃がさない。ようやく離せそうと思うと、後ろからリリカがうなじから耳にかけて舌を這わせてきて、その隙にルナサの舌がメルランの舌を搦めとる。  メルランの舌は逃げようとするが、ルナサの舌は先回りするようにメルランの舌と、一緒に思考をも追い詰めていく。  リリカもメルランのうなじに鬱血するほど強くキスをしながら、メルランの耳や胸や太腿に手を這わせる。それでも、姉同士のキスを邪魔しないように、強い刺激を与えずに、メルランの身体全体に熱を伝える。  二人掛りの愛撫にメルランの思考がだんだんと溶けていき気がつくと、いつの間にか舌がルナサの口の中に誘導されていた。ルナサの舌を自分の舌で追いかけようとするけれど、ルナサは捕まえさせてくれない。逆にルナサの舌を再度入れられて、メルランはもう何もできず、ルナサの思うがままに口の中を蹂躙された。  粘り気のある音と共にルナサの口がメルランから離れると、二人の間には、二人の唾液の交じり合った蜘蛛の糸ができる。  その糸が切れて、メルランの口から胸にこぼれるのが、ルナサにはスローモーションのように見えた。  それを待っていたかのようにリリカが頬を膨らませながら言った。 「姉さん達ばっかりずるいっ」 「そう、ごめんね、リリカ」  ルナサは謝りながら、口元の唾液を拭うこともせずにリリカにキスをした。メルランを横目に微笑みながら。そのまま姉と妹のキスをメルランは眺めていることしかできなかった。  先ほどまでルナサとメルランの間で行われていた行為が、今度はメルランを挟んだ二人の間で交わされる。  リリカの顔が徐々に上気してくる。ルナサはリリカを追い込むようにリリカの口内を自分の唾液で塗りつぶしていく。  一瞬、ルナサの口が、リリカの口から離れると、リリカは上気した顔のまま呟いた。 「姉さん達の味がする…」  その瞬間メルランの顔もリリカと同じように赤くなっていく。そんなメルランを横目にルナサはもう一度リリカに口づけする。リリカは何も抵抗せずに、ルナサの舌を受け入れた。  そんな二人の様子を見ながら、メルランはさっきまで自分と姉でしていた行為を、目の前の二人の行為に重ね合わせ、急に恥ずかしさと切なさがこみ上げてくるのを感じてしまった。  それでも二人は没頭するようにルナサはリリカを自分のものにしようとし、リリカの胸に手をかけて、口の中を犯していく。リリカはリリカで、ルナサの背中を抱きしめながら、懸命にルナサの舌を受け入れている。  置いてかれてる、そう感じたメルランだがどうすることもできず、ただ二人の様子を眺めることしかできない。そんなメルランを置いてけぼりにして、ルナサとリリカのテンションが上がっていく。リリカが求めるように、姉の口内に舌を入れると、姉は自分の口の中で妹の舌先に絡め、妹の唇を甘噛みして、歯にそって舌を走らせる。それに妹はこれ以上は動かせないように、舌で結界を張ろうとするが、姉の舌はその結界を拭い去るかのように絡めとり逆に妹の舌を制していく。  そんな二人の口から漏れる音が、メルランの脳内で再生される。こんないい音を、音楽家たるメルランが忘れられるわけはない。和音のように奏でられるその音が、脳内で再生される。今は何もしていないのに、ルナサに口の中を犯されているような錯覚、リリカの口の中に舌を差し込んだ錯覚が、記憶の中の音と、目の前の生演奏されている音とが交じり合って、メルランの思考をかき乱す。 「姉さん…リリカ…」  二人を呼びながら自分の中指を唇に押し付け、それを舌先で絡めるように舐める。  それでも目の前で奏でられている音には遠く及ばない。逆に収まり始めていたメルランの神経を再び敏感にさせ、より欲求を増やすだけの結果になっていた。  自分で自分の指を舐める程度では到底、あの音には及ばない。 「姉さん、リリカ、姉さん、リリカぁ…」  いつの間にか、メルランの二人を呼ぶ声は、涙混じりっぽい声になってしまっていた。ここでようやく二人はメルランを放置しすぎたことに気づいた。 「メルラン…」 「姉さん…」  ぐずるメルランに二人でキスをする。リリカが頬にキスしたらルナサが目蓋にキスをする。ルナサが唇にキスをしたら、リリカが胸にキスをする。リリカがうなじにキスをしたら、ルナサが太腿にキスをする。  そんなキスを数分も続けていると、されるがままのメルランに、ルナサが少しの意地悪をしたくなった。  キスを続けようとするリリカを後ろから抱きしめ、押しとどめながら、メルランに尋ねる。 「メルラン、どうして欲しい?」 「ね、姉さん…?」  リリカは怯えた。ルナサの黒い笑いに。  しかしメルランは幸せなことに、テンパっていてルナサの笑みに気づかなかった。幸せだ。そのメルランは、うぅ、とか、ん、とか言葉にならない言葉を発するのみで、なかなか応えようとしない。  ルナサはメルランの髪を一房手にとると、その髪にキスしながらメルランの返事を待つ。リリカはメルランを挑発するようにルナサの背中に覆いかぶさり、ルナサがメルランの髪を弄っている手に自分の手を重ねながら、ルナサの髪に顔を埋めたり、ルナサの首筋にキスをしたりする。 「キスマークつけるのはやめなさい」 「えー、いいじゃない、別に演奏の邪魔になるわけじゃないんだし」 「仕方ないわね、目立たないところにしなさい」 「はーい」  ルナサの胸にキスマークを付け始めるリリカと、その頭を撫でながらメルランの髪にキスするルナサに、メルランはもう全てを預ける気になっていた。 「ね、姉さん…」 「何?」  髪にキスをするのをやめたルナサはメルランの顔を見つめる。メルランは思わず顔を背けてしまうが、姉はそれを許さない。 「ちゃんとこっちを見て」  仕方なしに姉と視線を合わせると、リリカもルナサの胸に顔を預けながらメルランを見ていた。  4つの瞳に見られながら、メルランは言葉を紡ぐ。 「その、姉さんと…リリカに…気持ちよくして欲しい」  ルナサは何も言わずにメルランを抱きしめる。リリカもメルランに横から抱きつく。胸に横から顔を埋めようとしている。  ルナサの胸を頬で感じながら、メルランは姉の香りを愉しむ。 「姉さん、いい匂い…」  ルナサは少し困った顔をしながらメルランの髪に顔を埋める。 「メルラン姉さんもいい匂いだよ…」 「そんなところにキスしながら言わないで」  胸に横からキスしながらのリリカの感想にメルランは微妙な思いをする。 「メルランもいい香り」  ルナサの一言にメルランの顔がまた紅潮する。 「メルランのいい香りだから…もう我慢できない」  そう言いながらルナサはメルランをベッドに押し倒する。 「メルラン…」 「姉さん…」  お互いの名を呼びながら口付けする二人に、いい気分出しすぎ、と思いながらリリカは何も言わずに見守っていた。  ベッドに仰向けになったメルランに抱きながらリリカが胸をついばんでいる。手でもう片方の胸を弄りながら、唇でメルランの胸を周りから、徐々に中央に近寄りながら唇で責める。  ルナサはメルランと逆向きになって、メルランと唇を貪りあっている。お互いの手でお互いの頬を押さえ、お互いに逃げられないようにして激しいキスをする。たまに唇を離すと、ルナサが二人分の唾液で濡れた舌でメルランの頬や目蓋に舌を這わせる。  ルナサが舌を這わせた跡をリリカがもう一度舐める。その間、メルランはルナサの胸にキスをする。それだけでルナサは声を押し殺して身をよじらせる。  メルランの舌がルナサの胸を這うのに任せて、ルナサはリリカの胸にキスをする。 「ひゃうっ」  リリカが素っ頓狂な声をあげると、今度はリリカの胸に噛み付く。 「ね、姉さん…痛い…」  頬を赤して、言葉とは逆の印象を持たせるリリカの弁をルナサはもちろん無視して、リリカの胸に歯形を付けてしまう。 「キスマークのお返しね」 「姉さん、ひどいー」  リリカの抗議を唇で防いだルナサに、リリカは何も言えなくなってしまう。ルナサの舌に歯型のこともどうでも良くなってしまう。 「私も姉さんの真似をしなきゃね」  そう言ってメルランもリリカの胸に噛み付く。ルナサもそれを見て、今度はメルランの首筋にキスをする。 「や、姉さん達、勝手過ぎるよ」 「キスマーク一番付けたがるのは、リリカだろ」  そのメルランの言葉にルナサは頷く。メルランの首に吸い付いたまま。  リリカがメルランの顔を両手で掴んで無理やりキスをする。  二人の舌が、お互いの口内で絡み合う。ルナサに比べると二人とも稚拙ながら、抱きしめあいながら情熱的なキスを続ける。  「ふぁぁ…」  二人が唇を離すと、ルナサが二人を一緒に押し倒す。 「姉さんの胸ー」  ルナサに押し倒されたリリカの顔がメルランの胸の間に収まっている。そのままリリカは胸を舐め始める。 「リリカ、そこ、んっ」  メルランがいい音を出すところを覚えてリリカはそこを重点的に責める。  リリカがメルランの責める場所と強さを買えるたびに、メルランの口から奏でられる音程が変わる。  しばらく参加していなかったルナサが何かを手に持って、二人の上から見下ろしている。 「姉さん?」 「こぼしちゃ駄目よ」  ルナサはそう言うと、手に持った赤い液体をメルランの胸に注ぐ。 「姉さん、何?葡萄酒?」 「亡霊のお嬢様が愛飲してる、っさき見せたものよ。ほらリリカ舐めなさい」 「はーい」 「ひゃっ、何これ、んっ、やっ、き、気持ちいいっ」 「亡霊のお嬢様、御愛飲、らしいから。多分従者とでも一緒に飲んでるんでしょうね。こんな風にね」  ルナサはそう言うと葡萄酒を口に含むと、そのままメルランに口移しで注ぎ込んだ。  一瞬むせそうになったメルランは二度ほど喉を鳴らして、ルナサに注ぎ込まれた葡萄酒を飲み干していく。 「身体…熱い…」  メルランは身体が異常に火照るのを感じた。飲んだ量は二、三口分、もちろん酔うような量ではない。ただの葡萄酒ではなかったんだ、とメルランが実感しているところに、ルナサはまた胸に葡萄酒を振り掛ける。 「ひゃ、熱っ」  冷たいはずの葡萄酒が振り掛けられた場所が、まるで熱で融けた蝋を掛けられたように熱く感じてしまう。そこをリリカが葡萄酒ごと舌で舐めとっていく度に、メルランは声を上げてしまう。  またルナサが口に含んだ葡萄酒をメルランの口に移す。今度はメルランに飲み下す暇を与えずに、そのまま葡萄酒ごと、ルナサの舌がメルランの口内をかき混ぜる。  さっきまでのルナサの舌も十分メルランを蕩けさせていたが、この葡萄酒が一緒だと、脳髄を直接舐められるように痺れてしまう。  そこに胸の葡萄酒を舐め終わったリリカが混じってくる。ルナサとリリカでメルランの口を奪い合う。ルナサとメルランが舌を絡ませているところに、横からリリカの舌が絡み付いて、ルナサからメルランを奪ってしまう。リリカがメルランの舌を吸い、唇をついばんでる間に、ルナサはメルランのうなじに軽く噛み付き、耳に噛み付き、リリカの肩に舌を這わせて、リリカの頬を舐めて、今度はルナサが口を二人の間に割り込ませる。  今度はメルランに舌を出させて、それを二人で奪い合う。  そうしながらもルナサは片手で器用に葡萄酒をメルランの身体に振り掛ける。 「姉さん、熱い…どうにかして…」 「分かった」  今度は口はリリカに任せてルナサが葡萄酒を舐めとっていく。太腿についた葡萄酒は舌で太腿に塗りつけるように舌先だけで舐める。メルランの膝から足の付け根の内側までルナサの舌先の跡が残る。  お腹に付いた葡萄酒は同じ場所を何回もついばむ。一回目でふりかけられた葡萄酒はなくなっているが、そこを何度も何度も唇でついばむ。  足の甲についた葡萄酒も舐めとる。そこを舐めようとすると、口づけし続けるリリカを押しのけて、「そんなところはいいから」と言ってきたが、ルナサは構わずに舐めとる。 「ひゃっ、姉さん…んっ」  メルランがそんな声を上げるのでルナサは更に、メルランの足先に舌を伸ばしていく。 「んーーー」  リリカに口をまた塞がれて、メルランは声にならない声をあげる。 「メルランの足、綺麗だわ」  ルナサはそれだけ言うとメルランの親指を口に含んで、舌でメルランの親指をねっとりと舐め上げていく。 「だめ、姉さん、足なんて、汚いから、やめてっ」  メルランは涙を流しながら、姉の行為を止めさせようとするが、ルナサはにこりと笑って、親指と人差し指の間を舌でえぐるように舐める。そしてリリカに目で、静かにさせてと促すと、リリカは再びメルランの唇に自分の唇を押し付ける。  ルナサは葡萄酒を口に含んで、そのままメルランの足の指を舐め続ける。ルナサの舌がメルランの足の指を絡めとる度に、リリカに塞がれたメルランの口からくぐもった声が漏れる。  メルランの足の指を全て舐め終わると、今度は葡萄酒を脛に垂らし舐め続ける。リリカはいつの間にかメルランの耳を唇と歯で噛み、手で胸を愛撫している。メルランはその葡萄酒のもたらす熱さに思考を奪われ始めた。 「姉さん、んっ、足熱くて気持ちいい、姉さんに舐められると、そこが融けちゃうの、気持ちいいの」 「姉さんばかりずるい、私にも使わせて」  ルナサが太腿を指と掌全体で撫で回し、葡萄酒を揉み込む様にしながら、リリカに応える。 「いいわよ、でも、耳は止めなさいよ、私達は耳が商売道具の一つなんだから」  そう言いながら、ルナサはリリカに葡萄酒を渡す。 「うん、分かってるよ、姉さん、ありがとー」  返事しながらリリカはメルランの腋に葡萄酒を注ぐ。 「やぁ、私は巫女でも鬼でもないのよ」  メルランが良く分からないことを言うが、リリカは 「姉さんだよね」  とそのままな返事をして、メルランの腋に口づけする。 「姉さんの腋も綺麗ね」 「そんなこと…ない…」  顔を赤くしながら答えるメルランを、ルナサが満足そうに見ている。リリカがメルランの腋を口に含む。 「リリカ、そこ、気持ちいい。腋なのに気持ちいい、んっ」  ルナサの責めがいつのまにか、脇腹に移っている。しかし、そんなことに気づかないくらい、メルランは腋から与えられるリリカの刺激に没頭していた。 「リリカ…もっと、もっとして…そこ気持ちいいの」  ルナサもリリカに遅れをとらないように、もう一方の腋に軽く歯を立てた。 「やっ、姉さんまで、そんな両方なんて。もっと腋で気持ちよくして」  もう二人から与えられる愉悦に、メルランは溺れてしまった。そんなメルランを見て、ルナサとリリカは一層腋を責め立てて行く。 「姉さんっ、リリカ、腋なんておかしいのに、おかしいのに…私、気持ちよすぎて、何か飛んじゃいそう…」  メルランの限界を突破しそうな様子を感じ取ったルナサは、メルランに言い放つ。 「いかせてあげさせないわ」 「ぇっ、そんな、姉さん、ここまで来て」  メルランの顔が歪む。 そんなメルランを見て、ルナサは軽く口づけして言った。 「メルランはこの…」 ルナサの手がメルランの胸に伸びる。 「このおっぱいでいかせてあげる」 「私もー」 「胸でって…」  メルランの顔に羞恥の色と期待が浮かぶ。 「ほら、メルラン」  ルナサがメルランを促して、メルランの腕を胸の下で組ませる。  メルランの腕の上に二つの球体が鎮座している。 「姉さん、この格好恥ずかしい…」 「……」 「……」  ルナサとリリカの胸に消えかけていた嫉妬の炎がまた燃え上がる。 「メルランの胸…」 「目茶目茶にしちゃうね」  そう言うのと、メルランの胸に飛び込むのは二人とも同時だった。 「ふ、二人とも、やっ、激しい、そんなに噛まないで」  リリカが胸を揉んでも、指の間から存在感のある肌色が覗く。なので、リリカは胸全体を揉みながら、指の隙間から覗く、突起を舌先で転がす。  ルナサは舌先でいまさら焦らす様に舌先で胸全体を舐めながら、指先で乳首を愛撫する。  メルランの乳首は硬くなっていて、それを二人がそれぞれのやり方で犯していく。  メルランは身を捩じらせながら、几帳面に姉に指示された通り胸の舌で腕を組むのを止めない。まるでそこで止めたら姉と妹が途中で止めてしまうのを恐れているように。それよりもむしろ姉と妹に自らの胸を差し出している、という感覚に酔っているようであった。 「やっ、胸、気持ちいい…でも、もっと、もっと良くして、気持ちよくして…」 「メルラン、仕方ないわね」  そういってルナサは胸への愛撫を中断して、件の葡萄酒を持ち出す。 「ね、姉さん…それ掛けられると、熱くなって…感じすぎちゃって…」 「じゃ、止めとく?」 「ううん、掛けて、姉さん、掛けて…」  メルランは陶然とした表情でルナサの顔とその所作を見る。だが、実際にその視線の先にあるのは、二人からもたらされるであろう愉悦であった。 「ほら、メルラン」  そういってルナサがメルランの胸に葡萄酒を回し掛ける。 「やぁ、あ、熱い、熱くて、気持ちいい」  嬌声を上げながらそれを受け止めるメルランの胸元には、胸の谷間によって形成された窪みに、葡萄酒の水溜りが出来ていた。 「姉さん、こぼしたらお仕置きだよ」  そう言ってリリカがその葡萄酒の水溜りに舌を伸ばす。一方お仕置きといわれたメルランは、満更でもなさそうに「お仕置き…」と呟いていた。  ルナサは、今のメルランだったらわざとお仕置きされるようなことするかもしれないな、と思った。  ルナサが再び、メルランの胸を舐め始める。水溜りを処理したリリカはメルランを少し起こして、メルランの両胸を後ろから捏ね回す。 「リリカ、そ、そんなに揉まないで、や」  メルランのか弱い抗議を無視してリリカは後ろからその豊かな頂きを絞るように愛撫する。  ルナサは前からメルランの乳首に集中して刺激を与える。 「姉さん、私胸が焼け落ちそう、熱くて、姉さんとリリカが触ったところ、熱くて、でも触ってもらうともっと熱くなって、でも我慢できないの、もっと触って、して、気持ちよくして」  メルランのその叫びにルナサとリリカの行為は更に早さを増していく。 「ほら、早く姉さん、おっぱいでいっちゃってよ、この大きいおっぱいで、お乳出そうなおっぱいで」 「メルラン、ほら飲んであげるから、胸でいっちゃいなさい」 「やぁ、胸が熱いの、気持ちいいの、いっちゃうの、ふぁぁ、やぁ」  ルナサとリリカの愛撫が一層強くなると、メルランの身体に電気が走る。胸から全身に痺れる様な感覚と共に伝播していく。 「いっちゃうの、おっぱいでいっちゃうの、おっぱい気持ちいい、いっちゃう」  ルナサが乳首を歯で噛むとそれが契機になってメルランが絶頂に達した。 「くぅぅうぅ、あ、あぁぁぁぁ、ぁぁぁぁ」  メルランの身体が弓反りになり、そしてリリカの身体にもたれかかってきた。 「おっぱい気持ちいい…」  夢見心地な感じでメルランは呟いて、 「姉さん、リリカ、気持ち良かった」 とだけ言って、夢の世界に堕ちていった。  ルナサとリリカはそんなメルランを見て、ほんの少し笑って、キスをした。  メルランが目を覚ますと、時間の感覚はあまり残っていなかったが、おそらく数刻しか経っていないような時間と思われ、まだ外は暗かった。  起き上がろうとするがそのときになって身動きが取れないことに気づいた。騒霊なのに、金縛り?と一瞬思って、見渡すと、疑問は氷解した。  右手はルナサが、左手はリリカが抱きついたまま寝ていた。二人もそのまま一糸まとわぬ姿で、メルランの腕に抱きついている。  そして数刻前までの自分の痴態が、急に思い返される。 「うわ」  顔が熱くなる。二人とも寝ていて良かった、おきていたらどんな表情で顔を合わせればいいのか分からない。 「でも…気持ちよかった…」  熱いままの顔で思い出すと、ルナサにいろいろ意地悪をされたのを思い出して思わず口に出してしまう。 「姉さんの意地悪…でも大好き。もちろんリリカもね」  眠っている二人にキスをして、もう一度寝る つもりだった。 「意地悪とは心外ね」 「何か、私おまけみたいな扱い」 「二人とも起きてたの?!」 「今起きたところよ」  メルランは少し安心する。こう普通に返してくれると、変に意識しなくて済む。  しかしそしてそうゆう考えは往々にして破られる。 「メルラン、可愛かったわ」 「姉さん、綺麗だったよね」 「ぁぅ」  いきなりの直球に顔から湯気が出る。両腕を掴まれてなかったら、確実に逃げ出している。 「でも」 「まだ」 「?」 「メルランのお乳で出ていないわ」 「そうね」 「出ない、だから出ないって」 「もう一度」 「うん、もう一度ー」 「だからー」 終わってないけど終わり