「なっ」 栞の突然の申し出に、一瞬引いてしまう。 また顔を真っ赤にして俯いてしまった栞の後ろで、にっこりと笑っている香里の顔。 香里の仕業か。 「いや、でもな、栞……」 「わ、私……」 俯きながら栞は俺に言葉を投げかけてくる。 「私…、お姉ちゃんに負けたくないんです。だから…だから…」 「栞……」 「私、祐一さんになら何をされてもいいんです」 やっぱりこの二人…姉妹だ。同じことを言ってる。 だがそうは言っても栞の健気な姿を見ていると、とても……、そんなことをするのは……。 「それにお姉ちゃんが言ってたんです。祐一さんがとても上手だって…そ、その…お尻を…」 「っ」 俺は香里を睨みつけるが香里はそ知らぬ顔でこちらを見つめているだけだった。 俺は喉から搾り出すように栞に確認を取る。 「ほ、本当に…、いいのか……」 「はい……」 そんな俺たちを観察する視線は敢えて無視する。 栞はベッドで服を丁寧に脱いでいく。 俺もその様子を横目に服を脱いでいく。男だからあっという間だが…。 だが……。 「なんで、香里…、お前まで服を脱ぐんだ」 「いいじゃない、そんなこと。それとも、やっぱり昼間の様に服を着たままの方が相沢くんの好みなのかしら?」 「祐一さんっ」栞に一喝される。 「はい……」立場ないなあ。お客様なのに。 「でも、栞はいいのか、その香里…と一緒でも…」 「あ、は、はい…お姉ちゃんなら…いいです」 「栞…」 香里は栞の顔を自分の豊かな胸に埋める。 このままだと栞が香里に奪われそうだったので、俺は香里から栞を取り返し、栞の唇を奪う。 「んっ」 長いキスの後、唇を離すと、栞は少しぼうとしている。 さて、栞の望み通り…アナルにしないとな……、どうするかな……。 「な、栞…四つん這い…になってもらえるか……」 「あ、はい……」 そう言って恥ずかしそうにしながらも従順に栞はベッドに四つん這いになる。 いりなり入れるわけにいかないし、まずは…。 そこで香里が口を開く。 「栞にはちゃんと腸洗浄やらせておいたから…」 「お、お姉ちゃんっ」 「そうか、やる気だな」 「ゆ、祐一さん…」 栞は恥ずかしそうに身を縮みこませる。 そしてそのせいか俺の丁度、目の前に四つん這いの栞のアナルが向けられる。 「ひゃぁ、ゆ、祐一さんっ、そ、そんなところ、き、汚いです、止めてくださいっ」 そうは言っても…まるで舐めてください、と言わんばかりの栞の可愛い窄まりは…。 「ひゃぁ、や、本当に、や、止めてください…、あ、ぁ、あぁぁ」 俺は舌を窄ませて栞のアナルを突っついたり、周りを舌で舐めまわしたり、キスをしたりする。 「ひゃぁ、そんなところ……」 さっきから栞のセリフを聞いてみても、本気で嫌がっている素振りは見られない。 俺は栞のアナルに舌を差し込む。 「ひゃうっ、んんん…」 「ねぇ、どう…」 いつの間にか栞に近づいていた香里が、栞に尋ねる。 「ぇ……、はい……、なにか……、くすぐったいような……」 「気持ちよかった?」 「…は…、…はい」 栞には顔を真っ赤にしてベッドに顔をうずめる……。 「だそうよ」と言いながら香里は俺に何かの容器を渡してくる。 俺はそれを受け取る。 「安心して、ただのローションよ」 準備万端だな、と思いながら俺はローションの蓋を開け、ゆっくりと栞のアナルに垂らしていく。 「きゃぁ、つめたっ……、なんですか、祐一さん、お姉ちゃんっ、つめた…」 突然ローションにアナルの熱を奪われたせいか、栞は声を上げる。 「大丈夫だよ…、ただの潤滑剤だから……」 「そうなん……ですか……」 栞はまだ少し不安げで、それを香里が栞の顔を撫でて和らげる。 「大丈夫よ…、栞を痛くしないようにするだけだから…」 「はい……」 やっぱり、栞の扱いは香里の方がうまいな。 俺は自分の指にもローションをなじませ、指で栞のアナルに触れる。 「んっ」 栞がわずかに身じろぎする。俺は指で栞のアナルの表皮を愛撫する。 「あ、ぁぁぁぁ、ゆ、祐一さん……」 栞はシーツを掴んでその感覚に耐えている。その栞の手に香里が自分の手を重ねて、安心させようとしている。 俺は栞のアナルの皺をのばすように愛撫を少し強めして、栞のアナルをなじませる。 「ひぃんっ、ん、ん、ん、ん…」 栞はその感触に耐えるように息を殺す。 そして、指の中心を徐々に栞のアナルの中心にもっていく。 栞の体がこわばる。俺の指の位置の意味に気付いたんだろう。 俺は「力を抜いて…」と言いながら、ちょっと肉付きの足りない栞のお尻に舌を滑らせる。 栞はまだ通常の愛撫に近い感覚に、俺がお尻を舐めるたびに、わずかながら力を抜いていく。 ゆっくりと指先に力を込める。 「んんんんんんんんんんんんんん」 ぬぷっ、という音が聞こえたような気がする。栞のアナルに俺の指が隠れていく。 「大丈夫か…、栞」自分でしているのに聞くのもなんだが、俺は栞に確認する……。 「だい、大丈夫です……」さすがに平静ではいられないようで、栞の言葉には歪みがある。 「ダメなときはすぐに言えよ」 俺はそう言いながらも指を入れていく。 「んんん、ぁぁぁぁぁぁぁ」 栞のナカに俺の指が飲み込まれる。多分、たいして長い時間は経っていないが、栞にとってはそうでもなかっただろう。 「栞…、分るか?栞のナカに俺の指が入ってるのが…」 「は、はい…。私…祐一さんの指が……、あ、ぁぁぁぁぁぁ」 俺はゆっくりと栞のアナルから指を引き抜いていく。栞はその排泄感のような感覚に、身を震わせている。 大気に晒された指を再度栞のアナルに沈めて行く。そして引き抜く。 その度に栞のアナルは徐々に俺の指を受け入れやすくなってくる。 そしてなによりも…。何度目の挿入だったろう。栞の口から 「あ、あぁっ」 という快楽の証を含んだ声が上がったのは。 栞はそのアナルで感じてしまったという事実に気付いて口をつぐんでしまったが。 そんな妹の様子を香里は楽しそうに、いとおしげに見つけている。 俺は栞にたまに声をかけながらお尻から背中を舌や空いている手で愛撫しつつ、指で栞のアナルを拓いていく。 そして栞の腸壁を栞の胎内から指で叩く。 「ひぁ、あぁぁぁぁぁぁ」 そしてそのまま栞のナカで指を動かし続ける。 「ぁ、…、…、ぁ…」 栞の口から…僅かに僅かに快楽の声が漏れてくるようになる。 俺はあくまでも優しく優しく、しかし栞の感じるところを捜しながら栞のかき回していく。 栞の表情を見ると栞の表情は負のものに耐えているのではなく、明らかに快楽に耐えるように変わってきているのがわかる。 俺は栞のフトモモを甘噛みしながら、栞のアナルから突然に指を引き抜く。 「あっ」という栞の声は明らかに、抜かれたことに対する不満を表していた。 「なあ、栞…、まだ…して欲しいか」 本人が望んだことを再確認。 「……」 栞は恥ずかしそうに沈黙を守る。 「どうなの、栞? …もう終りでいいの…?」 「…… ダメです。もう少しして下さい」 これは本人が望んだこと…そう思うことによって…より高みに上れると思う。 俺は栞のアナルに再び指を侵入させる。今度は少し荒々しく差し込む。 「んぁっ、ぁ、ぁ、ぁ、……」 栞の口が緩み始めている。俺は更に栞のアナルを刺激しつづける。 「あ、…ぁぁ、ぁぁ…、んんんん」 栞が下半身をよじらせる。その瞬間俺は栞のフトモモに光る一筋の液体を認める。その源泉は栞の陰部。 俺は栞のアナルに挿入している指でピストン運動を始める。 「あ、ぁぁ、あぁ、ぁ、ぁぁぁ、ぁぁぁ」 もはや声を押し殺すことができなくってきたのか、栞は俺の指の動きに合わせて声を上げる。 「ぁぁ、ぁぁ、ぁぁ、ゆ、祐一さ、んんんん」 「どうだ……、栞……」 「あぁぁ、も、もっと、ゆ、ゆっくり…、し、してください」 「どうしてだ……」 「だって…だって…、ふぁぁぁ、あぁ、ぁぁ、ぁ……」 「認めなさい、栞…。もっとゆっくりじゃないでしょ」 「いや、お姉ちゃん…そ、ぁぁぁ、そんあこと…言わないで…、あ、んっ、あ、んっ」 栞は逃げるように腰を動かすが、俺はそれに合わせて指を栞のアナルに挿入する。 そして栞の正面に香里が向かい合うように座り、栞の上半身を抱きしめる。 「や、お姉ちゃん……、ふぁぁぁぁ、んんっ」 姉妹のフレンチキス…、そんな情景を眺めながら俺は栞のアナルを指で犯しつづける。 俺は栞のアナルから一旦指を引き抜く。 「はぁぁぁ」 栞の口から開放感とも、要求ともつかない息がもれるが、俺は間をおかず、再び指を挿入する。 ただし、指二本を栞の中に。 「い、あ、ひぃんっ、ふぁ、ゆ、祐一さん…、あ、き、ぃぁ、お、お姉ちゃぁぁぁ」 栞の切羽詰った声とは裏腹に、栞のアナルは既に結構ほぐれているのか、俺の指二本をスムーズに飲み込んでいく。 「ぁぁぁぁぁ、ぁぁ、ゆ、祐一さんっ、あ、ひぃんっ、あ、ぁぁ」 「栞…、栞…」 香里は妹の名前を呼びながら栞の体…胸や脇、首筋…いろいろな部位を愛撫しつづける。 「ふぁぁぁ、ぃんっ、あぁぁ、ゆ、祐一さん…、私…私…」 「栞…どうだ……」 「わ、私…祐一さんの指で……」 「どこをかしら」 「お、お尻、あぁぁぁ、祐一さんにお尻…いじられて…」 「イくんだな…栞はお尻をいじられてイクんだな」 「はい、私…ふぁぁぁ、お尻で、お尻でいちゃいます……」 俺はトドメとばかりに栞のアナルを思いっきり刺激する。 「ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」 栞は香里に抱きつきながら、全身を痙攣させて、高みへと到達していった。