<And dance in celebration>

「ありがとうございました〜〜」
つかさちゃんが今日最後のお客さんにあいさつをして、お客さんが店から出て行くと、みんないっせいに肩を下ろす。

「皆さん、お疲れ様。さあ、もうひとふんばりして、後片付けをすませちゃいましょう」
「「「は〜い」」」

涼子さんの声で、つかさちゃんが閉店のプレートを立てて、店内の片づけを始める。
オレは表に出て、目立ったごみをまとめた後に、店内の掃除を手伝う。
店内ではつかさちゃんが一人でテーブルを拭いていたので、オレも手伝うことにする。

「つかさちゃん、オレも手伝うよ」
「あ、耕治ちゃん、ありがとう」
そのつかさちゃんの笑顔にぐっと来ながら、オレはつかさちゃんのまだ拭いていないテーブルを拭き始める。

そんなふうに、店内の後片付けもあらかた終わったころ、涼子さんのレジの計算も、厨房の方も終わったみたいだ。

更衣室で着替えを済ませ、一人で暇を持て余していると、女性陣が更衣室から出てくる。

「耕治ちゃん、お待たせ〜」
つかさちゃんが元気に駆け寄ってくる。
オレは片手をあげてつかさちゃんに応える。

葵さんがニヤニヤとこちらを見ているが、敢えて無視する。

「ねえ、あずささん、美奈さん、これからいいかしら」
「え、何ですか?」
涼子さんが、あずさと美奈ちゃんに何か言っている。
「これから私と葵とで外に飲みに行くんだけどどうかしら」
「そうよ〜、私と涼子は明日は休み。これで飲まなきゃ人生の損失だしね〜」
「え〜と、美奈はお酒はちょっと…」
「ミーナを一人で帰らせるのもなんなので、私も」
「え〜、帰っちゃうの〜」
「すいません〜〜」
「まあ、未成年を誘う私たちが悪いんですしね」
「そうよ〜、こんな大人になっちゃダメよ〜」
「はぁ」

あずさがなんか呆れた顔をしている。まあ、そりゃそうか。

「じゃ、前田くんとつかささんは…」
「ダメよ〜、涼子〜〜。あの二人はらぶらぶなんだから〜〜〜」

その葵さんの言葉に俺たちは今更のことながら顔を赤くする。
「あ、葵さん…、ちょ、ちょっと」
「そ、そうですよ〜」
「いいじゃない、照れなくても〜。仕方ないわね〜、じゃ、私たち二人で行ってくるわ〜」
「そうね、まあ明日は休みだし、どんなことになっても大丈夫ですしね」
「じゃ〜、ガンガン行こ〜〜〜」

全員が店を出て、涼子さんがお店に鍵を掛ける。
「じゃ、行くぞ〜」
「それじゃ皆さん、ご苦労様。明日はお願いね〜」
「それじゃ」
「また明日です」
「じゃ、お疲れ様〜」
「また明日ね〜」

それぞれが自分たちの目的地に向かう。
オレとつかさちゃんも寮へ向かう。

しかし、帰り道、会話は少なかった。
二人ともさっきの葵さんのセリフに今更ながら意識してしまっている。
オレたちがつきあっていることは別に回りにも秘密にはしていないが、あからさまにああも言われてしまうと…。

オレも、つかさちゃんも会話を捻り出そうとするが途中で途切れてしまう。

「え〜と、ぁぁ、そういや真士がまた懲りずに冬コミで本を出すらしいんだよ。
 まだ夏の不良在庫が山のように部屋に積んであるのにさ。
 夏の真士の落ち込み様と言ったら。
 今度の冬コミ…」
しまった、わざわざつかさちゃんの悪い思い出を思い出させるようなことを言ってしまった。
ええと…

「耕治ちゃん、寮に着いたら、ボクの部屋に来てもらえる?」
つかさちゃんがオレの方を向かず、前を見たまま俺に聞いてくる。
「ああ、いいけど」
どうせつかさちゃんの部屋に行くなり、俺の部屋に来てもらうなりするつもりだったから、別に構わないし。

つかさちゃんはそのまま前を見たまま歩きつづけたので、その後は会話もなく寮へと向かった。

「じゃあ、荷物を置いたらすぐに行くよ」
オレがそう言って自分の部屋に入ろうとするとつかさちゃんがオレに言ってくる。
「少し待ってもらえるかなぁ?ん〜と、20分くらい…」
「ん、いいよ」
オレはつかさちゃんの真面目な顔に、理由も問わずに返事をする。

「じゃ、20分後に」
つかさちゃんはそう言って、自分の部屋に消える。
オレも自分の部屋に入るが、20分という中途半端な時間にTVをつけてニュースを見る。

円が下がった、株も下がった、そんなニュースを眺めていると、20分経ったようだ。
「そろそろか」
オレはそう一人ごちると、つかさちゃんの部屋に向かう。

オレはつかさちゃんの部屋のチャイムを鳴らす。
「はいって、開いてるから〜」

オレはドアを開けると、部屋の灯りはついていなかった。
「つかさちゃん」
あのときのことを思い出したオレは思わず、大きい声を出してしまう。

返事がないのでオレは部屋の中に入り、電気をつける。

灯りに照らされてつかさちゃんが立っていた。

今まで見たことがない衣装を着て。

「つかさちゃん」
「えへへ、似合う〜〜?」

そう言ってつかさちゃんはスカートをひらひらさせながら、体を一回転させる。

「似合う」
思わず、オレは呟いてしまう。

つかさちゃんの着ていた衣装は、ワンピースの臙脂色をしたどこかの制服のようだった。
「これね〜、KANONって言うゲームの衣装なんだよ〜。
 可愛いから思わず、作っちゃったの〜」

「ああ、可愛いよ」
今度はつかさちゃんに聞こえるように言う。

つかさちゃんは後ろ手に手を組んで、
「ありがとう、耕治ちゃん」
と言ってくれる。

「耕治ちゃんはきっとそう言ってくれると思ってたよ。
 ほら、夏にあんなこと、あったしね。
 やっぱり不安なんだよ」

オレはつかさちゃんの独白を聞きつづける。

「ボクは衣装を着ているだけのお人形さんみたいだと思われたり、
 もう一度あんなことがもうダメかもとか思っちゃうんだよ」

「つかさちゃ…」
オレが思わず口を開いたのを遮り、つかさちゃんが続ける。

「でも、大丈夫!
 耕治ちゃんが一緒にいてくれれば。
 何を言われても我慢できるよ。
 ううん、何を言われても、耕治ちゃんと一緒にいれば、何だって楽しいと思えるんだから。
 だから耕治ちゃんに見てもらいたかったの、この衣装。
 耕治ちゃんと、恋人になって始めてのコミケなんだしね」

「つかさちゃん」
笑顔をオレに向けているいるつかさちゃんを抱きしめる。
つかさちゃんもオレの胸に体を預けてくる。
「うん、大丈夫だよ。
 もうつかさちゃんはあんなことはいよ。
 それにコスプレをしているときのつかさちゃんだけじゃなくて、
 コスプレのことを話しているつかさちゃん、
 コスプレの準備をしているつかさちゃん、
 そしていつものつかさちゃんだって輝いているし、あのときだってあいつらの見る目がなかっただけさ。
 大丈夫だよ。オレが保証するよ。
 つかさちゃんはいつでもつかさちゃんだよ」

「うん…」

つかさちゃんが潤んだ目でオレの方を見上げる。
オレはつかさちゃんの唇にオレの唇を重ねる。

どちらともなく唇が離れ、俺はつかさちゃんに確認をとる。
「いいかい?」
「うん、いいよ。あ、でも汚さないでね」
「分かってるよ」
オレはつかさちゃんの言葉に頷き、もう一度唇を重ねる。

オレはその制服のボタンを外していく。
つかさちゃんのブラジャーとパンティーがあらわになる。

つかさちゃんがボタンの外れた制服で自分の体を恥ずかしそうに隠そうとしている。

「恥ずかしいんだね」
オレがそう言うと、つかさちゃんはこくんと頷く。

「じゃ、オレは見ないようにするよ。つかさちゃんの可愛い姿が見れないのは残念だけどね」
オレはそう言って、つかさちゃんの後ろに回りこみ、後ろから抱きしめる。
そして、後ろからつかさちゃんの胸をブラジャーの上から揉む。
「んんっ」
つかさちゃんの口から甘い声が漏れる。
オレはもう一方の手でパンティーを下げる。

「ああぁ」
つかさちゃんは足を動かして、オレの手の動きを妨げようとする。

オレはつかさちゃんのみみたぶを後ろから軽くかんでやる。
「ひゃん」
つかさちゃんの体から力が抜けるのが分かる。
オレは一気につかさちゃんのパンティーを下ろす。

オレは外気にさらされたつかさちゃんのあそこを指でいじる。
「ひゃゃん」
つかさちゃんが体を震わせる。

「耕治ちゃん…」
つかさちゃんが恥ずかしそうな声を上げる。

オレは更にブラジャーのホックを外し、直接つかさちゃんの胸の突起をつまむ。
「ひゃぁ」
もう一方の手ではつかさちゃんのあそこをいじり続ける。

つかさちゃんの首筋を下で舐めながら、愛撫を続けていると、徐々に指に湿り気を感じるようになる。
つかさちゃんの声も段々と荒いものになってくる。

つかさちゃんのあそこが湿り気によって自由度が高まってきたので、オレはゆっくりと人差し指をつかさちゃんのあそこに埋めていく。
「ひゃぁ、ぁぁ、ふぁぁ、ふぁぁぁ」
「つかさちゃん、どんどん入っていくよ」
「そ、そんなこと言わないでよぉ」

オレの人差し指が全てつかさちゃんのあそこに収まり、指の動きが収まるとつかさちゃんは安心したような息を漏らす。
「はぁ」

オレはそんなつかさちゃんの首筋にキスをして、つかさちゃんのあそこに納まっている人差し指を折り曲げる。
「きゃんっ」
そしてそのままつかさちゃんの壁をなぞるように指を動かす。
「ひゃぁぁ、んんんん、はぁぁぁぁぁぁぁ」

その動きをしばらくしていると、オレの指もかなり自由に動くようになる。
指をゆっくり引き抜くと、つかさちゃんは小さな声をあげる。

オレの指だけでなく、オレの手がつかさちゃんの愛液で濡れている。
オレはその手をつかさちゃんに見えるようにつかさちゃんの顔の前にもって来る。

「つかさちゃん…」
「ん、やだっ」

つかさちゃんは恥ずかしそうに顔をそむける。
「だめだよ、つかさちゃん。目を背けちゃ」
「でも、ボク恥ずかしいよ…」
「じゃ、ここで、ヤメにするかい」
「ん、つ、続けて欲しい…よ」

「それじゃ、もういいかな」
「うん、お願い…」
つかさちゃんは恥ずかしそうに頷く。

オレはそのつかさちゃんの仕草に耐えられず、速攻でズボンを下す。
そして、つかさちゃんに壁に手をつかせる。
「え、こんな…」
つかさちゃんは恥ずかしそうにするが、オレは構わずスカートをめくり、つかさちゃんのお尻を見えるようにする。
「や、やだよっ」

オレはそのままつかさちゃんの腰をつかみ、自分のものをつかさちゃんのまたの間をくぐらせる。
「ひゃぁぁぁ」
つかさちゃんはその感触に声を上げる。
オレはそのまま腰を数度往復させ、つかさちゃんの愛液をオレのものに塗りつける。
「んんんんんんん」
つかさちゃんはそれに耐えるように、声を抑える。

「じゃ、いくよ」
「んっ」
オレは自分のものをつかさちゃんのなかに埋めていく。

「きゃうんっ、ぁ、ぁ、ぁ、ぁ、ぁ、あ、あ、あ」
オレのものがつかさちゃんの中を進むごとにつかさちゃんは声をあげる。

「ふぁぁぁぁぁぁぁ」
オレのものが最後まで行きつき、動きが止まるとつかさちゃんは大きな息を吐き出す。

オレはつかさちゃんのなかを感じて、腰を動かし始める。
「はぁ、あぁぁ、はぁ、あぁぁぁぁんっ」
つかさちゃんがオレの腰の動きに合わせて声を上げる。

最初のうちはオレがつかさちゃんの中で自分のものを動かしている感じだったが、徐々につかさちゃんも腰を動かし始める。
「ふぁぁぁ、ひゃぁぁぁ、んんんんん、んんん」

それによってオレも高まりを感じ始める。
「ふぁぁ、耕治ちゃん、耕治ちゃぁん、ボク、気持ちいいよ、気持ちいいよぉ、耕治ちゃんも気持ちいい?」
「ぁあぁ、気持ちいいよ。つかさちゃん、んん」
つかさちゃんの言葉によって、オレは更に自分が高まっていく。

「はぁぁ、ボク、ボク、いいよぉ、いいよぉ」
つかさちゃんが極まりかけているのを感じ、オレは腰の動きを一層速くする。

「ふぁぁぁ、ふぁぁぁ、あぁぁ、あぁぁ、あぁぁ」
「つかさちゃん、つかさちゃん」
「こ、こ、耕治ちゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん」
つかさちゃんの中で急に締め付けられ、オレも達する。

オレはつかさちゃんのなかにオレのほとばしりを注ぎ込んだ。
「はぁぁぁぁ、ぁぁぁぁぁ、ぁぁぁぁぁ」
つかさちゃんはそれを感じるかのように声を上げ続けた。

「う〜ん、ちょっとしわができちゃったな〜」
「ごめん」
「まあ、ちょっと洗って、アイロンがけすれば大丈夫な程度だよ」
「ふぅ、良かった」
オレは外に出してしまわずに安心した。
ん、ということは中だよなあ。中?
オレは青くなる。

「どうしたの耕治ちゃん」
「な、な、なんでもないよ」
「なんでもないって、凄く動揺してるよ」
「本当になんでもないって」
「も、もしかして…、ボクの………にしちゃったこと」
「え、あ、まあ」
「そっちも大丈夫な日」
「あ、そう」
「のハズ」
「そ、そんな」
「大丈夫だよ〜」
「まあ、そのときはコスプレするだけだよ」
「は?」
オレがその唐突なセリフに戸惑う。
「うん、ボク一回着てみたい衣装が、あってね。
 その衣装を着れたときに、ボクは可愛いから綺麗になれると思うんだ」
つかさちゃんが満面の笑みで言う。


「へぇ、どんな衣装」
「うん、ウェディングドレス」


初出 2000/11/03

 初リクエスト作品Piaキャロットへようこそ!!2から耕治×つかさです。

 とりあえずらぶらぶにしてみました。目標は転げまわるほどのらぶらぶ。達成できましたかね。なにかオチが千鶴さん(仮)と似てしまいましたが。

 Piaきゃろ2初クリアから6時間後に書き始め、書き終わったのが10時間後。出だしを書いていて、美奈の喋り方が分からず、苦労しました。あと、つかさをあずさとタイプミスしまくったのは梓ものを書いていたのを引きずっていたのでしょう。

 なんかつかさクリア直後はまあまあいいかな、と思っていたのですが、自分でこれを書いてて段々気に入ってきましたよ…

 後、つかさがKANONのコスプレをしているのは突っ込まないで下さい。高校二年生で「だよ」という喋り方、そしてあの髪型…、名雪…。コスプレをさせるとして何のコスプレがいいかなあ、と考えていたら、髪型似てるなあ、という短絡的思考の産物です。

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