<逢瀬>

「ほら、早くしないと栞が帰ってくるわよ」
「いや、しかしなあ…」
「何よ、私をその気にさせたのは相沢君よ。責任をとらない男は…、最低よ」
いくらなんでも…、香里の部屋でというは。
壁一枚を隔てた隣の部屋は栞の部屋、いくら主が不在といっても、いつ定期検診から帰ってくるか分らない。
「相沢君…、いえ…、祐一……」
そう言って香里は俺の頬に手を重ねる。その柔らかい指と、目の前に迫る香里の顔。そしてウェーブがかった髪から漂うほのかな香りにに俺の心拍数が跳ね上がる。
「ぁ、いや、それでも俺は栞の恋人で……」
「いいのよ、私は気にしないから」
香里の言葉に俺の息が止まる。
「いや、香里は気にしなくても、俺と栞は……」
「いいじゃない、私が好きなのは祐一だけなんだから……」
面向かって言われて俺は顔が火照るのが分る。
香里の顔はそれでも冷静……ではなく装っているだけ……だ。
俺がそんな香里の表情をじっと見ていているが、香里はそのまま言葉を続ける。
「それに私と栞は姉妹なんだから、好きな人が同じでもおかしくはないと思うわよ」
「なんだそりゃ」
香里のセリフに俺は呆れるが、そんな俺に香里はじれったくなったのか迫ってくる。
「もう、いい加減に素直になりなさいよ。初めてってわけじゃないんだし」

そういい終わるかどうかの瞬間に、俺の唇は香里の唇に塞がれてしまう。。
「んむっ、ん、ん、むっ、ん、んっ」
一方的なキスもすぐに扇情的な舌使いになる。俺もこうなるともはや止まる気はない。
「んっ、んんんんんんんん」
俺は舌を香里の口内を巡らせる。
俺たちは抱きしめあい、唇で接触を続ける。
俺の舌を香里の口から抜いた瞬間に、俺のペニスをズボン越しにだが掴まれる。
「ふふっ、祐一…もうこんなに固くなってるわよ……」
「分ってるよ……、大体香里だって……」
俺は香里のスカートの下に手を滑り込ませ、香里のパンティーの感触を確かめる。
既にじっとりとしているそこは香里の体がどんな状態が如実に示している。
「こんなにしてるじゃないか、まだキスしかしてないのに」
「んっ、だって祐一とキスしたんだから…しかたないじゃない……」
なんて卑怯なセリフ。分ってて言ってるよ。でも、いやだからか……
俺は有無を言わさず香里のパンティーをずりさげる。
「きゃっ」
そのまま香里のクリトリスを指で愛撫する。
「ひゃぁ、そんな、んっ、ん」
手全体を使って、香里の性器全体を撫でまわす。その度に香里の体が軽く反応する。
「ふぁぁ、祐一…、んっ、あ、ぁ」
香里の口から涎が一筋、床を汚す。だが当の本人はそんなことは気付きもせず、俺から与えられる快楽を貪ろうとする。
俺は制服の上から胸を揉みながら、香里の首筋に跡が残るくらいキツく吸う。
「ふぁぁぁ、いい、ゆう、ぃいちぃ」
そんなことも香里は完全に快楽に変換し、艶やかな声を上げる。

その瞬間、俺は香里を弄ぶのを中断する。
「あぁ……」
香里の口から切なげな声が漏れる。
「ゆ、祐一…」
「ん、どうしたんだ」
「……、どうして……」
こうゆう状態になると香里は途端にこうなる。本当の香里なんだかは未だに分らない。
それでも俺は……

「じゃ、どうして欲しいんだ」
「……シて欲しい…のよ……」
消え去りそうな香里の声。
「ドコを?」
追い討ち。
「お……」
「お?」
「お尻………… …… よ……」
本当にか細い声で香里は声を搾り出す。
「……もう一回…聞こえるように言って欲しいんだけどな」
香里は紅潮した顔で再度言葉を搾り出す。
「お…尻…に……」
俺は無言で香里を見つめる。香里はためらうような沈黙を保つが、小さい息を吐くと香里は観念したように口を開く。
「お尻…の穴に…入れて欲しい…のよ…」
「よく出来ました」
「んっ」
俺はまるで『ご褒美』というように香里にキスをする。

そして俺は香里の性器を再び愛撫する。
「んっ、あぁ、そっちじゃ……」
俺は香里のセリフを無視して香里の秘壺に指を差し込む。
「ふぁぁぁ、あぁぁ」
自分の期待とは違う『穴』でも香里は嬌声を上げる。
「ぁぁぁぁ、んっ、あぁぁぁぁぁ」
自分の胎内が俺の指にかき混ぜられる度に、香里は啼き、俺にしがみつく手の力を強める。
その頃には俺の手は香里の愛液でべっとりとしていた。
そろそろ頃合か、と判断し俺は香里の秘所から指を引き抜く。
「ぁぁ」
香里は喪失感からか声を上げるか、俺はそのまま指を香里の尻の割れ目に持っていく。
「あぁ」
今度は香里の口から渇望の息が漏れる。
そして俺は指先を香里のアナルにつき立てる。
「ぃぃぃ、あぁぁぁぁぁぁ」
指はまだ香里のアナルに触れているだけだか、香里は既にアナルから与えられる快楽のみに神経を集中させているようだ。
俺はフェイント気味に、香里のアナルから指を離す。
「あっ」
香里の口から今度は失望の声が漏れた。
そして今度は一気に香里のアナルに指を突き刺す。
「ひぃぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ」
予想しえなかったタイミングの挿入に香里はさすがに大きい声をあげる。
だが、それは突然の痛みからのものではなく、突然の快楽によるものだった。
その証拠に香里のアナルは既に俺の指の半分を飲み込んでいる。
俺が少し動かす度に香里の口からは空気を漏らすような、アナルからの感触を最大限に得ようとしているような声が漏れる。
「あぁぁぁ、あぁぁぁぁぁぁぁ、んんっ、ああっ」
俺は一気に捻りこむように香里のアナルに指を押し込むと、香里は高い声で啼く。
香里のアナルには俺の人差し指が完全に収まっている。
恍惚とした表情の香里に俺は言葉を投げかける。
「どうだ、香里……」
「あぁ、祐一ぃ…、いいのぉ…、お尻ぃ……」
「なんだ、そんなにここが気持ちいいのか」
そういいながら俺は香里のアナルから指を抜く。
「あぁ、あぁ、あぁ、あぁ、あぁぁぁ」
アナルから指が吐き出される。が、全てが放出される直前に俺は再び指を挿入する。
「ひぃ、あぁぁぁ、あ、あ、あ」
「もっと啼いていいんだぞ」
そういいながら俺は香里の直腸を指でかき混ぜる。
「ふぁぁ、ゆ、ゆ、祐一の…指が…私のナカを…ふぁぁ」
「どんな風に気持ちいいんだ」
「あ、私の……お尻…アナル…に祐一のが入っていて…気持ち悪いのに…きついのに…
 いいの…熱いの…あぁぁ、ふぁぁ、いやぁ、か、かき混ぜないで…ぁぁ」
「きついのはこっちも一緒だよ…、こんなに指を締められたら…、もし俺のを入れたら……」
「ぁぁぁぁ、ゆ、祐一の……私の、お尻に入れてくれるの……」
「当たり前だろ……」そう言いながら…俺は他の指で窄まりの回りを刺激する。
「ふぁぁぁ、祐一の…」
香里は俺の股間に視線を向ける。その先にある俺のものはすでに限界近くまで膨張しており、ズボンの上からでもどんな状態か分かりやすいほどだった。
「あ、ぁぁ。祐一の…、ぁぁぁ」
香里は俺にアナルをいじられながら俺のズボンからペニスを露出させる。
香里の痴態を見つづけたことによって膨らんだ俺のものは、天井を向いて激しく自己主張している。
「んっ」
香里はまるで奉仕するかのように…いや奉仕しているんだろう…、膝まずいて俺のペニスの先端にキスをする。
その粘膜の感触に俺は思わず身体を震わせてしまう。その衝撃で俺は思わず香里の中に挿入れている指に力を込めてしまう。
「ひゃうっっ」
香里はその感覚に背をのけぞる。
「ごめん……」
フカクだ。
「いいのよ…、祐一になら…、何をされても…」
香里はまたヒキョウなセリフを口に出す。これだから香里は…
「これだから香里は……」
「何…よ……」
「いや、……、なんでもない……」
そして想いを口に出さない俺は本当のヒキョウ者だ。

俺は香里のアナルから指を引き抜く。
「あぁぁぁぁ」
香里は物足りなそうな表情で俺の方を向く。
「なあ、ベッドに手をかけて…腰をこっちに向けてくれるか」
「ええ……」
一瞬にしてオンナの表情に戻った香里は俺に言われた通り、俺を受け入れる体勢を整える。
香里から性臭が、漂ってくる。
「いい眺めだよ……」そんな言葉を飲み込みながら、俺は香里のアナルに標準を定める。

「いくぞ…」
「うん……」
押し開く感覚と、粘膜同士の熱っぽさと粘液と、香里の嬌声に俺の神経がやられていく。
「入ってくる、入ってくる、熱い…熱いのぉ。あ、あ、ぁぁ、あ、あ、ぁ、祐一のがっ」
何度味わっても香里のアナルは…熱くて、狭くて……俺は我慢するのに精一杯な状況だった。
そして香里の臀部に俺の腰があたる。このままずるずるともっともっと入っていきたくなる……。
そんな妄執じみた考えが浮かぶほどの快楽を、香里のアナルへ俺のモノを押し込むことから得る。
そして香里も同様のようで、既にベッドにしがみついているという行為だけで現世と繋がりを保っているような感じがするくらい恍惚とした表情を浮かべていた。
「いくぞ…」
「あ、待って……、あ、ぁぁああああ、ふぁあぁぁぁぁあ。ぃぃぃいいいのぉ、お尻………お尻がいいのぉ。
 祐一が一杯で、あ、そんな、あ、壊れちゃう、私、壊れちゃう」
「あぁ、香里のアナル…気持ちいい…ぞ……っ……」
「あ、ぁぁ、ぁぁ、ふぁぁんっ、あっ、いいのぉ、アナルにされて…私気持ちいいの。
 もっと…、あぁ、ゆ、祐一ぃ、ふぁぁぁ、んぁぁぁぁ」
香里の腸内をぐちゃぐちゃにするようにペニスを動かす。ペニスの先端が香里の腸壁に突き立てられるたびに香里は狂おしげな声を上げる。
「ふぁぁぁ、いいぃ、あ、いい、あんっ、あぁ、祐一のぉ、私のナカが……。
 ひゃぁ、お尻がぁ、もう…して…もっと…、もっとぉ」

二人でキスをする。貪るように。
二人で腰を振る。より快楽を貪れるように。
二人でお互いの名前を呼ぶ。より相手の快楽を貪れるように。

俺は香里の身体を持ち上げ、アナルに挿入したまま香里の身体をベッドに仰向けにする。ただし、シやすいように、下半身はベッドから少し外している。
そしてゆっくりと香里のアナルを突き上げながら、香里の制服のボタンを外していく。
香里も虚ろな表情ながら俺のその行為をおぼつかない手つきで手伝ってくれる。
そしてブラも外すことによって、重量に解放されると同時に、香里の豊かな胸部が露わになる。
俺がアナルを突くたびに、その突き立った乳首はそれに反応するかのように乳房と共に俺を幻惑する。

「ひゃぁぁんっ、はぁぁ、あっ、ん、ん…」
俺は空いている手で香里の胸を激しく揉む。
そして俺がアナルをつき立てるたびに俺の体から汗なんだか、涎なんだかそうゆう液体が香里の表皮に水滴を作っていく。
そうゆう香里も玉のような汗を体にまとわりつかせている。俺はそんな香里の乳房の回りの汗を舐め取る。
「ひゃんっ」
そして一層、香里のアナルを激しくかき混ぜる。
「ひゃぁぁ、あ、いい、いい、あ、あ、熱いの、ふぁぁぁ、アナル…熱いの…」
既に女陰から零れた愛液が伝わってアナルの回りまで回り込んでいる。
「はぁぁ、き、気持ちいい、あぁ、いいのぉ、熱いぃ」
「香里… …アナル… …いいのか…」
俺は必死に声を絞り出す。俺ももう…限界が近い。
「いいのぉ、もう…、あ、そんなに……、ふぁぁぁ」
「香里…香里…」
どんどん二人の腰の動きが激しくなる。
「あ、イイ、ゆ、祐一…私…私…」
「イキそうか、香里…」
「いっちゃうの、私……、あ、あぁ」
「俺も…だ、いくぞ」
「あ、お尻で…私…あ、あ、あぁ、ぁ、ぁ...」

俺のものが限界に達する。あつく熱せられた精液が香里の腸壁を叩く、と共に香里も達する。
「ひぃぁ、あ、ぁ、ぁ、あああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ」
香里が達した瞬間香里のアナルが収縮して俺に一層の刺激を加えてくる。
「ぁ、ぁ、ぁ」
「あ、あ、あ、ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
俺のペニスからは際限が無いように精液が香里の直腸に注ぎ込まれる。
「あったかい……」
俺の精液のことか、香里はそんな言葉を呟いた……


<そして彼女の帰宅>

美坂栞を玄関で出迎えたのは、その姉美坂香里その人だった。
「おかえり」
「あ、お姉ちゃんただいま」
「どうだった、って勿論大丈夫だったでしょうけど」
香里は定期検診の結果を念の為聞いておく。
「もちろん、もう大丈夫ですよ。先生も太鼓判を押してくれましたし」
可愛らしくガッツポーズをしながら栞は診察の結果を伝える。
「そうね……」
元気な栞の姿を見るのが嬉しいのか、香里の相好は崩れまくっている。

「もう祐一さんともどこにでも遊びに行け……」
怪訝そうな表情をする栞。
「何?」
その栞を見てこちらも怪訝そうな表情をする香里。
「お姉ちゃん……、祐一さん……、来てたでしょ。それに……」
栞は靴を脱いで香里に詰め寄る。その剣幕に思わず香里はのけぞってしまう。
「お姉ちゃん……、祐一さんと…寝たでしょ……」
「な、何のことかしら…」
香里は同様を押し隠そうとしているが、失敗してる、そんなことにも気付かないくらい動揺している。
妹の恋人と寝たと、当の本人に突然指摘されれば、当然ではあるが。
「ど、どうしてそんなこと言うのよ……」
「ウチに帰ってくるとき、祐一さんに送ってもらったんですよ。。
 でも何か様子がおかしかったんです。優しいところはいつも通りでしたけど、お姉ちゃんの話になると……」
栞の説明を、香里は勤めて平静を装って聞く。その腕はいつもクセで胸の前で組まれている。
「そして帰ってきたら……。お姉ちゃんはもうシャワー浴びてますし、何か…テンション高いですし…。それに…」
「それに?」
「その首筋のキスマーク…見えないようにした方がいいですよ……」
「えっ」
香里は驚いたように首筋に手を当てる。

その様子を見た栞は確信を持ったように口を開く。
「お姉ちゃん、こんなのに引っかかるなんてお姉ちゃんらしくないですよ」
「し、栞……」
「それで祐一さんとは寝たんですね……」
栞は香里を追い詰めるように、問いを放つ。
香里は諦めたように口を開く。
「そうよ」
「っ……」
栞の顔が蒼白になった、と思う間もなく紅潮する。
「お、お姉ちゃん」
「相沢君は拒まなかったわよ……」
「ゆ、祐一さんはっ」
「でも悪いのは私よね……。妹と同じ人…妹の恋人を好きになったんだから……」
香里の独白に栞は姉の顔を見つめつづける。その手は握り締められ、血の気が引いている。
「でも、私は引かないわよ。相沢君は…私のモノなんだから…」
「私のモノ…って妹の恋人を呼ぶにことかいてモノですか」
「だって、私の体…で相沢君が触っていないところはないわよ……」
そう言った瞬間、香里は美坂栞の姉ではなくなる。
その雰囲気に飲まれ栞は言葉を発することもできず、ただ唇の動きは空気をわずかに震わせるだけだった。
「相沢君が望むのなら私はどんなことでもするわよ……」
そう言いあがら香里は栞に近づく。
栞は後ずさろうとするがすぐに廊下の壁に突き当たってしまう。

香里は手を壁につきたて、栞に覆い被さる。
香里の指が栞の唇に触れる。
「相沢君とキスはしたわよね」
「しました…」
香里の指が栞の髪を梳く。
「相沢君に撫でてもらったわよね」
「はい、撫でてもらいました」
そして香里の指がつぅと栞の体のラインを伝わって降りてくる…。
そして、その指が栞の胸の頂点で止まる。
「揉んでもらったの?」
「はい…」
栞は顔を真っ赤にしながら答える。
「じゃ……」
更に香里の指は下っていく。栞の喉から唾を飲む音が響く。
「ここは……、してもらったわよね……」
そう言うと香里は指でスカートの上から栞の秘部を擦る。
「ひゃぁ、お姉ちゃん…」
「どうなの……、栞……」
「し、してもらいました……」
「ふぅん……」
香里は笑みを浮かべる。
その笑みに栞は恐怖に近い感情を覚えるがどうすることもできずに、壁に背をあずけ、自分の姉の顔を見つめつづけるしかなかった。

「じゃぁ」
香里の手が栞のスカートに侵入する。
「あ、止めてよ…お姉ちゃん…」
「私が…相沢君とどんな風にしてるか…聞きたくないの……」
そのセリフに栞の体の動きが止まる。
「ふふっ、いい子ね……」
そう笑いながら香里は栞のパンティーに指をかける。
「あ、やぁ…」
栞は身をよじらせるが、香里の手が既に下着の中に入っているため、逃げることもできない。
「ねぇ、私はね……、相沢君にね……」
「……」
「こんなところまで愛してもらっているのよ……」
「きゃぁ、あぁ、そんなところ……、お、お姉ちゃん」
自分の排泄口が姉によって触られた恥ずかしさか、自分の恋人がそんな嗜好を持っていることが分ったためか、それとも最愛の姉がそんなことを許しているためか、どの理由によるものなのか、栞の瞳から涙が零れる。
「相沢君は……、お尻をいじるのがうまいのよ……」

「そ、そんな……」
「とても気持ちいいの。そう、とてもね。相沢君にしてもらうとね、体の中からヨくなるのよ。
 相沢君のが…お尻に入ってくると……何も考えられなくなるくらい……」
そう言って栞のアナルに力を込める。
「ひゃぁぁ、お、お姉ちゃん……」
排泄口への刺激に栞は顔を歪める。
そんな妹の表情を見ながら香里は、更に妹のアナルに指を沈めて行く。
「あぁ、あぁ、ぁぁぁぁ」
「どんな気分……」
「どんなって…あぁぁぁ…」
「ね、もう栞のお尻の中に、私の指が全部入ってるのよ……」
「い、いゃぁぁぁぁ」
「どんな気分…かしら」
「あ、お、お姉ちゃん…、う、動かさない…で……」
「でも、相沢君にしてもらうとね……」
「……」
「ねぇ…」
「は、はい……」
「相沢君……、これから家に呼ばない?」
そのセリフが意味することは一つ。
そして僅かな逡巡ののち、栞は「はい」と頷いた。

「なんだよ、いまさら…」
俺は香里の「今すぐウチに来てくれる、栞も首を長くして待ってるからね」という短い電話一本で美坂家に行くはめになっている。
雪は降っていないとは言っても、冬は冬。寒い。
香里の嫌がらせか?
そんなことをブツブツ思いながら美坂家にたどり着く。
が、チャイムを鳴らしても誰も出る気配がない。家にあかりは点いている。
不安を感じた俺はドアノブを回す。あっさりと開いて、俺の不安は増す。
そして俺は玄関に立ち、「おじゃまします…」と小声で挨拶を一応する。
「あがっていいわよ〜〜〜」と二階から香里の声が聞こえ、俺は安堵する。
「心配させやがって」と俺は毒づきながら、スリッパに履き替え、二階に上がる。
水瀬家と同じように、美坂家でも二階に香里と栞の部屋がある。
さて、どっちの部屋に二人は……。と思った瞬間に栞の部屋から香里の声が聞こえる。
「入っていいわよ…」
そこは自分の部屋じゃないだろ、と思いながら「しおりのへや」というプレートが欠けられたドアを開けると、栞の机の椅子に座った香里と、ベッドに座っている栞がいる。
香里はなぜか凄く上機嫌に俺に手を振ってくるが……、栞はなぜか顔を真っ赤にして俯いている。

「よぉ」
俺は二人に挨拶みたいなものをする。まあ、今日二人とも会ってるし、こんなもんだろう。
だが俺の挨拶にも栞の反応は鈍い。
「ど、どうしたんだ、栞」
いつもの飛びついてくるような栞とのギャップから俺は思わず、栞に近づいて肩に手を掛けようとする。
が、それを栞は、身を震わせて避ける。
「あっ、ち、違うんです…」
栞はそれだけを言って黙ってしまう…。
「なあ、香里……、栞はいったい……」
「うん、栞ね、相沢君に言いたいことがあるんだって」
「お、お姉ちゃんっ」
栞は勢いよくで香里の言葉を遮る。

「なあ、栞…それって俺に…だよな…一体…」
栞は相変わらず、俯いたままだ。
その様子を見かねたのか、香里が栞の隣に座り、栞に何かを囁いている。
それに決心したのか、栞は立ち上がり、俺を見上げる。
それでも顔は赤いし、なんか目も潤んでいる。

「ゆ、ゆ、祐一さんっ」
「ぁ、あぁ」
栞に気圧されてしまう…。
「わ、私…わ、私の……」
「………」
「私のお尻にして下さい……」


<そして彼女の願い>

「なっ」
栞の突然の申し出に、一瞬引いてしまう。
また顔を真っ赤にして俯いてしまった栞の後ろで、にっこりと笑っている香里の顔。
香里の仕業か。
「いや、でもな、栞……」
「わ、私……」
俯きながら栞は俺に言葉を投げかけてくる。
「私…、お姉ちゃんに負けたくないんです。だから…だから…」
「栞……」
「私、祐一さんになら何をされてもいいんです」
やっぱりこの二人…姉妹だ。同じことを言ってる。
だがそうは言っても栞の健気な姿を見ていると、とても……、そんなことをするのは……。
「それにお姉ちゃんが言ってたんです。祐一さんがとても上手だって…そ、その…お尻を…」
「っ」
俺は香里を睨みつけるが香里はそ知らぬ顔でこちらを見つめているだけだった。

俺は喉から搾り出すように栞に確認を取る。
「ほ、本当に…、いいのか……」
「はい……」
そんな俺たちを観察する視線は敢えて無視する。

栞はベッドで服を丁寧に脱いでいく。
俺もその様子を横目に服を脱いでいく。男だからあっという間だが…。
だが……。
「なんで、香里…、お前まで服を脱ぐんだ」
「いいじゃない、そんなこと。それとも、やっぱり昼間の様に服を着たままの方が相沢くんの好みなのかしら?」
「祐一さんっ」栞に一喝される。
「はい……」立場ないなあ。お客様なのに。
「でも、栞はいいのか、その香里…と一緒でも…」
「あ、は、はい…お姉ちゃんなら…いいです」
「栞…」
香里は栞を抱きしめると、栞の顔は香里の豊かな胸に埋もれた。
このままだと栞が香里に奪われそうだったので、俺は香里から栞を取り返し、栞の唇を奪う。
「んっ」
長いキスの後、唇を離すと、栞は少しぼうとしている。
さて、栞の望み通り…アナルにしないとな……、どうするかな……。
「な、栞…四つん這い…になってもらえるか……」
「あ、はい……」
そう言って恥ずかしそうにしながらも従順に栞はベッドに四つん這いになる。
いりなり入れるわけにいかないし、まずは…。
そこで香里が口を開く。
「栞にはちゃんと腸洗浄やらせておいたから…」
「お、お姉ちゃんっ」
「そうか、やる気だな」
「ゆ、祐一さん…」
栞は恥ずかしそうに身を縮みこませる。

そしてそのせいか俺のちょうど、目の前に四つん這いの栞のアナルが向けられる。
「ひゃぁ、ゆ、祐一さんっ、そ、そんなところ、き、汚いです、止めてくださいっ」
そうは言っても…まるで舐めてください、と言わんばかりの栞の可愛い窄まりは…。
「ひゃぁ、や、本当に、や、止めてください…、あ、ぁ、あぁぁ」
俺は舌を窄ませて栞のアナルを突っついたり、周りを舌で舐めまわしたり、キスをしたりする。
「ひゃぁ、そんなところ……」
さっきから栞のセリフを聞いてみても、本気で嫌がっている素振りは見られない。
俺は栞のアナルに舌を差し込む。
「ひゃうっ、んんん…」
「ねぇ、どう…」
いつの間にか栞に近づいていた香里が、栞に尋ねる。
「ぇ……、はい……、なにか……、くすぐったいような……」
「気持ちよかった?」
「…は…、…はい」
栞には顔を真っ赤にしてベッドに顔をうずめる……。
「だそうよ」と言いながら香里は俺に何かの容器を渡してくる。
俺はそれを受け取る。
「安心して、ただのローションよ」
準備万端だな、と思いながら俺はローションの蓋を開け、ゆっくりと栞のアナルに垂らしていく。
「きゃぁ、つめたっ……、なんですか、祐一さん、お姉ちゃんっ、つめた…」
アナルの熱を突然ローションに奪われたせいか、栞は声を上げる。
「大丈夫だよ、ただの潤滑剤だから」
「そうなん……ですか……」
栞はまだ少し不安げで、それを香里が栞の顔を撫でて和らげる。
「大丈夫よ、栞を痛くしないようにするだけだから…」
「はい……」
やっぱり、栞の扱いは香里の方がうまいな。
俺は自分の指にもローションをなじませ、指で栞のアナルに触れる。
「んっ」
栞がわずかに身じろぎする。俺は指で栞のアナルの表皮を愛撫する。
「あ、ぁぁぁぁ、ゆ、祐一さん……」
栞はシーツを掴んでその感覚に耐えている。その栞の手に香里が自分の手を重ねて、安心させようとしている。
俺は栞のアナルの皺をのばすように愛撫を少し強めして、栞のアナルをなじませる。
「ひぃんっ、ん、ん、ん、ん…」
栞はその感触に耐えるように息を殺す。
そして、指の中心を徐々に栞のアナルの中心にもっていく。

栞の体がこわばる。俺の指の位置の意味に気付いたんだろう。
俺は「力を抜いて…」と言いながら、ちょっと肉付きの足りない栞のお尻に舌を滑らせる。
栞はまだ通常の愛撫に近い感覚に、俺がお尻を舐めるたびに、わずかながら力を抜いていく。
ゆっくりと指先に力を込める。
「んんんんんんんんんんんんんん」
ぬぷっ、という音が聞こえたような気がする。栞のアナルに俺の指が隠れていく。
「大丈夫か…、栞」自分でしているのに聞くのもなんだが、俺は栞に確認する。
「だ、大丈夫です……」さすがに平静ではいられないようで、栞の言葉には歪みがある。
「ダメなときはすぐに言えよ」
俺はそう言いながらも栞のナカに指を入れていく。
「んんん、ぁぁぁぁぁぁぁ」
栞のナカに俺の指が飲み込まれる。多分、たいして長い時間は経っていないが、栞にとってはそうでもなかっただろう。
「栞…、分るか?栞のナカに俺の指が入ってるのが…」
「は、はい…。私…祐一さんの指が……、あ、ぁぁぁぁぁぁ」
俺はゆっくりと栞のアナルから指を引き抜いていく。栞はその排泄感のような感覚に、身を震わせている。
大気に晒された指を再度栞のアナルに沈めて行く。そして引き抜く。
その度に栞のアナルは徐々に俺の指を受け入れやすくなってくる。
そしてなによりも…。何度目の挿入だったろう。栞の口から
「あ、あぁっ」
という快楽の証を含んだ声が上がったのは。
栞はそのアナルで感じてしまったという事実に気付いて口をつぐんでしまったが。
そんな妹の様子を香里は楽しそうに、いとおしげに見つけている。

俺は栞にたまに声をかけながらお尻から背中を舌や空いている手で愛撫しつつ、指で栞のアナルを拓いていく。
そして栞の腸壁を栞の胎内から指で叩く。
「ひぁ、あぁぁぁぁぁぁ」
そしてそのまま栞のナカで指を動かし続ける。
「ぁ、…、…、ぁ…」
栞の口から…僅かに僅かに快楽の声が漏れてくるようになる。
俺はあくまでも優しく優しく、しかし栞の感じるところを捜しながら栞のかき回していく。
栞の表情を見ると栞の表情は負のものに耐えているのではなく、明らかに快楽に耐えるように変わってきているのがわかる。
俺は栞のフトモモを甘噛みしながら、栞のアナルから突然に指を引き抜く。
「あっ」という栞の声は明らかに、抜かれたことに対する不満を表していた。
「なあ、栞…、まだ…して欲しいか」
本人が望んだことを再確認。
「……」
栞は恥ずかしそうに沈黙を守る。
「どうなの、栞? …もう終りでいいの…?」
「…… ダメです。もう少しして下さい」
これは本人が望んだこと…そう思うことによって…より高みに上れると思う。

俺は栞のアナルに再び指を侵入させる。今度は少し荒々しく差し込む。
「んぁっ、ぁ、ぁ、ぁ、……」
栞の口が緩み始めている。俺は更に栞のアナルを刺激しつづける。
「あ、…ぁぁ、ぁぁ…、んんんん」
栞が下半身をよじらせる。その瞬間俺は栞のフトモモに光る一筋の液体を認める。その源泉は栞の陰部。
俺は栞のアナルに挿入している指でピストン運動を始める。
「あ、ぁぁ、あぁ、ぁ、ぁぁぁ、ぁぁぁ」
もはや声を押し殺すことができなくってきたのか、栞は俺の指の動きに合わせて声を上げる。
「ぁぁ、ぁぁ、ぁぁ、ゆ、祐一さ、んんんん」
「どうだ……、栞……」
「あぁぁ、も、もっと、ゆ、ゆっくり…、し、してください」
「どうしてだ……」
「だって…だって…、ふぁぁぁ、あぁ、ぁぁ、ぁ……」
「認めなさい、栞…。もっとゆっくりじゃないでしょ」
「いや、お姉ちゃん…そ、ぁぁぁ、そんあこと…言わないで…、あ、んっ、あ、んっ」
栞は逃げるように腰を動かすが、俺はそれに合わせて指を栞のアナルに挿入する。
そして栞の正面に香里が向かい合うように座り、栞の上半身を抱きしめる。
「や、お姉ちゃん……、ふぁぁぁぁ、んんっ」
実の姉妹のフレンチキス…、そんな情景を眺めながら俺は栞のアナルを指で犯しつづける。

俺は栞のアナルから一旦指を引き抜く。
「はぁぁぁ」
栞の口から開放感とも、要求ともつかない息がもれるが、俺は間をおかず、再び指を挿入する。
ただし、指二本を栞の中に。
「い、あ、ひぃんっ、ふぁ、ゆ、祐一さん…、あ、き、ぃぁ、お、お姉ちゃぁぁぁ」
栞の切羽詰った声とは裏腹に、栞のアナルは結構ほぐれているのか、俺の指二本をスムーズに飲み込んでいった。
「ぁぁぁぁぁ、ぁぁ、ゆ、祐一さんっ、あ、ひぃんっ、あ、ぁぁ」
「栞…、栞…」
香里は妹の名前を呼びながら栞の体…胸や脇、首筋…いろいろな部位を愛撫しつづける。
「ふぁぁぁ、ぃんっ、あぁぁ、ゆ、祐一さん…、私…私…」
「栞…どうだ……」
「わ、私…祐一さんの指で……」
「どこをかしら」
「お、お尻、あぁぁぁ、祐一さんにお尻…いじられて…」
「イくんだな…栞はお尻をいじられてイクんだな」
「はい、私…ふぁぁぁ、お尻で、お尻でいちゃいます……」
俺はトドメとばかりに栞のアナルを思いっきり刺激する。
「ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
栞は香里に抱きつきながら、全身を痙攣させて、高みへと到達していった。

「ふふっ、お尻だけでイっちゃうなんて…、栞…」
「……ぁ……」
栞は達した余韻に漂いながら、その姉によってつきつけられた事実を反芻する。
「あ、あ、あぁ、私…、私…」
「いいのよ、今は相沢君に溺れなさい……、ね……」
香里はそう言いながら俺の股間に顔をうずめる。
「んっ…」香里の舌先が俺のものをつたって行く。
「もう、こんなになってる…」
香里に言われるまでもなく、自分の恋人の未開拓なアナルをずっといじってれば、こうなるに決まってる。
「んっんっ」
香里が俺のペニスを飲み込む……。栞を攻めている間ずっと我慢していたので、香里の口撫に背筋が震えるような感覚を覚える。
このままだとすぐに香里の口に出してしまいそうで、俺は……
「あっ、そこ、あ、ぁぁぁ」
香里のアナルに指を差し込む。さっきまで俺が栞のアナルをいじるのを見ていたせいなのか、香里のアナルはほとんど無抵抗で俺の指を飲み込んでいく。
「ぁぁぁぁぁぁぁぁ」香里のアナルは栞よりは格段にスムーズに俺の指を受け入れたが、それでも栞と同じくらい俺の指を圧迫してくる。
「あぁぁ、もう…」香里は俺のペニスを思いっきり吸う。
「んっ」俺も対抗するように香里のアナルを指を使っていじる。
俺と香里は競うようにお互いの感じる部分への愛撫をし続ける。
「ん、ん、ぁぁ」
「はぁはぁはぁ…」
お互いにだんだんと昂ぶりってくる。

そんなときベッドに横たわっていた栞がもぞもぞと体を動かしているのが目に入る。
俺が見ているのには気付いていないようで、俺と香里の痴態を見ながら、自分で慰めているようだ。
香里と視線が合う。香里も気付いているようで、そのまま俺との行為を続行する。
栞の指は通常の自慰の際の指の位置にないことに気付く。
栞はさっきまで俺になぶられていたアナルで自らを慰めている。
そのことを認識した俺は微妙に体を動かして、香里のアナルが栞に良く見えるようにする。
香里も俺の考えを汲んで、妹に自分のアナルを見せつけるように腰を動かす。
「ぁ……ぁ……ぁ……んっ」
栞は俺たちの視線に気付かずに、押し殺した声で啼いている。

俺たちは徐々に自分達の快楽を求めるより、栞に見せつけるようにお互いの体を弄ぶ。
栞の行為は徐々にエスカレートして、指を自らのアナルにゆっくりと挿入する。
自分の指を初めてアナルに入れて、栞の声が少し大きなものになる。
「……んぁっ……ふぁ……んっ…」
俺は更に栞に見せつけるように、次の行動に移る。
「ふぁぁ、相沢君…ひんっ……、そ、そんな」
香里のアナルにもう一本指を挿入して、香里のアナルを押し開く。
「きゃぁ……ぁぁぁぁ……んぁ」
「んっ……」
栞が息を呑むのが聞こえる。多分栞からは香里のアナルの中まで見えているはず。
俺は香里のナカを栞に見せつけるように指を動かす。

「はぁはぁはぁ……」
栞はもはや俺たちに気付かれまいという努力を忘れて、自分の指でアナルを貪ることに没頭し始めている。
栞の口から涎がシーツに垂れて、シーツを濡らしている。
栞の秘部から滴る愛液もシーツに染みを作っているが。
「あっあっ…ふぁ……」
栞は完全に入ってしまっている。栞は指を自分のアナルに突き刺すことで快楽を求めようとしている。
俺と香里は目配せする。
「栞…、そんなにお尻が気持ちいいのかしら?」「栞、そんなにお尻が気持ちいいのか?」
俺たちのセリフに栞は目を覚ます。
自分のしていたことがばれていたことに、栞は言葉も出せずに顔を赤らめる。
「そうか、そんなに良かったのか」「良かったのね」
「あ……あ……ぁ……ぁ……」俺たちは栞に近づくが栞は身動きをとることもない。
俺たちは栞の両側に座り、そして二人で栞の体を愛撫する。
「ふぁぁ…、んんっ……ぁぁ」
しかし肝心な部分には手を触れない……。
自慰を中断させられて、しかも特に感じる部分を触ってもらえないことに、栞は徐々に股間を自分で擦り合わせ始める。
「……ねえ、栞……。どうしてほしいか……、祐一さんにお願いしたら……」
「えっ、そ、そんな……」
「じゃないとずっとそのままよ」
「……」
沈黙する栞。

だが、耐えられなくなったのかついに口を開く。
その顔は恥に耐えながらも、明らかに快楽を期待する顔だった。
「ゆ、祐一さん……。お、お願いします」
「栞…もっとはっきり言わないと、祐一さんが困るでしょう」
「そ、そんなこ……」
栞は言いよどむ。
「ああ、栞…。俺にどうして欲しいんだ……」
「ゆ、祐一さん……」
栞は躊躇するが、結局は自分の欲望をさらけ出す。
「ゆ、祐一さん……。わ、私のお尻のナカに…、祐一さんのを…入れて…シテ下さい…。
 私…もう……。我慢でき…ない…です……」
栞の嘆願は俺を昂ぶらせる。
「ああ、じゃぁ、栞……、シてやるよ」
「はい……」
「栞……、ほら……」香里はそう言いながら栞のお尻に手を掛ける。
「何、お姉ちゃ、やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
香里は栞のお尻に手を掛けて、栞のアナルを広げるように両方のお尻の肉を拡げる。
「や、お姉ちゃん…、恥ずかしい…や、やめて……」
「だめよ……、さぁ、相沢君…」
俺は姉の手によって広げられている栞のアナルに腰を近づける。
俺のものは香里のフェラによって十分濡れているから多分このままで入るだろう……。
そして粘膜同士が触れ合う。
「ひゃぁ、ぁ、ぁぁぁぁ、ひんんんんんんんんんんん…」
愛撫しつづけ、自分でもいじった栞のアナルは俺のペニスを徐々にだが受け入れていく。
「あ、んっ、栞の…狭くて…気持ちいいぞ……」
「ぃぃぃんっ、ぁぁぁぁぁ」
栞はそのアナルから伝えられる感覚に耐えるのに精一杯のようだ。

香里はそんな栞の体の下に潜り、栞と69でもするかのような体勢になる。
そうすると俺たちの結合部のすぐに下に香里の顔が……。
「お、お姉ちゃん…や、そ、そんなところ見ないで……」
香里は栞の言葉を聞かずに、舌を伸ばし、栞の秘裂に舌を這わせる。
「ひゃ、お、お姉ちゃん…」
「香里……」
香里は無心に栞の性器に舌を這わす。
俺も栞のアナルに挿入れたペニスをゆっくりと動かす。
「ひぃんっ、あ、あぅぅぅぅぅ、あ、あ…」
さすがに指とは勝手が違うのか、栞の口から漏れる声にはは、苦痛の色が見える。
それでも俺は栞のアナルを慣らすように、ゆっくりとゆっくりとペニスを抜き差しする。
俺は栞の下半身を愛撫しながら、栞のアナルを貫きつづける。
そんな動きを何往復した頃だろうか、香里の舌による愛撫のためか、それともただアナルで俺を受け入れられるようになったのか、栞の声は苦痛が愉悦に取って代わられつつあった。

栞のナカにペニスを挿入れたまま、俺は後ろから栞の控えめな胸を揉む。
「ふぁぁぁ、あぁぁ、ぁぁぁ、ゆ、祐一さぁぁ、あ、お、お姉ちゃんも…そんな、ふぁぁぁ」
香里もどこかに強い刺激…多分、栞のクリトリスあたりか…を与えているようで、栞はアナルに俺のものが入っているのを忘れたかのように、腰を動かす。
「ひゃぁぁぁぁぁ」
そのことが栞の腸壁に俺のものが突き立てられるという結果を引き起こし、栞は甲高い声を上げながら体をのけぞらせる。
俺はそのまま栞の腰を抑えて、ピストン運動を徐々に早くしていく。
栞はアナルに感じる圧迫感から腰を引こうとするが、俺と香里の手が栞の下半身をがっしりと固定し、栞はもがこうにもただ体をよじらせることしかできない。
「ぁぁぁ、あぁぁ、ゆ、祐一さん……、ふぁ、は、離し…、お、お姉ちゃんも…ふぁぁ、い、やぁぁぁ」
そんなことを言う栞の口に嫌悪感や苦痛などの色はなく、自分の体に刻み込まれる快楽に耐えられなくなってきたらしい。
「栞……、もっと強くいくぞ」
香里も舌で舐めるだけでなく指も使って妹の性器への愛撫を加えつづける。
「ゃぁぁぁぁ、や、やぁ……、熱い…、お尻が熱いの…祐一さんのがっ、ゃぁぁぁぁ……」
俺が言葉通りに栞のアナルを激しく突き立てると、栞は啼き叫ぶ。

栞が快楽を振り払おうとするようにかぶりを振る、その度に栞の瞳から流れ出る涙が、口元から滴る涎が、宙に舞い、ベッドに染みを作っていく。
俺も栞のアナルから与えられる快感に耐えるために、思わず栞の柔肌に噛み付きそうになるのに、耐えなければいけなかった。
ペニスを栞の直腸奥深くに挿入するたびに、栞の直腸はペニスを排出しようと腸内を蠕動させ俺のアタマを真っ白にする。
そして、抜けそうになると今度は貪るように俺のペニスを締め付け、俺の下半身は熱っぽく痺れる。

「あ、ぁぁ、ぁ、ぁ、わ、私…祐一さんに…されてる…気持ちいいです……、あぁ、んっぁぁぁぁ」
何が「されてる」だろうか。俺のペニスに与えられる快楽は「栞にしてもらっている」に等しい。
「ぅぅ、栞のお尻…すげえいいよ……」
「ぃ、いいですか、ぁぁぁ、わ、私のお尻…気持ちイイですか……」
「あぁ、……イイ…ぞ……」
余りの目の前がチカチカとしてくるような気がする。
「私…お姉ちゃんより……いいですか……」
「あぁぁ、いいぞ……、栞…の最高だよ」
このときはこう言ったが…栞のが痺れるように気持ちいいなら、香里のは蕩けるように気持ちいいんだよな……、とのちに思った。
「ふぁぁぁ、お、お姉ちゃん…や、やぁぁぁぁぁ」
香里が嫉いてるのか、栞に対する責めが一層激しくなっているようだ。香里はずっと栞への口戯を続けている。

そんなお互いに昂まり合うのにも限界が近づく。
「ふぁぁぁぁぁぁ、ゆ、祐一さん…。ひんっ、やぁぁ、お姉ちゃん…私、ぃぃぃぃんっ、熱くて…、
 私のナカ…めちゃくちゃになりそうで……」
「ああ、もっとしてやるよ……」
俺は栞のナカを突き立てる、激しく、栞を悦ばせるためなのか、自分の快楽のためなのか、ただペニスを栞のアナルを通過させる。
「ふぁぁぁぁ、熱い…熱すぎます…、ひんっ、あ、お尻が……私…ヘンになりそう…で、あっ……やぁ、もぉ…祐一さん…激しすぎ……熱すぎ……」
栞の言葉から徐々に日本語としての形態が失われてくる。
「ひゃぁぁ、あ、も、いい、あぁぁ、もう、お姉ちゃ……、わ、わたし…、やぁぁぁぁぁ…」
俺も栞と同時に達しそうになる。
「栞…出すぞ…栞のアナルに出すぞ…」
「あぁぁ、やぁぁぁ、私の……一杯に……やぁぁぁ、で、でも……わ、私……」
「イクぞ……」
精液が栞のアナルに注ぎ込まれる。その粘液は栞の限界も突破させる。
「あ、熱いです…、ゃぁ、や、やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」
「ぅぅぅぅぅぅぅぁぁぁぁ」
俺のものは一層刺激され、射精は栞の直腸を埋め尽くすかと思うくらい持続し、栞の胎内を汚しつづけた。
栞が四肢の力を失い、ベッドに崩れ落ちる。
と、栞のアナルから俺のペニスが抜ける…が、その先には俺の精液で栞のアナルから一筋の白線がひかれる。
その白線も張力を失い、丁度真下にあった香里の顔に落下する。
「んっ…相沢君の…」
香里はそのまま俺の栞を責め、自らの白濁液でまみれているペニスを口に含み、その白濁液を嚥下していった。


俺たちはそのまま栞を抱きしめて眠りに落ちる。
俺と姉の間で栞は、笑みを浮かべて楽しい夢を見ているようだった。
それがどんな夢なのか、朝になったら香里と二人で聞いてみようと思う。
きっとそれはとても……



初出 2002/03/27

 隠しページSSサルベージ第一弾。手抜きとか言わないで。
 アナルしかしてませんが、そうゆうSSってことでかんべんをば。

 とりあえず元のSSを繋げて修正とかいろいろ。四部編成なのを三部編成にしたり、細かい修正をしたり。自分が書くSSは3Pが多いなとようやく自覚した一作でした、はい。

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