目が覚めると、俺は土偶になっていた。 「なんだよ、これ」  何が起こったんだか、さっぱり分らない。指はもともとないが、腕一つ動かない。普通土偶は動かないか。まあ、昔の某お子様向け番組で土偶は動いてたけどな。何を考えてるんだ、俺は。一体何が起こったんだ。 「祐一さん、いないんですか?」  あ、秋子さん。助けてください〜〜、って声も出ないし。 「いないみたいね……。出かけたのかしら。あら、どうして土偶がこんなところに?」  秋子さんならなんとかしてくれそうだ。秋子さん、助けてください。ジャムでもなんでも食べますから。 「そういえば、この土偶、なんとなく祐一さんに似てるわね」  その通りです、秋子さん。だから……。 「ゆ、祐一さん……」  あ、秋子さんの部屋に俺を持っていくんですか。どうにかしてくれるんですよね。  わ、秋子さん。どうして舐めてるんですか、俺を。いや土偶を。 「ゆ、祐一さん。私、もう我慢できないんですよ」  な、何をっ!あ、なんでそんなところに俺/土偶を入れるんですかっ!  あ、あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 「ふぅ。ダメですね、こんなモノで自分を慰めるなんて。それにしても祐一さんはどこにいったのかしら」