象棋(中国将棋)の動かし方


象棋はのように紅軍黒軍とで駒が異なりますが、全く同じ働きをします。
取った(取られた)駒は使えません。 チェスと同じです。
紅軍先攻でゲーム開始です。
の動かし方    の動かし方    の動かし方
の動かし方    の動かし方    の動かし方
の動かし方


 将棋の『王将』にあたります。 これを取られると負けです。

前後左右に一桝ずつ動きます。斜めには動けません。


左図の9桝分を"九宮"と呼びます。
】は"九宮"の外には出られません。
将棋の【王将】と比べ、実に非力な駒です。


したがって、前後左右に動いても
全部合わせて左図の○印の9ヶ所にしか動けません。


】の特別ルール 『王不見王』
】は直接向かい合うことはできません。


左図で【師】は前後左右に動けますが、【将】は前後にしか動けません。
横に動くと【師】と直接向かい合ってしまいます。

敵王の動きを制限できるので、この場合、自王を攻撃的に使用できます。
終盤、駒数が少なくなってきた場合の有効な攻撃手段です。


 近衛兵です。【】を守ります。 しかし頼りない近衛兵です。

斜めに一桝ずつ動きます。前後左右には動けません。
】も【】と同様に"九宮"の外には出られません。

したがって、全部合わせて左図の○印の5ヶ所にしか動けません。


 象兵です。 守備の要の駒です。 動ける箇所は少ないのですが、意外と象棋盤の要点に動きます。

斜めに一間飛びで動きます。 敵陣には移動できません。自陣内のみ移動できます。
彼我の駒を飛び越すことはできません。

したがって、全部合わせて左図の○印の7ヶ所にしか動けません。


彼我の駒を飛び越せないので、
左図の【相】A、Dには移動できますが、
(【車】を飛び越せない),【炮】を飛び越せない)には移動できません。


 騎兵です。 攻守に活躍します。 自陣、敵陣を縦横無尽に暴れます。 が、しかし…

四方に桂馬飛びで動きます。 チェスの"ナイト"と同じような動きです。 敵陣に入っても成りません。

四方に桂馬飛びに動きます。 左図の【馬】は丸印の8ヶ所に動くことができます。

が、しかし…


前後左右に彼我の駒があるとその方向には飛べません。
(これを俗に「馬の脚をしばる」といいます)

左図の【馬】【砲】が邪魔してA,Bに動けません。
【兵】が邪魔してC,Dには動けません。
E,F,G,Hには動けます。

【馬】の周りにはなるべく駒をおかずに、【馬】を縦横無尽に暴れられるようにして下さい。


 戦車です。 攻守の要の駒です。 自陣、敵陣を縦横無尽に暴れまくります。

将棋の【飛車】と同じく四方に進みます。 彼我の駒を飛び越すことはできません。 敵陣に入っても成りません。

将棋の【飛車】と違うのは敵陣に入っても成らないことだけです。
その意味ではチェスの【ルーク】と同じと言った方がより正確です。


 砲兵です。 攻撃に威力のある駒です。 あまり守備には向いていません。

】と同じく四方に進みます。 敵陣に入っても成りません。

】と同じく四方に進みます。


しかし、【】は移動先の敵駒を取れません。
敵駒を取るには、間に彼我の駒が1ヶあることが必要です。

左図の【炮】【砲】を挟んで【卒】を、【兵】を挟んで【馬】をとれますが、 【象】【砲】、は取れません。
又、【砲】【卒】を挟んだその先の【車】も、間に駒が2ヶあるので取れません。


『【砲】の二連装』 《畳炮》

【砲】の二連装は強力です。
左図では後方の【炮】で"王手"になっています。
【将】は左右へは【士】が邪魔して動けません。
【士】【象】と守備駒が揃ってますが、"王手"を防ごうにも、前方の【炮】があるので動いても"王手"に変わりはありません。
【車】で前方の【炮】をとっても、後方の【炮】による"王手"に変わりはありません。

】が【】の直接正面に来た時は要注意です。


 歩兵です。


前に一桝ずつ動きます。"河"を渡り敵陣に入ると"成り"で、左右にも一桝ずつ動けます。
後ろへ戻ることはできません。

『千日手』

象棋のルールで最も覚えにくいのが千日手に関するルールです。
将棋では千日手は全て引き分け(王手の連続を除く)で、先後を変えて再対局ですが、
象棋では、負け(反則)となる千日手と、引き分けになる千日手があります。

この説明は難しいので省略します。

まぁ、千日手になることは殆どないから、覚えなくても問題ないでしょう。

高段者になったら、敗けるくらいなら、千日手→引き分け を選ぶ、という手段があります。

これが『象棋』の駒の動きの全てです。
比較的簡単だと思われたことでしょう。
日本の将棋に慣れている方なら簡単に覚えられます。

さあ、皆さんも中国、香港、台湾で象棋を楽しんで下さい。 (^_^)v

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