少女はどんなに辛い事があっても決して人前では泣かない。でも、どうしても我慢できない時に、森の奥の一箇所だけ
日のあたるこの場所で、一人きりで泣きます。いつもそれを見ていた森の精である彼は、ある日、掟を破って少女の
前に姿を現します。少女を慰めたい一心で。

「がんばったね。辛かったんだね」