ここはスペインの片田舎。ある日、おじいさんは河原に傷つき倒れていた、翼を持つ少女を助けます。
おじいさんの孫娘は、彼女が翼を持つ意味を考え、飛ぶ練習をしようと勧めます。
「きっとあなたには、帰る場所があるはずだよ!」
そして、少女は空へ帰る。数年後。平和そのものだったスペインに、突然の悲劇が訪れます。ドイツ空軍による
スペイン・ゲルニカへの無差別爆撃。少女は家を、家族を失い、その命さえ消え逝こうとしていました。
傷つき、動けない体で彼女が空に見つけたものは、帰ってきた天使。少女は呟きます。「…知っていたの?」
天使は悲しげな瞳で答えました。
「ごめんなさい…。でも、もぅ大丈夫。一緒に帰ろう・・・。」