いつもと同じ毎日。
きっと、私がいなくなっても、いつもと同じ毎日。



「あの子、今日はお休みなの?」
「風邪みたい。なんだか淋しいね、いないと」
私が休んでも、言ってくれる?


「なんだか淋しいね、いないと」



私がいなくては、何かが出来ない?
私がいなくては、誰かが困る?
私の力は必要とされている?



私がいなくても、世界は進んでいく。
私がいなくても、誰も困らない。
私の力がなくても、物事は成し遂げられていく。






誰も困らないなら、いなくなってもいいんだ。
『…誰か、困ってよ』
誰も必要としないなら、消えてもいいんだ。
『誰か、必要って言ってよ!』
誰も気づかないなら、悲しまないなら、死んでもいいんだ。
『誰か気づいてよ、悲しんでよ!!』
誰も見てないなら、このままどこかへ消えてしまおうか。
『誰か私を見て!!私をみてよぉ!!!!』






なんて卑屈な、私。
『なんて傲慢な、私』






『必要として欲しいの!』
私は要らないんだ。きっと。
『私の存在を認めてよ!』
私の存在に意味はないんだ。
『忘れないで!』
消えても、きっとすぐに忘れちゃうね。
『・・・・お願い、誰か!』
きっと、電話は鳴らない。






誰も悲しまないよ、私が消えても。
だから、消えてもいい?この世界から。





あなたが、見てくれないなら





お願い、私を………





無への憧憬  あるいは 有への切望




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