呼吸機能検査
¨ 一分間に呼吸する間に呼出される呼気量.
¨ MV = VT ∙ RR (RRは一分間の呼吸回数, VTは一回換気量)
¨ MVは成人男子で約7lと覚えておく. RRは15-20, VTは400ml.
¨ 閉塞性障害:換気数RRが少なく, 1回換気量VTが比較的大きい.
¨ 拘束性障害:換気数RRが増加し, 1回換気量VTはほぼ一定.
¨ その人が変えうる肺気量の上限.
¨ 肺や胸郭が硬くなっている状態(コンプライアンス低下), 呼吸筋力低下, 気道閉塞ではVCは低下
¨ 一般に男性のほうが, また身長の高いほうがVCは高い→予測値に対する100分比 = %VCを表現.
¨ (%)
¨ %VC > 80%で正常.
¨ 最大に努力して息を吸った状態で最大に努力して息を吐いたときの1sec後の呼出量
¨ 気道狭窄, 気道虚脱などで呼気時に空気の流れに抵抗があるとき, 呼気筋力の減少があるときなどでFEV1.0は低下
¨ 肺活量で補正した式:が良く評価に用いられる
¨ %FEV1.0 ≥ 70%を正常とする
¨ 単位時間に拡散していくガスの総量
¨ 慢性肺気腫, 肺線維症で減少
¨ 肺気量で補正した値で鑑別(肺気量は肺気腫では増加, 肺線維症では減少)
¨ DLCO/VAが急速に減少するのが肺気腫である.
¨ FRC = 安静呼気位での肺の気量
¨ ERV = 最大呼気位まで努力したときに安静呼気位と比べてさらに吐くことの出来た気量
¨ RV = 最大呼気位まで努力してもまだ肺に残っている気量.
¨ 従ってFRC = ERV + RVであるといえる.
¨ TLC(全肺気量)は最大吸気位での肺気量.
¨ は疾病によってさまざまな変化をするので良い指標.
¨ は50%, %RVは25%くらいが正常.
¨ 慢性肺気腫ではTLC, FRC, RV増加, %RVも増加するが, VC = TLC − RVは正常. è慢性閉塞性肺疾患の特徴
¨ 肺線維症ではTLC, FRC, RV減少, %RVは正常範囲. VCは減少( ≤ 80%)è拘束性肺疾患の特徴.
¨
図:閉塞性肺疾患と拘束性肺疾患の機能的診断のグラフ