大澤 武司
(Dr. OSAWA Takeshi)



 


熊 本 日 記
(2012年11月)

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□2012年11月23日(祝) 39歳に...

 いよいよ30代最後の年に。祝日の生まれということもあって、物心がついてからずっと家族以外にほとんど「お誕生日おめでとう!」と言われたことがなかったのだが、今年はフェイス・ブックを始めたこともあり、あちらこちらからメッセージが。

 FBは面白い。従来ならば、学生時代の友人(小学校や中学校、高校を含む)、あるいは昔に勤めていた会社、大学院時代の研究仲間、さらには恩師など、「昔の知人」たちとはよほどのことがない限り「年賀状」で「生きているかどうか」を確認するぐらいが限界であった(もちろん同窓会というはあるが)。

 つまり、生活の空間が移動してしまうと、その人たちとのつながりは基本的に「断絶」してしまい、その後は「それぞれの空間の時間」が同時並行で流れていくだけで、やはりよほどのことがない限りその「空間と時間」が交差することはなかった。しかしFBはそのような「人生のあり方」を根本から変革するものといえる。「すぐ隣りにいる」かのように「つながる」のである。

 もちろん否定的な見方もあるだろう。だが、うまく利用すれば間違いなく「人生が豊かになる」と思う。うまく使っていければと思うのだが...。

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□2012年11月18日(日) 上智史学会


恩師と@東京・四ツ谷

 昼間は廖承志研究会関連の資料調査。いくつかの専門書店をまわったが、結局、目的の本は見つからず。中華書店さんの場所が空きテナントになっていたのには驚いた(ネット販売に力点を移された様子)。

 夕方からは上智史学会に参加。埼玉大学時代にお世話になった恩師が上智史学会の特別講演として「最終講義」。ご講演のタイトルは「中国近・現代史像の虚と実」。国民革命史研究をライフワークとされる恩師の研究の歩みと葛藤が織り込まれた重厚な内容(中国近現代史を教壇で講ずる側になって初めて本当に理解できるお話だったと思います)。

 会社員をやめて、ほぼ「ニート」状態だった時、編入学を受け入れてくださったのが恩師だった。安易な気持ちで「中国語と中国の歴史を勉強して社会人としてリベンジしよう」と考えていたのだが、先生に歴史研究の「いろは」を叩き込まれ今日に至っている。徹底的な史料批判から歴史の実像に迫る面白さを教えていただいた。

 44年間に及ぶ大学での研究・教育活動(確か先生は26歳で専任になられた)、本当にお疲れ様でございました!

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□2012年11月17日(土) 編集会議@東大駒場


ミーティング・ルーム@東大駒場

 終日、東京大学駒場キャンパスにて編集会議。おそらく建国初期中国の対日政策機構研究としては世界最高峰の水準といって間違いないだろう。概念整理から入り、用語の統一、そして今後の作業分担まで。出版する以上、できるだけ良いものを目指したいと思う。


『「日中国交回復」日記』

 王泰平先生の『「日中国交回復」日記』(勉誠出版、2012年)をようやく読み終える。史料としての利用価値については、写真の通り。もっとも、行間を読み取ることができる読者は、そう多くないと思うが...。無性に論文が書きたくなった。

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□2012年11月15日(木) 晩秋の菊池渓谷


晩秋@菊池渓谷

 東京出張前に少しリラックス・タイムを。最近、コペンよりもスイフトRSのほうが運転していて楽しい。スイスポにしておけば良かったかしら...。

 午後は専門演習配当会議。スパルタ教育の影響か、志望者が激減。というか、外国語学部なのだから、これが本来あるべき姿。本当に地域研究をしたい気骨のある学生だけが来てくれればそれでいいのである。

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□2012年11月9日(金) 愛妻弁当


お嫁様の手作りお弁当@研究室

 今日は講義が3つ。「まげわっぱ」のお弁当箱はご飯が冷たくなってもふっくらしてる。さて、午後も頑張ろう。

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□2012年11月7日(火) とりあえずの「結論」


卒論提出有資格者@掲示板

 ずるずると「結論」を先延ばしにするのはもうやめ。特に本年度は卒論演習の履修登録者が10名おり、過去最高となっている。

 それぞれ全くテーマが異なる卒論を「ある程度」の水準にまで仕上げさせるには、その学生以上にそのテーマに関する下調べをしなければならない。シラバスに書いてある「約束」通りに粛々と対応。もっともっと仕事を絞っていかなければ。

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□2012年11月5日(月) 『大日本帝国の崩壊と...』

 慶應義塾出版会より近刊の『大日本帝国の崩壊と引揚・復員』(慶應義塾出版会、2012年11月15日)が届く。私は第4章の「中華人民共和国の対日『戦犯』処理―裁かれた『帝国』」を担当。メンバーが豪華すぎるので、私はちょっと浮いてしまっている感じが...。

 拙稿について言えば、特段の目新しさはないが、一応の自分なりの「再整理」をしておきたかったので。全体の流れはわかりやすいのではないかと...。あくまでストレートな叙述を心がけ...。

 さて、次は廖承志か...。共著が続くなぁ。単著が...。

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□2012年11月3日(日) 5年目の馬刺し


ばらヒモ刺し@古閑牧場

 最近、ほとんどスーパーで馬刺しを買わなくなった。写真を見れば、理由は一目瞭然。これで714円也。熊本、恐るべし。ばらヒモなれど、とろけるやわらかさ。

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□2012年11月2日(土) 初めての託麻祭


マリオと若様@託麻祭

 学園祭時期はいつも中国での史料調査に出かけていたが、今年は母の手術などが急にはいったため、着任後初めて学園祭時期を熊本で過ごすことに。学生諸君も頑張っている様子ではあるが、なんか「ひねり」が足りないような気もする。なぜだろう...?

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