大澤 武司
(Dr. OSAWA Takeshi)



 


熊 本 日 記
(2012年9月)

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□2012年9月30日(日) 「日中外交はこうして始まった」


エンドロール@NHKスペシャル

 無事に放送。尖閣問題に振れすぎたのは時節柄しかたないか...。「積み上げ」を少し異なる角度から紹介できたかしら。

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□2012年9月28日(金) 講義本番

 秋学期、金曜日は講義が三つ。午前は外国語学部必修の「国際社会と日本U」(100名)、午後は東アジの必修「中国概説」(70名)と選択必修「現代中国と世界」(10名)。最後のは少人数なのでゼミ形式にした。

 「現代中国と世界」ではまず導入に北京で泥酔した時に「お土産」として城山さんにいただいた『中国人一億人電脳調査』(文春新書)から「『尖閣』強硬路線の論理」を。

 直近で激動している問題だけに、2010年の「衝突」事件を中心に据えた論稿は内容的には少し古めだが、それでも「中国側」の「論理」の現実と背景を知るには堅くないので手頃である。いろいろとじっくり読んでいく予定。

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□2012年9月27日(木) 審判

 微妙...。

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□2012年9月26日(水) 夕焼け空


夕焼け空@福生

 少し時間があったので福生の実家へ。東京でもなかなか良い夕焼け空が見られるものだ。


GOZEN@鮨よしたけ

 慣れてくるとほとんどときめかなくなってくるものだなぁ...。

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□2012年9月25日(火) 『日中関係史 1972-2012』出版発表会


出版発表会@日本財団ビル

 初稿提出から1年半余り。無事、日中国交正常化40周年を目前にして『日中関係史 1972-2012』全3巻が刊行のはこびとなった。今日は講義日だが、私の研究者人生にとって大きな意義のあるイベントなので学生諸君のご理解を得て参加させていただいた。

 私の担当は第1巻『政治編』の第1章「前史」。叙述対象が1945年から1971年なので本書が謳う「40年史」という枠からは逸脱するのだが、国交正常化以降の時代も「前史」の時代に強く規定されているので「不可欠」という判断に。

 長い期間を2万字前後で書き抜くというのはなかなか苦労も多かった。特に2010年に日中両国で相次いで大著の研究書が発表されたため、これらの研究を踏まえつつ、最新の「档案分析」の成果も織り込むよう心がけてみた。

 第1章の小見出しはこんな感じ。

  1 「不正常な状態」の起源
  2 「積み上げ」の展開と挫折
  3 過渡期としての「断絶」
  4 「半官半民」の展開と挫折

 もちろん、いずれも「括弧づき」というところに深い意味があり、日中双方の視点を踏まえつつ描くと、このような時期区分と概念で再構築せざるを得なかった。

 新味は「断絶」期の評価である。正統な日本政治外交史から見れば、長崎国旗事件からLT貿易協定締結までの日中関係は断絶と評価できようが、現代中国外交、殊に「人民外交」という視点から見れば、相当程度の「連続性」を見出さないわけにはいかない。

 続く「半官半民」の時代が真の意味で「半官半民」であったかも今後の議論になろうが、少なくとも「半官半民」を準備する段階であった(日中両国の外交の調整期)との位置づけは「大はずれ」ではなかろう。


全3巻@国交正常化40周年を前に

 ようやく手に入れた全3巻は東京大学出版会だけにさすがに重厚な装丁。特に政治編はゆうに500頁をこえる大著なので、いわゆる「凶器になる」というやつ。単著が出るまではこれが私の名刺代わりになるのかしら。いずれにせよ国交正常化までの日中関係の簡史を活字化できたことは次の研究につながるかしら...。

 新進気鋭の先生方との懇談会を終え、早めに新しい大門の「定宿」に帰還。緊張しつつも楽しい時間となった。

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□2012年9月22日(土) 赤い三連星

 最近お気に入りの「雅や」さんにて。学生たちの基礎教養構築のために。

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□2012年9月21日(金) 講義始め

 講義科目3コマ。必修の「国際社会と日本U」「中国概説」、そして選択必修の「現代中国と世界」。ガイダンスなのでまだ良いが、ギッチリ講義だと相当体力を費やしそう...。それにしても今年の1年生は積極的。

 夜は銀座通りの「オーデン」にて秘密会合。

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□2012年9月20日(木) 敵乎友乎?

 なぜ内線もせずにいきなりドアをノックするのか。なぜ研究室の灯りを消しているのにドアノブをまわすのか。私としては理解に苦しむ。基本的にはメールで事前にアポがなければ面会謝絶である(特定の「お友達」をのぞく)。

 午前は学会のニューズレター編集。午後は研究費アプライのため新たなテーマに関する参考文献リストづくり。研究しようという力が湧いてきた。

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□2012年9月19日(水) ひと安心

 やはり人生ってうまくできていると思う。正直ほっとした。

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□2012年9月16日(日) 福岡ぶらり旅


もつ鍋@もつもつ本店

 もつ鍋を堪能する。久しぶりに緊張。日頃の「筋トレ」不足を痛感。

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□2012年9月8日(土) 研究会@慶應三田キャンパス

 研究会のコメンテイターを仰せつかったため慶應三田キャンパスへ。北朝鮮帰国事業に関するご報告。私自身の研究が1950年代の日赤を扱っていることもあり、また登場人物も日中・日朝で重なる部分があるため。

 テッサ・モーリス=スズキ先生の『北朝鮮へのエクソダス』や菊池嘉晃氏の『北朝鮮帰国事業』など、マルチ・アーカイバルな手法をつかった優れた先行研究がすでにあるだけに、オリジナリティをいかに確保するかがポイント。このような「日朝戦後史」があったことをヨーロッパで紹介することにまず意義があろう。

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□2012年9月6日(木) 台湾籍戦犯国際ワークショップ

 尚絅大学で開かれた台湾籍戦犯に関する国際ワークショップに参加。台湾のみならず、イギリスやオーストラリア、アメリカなどから多彩な参加者。共通言語なしの2日間。切り盛りされる和田先生もかなり大変なご様子。

 実証研究の史料分析水準や議論の緻密性など、いろいろと考えさせられるところも多かったが、日本軍人・軍属として処理された「台湾籍戦犯」という「存在」に照準を合わせて国際共同研究を行おうとするところに何よりの意義があるといえよう。

 校務の関係で途中で戦線離脱。申し訳ない...。

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□2012年9月4日(火) お仕事

 定例教授会。粛々と。

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