大澤 武司
(Dr. OSAWA Takeshi)



 


熊 本 日 記
(2012年5月)

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□2012年5月31日(木) 無事発行

 日本現代中国学会の第36号ニューズレターを無事発行。超多忙なVIPに原稿を頂戴するのはなかなか難しい。最後の最後までいろいろあったが、とにかく歴史的意義のある巻頭言を掲載することができたと思う。国分先生の細やかなお心遣いに感激する。

 夜はお嫁様と「りとる・きっちん」で乾杯する。

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□2012年5月29日(火) ようやく中盤

 講義も中盤。もう少し東洋史の受講者が減るかと思っていたが、思ったよりも残っている。喜んでよいやら悲しんでよいやら。試験の採点がこわい...。夕方は就職委員会。ノー・コメント。夜は「りとる・きっちん」でヤング・ロンドン・エールを堪能。

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□2012年5月27日(日) 山鹿の馬刺し


赤身の馬刺し@古江精肉店

 二次会で仕入れた情報をもとにさっそく山鹿の古江精肉店さんへ。なかなか入りにくい店構えだが、せっかく市内から車で来たので意を決して入る。

 店頭売りよりは飲食店卸が多いのか、店頭に馬肉は並んでおらず、値札があるのみ。100グラム300円ぐらから600円ぐらいまで。まったく勝手がわからないのでとりあえず「どれがおすすめですか?」と質問。

 「赤身がおすすめ」「部位とやわらかさで値段が変わる」「高いほうがやわらかい」など丁寧に教えてくれる。せっかくなので一番良い100グラム400円の赤身を300グラムお願いする。手際よく盛り付けてくれる。見るからに柔らかそう。お土産もいただく。

 細かいことは書けないが、とにかく香りが良い。専門店「ならでは」である。スーパーの店頭販売や街の飲食店では最近こうした馬刺しには出会うことができない。いままで食べた赤身では別格といえる美味さ。再訪確実。

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□2012年5月26日(土) ホームカミング・デー


70周年記念@学園大

 ホームカミング・デーに参加。昨日まで雨模様だったのでどうなることかと心配したが、なんとか天気は回復。朝早くから「食と農」のコーナーなどはにぎわいをみせており、うちのお嫁様も大量に新鮮な野菜を買い込んでいた。なかなかの盛り上がり。


クラッシックバーガー@フレッシュネス・バーガー

 最後まで楽しみたかったが、学会の仕事もあり、午後は家族と泣く泣く別れて福岡へ(お嫁様と若様と大澤娘。はずっと学内で楽しんだ由)。少し遅いお昼をフレッシュネスバーガーでいただく。

 日本現代中国学会の西日本部会春季研究集会。いつもこの時期はだいたい週末、東京に出張しており、参加は本当に久しぶり。参加者は30名ほどだが、幅広い分野の報告が一度に聴けるので、大変勉強になる。

 少しばかりしゃべりすぎた感があるが、九州では貴重な学会活動の機会なので...。懇親会から二次会へ。二次会では山鹿の美味しい馬刺し屋さんの情報などをゲットすることができ、帰路は横澤先生と高速バスにて帰熊。自宅到着は午前1時過ぎ。疲れたが、楽しい一日だった。

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□2012年5月23日(水) トロイの木馬

 腰痛が続き、疲れが残る。明らかに30代前半とは異なる身体バランス。研究に向かう気持ちもなかなか湧かない。ここで無理をすべきかいなか。まだ春学期も先は長い。週末は出張続き。

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□2012年5月22日(火) トロイの木馬

 春学期は月曜と火曜に講義が集中しているうえに、東洋史概論が火曜日の1限と2限に連続で設定されているという最悪の時間割なため、疲れ方が半端でない。ましてや時間割の並びの関係か、1限は130名、2限は300名という超マスプロになってしまっている。

 履修登録が多いということは受講者の質にばらつきができることを意味しており、講義環境の管理にも相当な神経をつかう。先週は私語が目立った数名の学生を処分。今週は朝イチからメイクに夢中な女子学生を処分。私の場合、「注意=一発アウト」という原則を敷いており、かなり厳しい管理体制となっているが、「勉強する意志がある学生」のためにもここは譲れない。

 処分は発動する側もストレスになる。疲れがさらに累積する結果に。しゃべりのテンポは引き続きのぼり調子なのだが...。

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□2012年5月21日(月) 新しい一週間

 午前はゼミ。導入で『朝日新聞』の「ルポ・チャイナ」などを解説。合わせてゼミの序奏として読み合わせをしている『朝日』のシリーズ「非正規雇用を考える」をじっくり読む。

 本格的な就活を目前に控えているだけに、いずれのゼミ生も目は真剣そのもの。あまり時事ネタや実社会ネタに振りすぎるのも考えものだが、限られた時間のなかで「ゼミ」の意義を注入するのには、悪くないテーマである。

 午後は講義。二つ目のシリーズ「国際連合と日本」に突入。国際機構成立の歴史的経緯など。前回、ケーブル不良の関係でプロジェクターのパワポ画面が真っピンクになってしまったので、空欄補充の部分を導入で再確認。ようやくしゃべりもテンポに乗ってきた感じ。

 出張の疲れが残る...。

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□2012年5月20日(日) 東京日記 その2


東京大学駒場キャンパス

 午前は東大駒場で「廖承志研究会」。現代中国外交研究における史料共有の可能性について。これまでの各人の史料調査・収集の積み重ねを共有することで研究の裾野を広げていければ...という結論に。文献資料などについても情報交換。いろいろとマニアックな情報が飛び交う。


Hikarie@渋谷

 昼食後は散歩がてら渋谷方面へ移動。オープンしたばかりの「Hikarie」で男3人「お茶」でもしょうと思ったが、いかんせんものすごい混雑。日曜の渋谷をなめていた。しかたなく恵比寿の某所にて研究談義。世知辛い昨今の業界に関する情報交換など。出張ではこういう時間こそが貴重である。


全国ご当地グルメ弁当@羽田空港

 少し早めに空港到着。明日の講義準備をしつつ、「全国ご当地グルメ弁当」を肴にしながら生ビールをいただく。帰り便はポイントで「ただプレ」(無料で乗るプレミアムクラス)とする。全日空寄席の志の輔師匠の「はなこ」が秀逸。

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□2012年5月19日(土) 東京日記 その1


ANAラウンジ@熊本空港

 久しぶりの東京出張。2月中旬以来なので3か月ぶり。とはいえ、この間も中国出張が3回ほどあったので「出張続き」という印象はぬぐえない。今年は出張を控えると決めたのだが...。

 新鮮だったのは熊本空港の「ラウンジ阿蘇」が「ANAラウンジ」に生まれ変わったこと。1月下旬からずっと閉鎖になっていたが、ついにリニューアル・オープン。見ての通り、入口も高級感漂うシックな感じに。隣りの某・旧ナショナル・フラッグさんのラウンジよりずっと素敵な感じになった。


ANAラウンジ内部@熊本空港

 今回からプレミアム・クラス搭乗者もラウンジが利用できるようになったようだが、そんなに広くなったかといえば、それほどの感じはない。加えて、窓がないこともあり、やはり圧迫感があるのは否めない。シックになった分、確かに以前よりは落ち着くが...。

 あまり長い時間使うラウンジではないので不便はないのだろうが、外にあるビジネス・ラウンジでも缶ピールが飲め、なおかつ窓から阿蘇が見えることを考えれば、「ANAラウンジを使う」というステータス(なんら意味はないが)を除けば、敢えてこちらを利用する意味はないのではないかと思う(生ビールも並モルツだし...)。


強敵を迎えて@東京タワー

 夕食はいつもの大門「韓国家(からくにや)」さんで。参鶏湯に海鮮チヂミ。そして生プレミアム・モルツ。サービスで付け出しや塩ピーナッツ、カク・テキなど出してくれる。帰りがけには「中年のおっさん」にバニラの棒アイスをくれるなど、家庭的な雰囲気が心地よい。お嫁様と一緒に行きたいなぁ...。

 ライトアップされた東京タワーが窓辺にうつる定宿にて、ゼミで使う予定のテキストを読み進めつつ早めに就寝。

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□2012年5月12日(土) 史資料共有の可能性

 来週末の「廖承志研究会」に向けた準備を進める。研究室にある関連文献(中国語の伝記、年譜、回想録、文・選集など)のリストづくり。誰が何を持っているのか、情報共有のため。

 もっとも中国外交部档案についても、共有作業を進める予定ではあるが、その枠組みづくりがなかなか難しい。「誰貢献,誰得益」が原則なのだろうが、厳密にしすぎるとまったく意味がない。やはり「拠点」を作らなければ。でも先立つものが...。

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□2012年5月10日(木) いろいろなお仕事

 連休明け最初の研究室。細かいお仕事が山積み。まず歯医者をすませ、その後は学生さんの就活面談。最新の中国事情など、いろいろとはなしをする。続いて学科パンフレットの校正確認。続いて就職課でガイダンス打ち合わせ。最後に学科パンフ印刷会社さんと打ち合わせなどなど。

 この間、学会のニューズレター関係、書評関係、海外出張関係、国際会議シンポ関係、研究会関係などなど数多くのメールを発信。ハードスケジュールの出張から戻ってもまったく休めず。もちろん、研究まで手がまわらず。

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□2012年5月9日(水) コスト・ダウン...


エコノミーの機内食@中国国際航空

 いつもの8時50分の福岡行きに乗るため朝6時過ぎにホテルをチェック・アウト。今回は黒塗りのハイヤーで空港まで送ってくださるので有り難い。師匠のご配慮に感謝。朝の3号楼前は大渋滞。

 ラウンジでお粥や油条、ゆで卵などをとりあえずおなかにいれる。福岡行きのCAは大連経由であるため、国内線出発になるのでファースト・クラス・ラウンジだが、朝食はたいしたものがない。

 北京首都空港では朝の離陸ラッシュに巻き込まれ、出発が1時間ほど遅延。ただ、大連での乗り換えという「バッファー」があるので、福岡には10分程度の遅れで到着。

 それにしても、中国国際航空の機内食は年々劣化している。もともとがもともとではあるが、CA953便でいえば、フルーツがなくなり、パンがなくなり、とうとう「鶏肉飯」か「海鮮麺」と「つけもの」、そして「水」しか出てこなくなった。儲からない路線ということは百も承知だが...。

 いつもどおりに無事帰熊 。北京出張のおかげでスランプから脱出できそう。

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□2012年5月8日(火) 北京日記 その5


医学部棟内部@清華大学

 午前は清華大学経済管理学院副院長の白重恩教授の講義。テーマは「中国の経済成長の課題と対策」。労働分配率を向上させ、民間の可処分所得を増やし 、内需を拡大することで年■%の経済成長が維持可能であるという内容。中国経済の持続的発展を実現させる有力な「青写真」といえるか。塾生も議論のクリアさに納得した様子。


北大科技園(北京大学サイエンスパーク)

 昼食は三度の「直隷会館」(贅沢な話だが、さすがに若干飽きた...)。講演はアメリカ・デューク大学社会学部教授の高柏氏。氏は高速鉄道建設という視点から中国の発展戦略を語られた。

 ロンドン―北京直通高鉄(48時間!)の開通による内陸発展戦略(最近は海洋における拡大ばかり注目されるが)は、中国が持つ地政学上のもうひとつの側面を改めて認識させるものであった。ヨーロッパと中国をつなぐ「物流」の大動脈か...(さすがに48時間もかけてヨーロッパに行かないだろう)。


王暉教授@「清華孫文塾」

 午後は清華大学人文社会科学高等研究所所長の王暉教授。世界的に著名な思想家でもある氏の講演題目は「長い革命―中国にとっての短い20世紀」。あまりに崇高な内容で...。基本的には「国造り」としての「革命」が現在進行形で行われているといったところか。

 全体総括では塾生がそれぞれ感想を述べられた。さすがに各社第一級のビジネスマンだけに、手短にクリアカットなコメントが続く。私も事務局アドバイザとして少し発言の時間をいただく。今回もあくまで裏方なので、3日間「お口にチャック」で過ごしてきたが、これまでの経緯回顧と今後の決意表明をさせていただく。

 夜は「清華孫文塾」中国集中講義の打ち上げ。何とか最後までたどりつけた。塾生の方々は皆さん一様に「来る前はまったく期待していなかったが、充実した内容ですごく良かった。中国に対する見方にひとつの軸ができた感じだ」とおっしゃってくださった。

 カラオケも盛り上がり、私も班長と「冬の稲妻」をデュエットさせていただいた(上の「ベーヤン」のパート)。もちろん、白酒で乾杯の嵐となる。清華大学ブランドの白酒は四川で製造されているとのこと。さらっとしていおり美味しい。理由は伏せるが、ボーイング787の「熊本―羽田」就航がとにかく待ち遠しくなった。

 二次会終了後、師匠を囲んで事務局の反省会(午前様)。これを継続することが歴史的使命かしら...。私自身、かつてグローバルビジネスの世界で活躍したいという強い夢を持っていたが、形は違えど、積み上げてきたキャリアでグローバルビジネスの世界と強いつながりが持てたのは、本当に嬉しい限りである。

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□2012年5月7日(月) 北京日記 その4


大講堂@清華大学

 朝は学内を散策しつつ会場の医学部棟へ。48歳の新学長が率いる中国最高峰の清華大学はあまりにも広く、美しい。そして、若い学生の生活空間であり、その溢れんばかりのパワーに満ちている。大学に生活の拠点があれば、きっと学生は自分の時間の多くを勉学に費やすであろう(周囲の雰囲気がきっとそうさせるに違いない)。

 午前は環境政策関係の講義が二つ。まず清華大学環境学院副学院長の胡洪営教授による「中国の水資源と水質環境問題」。中国国内における河川・湖沼の汚染の壮絶な実態が胡先生のフィールドワーク結果から紹介された。やはり写真の持つ力は大きい。こんなに汚染されているのか...。

 午前中の後半は清華大学中国循環経済産業研究センター執行主任の温宗国副教授による「中国が環境政策とその動向」。建国以来の中国の環境政策の推移を詳しくご紹介くださった。今回の内容は卒論執筆に取り組み始めた田中くんの役に立つだろう。


再びパワー・ランチ(?)@直隷会館

 昼食は昨日に続き「直隷会館」にて。今日は地下室だったのだが、地下の「中庭」には直隷総督署の実物大レプリカがで〜んと鎮座していた。特別講演は中国発展研究基金会秘書長の蘆邁氏。

 見るからに超VIPといった風貌(プライベート・ジェットがすごく似合いそう)。講演は中国政府と「企業(国営と私営)」との「関係」に関するもの。「央企」の一人勝ち問題などが強い批判を受けるなか、いつまでも現状が続くことはないだろうが、これを変革する「力量」はいったい何になるのだろうか。

 午後は商務部国際貿易経済研究院研究員(教授)で新世紀多国籍研究所所長も務める王志楽氏。中国におけるグローバル企業の現状や成功事例の紹介を通じて、日本企業が中国で「グローバル企業」として成功するために何が必要か熱く語られた。

 事例として挙げられたのは「中国三星(サムソン)」。う〜んここでも韓国か...。東アジア学科でも「韓流」の風が吹き荒れているが、アジア通貨危機という逆境を経て、韓国企業は鍛えられ、いわゆる「マッチョ」なグローバル企業に変革を遂げたようだ。「韓国グローバル企業論」など開講したらきっと学生も興味津々だろう。

 夜は在北京日本大使館の経済公使を迎えての特別講演ディナーだったが、所用のため欠席。清華大学の大学院にいるゼミ卒業生の様子も確認できひと安心。

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□2012年5月6日(日) 北京日記 その3


孫文塾@清華大学医学部棟

 講義初日。午前中は張蘊嶺先生による「中国の周辺外交と協力」という講義。詳しい内容は書けないが、中国外交の「理性的な側面」に関する概要のレクチャーといった趣き。「東シナ海」問題(海洋権益問題)に対する中国の外交姿勢について極めて示唆的な内容が含まれていた。


パワー・ランチ(?)@直隷会館

 昼食は北京大学東門近くの「直隷会館」。「“能吃”的博物館」を謳うだけあり、旧直隷総督署の跡地に建つ「直隷会館」は清朝時代の趣きを感じさせる内装の高級レストランである。超巨大円卓(30名余りが一度に会食できる)の中心部には直隷総督署の模型が配置され、そのまわりを電動円卓がゆっくり回転するという仕掛け。

 特別講演は朝日新聞社の西村陽一氏。張蘊嶺教授の講演を受け、「ワシントンから見た中国・日本・アメリカ」というテーマで話された。現在は1年間、清華大学のメディア学院で教鞭をとられているとのこと。情報の豊富さと分析的緻密さはいかにも第一線の日本人ジャーナリストといった感じ。


私の席@「清華孫文塾」

 午後の講義は清華大学の李強院長の「第12次五ヶ年計画と中国の都市改革」。いわゆる「逆T字」型社会構造と社会安定の問題など。以前、李教授の分厚い報告書を翻訳したことがあるので、こちらは最新の情報だけ押えさせていただく。講義を受けつつ、明日分の講義の日本語版パワポのチェック作業を進める。


グーグル北京支社(?)@清華科技園

 夕食は五道口の「全聚徳」にて。ホテルから徒歩でお店に向かう際、「谷歌」ビルの前を通過。日曜日ということもありビルはほとんど人影がみられなかったが、いまなどのような体制で活動しているのだろうか。北京支社になるのかしら。

 今回、中国で日本のグーグルのメールホストにアクセスしたのだが、IDとパスワードに加えてさらに「特別な質問事項」が用意され、中国からのアクセスには「+α」の認証が必要になっていた。グーグルのあからさまな中国不信が感じられる。


全聚徳くん(?)@全聚徳

 北京ダックの老舗「全聚徳」では、「中信証券」の日本人董事長徳地立人氏による「対中国ビジネス上おさえておきたい事―私的アドバイス」という特別講演が行われた。中国の巨大国営企業の日本人董事長という特別な存在である徳地氏の話は私にはあまりにも刺激的。氏の講演を聞けただけでも北京に来た甲斐があったと思う。

 「時に人は切ってあげないと逆にかわいそう」(もちろんホワイトカラー人材の話である)という発言は、まさに氏が本物の経営者であることの証かもしれない。また、中国ビジネスにおいて良く言われる「リスクをとらないリスク」という言葉も、氏が語られると本当に説得力がある。


清華科技園(清華大学サイエンスパーク)の夜景

 9時過ぎ部屋に帰還(おぉ健康的!)。明日の朝までにもうひとつパワポ資料の翻訳チェックを終わらせなければ...。

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□2012年5月5日(祝) 北京日記 その2

 予測通り「ロジ」が山積みの状態。計3日で7名の著名講師による「本講義」があるが、現地のスタッフだけではどうしてもできない準備もある。終日、ホテルの部屋で翻訳原稿の確認作業に追われる。

 ある著名な先生はパワポ142枚分の資料を準備されたが、その日本語訳(中国人院生が訳をしたもの)をすべてチェックするだけでも丸一日かかってしまう。途中、昼食はホテル近くのスーパーに隣接されている小さな「成都小吃」で14元の紅焼牛肉飯ですませ、午後も確認作業を続ける。


私(少し太った?)@清華大学

 「清華孫文塾」は清華大学日本研究センターが運営する日本企業向けの「知中派」養成フォーラムといったものといえようか(あくまで私の理解です)。第1期生は18名だが、いずれも日本の一流上場企業や官公庁、政府関係機関などから派遣されたエリートたちばかりである。

 GWの連休後半から3日間の日程で(ビジネスマンは大変だ...)、現代中国に関する様々な問題について、中国の超一流講師からレクチャーを受け、意見交換を行う。いわゆる「特別講演つきの昼食」「特別講演つき夕食」を含め、12の講義から構成されている(ぎっちり...)。


集中講義開幕式@「清華孫文塾」

  副学長ご臨席のもと、清華大学主楼ホールで「集中講義開講式」。3年前、この場所で清華大学日本研究センターの設立記念シンポが開かれたが、つい昨日のことのようである。

 40代から60代まで幅広い年齢層の塾生だが、いずれも各社・各組織の中国事業を担う方々ばかりで、気合いの入り方が違う。続く開講記念食事会は極めて刺激的な雰囲気だったが、残念ながら中座させていただく(いや、中座を余儀なくされる...)。まずは明日の講義資料だけでも確認を終えねば...。

 午前3時過ぎ、ようやくめどがつく。

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□2012年5月4日(祝) 北京日記 その1


ファーストクラスラウンジ@大連周水子国際空港

 清華大学日本研究センターの「孫文塾」参加のため北京へ出張。連休の最中ということもあり、福岡までの高速の移動などいろいろと心配はあったが、すべては杞憂だったようだ。念のためひとつ早い高速バス「火の国号」にのったのだが、渋滞は皆無。座席はがらがら。まだ東京の感覚が抜けきらないようだ。

 ほとんどカラの状態のCA954で北京へ。もとより「ホスピタリティ」など機内ではまったく期待していないのだが、こうも乗客が少ないとCAさんたちもほぼ「消化試合」的な対応である。

 結局、大連で北京にトランジットする乗客はわずか5名。そのうち日本人は私だけ。つまり、このCAで福岡から北京に行く日本人は私ひとりということである。いくら連休の中途半端な日付とはいえ、これが九州の現実なのか...。大連のトランジットではファーストクラスラウンジを独り占めさせていただく。

 無事に清華大学近くの文津国際酒店にチェック・イン。久し振りにゼミ時代の仲間とも再開。いま彼は重慶の母校で副教授として教鞭をとっており、8月からは再び日本で1年間の在外研究を予定しているとのこと。またいろいろと一緒にやる機会が増えそう。いろいろと情勢問題について議論しつつ、午前様のちょっと前で再会の宴はお開きとなった。

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□2012年5月2日(水) ひさしぶりの映画

 連休のはざまということで午前中はお嫁様と映画に。ぎっちり仕事しているので少しぐらいの気分転換は許されよう。先週から公開されている「テルマエ・ロマエ」。先日、珍しくコミックをまとめ買いして読んだ漫画が映画化されたもの。

 ちょうどレディース・デイだったのでお嫁様は1000円。「平たい顔族」のなかの「ちょ〜濃い顔支族」が総出演している感じ。全編、阿部ちゃんが裸体で活躍する画期的な内容。すでに発売されているコミックの印象的なシーンが巧みに織り込まれていた。昼は紅蘭亭にて黒酢排骨定食を食べる。

 午後は引き続きお仕事。教授会と学科会議、さらに中国コース会議が続く。私は就職委員会関係や学科パンフ関係の仕事が少し。合わせて4時間程の会議。

 北京出張の支度をしつつ、某学会の書評委員関係の仕事も進める。研究がは一向に進まず。

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