大澤 武司
(Dr. OSAWA Takeshi)



 


熊 本 日 記
(2012年3月)

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□2012年3月30日(金) ゼミ配当会議

 新3年生の学年を担任しているため、昼は学級主任指導。夕方はゼミの配当決定。諸事情あり、決まらず。「厳しい!」で評判の大澤ゼミなのだが。さすがに卒論10名は担当できません...。

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□2012年3月27日(火) 歯医者

 以前、中国で排骨飯を食べている時に「ガリッ」と少しばかり前歯を欠けさせてしまったのだが、その詰め物がとれたため、歯医者へ。案の上、中学生の頃に入れたブリッジの裏側にある歯が虫歯に...。まだ痛みはまったくないが、そのうち「死ぬほど痛くなりますよ」とのこと。

 仕方ないので、新しい歯をつくる覚悟で治療に。2本だと根っこも入れて30万ぐらいかしら...(泣)。お嫁様も若様も大澤娘。も通っている歯医者なので心配はないだろう。大学からも徒歩5分である(車で行くが...)。治療はとても丁寧。

 やはり「神経を抜きます」とのこと。仮歯を作ってもらい、久し振りに完璧な歯並びに。カラオケの時、「い」の段の発音や響きがどうなるか楽しみ。

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□2012年3月26日(月) 研究の日々

 長春出張がキャンセルになったため、終日研究室で論文執筆。とにかく書き進める。「断而不絶」の部分。どのように描くか...。まぁ締切は8月末なので、しばらく寝かせておこう。

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□2012年3月23日(金) ようやくお役御免...?

 昼間は研究室にて論文執筆。廖承志関係論文の仕上げ。依拠しているのが外交部档案なだけに、外交部副部長章漢夫の露出が多すぎ、どのように廖承志との関係性を描くかが課題に。あくまで「大日本組」の一人として捉えるのが妥当なのだろうが...。

 夕方は労働組合の定期大会。これにて補佐もお役御免かと思っていたが、年度末になっていろいろと問題が発生。引き続き様子見といった感じに。まぁそれにしてもとりあえずはひと区切り。

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□2012年3月22日(木) 卒業式


第4期生@大澤ゼミ

 終日卒業式。着任した年に入学した学年であるため、いろいろと感慨深い。中国語コンテストに始まり、海外研修、中国地域研究ゼミ、そして卒論。ゼミ生が全員女子学生だったというのもこの学年が初めて。なかなか「粒揃い」の学年だった。

 陳老師が初年度「ガツン」とやってくれたおかげか、結構粘り強く中国語を勉強し続けた学年だった。留学した学生も多く、留学「2度目」のツワモノもいる。卒論提出者は5名。平均水準は歴代で一番高かったんじゃないかしら...。

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□2012年3月19日(月) 杭州・上海日記 その4


ラウンジ・チケット@浦東国際空港

 上海は雨。結局、今回は杭州も上海もずっと曇りか小雨だった。西湖はタクシーの車窓から眺めただけ。まぁ仕事だから...。

 北京発のCAに比べれば朝の出発はゆっくり。ホテルのバイキングでのんびり朝食をとり、タクシーで浦東へ。ただ、雨が降るとなかなかタクシーがつかまらないようで、ホテル前にはタクシー待ちの宿泊客が行列。15分ほど待たされたが、無事に出発。

 空港では出発までラウンジで仕事。電源がとれるのがありがたい。海苔巻などの軽食を頬張りながら、原稿を書き進める。空港には「ツアー」の日本人老夫婦連があふれているが、ラウンジにいるのはほとんどが欧米人。それもビジネスマンというよりはお年を召したご夫妻。

 まぁ日本から見れば上海はあくまで「安・近・短」なのだろうが、旅の楽しみ方としてはどうだろう。できれば夫婦で「ツアー」に参加する老人にはなりたくないなぁ...。アフリカ旅行とかだったら仕方ないけど。

 無事帰熊。月末までしばし書きものをば。

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□2012年3月18日(日) 杭州・上海日記 その3


仏様@霊隠寺

 引き続きインタビューなど。合間に折角の杭州ということで、ちょこっと古跡見学。「霊隠寺」なるお寺さん。日曜日ということもあり、ものすごい人混み。井上先生曰く「紅葉の時期の嵐山やん」。若い女性たちが熱心にお線香をあげている。


でかい鯉@霊隠寺

 数百年前の石仏などもあるが、1990年代後半以降の「バブル」の「力」で作られたキンキラキンの仏様も一杯。特に2m近い羅漢像が本当に500体ある「五百羅漢」は、「やっちまったなぁ〜」という感じ。ひとつひとつデザインが違うので見飽きることはないが...。

 夕方、上海へ。翌朝の飛行機が11時50分なので、杭州から直行だとちょっとリスキー。昨年も泊まった新錦江ホテルへ。8100円で朝食付、ものすごく部屋も豪華。何でこんなに安く泊まれるのか西鉄さんに聞きたい。

 上海ではゼミの第1期生と3年ぶりの邂逅。花園飯店(ホテルオークラ)で頑張っている卒業生。学科パンフへの協力依頼も兼ねて。大きく様変わりしたパンフを手にして、「これなら女子高生のハートを鷲づかみですね」と褒められる。マーケティングの現場にいる「プロ」に褒められるのは、お世辞でもうれしい。

 上海「和僑」として随分貫禄がついていた。仕事を楽しんでいるのが伝わってくる。ゼミでの卒論執筆の経験がすべての出発点になっているとのこと。「あの時頑張れたからいまも頑張れる」という言葉は、掛け値なしにうれしい。新年度に向けての活力を貰えたひとときとなった。

 新4年生諸君、卒論挑戦を期待する!

 部屋に戻り、原稿を少し書き進める。それにしても旨い湖南料理だった。客は外国人(特に欧米人)が多かったが、マイルドさのかけらもないストレート湘菜。まさに行列ができる店。地元の人が薦めるお店ははずれがない。

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□2012年3月17日(土) 杭州・上海日記 その2


チキン・ロール・サンドウィッチ@杭州

 朝から「廖承志研究会」国際ワークショップ。会場は周恩来研究で知られる新進気鋭の胡鳴先生がいらっしゃる浙江旅遊職業学院。会議に加えて、中国指導者(周恩来など)の通訳をされた外交官の方による講演会、そしてインタビューなど、乗り沢山のスケジュールとなっている。

 朝食はホテルのバイキングでも良かったのだが、朝から68元というのも何なので、ホテル近くのパン屋さん(24時間営業)でお洒落なチキン・ロール・サンドウィッチを購入。

 結構な量が入って13.5元(180円ぐらい)。デニッシュ生地のパンでローストチキンやお野菜を巻き巻きしたもの。数年前に比べ、中国の「パン」も本当にお洒落に、美味しくなったものだ。充分満足。


「廖承志研究会」国際ワークショップ@浙江旅遊職業学院

 会議は二部構成。前半は防衛研究所教官の杉浦さんと東京大学専任講師の王雪萍さんによる報告。前者は対日認識、後者は華僑・留学生。司会は山影さん。いずれもかなり研究が煮詰まってきた感じ。

 後半は今回の会議の立役者である胡鳴さんと中国伝播大学の劉建平さんによる報告。前者は周恩来と廖承志の関係、後者は「廖承志時代」の構造的問題に対する鋭い考察。

 「国際」ワークショップということなので、第一部は日本語でやったのだが、第二部は中国語でやることに。コメンテイターの交代などがあり、第二部の司会は私に...。青天の霹靂だが、中国語で司会進行。急なことで報告内容の理解も完全ではなかったが、何とか形にできたのでひと安心。

 


上海蟹@夕食

 午後は関連の講演会やインタビューなど。あっという間に時間が過ぎる。それにしても「話が巧い人」というのは本当にいるものだ。周恩来の通訳として有名な某氏だが、外交の面白エピソードをちりばめた爆笑漫才の如く会場を沸かせる。「しゃべる」のが仕事の私としても、大変勉強になった。

 上海蟹も堪能させていただいた夕食後、一同は宿舎へ。ロビーで一杯やりながら廖承志談議。それぞれ読み進めている史料から新発見を持ちより、さらに具体的な廖承志像、「廖弁」像、「廖班」像を結ばせていく。

 結局、12時近くまで話し込み、5月、6月、さらに8月のスケジュールまで確定させてお開き。みんな死ぬほど研究が好きなのね...。

 劉建平先生から、外交部と中連部の関係、周恩来と王稼祥の関係について 極めて有益なご示唆をいただく。一気に論稿をまとめられそう。

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□2012年3月16日(金) 杭州・上海日記 その1


清真菜@杭州

 「廖承志研究会」国際ワークショップ出席のため、杭州に向かう。いつもの高速バス、カツとじ定食、ラウンジでビールという「儀式」を経て上海行きCA916便に乗り込む。到着は浦東国際空港なので、杭州に向かうのもひと苦労である。

 杭州行きのルートとしてまず浮かぶのは、浦東空港からリニアと地下鉄で虹橋に向い、そこから「高鉄」をつかうとい方法。あとは、やはり浦東から虹橋までリムジンバスで向い、「高鉄」を使うという方法。

 しかしいずれも、浦東ー虹橋間の移動に1時間以上かかり(夕方は渋滞がひどいのでもっとかかる)、その後さらに「高鉄」のチケットを買って55分かけて杭州に向かうと、やはり最低3時間前後時間がかかる。

 結局、私が選んだのは浦東空港から長距離バスをつかうとい方法。直行で約3時間。ただ乗ってしまえばあとは「運ばれるだけ」なので荷物のことを考えるとずっと楽である。

 終点がどこだとか、いろいろわからないことは多いが、最近は「着いてから考えよう」と考えることが多くなった。たぶん、加藤先生とご一緒させていただいた去年の東北での経験が活きてきているのだろう。


牛肉刀削麺@杭州

 きっかり3時間で杭州の武林広場に到着。ホテルまでもそう遠くなく、無事「馬可波羅(マルコポーロ)」ホテルにチェック・イン。先着隊はすでに夕食を終えていたので、ひとり近場の裏通りで店探し。

 手軽に食べるにはやはり「小吃」が一番。清潔そうな「清真菜」(イスラーム教の教えに則った料理)を出すお店に入る。メニューは当然、「牛」を使ったものばかり。しっかりとしたテール・スープの牛肉刀削麺と牛肉餃子で満腹に。

 麺が7元、餃子(25個)が8元。合計15元(200円弱)。日々、こんな色生活を送れば、きっとお金も貯まるだろうに...。

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□2012年3月12日(月) 困ったものだ...

 終日研究室。午後、合間に愛車の点検予約と板金・塗装見積もりに出かける。あんなに小さ傷なのに見積もりが47000円とは(塗装だけで30000円)。修理させないための見積もりとしか思えない。いちいちライト外すか?タイヤ外して、裏から叩き出して、マスキング塗装で完了だろ!サービスが熊本クオリティー...。

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□2012年3月11日(日) やはり閑散...

 終日研究室で論文執筆を進める。もちろん、学内、ほとんど誰もおらず。きっとみんな海外出張しているに違いない(日曜は休息日か...楽しく論文書いている私のほうが変?)

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□2012年3月10日(土) 閑散...

 終日研究室と図書館にて仕事。学内、ほとんど誰もおらず。

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□2012年3月9日(金) いろいろ

 午前は研究室で仕事。午後は息子の同級生(小学校1年生)のお父さんの葬儀に出席。享年42歳とのこと。済々黌出身とのこと。済々黌は私の母校の「立高」(都立立川高校)に似て、質実剛健な感じらしい。奥様との出会いも高校とのこと。仕事は金融関係と、自分と重なる部分が多く、他人事とはまったく思えず。

 夜はゼミの懇親会。4年生は全員進路が決まり、とりあえず安心。卒論の原稿もキンコーズさんに製本依頼ずみ。本当に本年度が終わる感じ。2次会はせっかくなので「菅乃屋」でご馳走する。少し調子に乗りすぎたかしら。ただ終わらないのは組合活動のみ...。

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□2012年3月8日(木) 取材

 午前中は東京からNHKの方々がわざわざ研究室に取材に来てくださる。2時間半ほど議論。今年は国交正常化40周年。結構、継続的にお手伝いさせていただいている感じになっているが、それもとりあえず自身の研究が前進していることの証だろう。最先端を行っているとは言わないが...。まぁ新発見は多い。

 夜は中国政治談議に花が咲く。「のぶやす」にて6時間ほど。秋に向けての動きが慌ただしくなってきた。

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□2012年3月7日(水) 水曜日

 定例教授会。夕方は団交。ふ〜ん、そういうことか。

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□2012年3月5日(月) 人間ドック

 毎年受けている人間ドック。癌家系なので、できることはとりあえずしておこうと思う。毎年、上と下から内視鏡を入れて、内臓をエコー検査し、腫瘍マーカーもやってダメなら、それはそれだろう。

 結果は健康そのものということで、心配な肝臓も問題なし。とりあえず安心。

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□2012年3月3日(水) 北京日記 その7


朝食@首都空港ラウンジ

 福岡行きのCAは朝8時40分発のため6時過ぎにはホテルを出なければならない。機場高速を使えば北京車站前のホテルからタクシーで20分程度だが、時間的に朝食抜きで空港に向かう。

 科研出張なので当然エコノミー。とはいえ、CAはスターアライアンス(星盟)。「星盟金片」で優先チェックインができ、ラウンジで無料の朝食もとれる。疲れ方が随分と違う(東方や南方だと「普通の客」になってしまうが)。

 何より有り難かったのは、飛行機が少し早く到着したうえに、荷物も優先で最初に出てきたので1時間早い高速バスに乗れたこと。4時前には自宅に到着。郵便物などを確認するため大学へ。週明け波乱がありそうな予感...。

 研究会の仲間から単著が届く。国交正常化40周年ということもあるか...。

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□2012年3月2日(金) 北京日記 その6


外観@新装開店「中央文献書店」

 午前は档案館。無事、必要な档案を採り終える。加えて、新たに目論んでいる研究テーマの関連档案を採り始める。続きが気になるが、今回は入口に手をかけただけで終了。もどかしい...。


店内@新装開店「中央文献書店」

 昼食後は市内の書店めぐり。前回改装工事中だった中央文献出版社の付属書店が新装開店となっていた。以前の倉庫のような店舗も趣があったが、店内が明るくなったのはありがたい。続けて軍事書店やら萬聖書園やらいろいろとまわる。

 夕方は留学生と会食。清華大学大学院の坂本さんと第二外国語大学の河村君。いずれも私のゼミ出身者。ホテルに隣接する駅前ビルの「香港老菜館」で。いずれも北京生活を満喫している様子。

 明日は早朝帰国。早めに就寝。

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□2012年3月1日(木) 北京日記 その5

 終日档案館。前回、採録直後にHDが飛んで(南開大学のネットに接続したらウィンドウズが起動できなくなった――たぶんウィルスでディレクトリのリストが破壊されたようだ)消えてしまった戦犯関係档案(悲劇!)を再入力。

 「タイプもの」でぎっちり36頁の再入力は結構痛い。入力作業そのものは無駄といえば、無駄な時間なのだが、档案と会話する時間は至福の時である。写経のような心境。

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