大澤 武司
(Dr. OSAWA Takeshi)



 


熊 本 日 記
(2011年4月)

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□2011年4月23日(土) ようやく新学期


マリオ@大澤家

 小学校の入学式直後からインフルエンザで「出席停止」になっていたうちの若様。ようやく体調が回復した模様。我が家の新学期がようやく始まった感じに。

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□2011年4月22日(金) 徐々に始動

 午前は外国語学部必修の「国際社会と日本T」。第1限の設定ではあるが、出席は出足好調。開始時150名程度、30分経過時点で200名超といったところか。巨大な721号室でも若干圧迫感を感じる。

 導入は少し前の朝日新聞のコラム(原発の核テロ兵器転化に関するもの)を紹介。今回は「震災」が直接の原因となったが、「原発」を取り巻くリスクがいろいろな視角から再検討されることは不可避であろう。メインの講義は「戦後日本外交の構図」の前半。いわゆる「対外路線」を整理しつつ、終戦から1970年代初頭までの歴代内閣を確認。まずは「ここ」から。

 午後は「現代中国の政治」。昨年度は「講義」形式を貫いたが、「外国語学部」という学部の性質を考え、地域研究についてはもう少し「直接的なもの」を素材として扱うことに。ちょうど国分良成先生の編著『中国は、いま』(岩波書店、2011年)をいただいたので、これを軸に「ゼミ」形式で読んでいくことに。内容も最新の情報が満載である。まずは清水美和さんの「対外強硬姿勢の国内政治」前半。

 講義の合間に学内紀要関連の仕事。次号は編集委員長として最終の担当号になるが、とにかく確実に「早く」刊行することが至上命題。担当者と念入りに打ち合せ。

 病み上がりなので、今週はならし運転といったところ。食欲もなく、ビールもあまり美味しく感じられない。私にとっては未曽有の事態。

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□2011年4月18日(月) インフルエンザ

 東京出張でもらって来たのか、インフルエンザに感染。学期初めながら2日間休講を余儀なくされる。ガイダンスを一巡終えた後だったので、講義運営には直接影響はなし。37歳にしてほぼ初めてのインフルエンザ。季節外れのB型とのこと。病気で医者にかかったのは小学校低学年以来ぶりか。

 タミフルをもらい、高熱にひたすら耐える。全身の筋肉痛。キリでこめかみに穴をあけるような頭痛。息子と娘にも伝染させてしまい、家族中に迷惑をかける(お嫁様はまったく感染せず)。新入生になったばかりの息子は早速の出席停止。申し訳ない...。私は本日をもって仕事に復帰。

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□2011年4月9日(土) 震災後初の東京出張

 「廖承志研究会」出席のため東京へ。震災後初めての東京出張。羽田空港に到着した途端、空港内があまりに薄暗いのに驚愕。近代的な建築物の内部が薄暗いのはオシャレと言えばオシャレなのだろうが、心地よい薄暗さではない。

 研究会まで少し時間があったので神保町へ。東京駅から大手町駅まで地下道を歩いたのだが、やはり暗い。空調も止まっており、少し歩いただけで額に汗がにじんでくる。地下鉄の駅構内や地下鉄の中も空調が動いておらず、空気がこもっている。心なしか、乗客もみな苦虫をかみつぶしたような顔で我慢しているようにみえる

 数冊研究書を買い込み東大駒場へ。随分と学食もオシャレになった。食べたいものが食べたい分だけ選べる「カフェテリア方式」は嬉しい。いずれにせよ、利用者がある程度いないと成立しないのだろうが。

 研究会はメンバー4名でみっちり4時間近く。「廖班」と「廖弁」の概念的差異に始まり、具体的な著作出版計画の確認まで。みな同じような時期を研究してきているのだが、前提となる中国の対日政策機関の具体的な内情などについては、やはりこうした意見交換の時間を持つのが極めて有意義である。

 2次会まで。料理と酒は旨いのだが、目の前のカウンターにも「節電」の貼り紙。う〜ん、なんとも。

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□2011年4月1日(金) 新年度へ

 在校生登校日。学級主任をしている2年生に新年度のガイダンスをする。大学1年目における勉学の「結果」を突きつけられ、青ざめている学生もちらほら。少人数の語学科目は「出席」と「笑顔」でクリアできるかもしれないが、大人数の講義科目は「試験で一発勝負」が多いため、苦手な学生も多いようだ。

 案の定、私が担当している「必修」科目の単位を落とした学生たちは「愕然」かつ「ぶすっ」としていたが、早い段階で「現実」に気づかなければ、後々大変なことになる。ここで気づけば何とかなる。頑張れ!

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