大澤 武司
(Dr. OSAWA Takeshi)



 


熊 本 日 記
(2010年7月)

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□2010年7月31日(土) なぜか北京日記...


無事に出発

 引率初日。まさかこんなに大変なことになるとは。詳細はとても書けないので、続きは「飲み会」で。なぜか「北京日記」に。

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□2010年7月29日(木) まだまだ若いからね


庭で収穫したゴーヤの天麩羅

 家族全員分の「朝マック」を買いにコペンで出かける。ちょっとした朝のドライブ。

 春学期の採点表の提出締め切りは8月10日なのだが、海外研修の引率が週末から10日まで入っており、できれば出発前に片づけておきたかった。「国際社会と日本」が250枚、「東洋史概論」が350枚、その他に数十枚で合計700枚近く。論文の締め切りを抱える身にはあまりにもつらい「ロード」である。もちろん、一気に片づけた(論述式にしなくてよかった)。まだまだ若いからね。

 午後は試験監督を2コマ。これで春学期のお務めは終わり。休む暇もなく、中国出張の準備をせねば。

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□2010年7月27日(火) 試験期間の合間に

 午前中は档案読み込み。途中、労働組合の執行委員会。学長交代に伴う理事会構成員の大幅変更に関する対応策の協議。ようやく動き出してきた感じ。待ちの姿勢が一番疲れる。チキンレースは苦手。

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□2010年7月25日(日) 自腹でクーラーでもつけるか...

 午前、研究室にて档案読み込み。信じられないことだが、休日は研究棟の空調が完全に止められてしまう(研究をするなということだろう)。そのため、短パンに上半身「はだか」で団扇を仰ぎながら作業を進めるしかない。もっとも、陽が高くなると研究室の室温もウナギ昇り。お昼前にはひとまず退散。

 午後は再びトライするも1時間ほどでダウン。体調を崩しては元も子もないのでやはり退散。熱が籠ってしまった身体を冷やすため、息子とプールへ。10mぐらい綺麗なフォームの自由形で泳げるようになっているのに驚く。なんとかクール・ダウンに成功する

 案の定、ビールを飲みすぎる。

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□2010年7月24日(土) あと3週間...?

 午前中は「秘密会議」。午後は終日、研究室にて档案の読み込み。まだ論文の執筆に入れていない。残り3週間...。事務作業ばかりが増えつづける。

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□2010年7月23日(金) ノン・アルコール

 終日、研究室にて档案の読み込み。とにかく全体像をあぶりだす。午後は「東洋史概論T」「中国近代史」の試験監督。空欄補充30問、記述2問。簡単すぎたかしら。夜は労働組合の全体大会。気が乗らず、珍しく懇親会でアルコールを飲まず。そのまま帰宅。

 人にはそれぞれキャパがある。向き不向きもある。とはいえ責任は責任である。

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□2010年7月22日(木) 初海水浴 in 熊本


脇腹のお肉が気になるお年頃...

 自由労働裁量だし、休日も祝日もバンバン出勤して研究しているので、平日だが天草の海へ小一時間ほど泳ぎに行く。熊本では初めての海水浴であり、息子や娘にとっては人生初の海水浴である。

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□2010年7月20日(火) ゼミ懇親会

 本年度最初のゼミ懇親会。春学期はゼミT、ゼミUともに手堅く進めることができたので、ここでひと区切りといった感じ。上通りの「餃子屋 弐ノ弐」にて。3500円で2時間飲み放題のコースなのだが、大変コストパフォーマンスが高く、学生たちとの飲み会にはもってこいである。

 バイトで一次会に来れなかった学生と合流して二次会まで。

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□2010年7月15日(木) 定宿「入船」


梅雨明けの阿蘇

 息子が幼稚園のお泊まり保育に出かけたので、残る家族は息子のお泊まり先近くの内牧温泉「入船」へ。前回訪れたのは3月下旬。大変気に行ったのでしばらくお邪魔しようと思っている。とにかくくつろげる。

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□2010年7月14日(水) とりあえず

 終日、研究室にて档案の読み込み。とりあえず締め切りを延ばしてもらうことに成功。途中、夏の海外研修の引率指導。経済不況もあってか、今年は参加者が例年の半分以下なので、気持ちも軽い。ただ、こういう時に限って現地で何か起こるものだ。

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□2010年7月12日(月) 揃い踏み

 終日、研究室にて档案読み込み。どうやっても間に合わない。

 夕方は「日本史概論」と「西洋史概論」の担当者と「佳昇」にて懇親。「東洋史概論」の私を加え、「揃い踏み」といったところか。情報とは集まるところに集まるものである。「新情勢」をどう認識するか。

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□2010年7月9日(金) 教員組合の定期大会

 朝イチで外国語学部の必修科目「国際社会と日本T」の学期末試験。海外研修に出る英米学科の一部の学生の都合から、最終講義日の試験となる。語群選択の空欄補充が30問と記述問題が1問。「一切持ち込み不可」にしたのは初めてだが、思いのほか「楽勝」だったようだ。試験開始30分後で6割ぐらいの学生が解き終えた由。

 午後は「東洋史概論T」の最終講義。新文化運動から国共両党の成立まで。秋学期は「五四」以降、すなわち「現代史」となる。まぁ、この経済と福環のクラスは授業態度がもの気持ち良く講義をさせてもらったので、それ相当の加点をしたいと思っている。だって人間だもの。

 夕方は教員組合大学分会の定期大会。大学分会長を務めているので、まず最初の大きな仕事といったところ。これまでの「闘争」の経緯を振り返るとともに、今年度の「闘争」方針をぶち、個別的かつ具体的な問題の「捌き方」について質疑応答を行う。荒れずに無事終了。ご協力に感謝。

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□2010年7月3日(土) 東京出張

 午前中は神保町。出版されたばかりの田中宏巳『復員・引揚げの研究』(新人物往来社、2010年)を購入。若槻先生以来の...と期待していたのだが。まぁ、「新人物... 」だから、読者層を考えれば、さもありなんといったところか。内山や東方などで周恩来関係の香港本、日中事務協定関連の研究書など、20冊ほど買う。

 午後は国会図書館へ。気になりつつもなかなか入手できずにいた論文をようやく複写。「特殊な档案」を不完全な「直訳」で何節にもわたってベタ貼り。特定の「歴史認識」に基づいて歴史事実を「取捨選択」し、もとより「公の処理」から漏れていた「部分」を無理やり「原則」で解釈しようとする強引な行論。これまでもひどかったが、ここに極まれりといったところか。もう相手にするのをやめよう。

 夜は『日中関係40年史』の執筆者会議。井上先生、若槻先生、江藤先生、服部先生、三宅先生、そして私。私は「前史」担当なので、具体的なお話よりは「日中関係史をどう描くか」みたいなお話に終始させていただいた(というか、細かい部分をレジュメに起こすまで準備がいかなかった)。相変わらずの「ボーン・ヘッド」ぶりを披露。

 質疑応答を通じておおよその方向性を固めることができたと思う。ただ、できれば毒にも薬にもならない「前史 」は書きたくない。現在、取り組んでいる研究とも関連づけながら、本年度後半はこれに集中してきたいと思う。同書はすごい通史になりそうな予感。「中国の対日戦後処理外交」を研究するうえでも不可欠な作業となろう。

 10時近くまで会議をした後、赤坂で飲む。地下鉄の終電がなくなり、タクシーでホテルへ。先代のフーガを使った個人タクシーで、「日産党」の運転手さんと車談議に花が咲く。4年で40万キロとのことだが、新世代のV6はやはり静か。

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□2010年7月2日(金) ECFA

 朝から必修の大教室講義「国際社会と日本」。春学期は今日で最終講義。最後のシリーズとして「東アジア共同体」について話してきたのだが、29日に「ECFA」が締結されたことから、急遽、パワーポイントを追加して議論を膨らませる。1945年の重慶会談を引きつつ、重慶における「協定」の意義について話す。「東アジア共同体」の形成過程においても重大な転換点となるだろう。

 続いて紀要の編集会議。ノーコメント。

 午後は経済学科と福祉環境学科向けの東洋史。このクラスは本当に講義がしやすい。私語も全くなく、大部分の学生が講義に聞き入ってくれている。当然、こちらも気合が入るし、滑舌もよくなり、必然的に話も面白くなる。同じ内容の講義を週2回やっているのだが、こうも違うものか。

 2時半に授業を終え、その足で阿蘇くまもと空港へ。最近、3時50分のANA便を使うことが増えた。空港の「菅乃屋」さんの店員さんに「良くお見えになりますね」といわれる。そんなに覚えやすい顔かしら。5時半に羽田到着。そのまま実家へ。夕飯に間に合う時間に帰れるのがありがたい。

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□2010年7月1日(木) 和僑

 朝4時半過ぎに目覚めたので档案を読み進める。目覚めはもともと良い方なのだが、締め切りが間近になっているためか少し興奮気味になっているようだ。

 午前中は東洋史の講義。先週清朝を倒したので、今日は1910年代の軍閥混戦など。段祺瑞の対独宣戦布告と対華21カ条要求のくだりの部分で「日本要因」をどのように説明するか少し悩む。後者は袁世凱政権なので、ちょっと説明が「ねじれた」感じになった。

 午後は3年生向けの専門演習。中国における労働事情を扱っているが、昨日「就活ガイダンス」に出たばかりの学生たちなので、すこし「可能性」を広げる意味で「和僑」というテーマについて扱う。NHK福岡開局80周年のスペシャルで「上海和僑会」のドキュメンタリーが放映されていたので、それを見てもらって議論。

 同僚の先生と2時間ばかり講義に関する意見交換。その後、労働組合の定期大会用の議案書(案)づくりなどにいそしむ。

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