大澤 武司
(Dr. OSAWA Takeshi)



 


熊 本 日 記
(2010年4月)

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□2010年4月30日(金) 地デジ恐るべし

 朝イチで必修の「国際社会と日本」。今年は学生の出席率が非常に良いうえに、私語がほとんどないので授業がしやすい。思考錯誤の結果がジワジワと出てきているようである。もちろん、話しやすければ、それだけリズムも良くなるので、時間が過ぎるのもあっという間である。コミュニケーションカードも今年はうまく使えている感じ。

 午後は東洋史概論だが、木曜日の東洋史概論と進行状況をそろえるために放送したばかりの「クローズアップ現代」を見せることにした。いわゆる中国の「80后」に関する新たな評価がテーマ。高度経済成長と格差拡大ばかりが強調される中国だが、そうした社会の地殻変動のなかで逞しく前進しようとしている中国の若者の存在を知ってほしかった。

 だが、その目論見も敢え無く撃沈。最近買ったばかりのHDレコーダーに録ったものをDVDに焼いて持参したのだが、教室の備え付けのプレーヤーは地デジに対応していないとのこと。そこでパソコンからプロジェクターに映し出し、音声をラインアウトすれば大丈夫だろうと思ったが、「再生」すると2〜3秒ほどでソフトが落ちてしまう。

 繰り返すこと十数回。どうしても再生状態が継続しないので残念ながらそこで授業は「The END」。とりあえず興味がある学生たちだけパソコンの前に集まって「鑑賞会」としたが、200名近い履修者数ではとても全員で見るわけにもいかず...。。

 詳細は不明だが、どうも著作権の関係で、対応している機材でないと公衆の前で放映することは出来ないようである。地デジ番組の著作権、恐るべし...。

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□2010年4月29日(祝) 城下まつり2010


清正公さんになった息子

 市電を止めて行われる「城下まつり」に出かける。いろいろ事情があるのだろうが、生ビールがいっさい売っていないようで、せっかくのお天気なのになんだか物足りない感じ(大学教員の言うべきセリフではないか)。屋台の食べ物にも手が伸びない。もちろん、主催者側にはそれなりの思惑があるのだろうが。

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□2010年4月28日(水) あくまで校務

 学科パンフレットの取材のため、午前中は卒業生が勤務する某信用金庫へ。勤務時間に支店のなかでの撮影を許可してくださった職場かたがたに感謝。先輩方の前で多少緊張した面持ちだったが、それでも卒業生が活躍しているの見るのは嬉しいものである。

 午後はまた別件の取材。市内の専門学校で専任の日本語教師をしている卒業生。卒業して早一年。すっかり「先生」の顔になり、来日3週間目の中国人留学生たちに日本語を教えていた。「先生」という職業の素敵さを再認識させられた。

 大学帰還後は会議。細切れの時間を使ってとにかく史料と档案を読み込む。よく「切り替えができない」という言葉を聞くが、切り替えを意識する間もなく取りかからないととにかく間に合わない。何が出来ているというわけではないが、これでも精一杯。

 4月から専任になった友人のブログを読む。私などより何十倍も優秀な研究者だが、学生相手の講義をするにあったてぶつかる課題は似たようなものなのだなと思い少しホッとする。みんな通る道なのだろう。最近は講義で話をするのが楽しくて仕方ない。

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□2010年4月24日(土) あくまで校務


学科パンフレットの表紙撮影

 午前中は学科パンフレットの卒業生紹介の取材のため、阿蘇熊本空港の国際線ターミナルへ。アシアナ航空にお勤めの卒業生。お忙しいお仕事の最中、取材に応じてくださり感謝。

 昼は東アジア学科の新入生歓迎会。今年の新入生はとても元気。歓迎会の参加者も入学者数が同じにもかかわらず、去年よりかなり多かった。クイズなどでも妙に盛り上がるので、この元気が良い方に向いてくれると良いのだが。

 午後はパンフレットの表紙撮影。木野英範さんという新進気鋭の写真家にお願いしての撮影会。学科の女子学生さんに協力してもらってのカット撮影。写真を見ていただいておわかりのように、まさに最高の撮影日和となった。とにかく盛り上がった。どんな仕事でも楽しめるのが、私の長所。

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□2010年4月22日(木) 無礼にも程がある

 東洋史概論の講義。導入を終えて本題に入ろうとした途端、ipodを取り出してイヤホンを耳につけようとする女子学生が目に入った。無礼千万、もちろん怒鳴りつけてつまみだした。だが、しばらくしてまた入ってきて、しきりに横や後ろの学生と私語を続けている。

 200名近いマスプロなので本人は気づかれていないと思っているのだろうが、怒りを通り越して、呆れてしまった。これまでも私語を注意することはあったが、今回のケースは一般的にいわれる学生の質の低下をまざまざとみせつけられた思いがした。20歳前後にして人間としてすでに終わっているといっても過言でないだろう。うちの学科の学生でなかったのがせめてもの救いか。合掌。

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□2010年4月18日(日) 東京日記 その2

 ひどい二日酔い。ソルマックを間隔を空けて2本飲み、何とか機上の人になるまえに態勢を立て直す。私も「褌の紐を締め直そう」と思う。

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□2010年4月17日(土) 東京日記 その1


窓から東京タワー

 ある財団が支援する大きな研究プロジェクト会議に出席するため東京・赤坂へ。SNAに乗ったのだが、CA紹介のアナウンスが面白く、楽しいフライトとなった。スケジュール的にANAよりSNAを使う機会が多いのだが、「JAL問題」以降、どこも生き残りをかけて正念場を迎えているのであろう。これからは帰りの便も「敢えてSNA」を選ぼうと思う。

 今回は若手を中心とする研究史に残るであろう仕事。もちろん参加させていただいたのはこのうえない光栄なのだが、それ以上に強いプレッシャーを感じている。詳細は最高機密といったところか。夕食は赤坂の「しゃぶ禅」にて。これでもかとしゃぶしゃぶする。「戦友」と二次会まで。飲みすぎる。東京タワーのよく見える定宿でつぶれる。

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□2010年4月13日(火) 少人数講義

 本年、火曜日は3コマ。午前にゼミひとつ、午後に講義ふたつとなっている。ゼミは4年生向けの卒業論文演習なので就活の動きをにらみながら徐々にアクセルをふかしていきたい。

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□2010年4月9日(金) 引き継ぎ

 朝一番で「国際社会と日本T」。必修とはいえ300名近いマスプロなので、第一時限への配当は避けてほしかった。私は朝型人間なのでどうでも良いのだが(チャリンコで5分かからない大学のすぐそばに住んでいるし)、学生にとってはたまらないだろう。去年も「起きれなくて」単位を落とした学生が多かったようだ。

 合間の時間にとにかく講義用のパワーポイントづくりを進めつつ、午後は再び東洋史概論T。本年度から加わった経済学科と福祉環境学科の分。やはりこちらも200名弱程度。今年は採点対象が800名以上になりそう。それでも論文の締め切りが3〜4本ある...。どうしたものか。

 夕方は労働組合の役員引き継ぎ。とりあえず大学分会長ということに。昨年の組合が闘争的色彩を強く打ち出していたこともあり、今年はどうするか悩ましいところ。「くみあいブログ」でもやりたいのだが、守秘義務もあるだろうし、内輪の恥を晒すのも何であろう。

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□2010年4月8日(木) 講義開始

 いよいよ本年度も講義が始まった。講義科目がふたコマ増えたので、とにもかくにも健康管理第一といった感じ。「エフォート」上は教育が「30%」となっているのだが、通年8コマの講義で(ゼミ2コマを含む)、ほぼ内容の重複がないことを考えると、講義の準備としゃべりだけでほぼ体力は限界といった感じだろうか。

 午前は「東洋史概論T・中国近代史」の講義。国際経済学科とリーガル・エコノミクス、そして東アジアの合併講義。160名前後か。簡単なガイダンスで終える。午後は3年生向けの「専門演習T」。今年は『毛沢東語録』を輪読しようと思っていたのだが、履修希望者がいずれも「中国近現代史」を履修していないことが判明し、敢えなく断念。こんなこともあろうかと用意しておいた廖亦武『低層訪談録』を読むことに。女子学生7名のゼミにはちょっと過激かもしれないが...。

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□2010年4月6日(火) 科研費

 とりあえず新規の科研費が無事に内定。私のような粗雑な存在にもかかわらず、DC→PD→若手(スタ)→若手(B)と順調に頂けているのはきっと「科研の女神様」がいるのだろう。とはいえ、このままでは3年後の基盤挑戦で苦戦するのが目に見えているので、とにかく学会報告を重ね、単著出版にけじめをつけたい。

 少し早く帰宅してまだ明るいうちに(もちろん勤務時間終了後である)大学裏の「十徳や」にて祝杯をあげる。幼子を連れているというのに少し飲みすぎた。

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□2010年4月5日(月) 編集会議

 午前は朝一番で学会の『大会要項』の海外分の発送。続けて学内紀要の編集会議。その後は終始研究室にて授業準備。掲示板は「科研」の話題でもちきりである。さて...。

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□2010年4月4日(日) 学科案内

 日曜なるも終日研究室にて学科案内パンフレットの企画作業。

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□2010年4月3日(土) 授業準備

 土曜なるも終日研究室にて授業準備。

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□2010年4月2日(金) 入学式

 入学式。東アジア学科は本年度も定員を大幅に超える60名(定員は50名)の新入生を迎えることができた。新入生ガイダンスの教室に学科の教員「ほぼ全員」がずらりと顔を揃えてくださったのは本当にありがたかった。きっと新入生たちも何かを感じ取ってくれただろう。

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