大澤 武司
(Dr. OSAWA Takeshi)



 


熊 本 日 記
(2009年7月)

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□2009年7月29日(水)  採点

 今回の採点は合計500枚程度。即日終わらせ、秋学期の講義準備にとりかかる。新たに1年生の必修「中国概説」を担当するため、これ以外の講義については、今月中にレジュメを完成させておきたい。「国際社会と日本U」は教養科目的要素も強いので、後期は少し映像資料を多めにとりいれた展開にする予定。

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□2009年7月23日(木)  春学期定期試験「国際社会と日本T」

 持ち込み可の必修科目。空欄補充40問、記述問題1問。本年度は1時限に講義が配置されているため、当然のことながら遅刻が多い。バイトが大変なのはわかるが、この科目の「難しさ」は講義開始時にさんざん念を押したはずである。

 マスプロながら、必修なので講義終りに出席をとるのだが、終了30分前ぐらいになってノコノコやってくる学生が多いので、半分「儀式化」したものとなっている。

 もちろん、私も感情のある人間だから、試験は講義開始30分間に紹介した部分を集中的に出題するという「オーソドックス」なパターンをとった。これで朝イチできちんと出席している学生さんに少しは有利になっただろう。

 空欄補充の試験は点数が厳密にでるので、成績をつけやすい。面白いことに、通常出席している学生数と単位が取得できた学生数の割合がおおよそ同じだった。

 また、ある学生のノートのコピーが出回ったらしく、同じような誤記と間違いを含む答案が何枚も見つかった。これも面白いことに、このコピーを使ったと思しき学生たちは、その大部分が基準点に達しておらず、来年度また教室でお会いできるようである。

 点数が両極化した試験となった。しっかり出席して「自分」でノートをとれば、簡単な試験なので80点以上は取れていたようである。満点が3名も出ている以上、言い訳もできないだろう。単位を落とした諸君については、秋学期ならびに来年度の奮起を期待したい。

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□2009年7月21日(火)  発熱

 昨日より39度近い発熱でダウン。咽喉もひどく荒れている。「季節性インフルエンザ」かしら。それにしても、講義が終わって、試験期間に入る前の「勉強」ができる貴重な時期に出鼻をくじかれるとは。締め切りが2か月後に迫った論稿のことが頭にちらつき始めた。

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□2009年7月17日(金)  レポート

 特殊な事情からレポートによる成績評定が必要な学生が数名いるのだが、理解に苦しむ行動が目につく。

 講義に関連する文庫本(5年以内に出版、あるいは10年以内に出版)を選びレポートせよとの至極シンプルな課題だが、まったく本を選ぶこともせず、延々と自説を書きなぐってくるもの、あるいは「50年」近く前の文庫本を選び、ネット上の解説文をそのままコピペしてくるものなど。

 一種、「ホラー」であり、猛暑にもかかわらず背筋が寒くなった。

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□2009年7月15日(水)  ゼミ・コンパ

 雷を落とした直後だけに、ドタキャンが相当出るのではないかと思っていたゼミ・コンパ。ほぼ全員出席でひと安心。リーズナブルなうえにお店の雰囲気も良く、大満足のひと時であた。学生のペースに巻き込まれ、飲みすぎて撃沈。もう若くないか。

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□2009年7月10日(金)  斥候

 終日研究室にて論文執筆のための構想練りと文献読み込み。政策決定過程における「国益」と「人権」という問題を考える。もちろん、「棄民」がらみの話である。

 某先生の送別会準備のため、候補の店へ斥候に出る。大学近くの「山葵屋敷」にて「玉手箱」なるランチを食べる。夜はある会合で大学近くの「えのきぞの」のお弁当を食べる。いずれもいわゆる「ちょっと贅沢な感じ」といった食事なのだが...。

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□2009年7月9日(木)  ゼミ・コンパ

 外国語学科必修科目の「国際社会と日本T」の春学期講義終了。大教室かつ「朝1限」という究極の○条件の講義ではあるが、昨年に比べれば進行具合といい、内容といい、随分と「それらしく」なってきたのではとも思う。

 夕方は4年生のゼミ・コンパ。一次会は「弐ノ家」で「せせり」と「豚の角煮」に舌鼓を打つ。二次会は「石原 NISHIGIN」にて「厚焼き玉子」を堪能する。なかなか落ち着いた良い飲みだった。

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□2009年7月8日(水)  オフィスアワー

 講義はないのだが、朝から学生の研究室訪問がいくつかあり、賑やかな一日。ゼミの報告相談や中国渡航相談、さらには進学相談など。人気者というわけではないが、馴染んできたということか。

 合間に清華大学日本研究センターのニューズレターの日本語版確認作業をする。成立大会特集号なだけに半端でない分量。なんとか終える。

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□2009年7月5日(日)  東京日記 その3

 今回は酒も残らず無事に帰熊。

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□2009年7月4日(土)  東京日記 その2

 研究会議出席。政策研究大学院大学にて。佐賀からいらっしゃった永島先生が戦後福岡における思想・出版状況についてご報告される。その後、それぞれ自己紹介など。終了後、六本木の沖縄料理屋にて懇親会。酒も料理も美味しく頂く。沖縄に行きたくなった。熊本から近いのかしら。

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□2009年7月3日(金)  東京日記 その1

 連携研究者で加えて頂いた科研研究会議出席のため「上京」。「第二次世界大戦の終結による日本帝国解体過程の基礎的研究―復員・引揚・賠償・慰霊の観点から」という3年間の科研。

 増田弘先生を研究代表者に、分担者として加藤陽子先生、加藤聖文先生、佐藤晋先生という豪華メンバー。全くもって「勉強させていただく」感じの参加ではあるが、憧れの先生方が研究を練り上げていく過程を間近で拝見させていただける機会となるだけに極めてエキサイティング。

 午前中東京到着。昼は大手町で朝日新聞の編集委員氏と引揚問題に関する意見交換。2時間ほど議論する。続いて国会図書館へ。入手の難しい論文をまとめて複写する。夜は実家へ。弟も来てくれたので、久し振りに家族が揃った。

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