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大澤 武司
(Dr. OSAWA Takeshi)



 


研 究 日 記
(2003年10月)



□2003年10月下旬

 最近、再び積極的に外部の研究会に出席するようになった。博士課程一年目は早急に修士論文の枠組を活字化したいという衝動に駆られていたため、あまり心に余裕がなかった。修士の頃に比べて、随分と「内」に籠もった生活を送ってしまった。そのためか、思いのほか「自分の勉強」を前進させられなかったようにも思う。博士論文執筆に本格的に取り掛かり、実際にこれまで考えてきたことを「言語化」することが求められるようになると思いのほか筆が進まない。これが現実なのだろう。幅広いアンテナを常に立てておくことの必要性を痛感する。

 HSK試験も終わり、中国留学へ向けて本格的な準備を始めた。しかし、「頑張ろう!」と思ったその矢先、来年4月からしばらく「身分的」な拘束を受けることが決定し、留学はしばらくお預けとなりそうだ。ただ、短期の現地調査などは許されるそうなので、中国とアメリカあたりに資料・文献収集に出かけようと思う。博士論文執筆のタイムスケジュールなども調整が必要となりそうだ。自分の研究能力を客観的に見つめると、その立場に耐えうるのかどうか...不安は尽きない。


□2003年10月上旬

 自宅に籠もって論文の構想を練る日々。取り敢えず序論をなんとか形にしておいて(どうせ最後にまた書き直すんだし)とにかく本論へ。先生方からは「課程博士は通過点のようなもの。気楽に書いちゃいなさい」とよく励まされるが、単に字数があれば良いというものではないのでなかなか困難だ。最近は若手の先生方の博士論文が刊行されることも多く、これらの著作を読むごとにいろいろと考えさせられることも多くなった。もちろん、対象が異なる以上、まったく同じように書くというのは不可能だが、「論述の進め方」という点については、いずれも「論文」である以上、共通するものがあるだろう。「構成力」。依然として力量不足を感じている。また、他人の目を気にしすぎるのも悪いところだろう。反省することしきり。修士論文を書いているみんなにも大いに悩んで欲しいところである。30を目前にして、愚痴が多くなったか...

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