8月30日
7時に起きて、ニュースで雨と鉄道の運行状況をチェック。そして、8時45分頃会場入り。まず、「『星界の紋章』アニメ化記念 大放談『抜錨!!』」に参加。戦旗IIが出たばかりということで、その辺の話から始まり、アニメ化についての話へ。やっぱり紋章3巻を13話となると短いような気がしつつあります。終了後、なんとなく時間が中途半端だったのでディーラーズ・ルームへ。しかし、めぼしいものはすでに売り切れでした。そして、昨日は時間のなかった「SFハンマープライス」に参加。しかし、ちょっと遅れたので、中山星香サイン入り『妖精国の騎士』31巻に参加できなかったので悔いが残ります。まっ、ワードコン土産のムアコックのサイン本と野阿梓サイン色紙を少々意地張ってゲットしたのでよしとしましょう。終了後、本当は最初から見たかった「SF小説創作講座」を最後まで見ていました。あまり広い部屋ではなかったので、入り口あたりで立って話を聞いていました。そして、エンディングは暗黒星雲賞まで見て、会場を後にしました。地下鉄にはカートを持った人や同人誌を読んでいる10代の少女が目についたことから、どうも同人誌即売会があったようです(笑)
新幹線の中でキム・スタンリー・ロビンスン「レッド・マーズ」(創元SF文庫)の残り250ページを読み始めるが、SF大会で遊びほうけた後なので、小説の世界に戻るのに苦労しました。さて、この作品ですが、最新の研究成果を盛り込んだ火星開発の物語です。人間が火星の環境を変えてまで、定住を目指すというのには疑問を感じました。となるとわたしは作中の「レッズ」の立場なのかもしれません。上下巻合わせて1000ページという長い作品ですが、飽きさせず読ませる力量はなかなかなもの。しかし、正直なところ、わたしはSF的な部分より丁寧に書き込まれた人間ドラマの方を楽しんでしまいました。先の展開が気になるところですが、翻訳が出るのは何年後になるのやら。原書に手を出そうかなという気持ちがちょっと起きつつあります。
8月29日
仕事が休めたので、当日参加費が割高だったにもかかわらずCAPRICON 1に参加するた名古屋に向かいました。SF大会に参加するのは1992年のHAMACON以来のことです。また参加したいとの思いはあったものの、コミケを優先していたこともあり、しばらく遠ざかっていました。
東京の地震の影響で20分ほど新幹線が止まったものの、普段より時速50kmほどスピードアップして走行していたようなので、名古屋にほぼ定刻通り到着。在来線と地下鉄を使って会場である名古屋国際会議場に向かう。なんとかオープニングに間に合いました。
最初に参加したのは昨年残念ながら参加できなかったうらみがあるので「ワールドコンの部屋」。ワールドコン参加の常連さんで盛り上がっている部分もあり、部外者はちょっと疎外感を感じました。この企画の終了後、ディーラーズ・ルームに行き、山尾悠子「夢の棲む街」(ハヤカワ文庫JA)を購入。レアな本なので嬉しい。その後、中山星香先生とめるへんめーかー先生のサイン会に参加。(この二人はHAMACONの時にももらっているんだけど)SF大会だと色紙に絵を描く時間があるので、嬉しい。その後、「勇者王ガオガイガー」が始まるまでの間、知り合いが関係している「勇者のお茶会」でビデオを見ていました。
「勇者王ガオガイガー」ですが、わたしはこの企画を見たくて今回のSF大会への参加を決めたのですが、進行もスムーズで非常に面白い話が聞けました。惜しむらくはSF大会ということもあってメカに偏った内容であったこと。なお、もう少し細かいレポートは冬コミで出す本に掲載予定。ここで秋から放送開始される「ガサラキ」の予告編を見ることができて、インタビューではつかみにくかったこの作品がやっと見えてきました。終了後、重なっていたので諦めていた宮内タカユキコンサートを少し見ることができたのは嬉しかった。
なんとなくサイン会の会場を覗くと、水玉蛍之丞先生がやっていました。時間オーバーしていそうだったのですが、サインをしてもらました。今回は時刊新聞がなかなか手に入らず、サイン会の情報がわからない上に会場が遠い。その後、「海外SFカヴァーアートはどう変わっていくか」に参加。個人的にはトーマス・キャンティ(綴りがわからないのでカタカナで書きます)の最新作はショックでした。結構好きな画家だったんだけど。Michael Whelanのトレカを数枚頂いて帰りました。(やっぱりSepulturaのアルバムはかれだったのか)
この日はここで引き上げて栄のホテルにチェックイン。しかし、帰りの切符を買いに歩いて(笑)名古屋駅まで出たことを考えると、名古屋駅周辺のホテルにしたほうがよかったのかも。地下鉄の乗り換えが嫌だったので、栄にしたんですけど。
8月26日
トム・ホルト「疾風魔法大戦」(ハヤカワ文庫FT)を読み終えました。物語はスコットランド、完全な形で発見されたヴァイキング船には戦士が眠っていました。魔法使いの王と戦うために目覚め、新米考古学者ヒルダを案内役に、戦いに赴くことになります。しかし、敵の魔法使いの王はこの現代社会に根を下ろしている存在でした。ヴァイキング達は当時の価値観のままなので、現代人の反応が定番とはいえ面白い。作中に引用されている「エッダ」やいくつかのサガのエピソードにはにやりとしました。350ページと長さも程良く、ラストが気に入っています。
なぜかR・A・マカヴォイ「黒竜とお茶を」(ハヤカワ文庫FT)を思い出しました。
8月25日
貧乏なのですが、こういう時に限って、買いたいものがなぜか結構出ていました。三浦健太郎「ベルセルク16」(白泉社)。雑誌で少し読んでいるのですが、まとめて読んだ方が面白かった。青年編の盛り上がりから一転して割と地味な展開のようにも感じますが、ガッツの背負ったものの重さが感じられて、読み終わった後にはやはり重いものが残りました。
ついに出たという感じなのはキム・スタンリー・ロビンスン「レッド・マーズ」上・下(創元SF文庫)。1000ページ近いこの作品を読むのに、いったいどれだけの時間がかかるのやら。もっとも「永遠なる天空の調」(創元SF文庫)がちょっと個人的に好みでなかったので、不安もあります。今読んでいる「疾風魔法大戦」が終わった後に読む予定。
BOC「Heaven Forbid」を購入。かなり良いという評判を聞いていたのですが、タイミングを逃して輸入盤がなかなか見つからないので、結局、国内盤を購入するということになりました。わたしは70年代前半のBOCの作品は未だに未聴。70年代後半から80年代初めのポップになったBOCが好きなので、このアルバムはいい線行っています。
8月23日
わたしの家から大森駅は遠いというものの、友達数人で「プルガサリ」を見てきました。見たいなあというくらいの気持ちだったので、期待するものもなかったので、怪獣映画としては極めてオーソドックスな物語を楽しく見ました。(北朝鮮の現状を考えると笑えない作品です)上演前の予告の中に「ゴジラ」が含まれていたのですが、最後のクレジットを見るまでお正月にでも公開される別の作品だと信じていました(笑) アメリカのメジャー映画を見なくなって久しく、情報に疎いとこんなものです。
8月22日
ジャック・ヴァンス「愛の宮殿」(ハヤカワ文庫SF)を読み終えました。コミケ前にあと20ページというところでタイムリミットを迎えて、しばらくそのままになっていました。最後に魔王子の一人が始末されるという結末がわかっているにもかかわらず、そこに至るまでの過程が綿密に書き込まれているので、楽しく読んでいます。最後の最後まで誰なのかわからないところいいのかもしれません。しかし、「殺戮機械」あたりからガーセンの方が悪役に見えてしまうんですけど(笑)
トム・ホルト「疾風魔法大戦」(ハヤカワ文庫FT)を購入。なによりシリーズ物でないというのがいい。
8月20日
昨日、まとめて購入したダーコーヴァ。途中の巻が抜けているのですが、絶対にあるはずということで市内にあるもう1軒に向かう。ここの100円コーナーでマリオン・ジマー・ブラッドリー「炎の神シャーラ」「オルドーンの剣」を見つけて購入する。ついでにイタロ・カルヴィーノ「レ・コスミコミケ」も発見。
時間がなくてまだ書いていないけれど、「星海の紋章」全3巻と「星海の戦旗」1巻を読み終えていて、現在「星海の戦旗」2巻を読んでいるところです。エンターテイメントに徹した日本SFというのも、最近ではやはり珍しいと感じました。今年に入ってからどういうわけかアニメはスペオペ物が多い。やはり冬の時代と言われる活字SFは多くの人が言っているように、この辺からやり直すべきなのかもしれません。実際、発売日には飛ぶように売れていたし。
8月19日
地元の古本屋にてマリオン・ジマー・ブラッドリー「惑星救出計画」「はるかなる地球帝国」「宿命の赤き太陽」「ダーコーヴァ不時着」「カリスタの石」「ハスターの後継者」上・下(以上、創元推理文庫)を購入。すべて100円の上、帯付きで状態もよく、かなりいい買い物をしたと思います。発売日前ですが、中山星香「妖精国の騎士」31も購入。
読んだ本が数冊あるのですが、コミケの疲れもあり、週末にまとめてアップします。
8月18日
森岡浩之「星海の戦旗」1、2(ハヤカワ文庫JA)を購入。この本を買いに行った店では発売したばかりの2巻は飛ぶように売れていました。
8月16日
夏コミ三日目。中央線の車両故障の影響を受けてさんざんでした。前日のゆりかもめの故障は運良く巻き込まれなかったのですが。コミケは前日以上の人出にうんざり。おまけに雨が降るよりましとは言うものの、天気もよくなっているし。
あしべゆうほFCでもらったちらしによると、「クリスタル・ドラゴン」16巻は10月発売予定だそうです。しかし、あしべゆうほさんって思っていたより、年齢が高いことを知り、驚きました。昔、SF大会でお話をしたのはいい思い出です。
8月15日
サークル参加の机の上のちらしのなかに「サンドマン」の案内がありました。それによると「ドールズハウス・下」が10月、デス「ハイ コスト オブ リビング」が12月刊行予定となっていました。デスのミニシリーズが邦訳されるとは夢にも思っていなかったので、ちょっと嬉しい。
なお、コミケで販売した「勇者王ガオガイガー−戦士と癒し手の不完全な物語−」は会場に持ち込んだ分は、めでたく完売しました。通販もしますので、興味のある方はメールで問い合わせて下さい。しかし、手元に残っている数は結構微妙で、仮に冬コミのスペースが取れた場合、再版するか頭の痛いところです。しかし、冬コミのスペースが取れたら新刊も出したいけど、言いたいことはほとんど書いてしまったので、どうしようかな。
8月13日
森岡浩之「星海の紋章 I 」を読み終えました。しかし、この続きを読めるのがコミケ終了後とはタイミング悪すぎ。小説としての完成度はあまり高くないのですが(場面が変わる場面で何度かとまどってしまった)、評判になった作品だけあって、先を読ませる力のある作品だと感じました。定型を踏んだ話ではあるけど、キャラクターの個性(特にラフィール)が際だっているのであまり気にならない。あと、頻出するルビはうっとうしいので、申し訳ないのですがほとんど無視して読んでいました。あまりにもよく知られた作品なのであらすじを書くことはしませんが、アーヴの貴族となってしまった少年とアーヴの皇帝の孫にあたる少女のやりとりはほほえましい。
ジントとラフィールの力関係や性格のバランスは、デイヴィッド・エディングスの「ベルガリアード物語」(ハヤカワ文庫FT)のガリオンとセ・ネドラを思い出すのはわたしだけでしょうか?
8月12日
地元の古本屋で森岡浩之「星海の紋章」1〜3(ハヤカワ文庫SF)を購入。早いところ読むつもりでいますが、いつになるでしょうか。「古本あげます」で譲っていただいたロバート・シルヴァーバーグ「不老不死プロジェクト」(創元推理文庫)とロバート・シルヴァーバーグ「ガラスの塔」(ハヤカワ文庫SF)が届きました。
8月11日
ジャック・ヴァンス「殺戮機械」(ハヤカワ文庫SF)を読み終えました。この中で面白いと思ったのは〈交換所〉と呼ばれる人質と身代金の受け渡しを代行するシステム。それにしても、主人公が偽札検知器をだます偽札作りに精を出したりするのがなんとも言えない。近年、翻訳された作品はキャラクターの心理描写に力を注いでいることもあり長い。しかし、SFはだれることのないスピーディなストーリー展開が続く、300ページくらいの作品がちょうどいいのではないか。わたしがSFを読み始めた頃に夢中になったこのシリーズを読みながら、そんなことを考えていました。
8月10日
ジグソーハウスに注文したラッセル・ホーバン「ボアズ=ヤキンのライオン」とジェイン・ヨーレン「夢織り女」(以上、ハヤカワ文庫FT)が届きました。どちらも学生時代に図書館で借りて読んでいますが、貧乏だったので買えなかった本です。それにしても〈魔王子シリーズ〉1日1冊が2日目にして頓挫とは。
8月9日
ジャック・ヴァンス「復讐の序章」(ハヤカワ文庫SF)を読み終えました。12年ほど前に一度図書館で借りて読んでいるのですが、話は全く覚えていなかったため、今回も楽しく読みました。(記憶力がよくないというのはこういう利点もあるんだ)広い宇宙の中、5人の〈魔王子〉を見つけだし復讐するという話なのですが、今回読み返しながらわたしのSFの世界観の作った作品のような気がします。この本を手に取ったきっかけはたぶん表紙を萩尾望都(中学時代、わたしはこの人のSF作品に夢中だった)が描いていたからだと思うけど、あっという間に全巻読んでしまった記憶が残っています。それにしても、異文化を書かせてジャンク・ヴァンスの右に出るものはいないですな。
8月8日
先週、NHKBSで放送された『ローエングリン』をやっと見ました。といっても、演出のつまらない4時間近いこのオペラにつきあう気持ちにはなれず、要所要所をチェックしつつ、全体は早送りで井辻朱美さんが訳した字幕を読むという形になりました。(思わず2倍再生のビデオが欲しくなった)前に手がけた『トリスタンとイゾルデ』とは違い、字数制限がある中、言葉の流れとキャラクター像を明確に描き出す訳文になっていました。『トリスタンとイゾルデ』は主人公二人の世界を描くという作品の性格から、動きの少ない作品なので自由度が高いとも言えます。
この『ローエングリン』の演出ですが、必要最低限の動いて、それ以外はただ立って歌っているだけ。カメラワークもあるんだけど、フリードリッヒ演出のLDと比較して見ると物足りない。今日も第1幕と第3幕の幕切れを見てしまったのですが、エルザとローエングリンの関係に視点を集中したこの舞台はよくできています。(わたしはホフマンを見られるだけで満足)
コミケの準備をしつつ(来週は仕事がすごく忙しい)、昨日買った「ブレンパワード」のサントラを聞いていたのですが、やはり音楽の出来はいい。菅野よう子さんが手がけた「マクロス・プラス」「天空のエスカフローネ」「カウボーイビバップ」などは、絵と音楽のイメージが重なり合って絶大な効果を生みだしていただけに、今回は残念としかいいようがありません。
8月7日
結局、今回の夏休みはHPを作ることでもなく、本を読むことでもなく、少し前から懸案だったアニメ「機動武闘伝Gガンダム」を見ることに時間を費やしてしまいました。午後になると雨が降り出すという不安定な天気で、一度もプールに行けなかったことも拍車をかけました。今年こそ夏休みに少し運動をしようと思ったのに・・・。え〜、話を元に戻しますが、ガンダムにそれほど思い入れがないのと、事前に友人から話を聞いていたこともあって単純に娯楽作品として楽しんで見ました。今川監督のテイストとしては「ジャイアント・ロボ」よりもこっちの方が好きだなあ。それにしても12話を境にして、恐ろしいほど作品の雰囲気が変わる。
「ブレンパワード」のサントラを購入。アニメの方は5話ほど見たのですが、全く訳が分からず、それ以降は全く見ていません。(WOWWOWに加入していないので自宅では見られない)少し期待しすぎたのかも。サントラも買うか悩んだのですが、この人ならはずさないだろうということで買いました。サントラは音楽作品として素晴らしいのですが、アニメを見たときにも感じた「画面と音楽が合っていない」というのを再認識してしまいました。
8月5日
小野不由美「東の海神 西の滄海」(講談社X文庫)を読み終えました。ちょっと間があいたのは前の本でしんどいと感じてしまったからです。王座を目指す話ではないので、事件をどう解決するのかといった経過を楽しんで読んでいました。でも、基本的には高校生の頃に読みたいと感じた作品でした。それはある意味、学校の授業よりも政治について考えるヒントをくれる作品だから。
8月2日
小野不由美「図南の翼」(講談社X文庫)を読み終えました。 「風の万里 黎明の空」上・下にちょこっと顔を出すキャラクターの過去の話だったので、最後はどうなるか見えてしまっているので正直、読むのはつらかった。終章は作者にしてやられたと感じましたけど。作者の言わんとしていることはよくわかるのですが、4冊続けて読んだこともあって、最後にはちょっとお説教臭いと感じてしまいました。そのあたりをもうちょっとさりげなく描いてくれるといいんだけど、今の10代にはこのくらい具体的に書かないとわからないのかなあ。それでも、近年ヒットしているいくつかの少女漫画と同じく、政治とはなんなのかという部分をわかりやすく描いている部分は評価します。小野不由美は10代向けでない作品を読んでみたいです。
8月1日
久しぶりに神保町を訪れました。しかし、友人と一緒で時間に限りがあったため、今回は掲示板等で話題の古本屋に2軒にのみ行きました。カスミ書房は思ったより広い店内にちょっと驚きました。欲しい本はあったのですが、値段が高すぎるので諦めました。次いでRBワンダーに行き、ノーマン・スピンラッド「鉄の夢」(ハヤカワ文庫SF)を購入。そのあと秋葉原の最近増えている店に行きましたが、感じた物をどう表現すればいいのやら。
小野不由美「風の万里 黎明の空」上・下(講談社X文庫)を読み終えました。この前の巻はちょっと後回しになっています。かなり長いのでそれなりに読み応えのある本でした。ただ、主人公格のキャラクターが三人と多く、上巻はそれぞれの視点で物語が進んでいくため、やや散漫な印象を与えるという点と今回初登場の鈴と祥瓊の精神的な成長の転換点が描き切れていない点が残念です。このあたりは「月の影 影の海」上・下で説得力を持って描いてだけにちょっと惜しい。