第3回

ワラで家をつくる

新聞の切り抜きを調べていたら、目を疑う文字が目に飛び込んできた。藁でエコ・ハウスを造るというのである。

「ザ・ストロー・ベイル・ハウス」という本がアメリカで出版されているとのこと。ストロー・ベイルとは、家畜の飼料用に圧縮加工された藁のブロックのことだそうだ。このブロックを積み上げて粘土を塗り、漆喰で固めて壁を造るのだ。

アメリカでは、ストロー・ベイル・ハウスと呼ばれる革命的な建築材料として脚光を浴びているとのこと。21世紀の住宅建設に最も適していると、アメリカでは注目を浴びており、日本でも近々本格的にこの建築にとりかかるようだ。

藁でつくるブロックは、断熱・防音にすぐれており、エネルギーの削減になるのではないかとのことである。

いま、住宅建築に使用されている断熱材の中には、フロンガスが含まれていると、あるマスコミで報道されていたが、これから今までの断熱材が使用できなくなれば、それに代わる、藁でつくる断熱材ができればと思うのである。

究極のエコロジー・ハウス「藁の家」が出現すれば、建築界にとって一大革命であり、早くその住宅を見たいものである。明治中頃に建てられた音楽ホールの断熱・防音に藁を使用していたのを思い出した。

2001年)

 

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