船長の行動

(125日号)

絶対に沈まない”ように思える豪華客船も操る人次第では…。

 

イタリア沖で座礁し、118日現在11人の方が亡くなり、依然行方不明者もいる豪華客船コスタ・コンコルディア号における、船長の行動が非難をあびています。

 

乗員スタッフを喜ばせたいがために、陸への異常接近をおこなったことが座礁の原因と思われること。本来、船長は有事の際に最後まで船に残り、乗客と乗員の安全な避難をおこなう義務があるのに自分が我先に船から脱出したこと…。

 

一方では、命をかけて救助と捜索にあたっている人たちのような責任感あふれる方たちもいますが、この船長の行動はいわゆる“ラテン系”と言われる南欧の“楽天家気質”が一番悪い形で出たものではないでしょうか。

 

同じ南欧の“ギリシャという不沈艦”も長年の、無責任で嘘に固められてきた放漫経営のツケがたたって、今はエーゲ海をいつ沈没してもおかしくない様子で漂っているようです。

 

“世界経済という乗客”を見捨てて逃げるようなことは絶対にゴメンですよ。

 

 

年賀状

(15日号)

東日本大震災が起きた2011年。年賀状をどうしようか悩んでいた方も多かったのでは。「被災地の人たちに“おめでとう”と書いて送っていいのか」。「そもそも、あれほどの災害が起きて、2万人もの人が亡くなっているのに、“おめでとう”なんて、とても書く気になれない」。

 

実際、年賀状を印刷する会社でも、お祝いの言葉の入っていない「メッセージ年賀状」をカタログに揃えたところが多かった。そこではこんな言葉が選ばれている。「笑顔があふれる一年になりますように」「力をあわせてがんばろう」「手をつなごう」。

 

新年のお祝いの代わりに「人と人とのつながり」や「希望」を強調した言葉が多いのが特徴だ。

 

例年は既成のあいさつ言葉でテキトーに済ませてきた年賀状だが、今回ばかりはそれでは自分の気持ちを伝えられないことに気がついた。だからこそ自分自身の言葉でメッセージを伝えようとして悩んだ。そんな年の暮れだったのではないか。

 

さて皆さんのところに届いた年賀状はいかがでしたか?

 

 

 

 

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