豹変

(225日号)

「豹変する」という言葉を聞いて思い浮かべることは「節操がなくて変わり身が早い」という、悪い印象を持つ人は多いのではないでしょうか。ところがもともとはこの言葉、決して悪い意味で使われてはいませんでした。

中国の古い言葉「君子は豹変し、小人は面(おもて)を革(あらた)む」が由来。その意味は「立派な人は、季節によって豹の毛が鮮やかに生え変わるように変われるものだが、つまらない人は表面だけ変わったように取りつくろうものだ」という言葉でした。

服装の問題で日本中から非難をあびたオリンピック代表選手がいましたが、彼はその後の記者会見などで「自分がやっている競技のかっこよさを伝えたい」と発言したようです。

一流の選手は「変わることができる」から、昨日の自分や明日の自分より強くなっていけるのではないでしょうか。彼には良い意味で「豹変」して、自分が小人でないことを示してほしい。それが「本当のかっこよさ」を伝えることです。「変わる」ことは決して恥ずかしいことではないのだから。

 

 

パスワード

(215日号)

赤穂浪士が討ち入りのときに使ったのが「山」と「川」。アリババが秘密の扉をあけるときに唱えたのが「開けゴマ」。

そう「合言葉」って奴。英語でいえばパスワードだ。金融機関のキャッシュカードやインターネット上で本人確認するときに皆さんも使っていると思う。

先日、米国のコンピューターセキュリティー企業が3200万人のパスワードを分析した結果を発表した。

それによると30万人が使っている「123456」が第1位。続く2位が「12345」で、3位が「123456789」だった。日本のみんなは、こんな危ないことしてないよね? 発表によれば、5人に一人は安直な(すぐバレる)文字列を使っていたという。

ちなみに4ケタの暗証番号に誕生日を使うのはやめたほうが賢明のようだ。4ケタならば、普通は10×10×10×101万通りあるはず。ところが誕生日の場合、366通りしかないんだな、これが。

事実、キャッシュカード被害の約6割が誕生日を入力されてお金を引き出されているんだって。

 

 

140字のさえずり

(25日号)

1140字以内の文章をパソコンや携帯から投稿すると、すぐにインターネットで読むことができ、他人が投稿した文章に意見などを付け加えることができるサービス「ツイッター」が、メディアの新しい形として注目されています。

「小鳥のさえずり」=「ツイート」のように短い文章と、それに対する意見などが下から上へ連続してつながっていく姿はまさに、一つの木(話題)の枝々にとまる多くの小鳥がさえずるよう。140字という量は例えば…。

朝日新聞は「建設国保の付加給付金の制度は優遇されて不公平だ」というが、国保組合に対する国庫補助は「療養給付で国保組合が払った分について32%の定率補助」が基本。これは国民健康保険法で決められていて、付加給付のためのお金は市町村国保より高い建設国保の保険料が財源である。

右に書いた132字の、このツイート(さえずり)を、「全国の仲間が集まる大きな木」の枝々で一人ひとりが主張していけば、朝日新聞のような巨大な権力に立ち向かうこともできる。

 

 

本当にホント?

(15日号)

1130日の朝日新聞朝刊1面に載った「国補助の建設業者国保、入院医療費、実質タダ」という記事、読みました?

「市町村国保にはない医療費の払い戻し(付加給付)という制度が国保組合にはある。そんな金があるなら、国庫補助は必要ないはず」というのが朝日の言い分の根幹だ。では事実はどうか。

国保組合に対する国庫補助は「療養給付で国保組合が払った分について32%の定率補助」が基本。これは国民健康保険法で決まっていることだ。付加給付のためのお金はどこから出ているのかというと、市町村国保より高い保険料が財源なのだ。

朝日は、このあたりを故意に省いて記事をつくっている。しかしワイドショーが「新聞各紙の朝刊紹介コーナー」で、この記事を取り上げたこともあり、国民の間では「鵜呑み」にしてしまった人も多いはず。

組合のある仲間がこう話してくれた。「今まで新聞には本当のことが書いてあるって思って読んでたけど、この件以来、本当にホントか?って疑うようになっちゃったよ」

 

 

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