ゲーム気分で

925日号)

ヨドバシカメラや各種スーパーなどで、買い物をするたびにポイントが貯まるカードを、皆さんはお持ちでしょうか。少しずつポイントが貯まっていくのが楽しみで、私もついついポイントカードを発行しているお店で買い物をしてしまいます。

鉄鋼や造船などの労組でつくる基幹労連は、活動に多く参加すると各種視察の参加費が割り引かれるなどの特典がもらえるポイント制≠フ導入を今月7日の定期大会で提案しました。若手組合員のアイデアから生まれたとのこと。

今週号の新聞3面に「戸越支部がポスター張り」の記事が掲載されています。戸越支部・組織担当の藤ノ木さんは「戸越支部は、あと数人で現在トップの荏原支部を追い抜くので、気合いが入っているんだ。青年部がとりわけ盛り上がっているんだよ」と話してくれました。

全京都建築労働組合では毎年、組織拡大月間中に各支部がお互いに挑戦状≠交換するイベントをおこなっています。例えばA支部が「今年、うちは拡大目標の〜%をB支部より早く達成する」と宣言、挑戦状を受けたB支部も、負けていられない!と、お互いに競い合って頑張るそうです。ポイント制にしても、挑戦状方式での対決制にしてもゲーム気分で、若い組合員にはうけるかも。

 

 

どうなの?都民

915日号)

2008年が北京。2012年がロンドン。その次はどうしよう? てなことで、東京と福岡がオリンピック候補地を争った8月30日、こんなことがあった。

@両候補地の応援演説の中で、福岡を応援する東京大学教授・姜尚中氏は「金持ちの・金持ちによる・金持ちのためのオリンピック」として東京を批判。A続く東京側の説明で登場した石原都知事が「さっき、どこか外国の学者さんが東京は理念がないとおっしゃっていた。何のゆえんだかわかりませんが」と発言。B候補地が東京に決まった祝賀パーティーの中で、石原知事が「なんだ、あの生意気な外国人は。どこの国の学者だか知らんが、東京のプランに理念がないとは何ごとだ。怪しげな外国人が、よその国の問題に首を突っ込まないでほしいね」と述べたという。

姜尚中氏は、在日コリアン2世。「(よその国の問題に首を突っ込んでいる)怪しげな外国人」はもちろん姜氏を指しての発言だ。

石原知事は、公の場所での差別的な広言がホントに多くて、「三国人」発言では、国連の人種差別撤廃委員会から「公職につく高官による人種差別的な発言だ」との国際的評価がくだったこともある。

その石原氏、来年の都知事3選に向けて意欲満々なんだそうな。どうなの?都民。

 

 

少子高齢化時代の商売

95日号)

1着3万円〜4万円のスーツを、こつこつ販売し、毎年2億円以上を売り上げるセールスマンがいる。

「新規顧客を開拓するためには、既存顧客の再購入にかける経費の8倍は必要」コンサルティング会社は、こう分析している。NECは、数年前に同社製パソコンの再購入希望率を調査したところ、3・4%しかないのに衝撃を受け、アフターサービスなどのサポート強化をした結果、希望率も売り上げも大幅に増えた。

昭和40年代に開発された、東京近郊の団地、その4割を占める3300戸は、地元の電器店『でんかのヤマグチ』の顧客だ。高齢化した住民が大事にするのは、価格勝負の量販店ではなく、何かあったら、すぐに駆けつけてくれる安心感。

さて、年2億円を売り上げるセールスマン『紳士服のアオキ』町田さんの宝は、1500人の顧客台帳だ。台帳を見直しては、しばらく顔を見てない馴染み客に電話で近況を尋ねる。なかには親子三代にわたって付き合いがある顧客もいる。

この先、安売りで新規開拓にばかりコストをかけると、採算が悪化する悪循環に陥りかねない。一人一人と長くつき合い、リピート需要を引き出すことが、少子高齢化時代の商売の方法なのだろう。建築業界も“建ててからが商売”

 

 

メモ発見

81525日号)

 アジア・太平洋戦争当時、大本営を率いていた昭和天皇。ごく常識的に考えれば、日本が中国やアジアの国々に対しておこなった侵略の「最高責任者」であるというのが普通の見かただ。が、実際には罪・おとがめもなく、もちろん「A級戦犯」にもならず、天寿を全うしたのは皆さんご存じのとおり。ま、いろいろ事情はあったらしいけど。

そんな昭和天皇が、A級戦犯が靖国神社に合祀されたことを不快に思い、「だから私はあれ以来参拝していない」と語ったという、元宮内庁長官・富田朝彦氏のいわゆる「富田メモ」の存在が明らかになった。自民党総裁選が近づいていること、小泉首相の靖国公式参拝が取りざたされていることなどもあり、あまりにタイムリー過ぎる「発見」ではあるのだが。

このメモをめぐって面白いのが、靖国反対派の人たちが、「昭和天皇でさえA級戦犯合祀について不快に思い、参拝しなくなったのだから、小泉首相もやめるべきだ」などと言い出していることだ。つまり、「天皇の心情」などというあいまいなモノを、自分たちの意見の拠り所としているってわけ。これって、どちらかというと賛成派の人たちが使いたがる手じゃないの?

結局は右も左も、「みんな大好き錦の御旗」ってことかいな。

 

TOP    BACK