組合の紹介

東京建設の概要

 私たち東京都建設組合(略称・東京建設)は、昭和30424日に、
わずか36名の町場の建設現場に働く仲間によって結成され、建設職人の
生活向上、地位向上、仕事の確保をめざし、多くの運動を進めてきました。
 その結果、多くの仲間の賛同と協力を得て、今日のような2800名以上の
組合員を擁する組合に発展してきました。
 組合は、東京都内を中心に首都圏の神奈川県、埼玉県、千葉県にまたがり、
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支部2800人以上の組合員がいます。

 

組合の組織

 組合の組織は、本部→支部→分会→組合員という連絡系統になっています。
 本部には組合長はじめ四十数名の役員及び約10名の事務局員がおります。
また、以下のような専門部があり、これらの各部がそれぞれの部門を受け持ち、
組合の運動・運営・日常事務を扱っています。
※専門部(社会保障部・税金対策部・賃金対策部・住宅技術対策部・組織部・
青年部・婦人対策部・文化交通対策部・教宣部・労働安全対策部・財政部・共済会)
 支部は、組合員の居住地を中心に組織され、支部の中で組合員約10名に一つの割
で分会がつくられ、支部長をはじめ、書記長、会計、分会長などの支部役員がいます。
支部では、毎月、定例日に支部会議を開いており、本部からの連絡事項や組合のいろ
いろな運動・行事について知ることができます。

 

東京建設のあゆみ

 組合は昭和304月に大工・左官・鳶・畳など建設職人、三十数名によって結成されました。
 「ケガと弁当は手前もち」と言われた前近代的労働条件を改善するために、日雇労働者健康保険
の創設と適用、労災保険の適用、じん肺法の制定、腰痛の労災適用などを進めてきました。日雇健
保の擬制適用の廃止には、ただちに国保組合を設立し、つねに組合員・家族の病気や労働災害の不
幸から生活の建て直しができるように努力してきました。
 技術向上の運動でも、1・2級建築士の資格取得、職業訓練指導員の免許取得、1・2級技能士
の資格取得、ガス・アーク溶接講習、作業主任者の資格取得、1・2級施工管理技士の資格取得、
増改築相談員資格の取得、建設業法の許可申請など、建設職人・事業主の技術・技能の向上、社会
的地位向上に大きな役割を果たしてきました。
 また、協定賃金運動を進め、低賃金であった建設職人の大幅な賃上げをおこない、税金問題でも
各税務署交渉、記帳指導、自主申告の指導を進め、生活を守ってきました。 
 
47、48年の悪徳大商社による、つくられた建設資材不足・高騰に対し、商社・企業に直接抗
議・交渉し、通産省、建設省など関係省庁と交渉し、電線・セメント・鉄材などを安い値で放出さ
せました。49から52年の仕事不足のときには、住宅金融公庫、都の住宅資金貸付のワクの拡大、
品川・大田・目黒・世田谷など多くの自治体に、住宅修築資金の貸付制度をつくらせるなど、建設
職人の仕事や生活を守ってきました。
 57から60年には、各区・市に働きかけ、住宅まつりを開催、住宅相談窓口を開設、各自治体に
仕事をあっせんさせる制度をつくらせ、仕事拡大に新しい道を開きました。
 57年より始まった大手住宅企業交渉は、大手ゼネコン、大手住宅企業数十社と交渉を持ち、賃
金・単価の引き上げ、労働条件の改善を粘り強く要求し、賃金の不払い、労災隠しなどを改善させ
てきています。
 現在、組合員は約2800人で、全国72万人の仲間と全建総連をつくり、組合員の生活と健康を守
り、建設職人・事業主の地位向上のために、日夜努力しています。

 

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