ZARD What a Beautiful Memory 2008 横浜 レポート

4年ぶりの横浜の地。そして…彼女の地元凱旋でもありました…。

[Memory 01・Setlist & Members]]
[Memory 02・First half] [Memory 03・Second half]

[坂井泉水さんを偲ぶ会]
What a beautiful bemory Tour [東京・日本武道館] [第58回紅白歌合戦]
What a beautiful memory 2008 [神戸] [仙台] [新潟] [福岡] [広島・松山] [大阪] [代々木]
Tips to enjoy ZARD・What a beautiful memory (2008)



[Memory 01・Setlist & Members]


 行ってきました…What a beautiful memory 2008 横浜公演。
 何時見ても、何度見ても…素晴らしいし、涙が止まらないですね…。

 前回の神戸も含め、書きたいことがたくさんあります。
 が、先ずは、バンドメンバー・フォーメーションと、セットリストを。

■バンドメンバー・フォーメーション

 4列目:C(岡崎・荒神)
 3列目:P(車谷)・D(山口)・V(坂井)・D(黒瀬)・AC(岩井・大田)
 2列目:M(大藪)・B(麻井)・G(大賀)・K(古井)・G(阿部・岡本)
 1列目下手:C(大野)・K(大楠)・PF(大野・大楠・羽田)・B(徳永)
 1列目上手:G(葉山)・C(中村)・S(鈴木)・V(高久)

 特に変更はありませんでした。
 次回の仙台からは、葉山さんが外れるようですが…。
 小生、こちらも参加しますので、別途レポートしますね。

■セットリスト

 OP.負けないで(Inst. Ver.)
  1.揺れる想い
  2.この愛に泳ぎ疲れても
  3.IN MY ARMS TONIGHT
  4.Just for you
  5.遠い日のNostalgia
 (MC1)
  6.Season
  7.ひとりが好き
  8.不思議ね…
  9.I want you
 (MC2)
 10.突然
 11.君がいたから
 (MC3)
 12.眠り
 13.素直にいえなくて
 (MC4)
 14.少女の頃に戻ったみたいに
 15.もっと近くで君の横顔見ていたい
 16.瞳閉じて
 17.あなたに帰りたい
 18.I still remember
 (MC6)
 19.My Baby Grand
 20.止まっていた時計が今動き出した
 21.サヨナラは今もこの胸に居ます
 22.もう少し あと少し…
 (バンドメンバー紹介)
 23.こんなにそばに居るのに
 24.きっと忘れない
 25.君が居ない
 26.心を開いて
 27.Today is another day
 28.愛が見えない
 29.マイ フレンド
 30.Don't you see!

 (アンコール)
 31.Oh my love
 (MC7)
 32.グロリアスマインド
 (MC8)
 33.永遠
 (MC9)
 34.あの微笑みを忘れないで
 35.負けないで

  −サヨナラはこの胸にいます…as ED−

 驚いたのは…最後、Request Best1位という事で…「あの微笑みを忘れないで」が、
 追加された事!!これはー…凄い!というか、これも日本青年館での擬似ライブ時の、
 映像だったんですけど…!どれだけ、秘蔵の映像があるのだ…ZARDは。
 ってか、この曲もあったんですか!?最初からセットリストに入れておいてくれても、
 良かったぐらいだとおもうんだけどー…!?


[Memory 02・First half]


■入場前

 今回は地元なので、朝もゆっくり。物販も、神戸で(7万円分…)終わってるので、
 開演ギリギリに到着すればいい…。で、3時ごろに家を出る。しかし、なんか、
 この日の気分は妙で、家を出た瞬間から既に、感極まっている状態…。

 最寄駅から電車に乗るも、実はこの路線、坂井泉水さんゆかりの線の一つでもあり、
 この窓から見た風景を彼女も見ていたのかな…なんて考えて、ホロリとしたり。
 自分、あんまり地元が一緒とかいうの意識した事無かったんだけど、今日は、
 彼女の凱旋公演なんだなぁ…お帰りなさい、という気分が強いみたいで…。

 途中、横浜で途中下車、双眼鏡を購入。今日は、1F後ろでステージが遠いのと、
 このツアー4回目にして、バンドメンバーの表情を見てみたいな…と思ったから。
 まぁ、実際始まってみると、こんなの使っている余裕は無かったんですけどね(笑

 そんなことをしつつ、開場には5時に到着。
 一旦、物販を覗いてみると既に終了していて、あれれ?という状態。
 神戸では、入場開始直前も物販は続いていて、全く並ばず買えたのと大きく違う。
 今日は人が多いから、入場がスムーズを行うための処置かな?
 あと、ツアートラックもチェックしてみたけど、3台全て無塗装でがっかり。
 大晦日、NHKホールにあったのと一緒なので、ツアートラックなんだろうけど…、
 「ZARD・What a beautiful memory 2008」という文字が全国を疾走するシーンを、
 是非見てみたかっただけに…残念…。

■入場

 さて、こんなしてたらすぐ入場。キャパが大きいだけに、列は太く長いが、
 滞ることなく入場終了。中に入ると、非常に広いロビーは物販で賑やか。

 しかし…。
 ココでは、撮影禁止だってのに、ポスターの写真を撮る人多数でガッカリ。
 神戸では、外に展示されていたにも関わらず、あんまりそういう人が居なくて、
 「流石はZARD Familiy!」
 と、モラルの高さに感心していたのに…横浜は非常に残念な風景が。
 坂井泉水さんの地元凱旋公演だってのに、ファンがそれを汚しているのは、
 本当にショック…係員も、禁止だっていうならば注意しなさいよね、なさけない。

 多少ゲンナリしつつ、席へ。自分は1FB(後ろ半分)だったのですが…、
 ホールが大きいだけに、たどり着くのに時間が。でも、中央付近で傾斜もあり、
 それなりに見えやすいので、許容範囲。良く良く考えると、大阪・東京・神戸、
 全て2Fから俯瞰するように見ていたので、今回の位置はかなり新鮮かも。

 ちなみに、ステージ上の巨大スクリーンに映し出される、
 「ZARD・What a beautiful memory 2008」の文字は「青」で、
 この色はツアー初お目見えかな?大晦日も含め、ずっと赤だったんですが…。
 青もなかなかいいですね、季節には合いませんが、ZARDって感じがします(^^;

■開演・負けないで(Instrumental Ver.)

 5分前、入場を促すアナウンスがあり…そこから10分、5分押しで客電落。
 ステージが青いスポットで包まれ、流れ出す「負けないで(Instrumental Ver.)」。
 まだ、若干入場が続いていて、客席が騒がしくもあったんですが、それ以上に、
 ステージで持ち場に着くのに時間が掛かったみたいで、今回は2コーラス分、
 こちらが流れていましたね。ちなみに、神戸は1コーラスで終了、大晦日は、
 バンドメンバーが登場し持ち場が付いた後、演奏が開始されてました。

■揺れる想い・IN MY ARMS TONIGHT

 ココは、今までの公演通り、特に変わらず。ただ、妙に山口さんのドラムの音が、
 目立っていたのが印象的でした。というか、ドラムのチューニングが、
 若干おかしかったような気がしたのは自分だけ?

 ちなみに、自分、「IN MY ARMS TONIGHT」の映像の衣装・メイクが好きで…。
 あの、後ろで髪を縛った姿って、なんか、坂井さんの頬の柔らかさが際立つ…
 そんな気がして、凄くドキドキするんすよね。しかし、何時みても可愛い上に、
 非常にお美しい…。

■Just for you・遠い日のNostalgia

 ここの構成も、神戸公演通り。
 パンフ記載と異なり「遠い日のNostalgia」はフルコーラスでの演奏で、こちらは、
 大晦日の時と同じ。一説では、武道館でもフルコーラス…とも言われているけど、
 自分は、ここでもワンコーラスか…残念だなぁ…って思った記憶があるんだけどな。

 まぁ、それは良い。この曲がフルコーラスで流れる意味は、自分にとって大きい。
 自分の好きだったZARDが、まさにそこに居る感覚に浸れるのは、やっぱり…
 「HOLD ME」時代の曲なんだよなぁ…。

■MC1

 会場が東京に近いため、野田さんの登場を心待ちにしていたのだけど、
 登場したのは、共催者であるTOKYO-FMから、古賀さん。比較的、声が若々しく、
 早口になっていたのが気になりましたが、役はキチンと果たされていたと思います。
 これからは、各地の共催者によるMCが続くのでしょうかね?

 ちなみに、内容はシナリオどおりなのでしょう、変化無しでした。

■Season・ひとりが好き・不思議ね・I want you→MC2→突然・君が居たから
  →MC3→眠り・素直にいえなくて

 こちらは、神戸と同じのメドレーバージョン。映像も楽曲も同じでした。
 ココがメドレーになったことについては、賛否両論あるようですが、自分としては、
 楽曲等の知名度の差を考えると、こういう構成にしたのは、英断だと思ってます。

 ちなみに「眠り」では、いつもよりも雪ちゃんのコーラスが気合入ってました。

■MC4→アコースティックコーナー(少女の頃〜・もっと近く〜・瞳閉じて)

 こちらで、大野愛果さん登場。
 神戸の時と同様、若干ウェーブの掛かった長い髪が…美しいですね。
 大野さん曰く、ピアノの演奏を若干変えている…との事で、気をつけて聞いてみましたが、
 悲しいかな、自分のレベルではさっぱり分かりませんでした(苦笑

 「もっと近くで君の横顔見ていたい」「瞳閉じて」ではコーラスに回る彼女ですが、
 今回、なんか彼女…あんまり声が出ていなかった気がします。見ている限り、
 どうも意図的に声量を抑えていたように見えたのですが…どうなんでしょうか。
 自分としては、「グロリアスマインド」のコーラスワークのように、もっともっと、
 前面に出てきていいような気がしますが…。他の人ならば、我々も考えますが、
 彼女は、ZARD第二章を支えた、大切なZARDメンバーの一員なのですし!!

 あと、神戸同様、彼女はこの後、一旦退場です。
 個人的に大野さん好きなので、ずっとステージに居て欲しいんですけどね。

■あなたに帰りたい・I still remenber→(MC6)

 そして、一斉にサイリュームが点灯する「あなたに帰りたい」へ。
 ここでビックリ…いままで、色がランダムだったのが、今回は見事、
 青に統一されているじゃないですか…!やっぱり、この方が綺麗でいいですよ!
 これには、ちょっと感動してしまいましたヨ。

 そして、羽田さん伴奏による「Baby Grand」朗読へ。

 やっぱり、古賀さんはちょっと読むの速いですね…微妙に気になる速さでした。
 もっとも、内容は神戸と全く変わりません。シナリオどおりですかね。

■止まっていた時計が今動き出した→サヨナラは今もこの胸に居ます
  →もう少し あと少し…

 ここで、ゆりっぺ参上。神戸と同じく、深々とお辞儀後、両手を胸に当てて、
 もう一回軽く会釈します。これは、良い感じで…ね、ゆりっぺ、可愛いです。
 で、彼女がコーラスとして加わっての「止まっていた時計が今動き出した」ですが、
 神戸と同じく、若干迫力が足りない…。武道館の時は、まるでツインボーカル…、
 いや、まるで彼女がボーカルなんじゃないかという勢いだったんですが、
 ツアー開始からは押さえ気味です。色々言われちゃったのかもしれませんね…。
 まぁ、これは喪中の追悼ライブですからね…勿体無いとは思いますが。

 一転、サヨナラは〜で明るめになって、また暗めのもう少し〜へ。
 ここらへんは、全く神戸と変更なしです。見たところ、映像にも変化はありません。

■バンドメンバー紹介→こんなにそばに居るのに

 そして、お待ちかね…自分が、このツアーで一番大好きな瞬間、
 「こんなにそばに居るのに」の長大イントロに乗せたバンド紹介!!
 これは、初めて聴いた人はゾクリと来ると思います…ね。周りの人達は、
 確実に驚いてました…そう、ZARDは「バンド」なんですよっ!!

 で、この横浜公演は、紹介順を覚えておきました。

   D・山口→D・黒瀬→G・大賀→B・麻井→K/PF・大楠→AG・岩井→G・阿部
 →V・高久→K・古井→G・岡本→S・鈴木→C・中村→C・荒神→
 →C/P・大野→C・岡崎→AG/C・大田→Pa・車谷→M・大藪

 うーむ…壮観ですね!これが順次、1コーラスで紹介されるのですから…圧倒的!
 特に、何時ものことですが、サビの部分、中村から始まるコーラスの紹介は!!!
 もう、自然と涙が溢れてくるほど…カッコいい!!今回は、順番+長さが違って、
 フレーズが1つづつ長くなっていたような…のと、荒神・大野の順番が入れ変わり。
 このときの大野さんは、なかなか低い音に格闘していた感じがありましたね。
 ちなみに、雪ちゃんは一番、原曲に近い感じで歌い上げているのがいいです(^^;


[Memory 03・Second half]


■きっと忘れない


 そして…名曲「きっと忘れない」へ!
 最初の部分を聞いただけで、涙腺が緩んでくるのは…いつもと変わらず…。
 そう…きっと忘れない!、そう思うだけで、誓うだけで涙が出てくる…。
 分かってるんですよ…彼女が「♪空の彼方へと悲しみ吹き飛ばせ」…と、
 精一杯我々に伝えてきているのは…で、でもっ!

 本当に…この歌は…尊いですよ…。
 それに、この曲の終わり、PVでアップの坂井さんの美しさといったら…。
 もう、絶句モノです。なんでこんな美しい人が…。

 ちなみに、神戸と同様、大晦日のようなパフォーマンスは無かったデス。
 あれ、カッコよかったんだけどなぁ…。

■君が居ない・心を開いて・Today is another day・愛が見えない

 ここの4曲は、神戸から変化無し。

   ただ…ちょっと心配だったのが、ここに至っての客席の暖まり方。
 実はこの日の横浜、武道館の時以上に客席が落ち込んだ雰囲気で、
 クラッピングも少な目だったりして…こ、このまま終わりまで!?
 という状況。特に、盛り上がりを見せる「愛が見えない」でも、
 全然変わらない雰囲気に…正直、ビクビクしていたのと、
 大賀さんを初めとするメンバーは戸惑ってしまうのではないか、
 そんな気にも…いつもは、客席を牽引する大賀・車谷コンビも、
 あまり客席を誘導していなかったですね、この日は。なぜだろ?

■マイフレンド

 お次は…大ヒット曲「マイフレンド」!
 CD音源よりもアクティブなイントロが、会場に響き渡る…。
 神戸の時は、この曲から一気にスタンディング、会場全体へと広がったが…!?

 と、アクティブなTシャツ姿の坂井さんが、歌い始めたと同時に、
 1Fの最前近くの人が立ち上がった!よし!来た!おっしゃ俺もだ!!
 1F最後尾近くの自分も立ち上がる!みんな…続いてくれ!武道館のように、
 白けた雰囲気になってくれるなよ…っ!!と、神戸ほどではないにしろ、
 みんなゆっくりとスタンディングを始めた!おし!それでこそだ!

 追悼の意識も大切。だけど、ここは…彼女の意思を継いで、
 音楽を我々に届けてくれるバンド…坂井泉水以外のZARDメンバーへ、
 敬意を払うべきところ!みんな、ちゃんとその心意気に応えてくれた…嬉しい!

 特に、サビの
「♪いつも輝いていたね 少年のまま 瞳はMy Friend」
 のところは、手を掲げてのクラッピングを多くの人が遣っていて…感動(T-T
 自分の残した音楽が、人々の心の中で躍動し、其々を鼓舞している…、
 そんな風景を、絶対に坂井さんは何処かから見て、喜んでいますよね!!

 ちなみに、この曲の終了後…。
 この一連のツアーでは初めてかと思われる歓声が会場を飛び交いました!
 これにはちょっとビックリ。ヒートアップの加速度が尋常じゃないぜぇ!

■Don't you see!

 いよいよ、本編最後の曲「Don't you see!」
 前の曲で暖まりに温まった客席もそのノリが継続し、ツアー随一ともいえる、
 一体感と共にこの曲へ…うん、いいねいいね!

 で、この曲の時の映像は、また微妙に変更になっていました。
 この曲のプロモは、最初の時からずっと手を入れられ続けてますね。
 表現するのは難しいので、脳内の薄れ行く記憶と勝負なのが辛いですが…(^^;

 ここでは、初めて参加する方々が、坂井さんの大胆メイクを見て
「はっ!」
 と息を飲むのが分かるのが面白いですね。というか、このツアー参加経験者は、
 この後にはもっとすげーのくるぜぇ…と、それを見てニヤリとしてしまったりも、
 するんですけどね(w

 そういえば、この曲の時、自分はサビの「♪Don't you see!」のところで、
 坂井さんよろしく指を前に振りかざすのですが、他にも何名か同じ事をしていて、
 ビックリしました。ただ…今、What a beautiful momentのDVDを見てチェックしたら、
 坂井さん本人は、ここでそんな事はしてなかったですね(爆
 他のところではしてましたが(笑

■Oh my love

 アンコールを経て…そう、伝説の「Oh my love」へ。
 ここは凄かった!あの坂井泉水がスクリーンに映し出された途端、ここでもやはり、
 会場全体から、戸惑いというか驚きというか、それらが入り混じったような、
 息を飲むような動揺が走ったんですっ!いや、確かにね…、初めてあれ見たら、
 悶絶するよなぁ…。いやホント、凄いんですよ…あれ。TVでは放送できない!(爆

 …そうか!だから、大晦日では演らなかったんだな!!(違

 いや、冗談は置いといて…何度見ても、凄いです。
 そして、それ以上に、曲も美しいのです。ZARD初期は、すごく「ZARD」という、
 パブリックイメージ構築の方向に振った楽曲作りをしていた坂井さんだったけど、
 後期を見ても分かるように、本質的にはこんな曲が好きな乙女な人だったんだな、
 そんな風なことをシミジミ考えていました。

■グロリアスマインド・永遠

 全曲が終わると、志賀さんが登場。ここで、未発表の歌詞草稿の話と、
 グロリアスマインドに纏わる逸話を。2007の時は、ここでOA・発売情報だったが、
 今回は、コナンのOPだったこと、そして、今のOPが「愛は暗闇の中で」になり、
 OA中である旨が述べられて。さらに、最後はこの言葉で〆られて…。曰く、

「発売が待ち遠しいですね」

 !
 実は、この台詞、神戸でも言われたのだが、明確な意図があるものなのかどうか、
 その時点では良くわからなかったため、今回も言うかどうか待っていたのだ。
 と、明確に言ったではないか…となると、これは当然、発売の準備がされている、
 という事にほかならない。そうか…ZARD楽曲は、これからも、
 シングルカットという形でリリースが続いていくんだな…。

 それはさておき。神戸と同様に、この曲も進む。
 神戸同様のPVだが、こちらは武道館とは別の仕様のもの。
 ちなみに、撮影地は、ミラノ・サンフラン・シドニーとバラバラで、
 撮影時期も当然に異なるわけだが、いずれの坂井さんも美しいことは普遍である。
 サンフランのは、PVとして公式HPで流れていたので見たことある人も多いかな。
 そういえば、このPVについて、アレンジャーの葉山さんが自身のblogで、
「前髪が顔に掛かっているから、本来ならボツになるはずのものだったろう」
 と述べていたが、うーむ…そんな些細な事…。彼女の美しさが、前髪ごときで、
 損なわれる事があるはず無いのに!むしろ、そんな髪の動きさえ美しいわ!!

 あ、音楽の方は…若干、コーラスが弱かったです…。
 せっかく、CDで参加している二人がいるのだから、あの、CD並みの、
 波紋を描くようなコーラスワークを魅せてくれたら嬉しかっただけどなぁ…。

 続けて、徳永さん登場。指定席最前列下手中央寄りに陣取って…「永遠」。
 この曲は…なんど聞いても「美しい」…。しかし、ここも間奏での、
 徳永さんのコーラスが…???武道館での、天の坂井さんへ届け!!と言わんばかりの、
 あついコーラスが…あ、あれ?みたいな。全体的に、楽器の演奏は、
 みんな慣れてきたのか、音が良く出ているツアーなのに、コーラスが弱め…。
 ひょっとして、坂井さんの声を前面に出すために、遠慮しちゃってるのかな?
 うーん…考え方はそれぞれあるけど、自分としては、遠慮しなくても…と、
 おもうんですけど、どうなんでしょうかね?

■あの微笑みを忘れないで・負けないで

 いよいよ大詰め。ここでもMCの志賀さんが登場し、葉山さんを呼び込んだ上で、
 リクベスの発売と、オリコンチャートで1位に入った旨の報告。
 湧き上がる歓声。うん、良かったよね!

 で…!
 ここで…と、トンでもないサプライズが!!
「最後に2曲、続けてお楽しみください」
 おお!神戸と違って2曲!武道館と同じスタイルか!
 と、思いきや…
「リクエストベストで1位を獲得した曲『あの微笑みを忘れないで』『負けないで』ですっ!」

 な!
 なな!!
 なななっ!!
 なにぃーーっ!!!

 自分の中でも、声にならない叫びがこだましていたけど、
 客席からも「うぉおーっ!!」という雄たけびじみた声が!

 「あの微笑みを忘れないで」を演ってくれるのか!?
 ってか、その音源と映像があるのかーっ!!??
 そして、そんな疑問に答えるかのように映し出されるPV。
 !!日本青年館じゃないですか!!し、しかも!またホットパンツ姿!!!
 ぐ、ぐはっ!!こ、こんな秘蔵映像が…!!すごい!この姿でこの曲か!!!

♪あの微笑みを忘れないで forget your worries and gimme your smile
 響き渡る、あの声…そしてフレーズ。16年間、励まされ続けてきた、
 自分の中での伝説の歌が…いま、目の前に!!ぐ…ぐっ!!ぐぅっ…っ!!
 こ、堪えきれない涙…!!な、涙で視界が歪み…う、上手くスクリーンが見えん…。
 こ…これは…凄い!すごいサプライズだし、凄く嬉しい!
 こんなに感動したのは…もう、久々の事ですよーっ!!

 しかし…ど、どれだけの秘蔵VTRがZARDにはあるというのだろう…。
 なにより、93年の日本青年館擬似ライブでは、何曲を、どれだけの衣装で、
 演っていたのだろう…?すごいな…改めて、ZARDの深さを垣間見たと同時に、
 我々はまだ、ZARDの断片しか見ていないことを、認識させられましたよ…。

 驚きを隠せないまま、最後の曲「負けないで」へ!
 ここは、いつもどおりの盛り上がりを見せて…無事、横浜公演も終了!!
 いやー…しかし「あの微笑み〜」のインパクトが強くて「負けないで」を、
 食ってしまった感がありましたな…。そうよね、生粋なファンほど、
 前者への思い入れが強いと思うからなぁ…。

■終演

 演奏が終わると、いつもの通りバンドメンバーが一列に揃って、礼。
 客席は、何時になく大きな歓声でそれに応えます。うむ、素晴らしい!!
 いつも思うのですが、ゆりっぺは最後までステージに残り、皆に手を振りつつ、
 最後はステージに向かって一礼をしてから、凛として立ち去るのが良いですね。

 と「サヨナラは今もこの胸にいます」の調べに乗せて、退出。
 しかし…今回は、大阪・武道館の時のような悲しみの感じでもなく、
 神戸の時のように、ZARDの存在の永遠性を再認識しただけでもなく、
 なんか…もう、妙に「熱い!」気持ちでの帰路に。それは、やっぱり…
 「あの微笑みを忘れないで」の存在が大きかったのでしょうね。
 行く度に、新しい姿を見せてくれるZARD。正に、素晴らしいの一言です。

 なお。
 ゲスト参加の葉山さんは、今回を以ってツアーメンバーを一旦離れるそうです。
 今回から既に、SCHONさんも離脱されていましたから、今後…メンバーが、
 どう変わっていくのか。寂しいながら…こんなところも楽しみかもしれませんね。


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