第58回紅白歌合戦・ZARDスペシャルライブレポ

ZARD Familyの方のご好意により参加!
2007年最後に響く追悼の音は…!?。
[Memory 01・プロローグ1] [Memory 02・プロローグ2]
[Memory 03・プロローグ3] [Memory 04・プロローグ4]
[Memory 05・ライブレポート] [Memory 06・生放送・エピローグ]

[坂井泉水さんを偲ぶ会]
What a beautiful memory Tour [大阪] [東京・日本武道館]
What a beautiful memory 2008 [神戸] [横浜] [仙台] [新潟] [福岡] [広島・松山] [大阪] [代々木]
Tips to enjoy ZARD・What a beautiful memory (2008)



[Memory 01・プロローグ1]


 今年の邦楽シーン…のみならず、世間一般にも…かなり大きな衝撃を与えた出来事…。
 そう、坂井泉水の急死。90年代、女性アーティストとして最高のセールス記録を、
 そして、それ以上に…「揺れる想い」「きっと忘れない」、そして…「負けないで」で、
 国民レベルで、人々の記憶にその歌声を残したZARD…。

 そんな彼女の軌跡を後世に残すべく、NHKは…紅白という舞台で、
 彼女、そしてZARDのスペシャルコーナーを…設けてくれました…。

 そして…それはなんと!
 彼女の(後期の)活動拠点であった大阪はNHK大阪ホールから、
 追悼ライブと同形式の、フィルム+ライブ生演奏形式での3曲メドレーに!
 そしてなにより…その場は、ちゃんと視聴者を招いてのライブ形式としてくれたのです!


 公式FC会員限定サイトで告知があってすぐ。
 自分は、迷うことなく…参加応募のハガキを送りました…が、結果は×。
 今年一年を、ZARDで締めくくりたかった自分は…本当に泣いてしまいそうな勢いでした…。

 が。

 実は、入場券を譲ってもらえる事になりました。同じ、ZARD Familyの方にです。
 譲ってもらえる事になった時…本当に嬉しかったし、感謝の気持ちで一杯に。

 で・も。それ以上に…嬉しい事が。
 ご連絡いただいたときのメールに、こんな事が書いてあったのです。
ZARDにかける川崎様の思いや誠意が伝わり、大変感激致しました。
 ライブレポートのほうも拝見させていただきました。

僕も本当にZARDが大好きな方に行って頂けて嬉しく思っております。

 !!  なんと…嬉しい事を…あ、ありがとうございます…(T-T
 自分の、ZARDへの想い、坂井泉水さんへの想いを、同じZARD Familyの方が、
 分かってくれた…その事に、感動を禁じえませんでした…う、嬉しすぎます…。

 自分…ZARD、そして坂井泉水さんを好きで…本当によかった…と。
 そしてなにより…坂井泉水さんが育ててきたファン、ZARD Familyのみんなは、
 本当に素晴らしい方たちばかりだと…改めて認識できて…もう…言葉になりません…。

 急遽予定が合わなくなり、同じZARDファンという事だけで、見ず知らずの小生に、
 入場券を託してくれた彼のためにも…心して当日は参加の上、この心に、
 彼女と…ZARDが紡ぐ想いを、刻んでくるつもりです。

 チケットをお譲りくださったHさん、本当にありがとう!
 そして…坂井さん、待っていてください…ね!


[Memory 02・プロローグ2]


 いよいよ明日に迫りました…。ということで…今までしたことないのですが…、
 バンドメンバーとセットリストを、ちょっと予想してみましょう。

■セットリスト

 ZARDフィルム&ライブコンサートは、20時20分〜21時45分の85分間。
 最後は、紅白の企画として生放送され、こちらのセットリストは発表済み。
 と、なると、それまでの1時間程度に演奏される曲の予想になります。

 この場に来る方々は、特にZARD好き!という人々の集合体ではない…と、
 想像されるため、セットリストは、極めてポピュラーなものになるのではないかと。
 と、いうことで、以下の通り予想してみました。

  1.永遠
  2.きっと忘れない
  3.少女の頃に戻ったみたいに
  4.瞳閉じて
  5.心を開いて
  6.こんなにそばにいるのに
  7.君がいない
  8.マイフレンド
  9.Don't you see!

 <以下、紅白放送>
 10.グロリアスマインド
 11.揺れる想い
 12.負けないで

 6.には、代わりに「愛が見えない」が入ってくるかもしれませんね。
 個人的には、Request Best1位の「あの微笑みを忘れないで」を切望しますが、
 先日の追悼ライブでもなかった曲は、おそらくこの場ではやってこないでしょう。

 さて、どれだけ予想がマッチするか…楽しみです。
 でも、本当は…良い意味で、期待を裏切って欲しくてたまらないのですがね。

■バンドメンバー

 今回のバンドメンバーは、10人程度の編成とどこかで聞きました。
 1/19からのツアーはもっと大構成になるでしょうから、こちらのメンバーの、
 ベースになる方々が参加されるのだと思われます。船上ライブ・WBM2004、
 そしてWBM2007のバンドメンバーから…構成を予想してみましょう。

 ・Vocal 坂井泉水
 ・Guitar  大賀好修(from OOM) as Bandmaster
 ・Bass 麻井寛史(from the★tambourines)
 ・Keyboards 古井弘人 (from GARNET CROW) as Music Director
 ・Acoustic Guitar/Chours 岩井勇一郎 (from 三枝夕夏 IN db)
 ・Parcussion 車谷啓介 (from 三枝夕夏 IN db)
 ・Drums 山口篤 (from Naifu)
 ・Saxphone 鈴木央紹
 ・Piano 羽田裕美
 ・Violin 高久知也
 ・Chorus 岡崎雪
 ・Piano/Keybords/Chorus 大野愛果

 もう一人ぐらい、女性コーラスがいて欲しいですが…。
 さぁ…どうなるでしょうか!?2007年、最後のZARDメロディまで…
 あと!30時間です!!

■おまけ

 願いが叶うなら、本当に演ってもらいたい…明日の妄想セットリスト…。

  1.永遠(What a beautiful moment Tour Opening Ver.)
  2.きっと忘れない
  3.遠い日のNostalgia
  4.明日を夢見て
  5.あなたに帰りたい
  6.Oh my love
  7.止まっていた時計が今動き始めた
  8.あの微笑みを忘れないで
  9.こんなにそばにいるのに

 <以下、紅白放送>
 10.グロリアスマインド
 11.揺れる想い
 12.負けないで

  うう、「遠い日」と「あなたに帰りたい」は絶対に聴きたいんだよなぁ…。


[Memory 03・プロローグ3]


 早速ですが、レビューの前に…セットリストとバンドメンバーを掲載しておきます。

■セットリスト

 1.負けないで(Instrumental. Ver.)
 2.揺れる想い
 3.IN MY ARMS TONIGHT
 (MC−野田さんによるナレーション)
 4.遠い日のNostalgia
 5.もう少し あと少し…
 6.素直にいえなくて
 (MC−野田さんによるナレーション+My Baby Grand朗読)
 7.きっと忘れない
 8.心を開いて
 9.Don't you see!

 <紅白放送枠>
10.揺れる想い〜グロリアスマインド〜負けないで メドレー

 <アンコール>

11.負けないで

■バンドメンバー

 ・Vocal 坂井泉水
 ・Guitar 葉山たけし
 ・Guitar 岡本仁志(from Garnet Crow)
 ・Guitar SCHON(from Naifu)
 ・Bass 麻井寛史(from the★tambourines)
 ・Keyboards 古井弘人(from Garnet Crow)
 ・Acoustic Guitar 岩井勇一郎(from 三枝夕夏 IN db)
 ・Acoustic Guitar 大田紳一郎
 ・Parcussion 車谷啓介(from 三枝夕夏 IN db)
 ・Drums 山口篤(from Naifu)
 ・Drums 黒瀬蛙一
 ・Chours 荒神直規
 ・Chorus 岡崎雪

 さて、ライブの模様は明日以降に。
 ライブは最高でした…!泣けてくるほどに…。

 しかし…そ、それだけにTV放送部分は…(涙


[Memory 04・プロローグ4]




 朝8時半の新幹線で大阪入り。
 車中では、当然の事ながらZARDの音に耳を傾け「きっと忘れない」を読む。
 多くの人が居るというのに、この本は読むたびに泣けてきて…困るね。

 11時近くに梅田着。本屋で、下田麻美嬢のインタビューが掲載されている、
 アニカンRを入手したりする。忘れてないんだからね、こんな大切な行事の前でも!
 というか、2人入場できるのだから、あさぽん引っ張ってくれば…なんて風な、
 妄想までしたり。この時点ではまだ、この日のバンドメンバーは不明だったけど、
 GIZAの有力メンバーが終結するであろうことは想像に難しくなく、彼らの…、
 魂がこもった演奏を生で聴くことは、アーティストでもある彼女にとって、
 非常に有益な事だとおもうからだ。

 ま、それはそれとして。



 ホテルに2時にチェックイン、少し休んでから…早速NHK大阪ホールへ。

 4時に到着したのだが、この時点で10人程度が列を。
 まだ10人程度か…と少しだけ安心して、自分は裏手の駐車場まで偵察へ。
 なぜか…というと、1/19からのツアーに備えて、ツアートラックが準備され、
 この日、ここにも来ているかな?なんて思ったから。白い車体に、黒地で大きく
 「ZARD What a beautiful memory 2008」
 なんてプリントされているトラック、想像しただけで鳥肌が…!
 見れるかな…一足先に見れるかなー…?なんて期待に胸を躍らせるも…残念…、
 この日は、普通のトラックが1台来ているだけでした。うーん…神戸に期待!

 ガネんときみたいに、B'zのをリペイントせずに使いまわす…
 というような事だけは…やめてね(苦笑



 さて。列のところに戻ると、少し人が増えているものの、まだ15人程度。
 これといってすることも無い…というか、出来る事も無いので、列に加わる。
 すると、すかさずNHKの係員が飛んできて
「列に加わりましても、先着順ではないので、いい席になるとは限りませんが…
 よろしいですか?」
 と声を掛けてくる。別に構いません…と答えると、了解しました、とのこと。
 まだ列を作らないで…と、注意されるのかと持ったので一安心。
 普段は、色々と揉めるんだろうなぁ…なんて思いつつ。自分がね、
 こうして早く並ぶのは、ケジメというか、表現の一環でもあるから、うん。

 で。2時間。特に何も無いまま経過。
 5時2分前から、少し早いけど、入場整理券の配布開始。
 幸運な事に、自分は前から一ケタ台の中央近くという幸運な席に!
 なんという幸運…!と思いながら、同時に受け取ったリーフレットに目を通すと、
 この日のメンバー紹介が。そう…ZARD=坂井泉水でなく、坂井泉水を中心とした、
 音楽ユニットだから、バンドメンバーは物凄く気になるの!

 と…驚いた!飛び込んできた「Guitar 葉山たけし」!!
 なんですとー…!葉山さんでるのかー!すごい!これはすごいっ!!
 他にも、岡もっちや古井さん、岩井さんや雪ちゃんというお馴染みメンバーも、
 キチンと終結してくれていて…本当に嬉しくなる!なんというか…こう、
 彼らも彼らのバンドがあるのに、こうして…ZARDに注力してくれることが、
 なによりも嬉しい。本当に…心からのありがとうを捧げたい!!



 入場まで1時間近くあるので、腹ごしらえ。
 近くのファーストフードで軽い夕食をいただき、会場に戻ってから入場。
 ホールは、小ぶりながらも綺麗で音響も良さそうな、いいホール。
 こういうところで演奏を聴けるのは嬉しいな…、と思ってステージを見ると、
 (たぶん)岩井さんあたりが、ギターの調整をしていたりして、
 ここらへんは非常に微笑ましかったり。まぁ、前半は紅白中継なので…ね。

 で、7時20分〜8時15分は、紅白の中継。
 大画面と良音響で見る紅白は、家で見る紅白とは違い非常にいい感じだったけど…
 やっぱり、心はZARDの世界へと飛んでいて。

 そして…いよいよ8時15分。
 上手から…登場するバンドメンバー達。さぁ…今年最後、至高の時の始まり…です!


[Memory 05・ライブレポート]


■バンド登場

 上手から、一列にバンドメンバーが登場し、各位が持ち場に着く。
 今日のフォーメーションは、以下の通り:

 3列目:C(岡崎・荒神)
 2列目:P(車谷)・D(山口)・V(坂井)・D(黒瀬)・AC(岩井・大田)
 1列目:M(大藪)・B(麻井)・G(葉山・SCHON・岡本)・K(古井)

 一列目に並んだベース・ギターは、この上なく迫力満点であるとともに、
 今回もツインドラムなのにビックリ。この規模でもツイン…!?
 もっとも、基本構成は追悼ライブ時と変化なし。SaとViが欠なのが少し驚きだが、
 それでも、今回もGIZAの総力を結Wしたメンバーには変わりなし。

 当然、中央はボーカルである坂井泉水の場所。
 今回も「あの」マイクがちゃんと彼女を待っています…。

 さぁ。
 葉山さんが加わったこのメンバー、どんな音を奏でてくれるのでしょうか…?

■負けないで(Instrumental Ver.)

 各位がフォーメーションに付いたと同時に、青白いライトが点灯し、
 「負けないで(Instrumental Ver.)」が始まる…もう、これだけで目が潤んで。
 周囲からはすすり泣く声も聞こえてくる…。うん…クルよね…これは…。

 バンドメンバーも、まるで黙祷を掲げるかのように、目を伏せて下を向き。

 そして…会場全体の想いが……坂井泉水一点に向かったその瞬間。
 一気に点灯するスポット、沸きあがる歓声、そして…演奏が始まった!

■揺れる想い

 そう、ZARDのライブのOPナンバーはこれ…「揺れる想い」!
「♪揺れる想い体中感じて 君と歩き続けたい In your dream」
 …ぅう…。まさに…心境をストレートに表現する言葉に、想いが詰まる…。

 中央の大型スクリーンには、追悼ライブと同様、坂井さんの映像が。
 こちらは、例によって93年の模擬ライブ時の映像で、非常に血色も良く、
 可愛らしくも美しい坂井さんが動き回る。1番のサビの終わりでは、
 色々な所で話題になった「マイクがスタンドからズリ落ちて照れる」彼女の姿が。
 切ない感情が心を支配するも、そんな微笑ましい風景には笑みも浮かんだりして、
 我ながら色々忙しい。

 バンドでは、最初の曲だけに…みんな神妙な顔をして演奏しているのだが、
 中でも、GARNET CROWの岡もっちが…帽子を目深に被り、ずっと下を向いていて、
 全然表情を見せないのが…気になったり。どうしたのかしら…?

 ちなみに、今回はこの曲からちゃんと手拍子が。
 前回の大阪では、後半になってからやっと手拍子が発生した感じで、
 いささか寂しい印象があったのだが、今回はさにあらず。ん!いいですね!

■IN MY ARMS TONIGHT

 つづいては、追悼ライブに引き続いてのこの曲。こちらも映像は、
 日本青年館でのライブ映像。ジージャンにジーンズ、髪は下ろしてセミロング。
 まさに、この頃の「ZARD」をイメージしたような衣装だけど、
 坂井さんの表情そのものは終始笑顔で、本当に歌う事が楽しそうな様子。
 意図的なのか、CDジャケットの写真は大体無表情、悪く言うと淡白な坂井さんだが、
 こうして見せる笑顔は、やっぱり素敵だ。この映像は、もう3度目になるわけだが、
 何度見ても、うっとりしてしまうほど美しい。

 さて、まだ2曲目ではあるが、大体方向性が見えてきた。
 おそらくこのライブ、追悼ライブのダイジェスト版的に進んでいくと思われる。
 もっとも、いきなりバリエーションを増やすのは、映像的にも演奏的にも、
 かなりハードルが大変だと思われるので、順当なところだろう。
 個人的には、過去2回とは違ってステージが至近のため、バンドメンバーの、
 細かな表情まで見えるのが大きな違いで、これは新鮮で嬉しかったかな。

■MC1

 と、ここで…聞き覚えのある声で、ナレーションが入る。
 こ…この声は!そう…追悼ライブでのナビゲーター、野田幹子さん!
 思わず小声で
「野田さんじゃん…!(喜」
 とささやいてしまった自分。でも、それほどに場の雰囲気と声がマッチしている。
 この方も、もはやZARDの世界には不可欠になってきた感がありますね。
 なんといっても彼女は、非常にZARDを理解している言葉の紡ぎっぷりが良。
 ここで、まさか今一度彼女のナレーションが聞けるとは思っていなかっただけに、
 妙に、得も言われぬうれしさがこみ上げてきたのは、ココだけのお話。
 ちなみに、音・声は録音でした。

 話の内容としては、追悼ライブから続く〜という話と、今年最後、
 そんな感じのお話で、次の曲を促す彼女。まずは会場の温めとリズム取り…かな?

■遠い日のNostalgia・もう少し あと少し…・素直にいえなくて

 ナレーションに促され、ZARD初期で最も切なく美しい旋律を持つといわれる名曲、
「遠い日のNostalgia」へ。こちらも青年館ライブ映像だが、椅子に少し腰掛けながら、
 体全体でリズムを取りつつ、しっとりと歌い上げる彼女がとにかく美しい。
 そしてなにより、追悼ライブでは1番だけのショートVer.だったこの曲、
 今回は、フルコーラスでの演奏に!期待に応えてくれたのか…嬉しい仕事でした。

 爽やかな青春白書的楽曲の次は、大人の恋愛模様的な「もう少し あと少し…」へ。
 この曲あたりから、会場内の1カメと3カメがステージの模様も捉え、
 正面の巨大モニターに、その様子が映し出されるようになる。
 しかし…なぜかこの2つのカメラ、正面中央右手のギター・NaifuのSHCONさんしか、
 映さない…なんでやねん!(苦笑 そりゃ確かに、ルックスはいいかもしれんが、
 1人だけっていうのは…ねぇ?

 それはひとまずおいといて、次は彼女作曲の「素直にいえなくて」へ。
 今までずっと追悼ライブからの選曲で、モニター上の映像も同じ感じだったため、
 目新しさはないものの、やっぱりZARDの世界は何度聴いても飽きないね、と、
 ポジティブさを自分の中で倍増させてくれたような、良い感覚に。
 ここあたりになると、バンドメンバーも緊張が解けて落ち着いてきたのか、
 各位の動きにアクティブさが見えてきた。特に、Key.の古井さんが目立ち始めて…、
 さすがに、GARNET CROWのライブの時のような片手突き上げてのパフォーマンス、
 とまではいかないまでも、かなり体でリズム取るような感じに…!

 こうなると、音まで温まってくるような気がするから不思議。
 でも、こういう風に、視覚で音を感じるのもライブの醍醐味だ!

 ちなみに、カメラはココあたりから、葉山さんをクローズアップするように。
 そうだ、それでいい!そして、もっと他のメンバーにも焦点を当てるんだ!
 ただ、葉山さんは譜面台を使っていたので、カメラマンが若干撮りづらそうだったかな?

■MC2・My Baby Grand

 続いて、野田さんによる2度目のMC。
 坂井さんがこだわりにこだわった作詞について、そして、
 いつも傍で坂井さんを支え続けた赤いトイピアノ「ベイビーグランド」について、
 「My Baby Grand〜ぬくもりがほしくて〜」の調べに乗せながら述べていく。
 「小さな大物」という意味を持つほかに、「グランパ・グランマ」の意も重ねて、
 という事を仰られていたけど、これは追悼ライブでは特段言及されていなかったので、
 純粋に新しいコメントということになり、嬉しいMCでしたね。

 なお、このMCの時は、バンドメンバーは持ち場に置かれた椅子に腰掛けて。
 最前列を司るベース・ギター隊が椅子に座ってるって珍しいな…と見ていたのだが、
 まさか、これが次への演出に繋がっているとは…。

■きっと忘れない

 追悼ライブと同じく、ピアノ独奏の調べに乗せて、野田さんの「My Baby Grand」
 歌詞朗読が終わると、一旦会場が暗転し…。眩いばかりの白い光が輝いたと同時に、
 坂井さんの声が会場に響き渡る。
「きぃっとわすれない…っ!」
 !「きっと忘れない」!アカペラで響き渡る声に、溢れ出る涙。くぅ…。
 追悼ライブのときは出てこなかった涙が、今回はここで…。あー…切ない…。

 Aメロが始まると、key.の古井さんがメロディを奏ではじめる。
 しかし…バンド全体は、MCの流れで、座ったまま沈黙を保ったまま。
 ん…?と、思いきや、Bメロが始まる
「暮れ行く街…」
 のところで、最前列のベース・ギター全員が、同時にスッと立ち上がり…、
「今にも…」
 のところで楽器を構え…そして、サビの
「きぃっとわすれない…!」
 の場所で、一斉に演奏開始!こ!これは!!すごい!!かっこいいぃっ!!
 そして、この曲といえば、岡崎雪ちゃんのコーラスワーク。こちらも、
 力強くも切なくて、彼女が参加してくれたことにひたすら感謝を捧げたり。

 しかし、この曲は…やっぱり彼女の代表曲の一つですね。
 OPの「揺れる想い」以来、メジャー曲といえる曲が演奏されてなかっただけに、
 この曲になったとたん、客席の雰囲気がビシッと変わった気がしますし、
 あちこちで涙をぬぐう人が…。いや、自分も含めて…ね…。

■心を開いて・Don't you see!

 続いて「心を開いて」。こちらも、ご存知の方が多い楽曲。
 こちらで凄かったのは、サビの部分でのコーラスワーク。
 心に響き渡る…というのは、こういう声のことをいうのかも、というほど美しい。

 しかし…この曲は明るめのミディアムバラードだし、歌詞もそんなに暗くないけど、
 あの場に居たZARD Familyにとっては…心に染み込んでしまう切ない歌詞でした…。
「このままずっと 忘れたくない 現実(いま)が想い出に変わっても」
 ……んっ…。

 そして。
 この曲が終わると…明るめのメロディとともに、スクリーンにはNYの風景が。
 そう…もうお分かりですね、「Don't you see!」!!

 アップテンポなこの曲、さすがにバンドメンバーも高揚するのでしょうか。
 ここに至って、ずっと下を向きっぱなしの岡もっちも、目の前のスピーカーに、
 足を乗せてみたりと、動き自体はアクティブになってきた…!当然、
 パーカッションの車谷さんは、客席を良い感じに導くし、コーラスによる
 「Don't you see!」も心地よく、古井さんは例によって激しくリズム取ってる(笑
 うん!この曲はこうでないと!という明るさが良く表現できてて、素敵!

 画面の方はというと、前述の通り、NYにおけるPV撮影の模様なんだけど、
 これは追悼ライブの大阪・東京のバージョンとも違う、若干リメイクされたもの。
 何処がどう違うかは指摘するのが難しいのだけど、例の「大胆メイク」なシーンが、
 大阪以上東京未満、という感じで盛り込まれていたのと、ゴミ箱に登るシーンがカット、
 (乗っているシーンはそのまま)そして、これ以上無いってぐらい可愛い表情を見せた、
 「手が汚れたー!」シーン(追悼ライブ大阪レポ参照)、ここがカットされていました。
 細かく色々と作り直しをするスタッフさん…お疲れ様です!
 こういうところにも、少しでも良いものを見せようとするスタンスが見えて、
 嬉しくなってきますね。

■生放送へ

 「Don't you see!」が演奏されたという事は…という不安が、残念ながら的中。
 やはり「終わり」ということで、ココからは生放送に向けた準備に入ることに。
 バンドメンバーは一旦楽器を手放し、客席に会釈。細かいところが良い仕事です。
 こうして、大晦日に集ってくださった事も含め、最大限の感謝を!


[Memory 06・生放送・エピローグ]


■生放送準備

 曲が終わると、大阪会場司会のアナウンサーが下手より登場。
 客電も点灯し、一気に現実に戻されたところで
「みなさーん、盛り上がってますか!?」
 …き、き…気持ちは分かるが…あー…あー…あのね(苦笑
 ここにいるZARD Familyはね…追悼の気分で参加しているので…ね(苦笑

 そんな戸惑いもありつつ、アナウンサーからは生放送に向けての諸注意。
 それと同時に、なんかいきなり、ステージの両袖にエキストラの方々が(汗
 ……(苦笑
 ふ、ふーん…こ、こうやってTVの映像って作られていくのね…。
 正直、わざわざエキストラを袖に入れなくても、十分、会場の人間達で、
 良い映像撮れそうなもんだけど…うーん…(苦笑

 続けて、カメラチェックとのことで、全員立ち上がり、カメラアングルのチェック。
 ここで明らかになったのは、7台のカメラで撮影している事実。意外と多いのね。
 そして、
「本日、横断幕などをお持ちの方々はいらっしゃいますか?」
 との声とともに、来場者による掲示物のチェック。
 数名の方々が、似顔絵や横断幕を持参されていましたが、ここまでしたんだから、
 放送ではそれが映し出されるのかと思いきや…スルーでしたね(苦笑
 テレビって怖いわぁ。

 手拍子の練習(?)の後、最後に今一度、諸注意を経て…いよいよ生放送本番!

■Live from NHK大阪ホール

 一旦、客電も含めて会場全体が暗転した後。

 一斉にステージのスポットが点灯し、再び映し出される「揺れる想い」!
 さぁ、待ちに待った時間が始まった!この美しい坂井さんが全国に放送されるとは、
 本当に嬉しくて嬉しくてたまらない!バンドも、気合の入った演奏を魅せる…!
 岡もっちも、吹っ切れたのか顔を上げての演奏へ。そうだ…それでこそー!

 と、思ったら、あれ?一番で終わり!?(汗
 ちなみに、例の「マイクずり落ち」もキチンと放送。
 全国のZARD Familyにこれを見てもらえたのは良かった!…けど。え?えーっ!?

 あれーっ…!?という間に「グロリアスマインド」へ。
 …と、この「グロリアスマインド」…サ、サビだけ!?え?えーっ!?
 こ、これじゃあ、この歌の良さなんて、さっぱり分からないじゃーん!!??
 この曲は…唯一完成していたサビに、葉山さんのアレンジ、そして…
 作曲者である大野さん自らの透き通るような、そして、ゆりっぺの重厚な、
 二人のコーラスが重なっていくところに、価値があるのに…こ、これだけとは…。
 PVは、300作に及ぶ未発表歌詞の映像で、これは良かったんだけど…。
 うむむむ…。

 そして、いきなり、坂井さんのコメントへ。
 コメントは、追悼ライブでも流れた「止まっていた時計が今動き始めた」の、
 プロモーション時の声+2004年ツアー時のMCを編集したもの。
 これもなんか…取ってつけたようで、自分としては…???

 違和感のあるMCが終わると
「1、2、3、4−っ!」
 の掛け声とともに「負けないで」へ!ZARDといえば、やっぱりこれかな!?
 しかし、これも1番で終わってしまい…んぎゃ!?これだけかいっ!!(汗
 ……(苦笑

 なんか、あっつーまに終わってしまった(汗
 ってか、こ、これで…全国の皆に、ZARDの…坂井泉水の魅力が伝わったのか…?
 な…なんだか、こう…や、やっぱり坂井さんはTV出演が苦手なんだな…(涙

■終わってから+アンコール

 終わり次第、アナウンサーが再び登場し、無事、放送が終わった事を客席へ。
 終わったのはいいのですが…で、出来はどうだったんでしょう…。

 まぁ、そんな心配はさておき、彼からバンドの紹介。
 こちらは意外とちゃんとしていて、1列目下手から順に紹介を。
 最後には、ちゃんと
「忘れてはいけません。ボーカルは…坂井泉水さんです」
 と紹介してくれました。うん、これは必須なので…良かったデス。

 その後、アンコールとして
「みなさん…歌い足りないと思います…!それでは、アンコールとして…もう一曲」
 との声と共に、再び「負けないで」を。ここはやっぱり大盛り上がり!
 最後だけに、バンドメンバーも思いっきり弾けながら、一曲を歌い終え。

 最後は、坂井さんが一番好きだった「My Baby Grand」が会場に響く中、
 バンドメンバー全員がステージ最前列に整列し、客席に向かって深々と礼。
 いや…こちらこそ、大晦日に…本当にありがとうございました!の想いを込めて、
 客席からも礼を。メンバーは、袖の客(サクラ?)にも会釈をしつつ、全体に手を振りながら、
 上手に消えていきました…。

 1/19からも…よろしくお願いします、と再び軽くステージに向かって会釈し、
 「My Baby Grand」を背に会場を後に。地下鉄に乗りながら、携帯で、
 ZARD系サイトをチェックすると、やっぱり放送していた部分の評価は、
 あんまり芳しくないようで…うーん…た、確かになぁ…。

 ただね。1/2に見直してみたら、案外悪くないような気もしてきて、
 今は純粋に、これでZARDにね、ちょっとでも興味を持ってくれる人が出来たら、
 それでいいような気がしています。そんな人には是非、1/23発売の、
 Request Bestを手に取って見てほしいな、なんて風に考えつつ。


 翌日、新幹線で帰京。

 すると…ちょっと驚いたのですが、新大阪→新横浜の所要時間は、
 追悼ライブのセットリストの所要時間と、ピタリと一致するんですね(^^;
 しかし…最近は、新幹線車内=ZARD、という感じになってきました。

 自分の中での、思い出の線、そして車窓になりつつあります…ね。
 これからも、色々な場所に、彼女との想い出を刻んでいけたらいいな、
 なんて風に思いつつ。

 次は、1/19…追悼ライブ再々公演、神戸会場です!
 今回、チケットを譲ってくださったHさん、本当にありがとう!


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