ZARD What a Beautiful Memory Tour
東京・日本武道館 レポート

大阪に引き続き、東京でも参加となりました…。
[Memory 01・あなたに帰りたい…]
[Memory 02・The Time, Once More...] [Memory 03・Difference]

[坂井泉水さんを偲ぶ会]
What a beautiful memory Tour [大阪] [第58回紅白歌合戦]
What a beautiful memory 2008 [神戸] [横浜] [仙台] [新潟] [福岡] [広島・松山] [大阪] [代々木]
Tips to enjoy ZARD・What a beautiful memory (2008)



[Memory 01・あなたに帰りたい…]


 そして…2度目の"What a Beautiful Memory"…あの美しいステージをもう一度。
 電車一本で行ける距離に、あなたがいるという奇跡に、最大限の感謝を。

 でも、そんなことは本当はどうでも良くて。

 今はただ…。

 あなたに帰りたい…。


[Memory 02・The Time, Once More...]


■Start

 この日は(も?)会社を休み、朝から集中力を高めていく…。
 大阪の時は、心のどこかに「次の武道館もある…」という想いがあったが、
 今回は、あの日からの一連の流れに区切りをつけねばならない日でもある。
 全身全霊、精一杯の集中力をもって…ステージと対面しなくては。

 12時に家を出て、近くのカラオケボックスに立ち寄る。
 なんでこんな日に…とは自分でも思うが、この日キーとなるような曲については、
 事前に、自分でかみ締めておきたかったのである。大阪でのセットリストをなぞり、
 途中で、今日は『雨に濡れて』を演ってくれるといいな…なんて事も考えながら、
 一時間半を過ごし…いよいよ、武道館に向けて出立。

■Gifts

 九段下駅には、3時半ちょっと前に到着。一緒に電車を降りた人たちの流れが、
 武道館に向かっていない事に少し驚きながらも…まぁ、平日だしな…と考えたり。
 駅を出て会場に向かうと、既に物販が開始しており、それなりの列が出来ている。
 まぁ、当然だなぁ…とは思いつつ、列に加わるが、実はまだそれほどの列ではなく、
 4時前には販売ブース前に。大阪で大概、欲しいものは購入したのだが、
 今回は、額縁に入れて飾っておく予定のポストカードセットと、紙袋目当てで。

 …と、思ってたのに…思わず『揺れる想い』オルゴールやポスターにも手を出し、
 これで大阪からのグッズ購入額累計は7万円を超えてしまった…ぷぎゃ。
 金額は大きいものの、十分納得できる買い物だから問題なし!とか想いながら、
 一旦武道館の外に出るため足を出口に向けると、そこには倍ぐらいになった列が。
 タッチの差だったみたいだが、早めに来ておいてよかった。

■Wait

 開場までは、神保町まで足を伸ばし喫茶店でゆったりと過ごす。
 6時になり、いよいよとばかりに動き出す。開場前には15分に付き、
 30分ぐらいに並ぶことなく入場したものの、この入場口が分かりにくく、
 このクラスの会場の割には、色々な手際が悪い印象。大丈夫かなぁ。
 大体、物販の列なんて、最初の10倍ぐらいになっていて、どう考えても、
 開演までに終わらないのは明らか。本来なら、現時点で整理券配布→終演後、
 という対応をすべきなのだが…なんて考えたりもしたのだが…どうか。

■The Hall

 さて…自分は、武道館でのコンサートは始めて。今まで、横浜アリーナ、
 幕張メッセ、レインボーホールと大規模会場は結構経験してきているのだが、
 不思議と武道館は縁が無かったため、結構期待して会場に踏み込んだのだが…。

 こりゃ駄目だ(苦笑
 踊り場も、空調も、席も、何もかもが他会場に比べて見劣りがする…。
 特に、今回は、環境のよかったフェスティバルホールを経ての参加のため、
 どうにも…やるせなさが漂っている…。座っているのがとても辛い。
 トイレも混んでいて行く気がなかなかおきない…。うーむ…これはちょっと…。

 なんでこんな所が、メッカになってしまっているのだろう…立地?
 でも、それだけじゃあ寂しすぎるよなぁ。コンサートとかライブとかって、
 音楽のクオリティだけじゃなくて、演出や会場の雰囲気も大切だと思うんだけど。

 まぁ、細かい所はともかく…何より…自分の席、2Fのステージ正面の席で、
 大阪に続いてポジションはいいのだが…空調吹出口の真下で…さ、寒い!
 これには参った…当たる風が辛すぎて、神経が全部そっちに…!(涙

■The time has come

 定刻7時。案の定、会場全体がざわついていて…全然開演できる雰囲気ではない。
 これは、かなり遅れてスタートかもしれないなぁ…なんて思っていたら。

 未だ入場は続き、辺りはかなりのザワつきが残る中、照明が落ち…演奏開始。
 5分遅れとているとはいえ…え!?もう開始しちゃうの!?という驚き状態。
 大阪ではアレンジの素晴らしさに涙した『負けないで』も、騒然とした雰囲気に、
 些か興醒めといった感じでスタートしてしまった…。なんか勿体無い…っ!


[Memory 03・Difference]


■Difference

 ここからは、大阪との演出面での相違点を。

 坂井さんの趣味紹介では、大阪では主に野田さんの口頭による説明だったのに対し、
 東京会場では、絵画・フラワーアレンジメントの作品紹介が映像であったほか、
 愛用のカメラの紹介などもあって、微妙に内容が充実していた印象有り。
 しかし、愛用のカメラってニコンなのね…てっきり、キヤノンかと思ってた。

 『Don't you see!』のPV内容に、これまた追加映像が加わっていたような。
 大阪バージョンでは、「きっと忘れない」にて触れられていた「大胆メイク」が、
 ちらりとしか写っていなかったが、東京バージョンでは驚くほどに盛り込まれていて、
 思わず唸ってしまったり。これは…大阪でも是非見たかったかもー。

 野田さんのナレーションの口上も、大きく異なっていたほか、東京では、
 グッズの売り上げの一部を、恵まれない子供たちと、子宮ガン撲滅運動へ寄付する旨の
 アナウンスが。これについては、会場から大きな拍手がおこったが、それだけに、
 大阪でもアナウンスメントして欲しかったなぁ…。WEZARDでもコメントが無いし、
 大阪で参加・グッズ購入された方にも、ちゃんと告知してもらいたいものだけど。
 聞いたときには素直に「グッズ買ってよかった…!」と思っただけに、ね。

 歌では…こちらでも、やはり『雨に濡れて』は演奏されず。
 うーむ…なぜ、パンフ上のセットリストから外されたのか…勿体無い!
 この曲、曲調も曲の世界観も自分好みでかなり好きなんだけど…残念すぎる(涙

 あ・と。セットリストの最後が、『揺れる想い』→『負けないで』と、1曲追加。
 オルゴールセットな組み合わせだが、結果、『揺れる想い』が2度演奏という形に。
 …それだったら『雨に濡れて』や、その他の曲を…と思ったのは、自分だけ!?
 追悼本「きっと忘れない」の最後を飾った『明日を夢見て』を演奏してほしかった…。

 しかし、変更点はこれだけだし、特段「長いなぁ…」という印象は無かったものの、
 終演時刻は9時48分と、大阪より20分も伸びていて、かなりビックリ。
 開演時刻は、東京のほうが早かったのに…何がどういう理由でこうなったのか、
 いまいちピンとこないのだけれども、それだけ充実していたということなのかしらん。

■Impression

 そして、東京会場にて自分の受けた会場の印象と、心の情景について。

 東京では、なんと最初の『揺れる想い』から手拍子が湧き上がっており、
 おお…さすが武道館!と思わせたものの、そこからの盛り上がりがイマイチ…。
 最後、葉山さんが登場してからも、スタンディングに移行する人は極めて少なく、
 自分は野田さんに促されるまますぐに立ったのだが、かなり気恥ずかしい状態に。
 ここで座ったら、坂井さんへの冒涜だと想い頑張っていたが…自分に釣られて、
 一度は立ち上がったものの、また座ってしまった人が数名居たのにはガックリ。

 『負けないで』では、さすがに殆どがスタンディングになったけれども、
 会場の生み出す一体感みたいなのは、大阪が上だったかも…なんて思ったり。
 いまさらながらに、盛り上りと一体感の醸成というのは別物なんだな、と再認識。

 演奏しているメンバーについては、大阪のほうが躍動感に溢れていた一方で、
 東京では、いい意味で安定して落ち着いた感じになっていて、その相違に驚き。
 ただ『こんなに側にいるのに』のバンド紹介は、東京のほうが緊張感に満ちており、
 その尖った雰囲気が曲調とマッチし、ずっと鳥肌が立ちまくり。東京でのベストは、
 間違いなくここでしたね…!雪ちゃんが元気なさそうなのが、ちょっとだけ、
 気になったけど…具合が悪かったんでしょうか…?

 東西、見ていて一番違う印象を受けたのは、ゲスト・Garnet Crowの中村さん。
 大阪では、何かをかみ締めるが如く参加されていた印象だったのだが…東京では、
 吹っ切れたかのように熱いコーラスが!とにかく、彼女のコーラスは凄かった…。
 『止まっていた時計が今動き出した』では目頭が熱くなったし、極めつけは、
 『こんなに側にいるのに』におけるバンド紹介時のコーラスワーク!
 彼女の紹介時「♪こんなに側にいるのに」というコーラスを聞いたとき…その、
 圧倒的なまでの凄さに、目頭が熱くなるどころか、目からぶわっと涙が溢れ、
 滝のように頬を伝っていったのが…わ、忘れられん…。感情より前に、
 体が反射して涙が出たという経験は生まれて初めてかも…それほどの凄さだった…。

 それに、東京での彼女はアクティブで、まるで大阪の雪ちゃんのように手を掲げて、
 客席の手拍子をリードしたりと、会場を引っ張っていこうという意思が強く見えて、
 それも非常に良かった…!この日の中村さんには、正直脱帽でしたね…!

 しかし、東西どちらにしても、過度に熱狂せず、過度にシミジミとしない、ZARDらしい、
 『世界はきっと未来の中』というのを確認する様な、良い「追悼ライブ」だったかと。

 ここは、きっとまだスタート地点。これからの坂井泉水を活かしていくのは、
 我々ファン…ZARD Familiyの役割なんだと噛みしめた次第。

 …今日のことは…「きっと忘れない」!そして…「明日を夢見て」…!!


 おまけ。

 ZARDの全シングルのジャケット…どんっ!!

 
 横1030mm×縦730mmの超大作ですっ!!
 ライブんとき展示されていたのを参考に、ポストカードセットを活用し、
 作ってみました(^^;


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