ZARD What a beautiful memory 2008 新潟 レポート

日本海に響き渡る、追悼の歌声は…。
[Memory 01・Setlist & Members] [Memory 02・Before Start]
[Memory 03・First half] [Memory 04・Second half]

[坂井泉水さんを偲ぶ会]
What a beautiful memory Tour [東京・日本武道館] [第58回紅白歌合戦]
What a beautiful memory 2008 [神戸] [横浜] [仙台] [福岡] [広島・松山] [大阪] [代々木]
Tips to enjoy ZARD・What a beautiful memory (2008)


[Memory 01・Setlist & Members]


 今回もまた、諸情報から。

■バンドメンバー・フォーメーション(敬称略)

 4列目:C(岡崎)
 3列目:D(山口)・V(坂井)・D/Pa(車谷)・AG/C(大田)
 2列目:M(大藪)・B(麻井)・G(大賀)・G(阿部)・K(大楠)
 1列目:B(徳永)・PF(大野・大楠)・C(大野)

■セットリスト

 横浜公演と同様

■バンド紹介演奏順(敬称略)

 G・大賀→D・山口→G・安部→D(&Pa)・車谷→K・大楠→B・麻井→C・大野
 →M・大藪→C・岡崎→AG&C・大田

■MC担当(敬称略)

 FM−NIGATA ナカムラチカゲさん

 仙台公演から、殆ど変わっていません。
 今後、サプライズがあるとしたら「翼を広げて」リリース後のタイミングになるでしょうか。

 今回も、実に良かったのですが…ただ、良かったのは、普通のライブ比の話で、
 ZARDのライブ…What a beautiful memory tour〜2008の流れの中で考えると、
 ちょっとどうかな…と思ってしまうような、ムラが結構ある公演だったのは否めないかと。
 今回の公演だけ見にきた方はご満足頂いていると思いますが…例えば、仙台公演と比較すると、
 圧倒的に演奏のクオリティが劣っていた今回でした。なんか…間違いが多かった!!
 大賀さんも最初元気が無かったようですし、どうしたんでしょうかね…。
 ずっと気になりながら、演奏を聞いていました。

 たまたまみんなの調子が悪かった…ということであれば、まだ救いがあるのですが。
 次回からの西日本シリーズは、万全の体制で挑んで欲しいものです。

 あ、それと。
 今回のスタンディングは「こんなにそばに居るのに」と、記録達成!
 しかも…その一番手は、自分と、1列目中央の方が同時!うひゃー、ついにやっちゃった!
 スタンディング一番乗り!結構、度胸がいりましたが…やって良かったかな!?と、
 今は余韻に浸っているところです。

 では、詳細なレポートはまた明日以降。


[Memory 02・Before Start]



 仙台以来、実に1ヶ月半ぶりの参加となるWABM2008。
 でも…実感としては、もっと長いんじゃないか…と思うほど、久々感が強い。

 自分が高校生だった頃、ZARDというのは…ある意味「虚無」的な存在だった。
 坂井泉水と出会ってから16年、彼女の存在がリアルに近づいたことにより、
 新たにこんな感覚を抱くように成るとは…ただが1ヶ月半なのに。
 16年の日々と比較すると、まさに一瞬だというのに…。



 東京発10時台の新幹線で新潟入り。新潟は初めてなのだが、随分と近い印象。
 新幹線って本当に凄いな…と思う。実は、節約のために高速バスという手段も、
 考えたことは考えたのだが、時間が読めないことから見送った。
 しかし、自分も贅沢になったものだ…まぁいい。このお金が出せるのも、
 坂井泉水・ZARDに励まされ、背中を押されてきたからこそ。
 自分の収入は、彼女の歌声によって形成されていると言っても過言ではない。
 そんな彼女に、全身全霊を持って還元するのは、人としての礼儀だろう。

 新潟入りしてからは、ホテルにアーリーチェックインの上、会場への経路調べ。
 どうも、公共交通手段はバスしかないらしい…わ、分かりにくい…。



 駅前のバスターミナルで少しばかり困惑しつつ、3時15分に会場へ。
 既にCD関連の物販は開始していたが、ツアーグッズは3時半からとの事なので、
 例によって列に並ぶ。少し押して3時35分物販開始。自分は、実質的に3番目。
 地方は物販が楽でいいなぁ…とつくづく思う。昨年の武道館の修羅場は…(苦笑

 で、物販。 残念ながら、「負けないでオルゴール」が完売しており、
 「えー…」と前の人が困惑した声を出していたのが印象的。まぁ…そうなるよね。
 いくら2007からの継続販売とはいえ、一連の流れなのだから、地方の方々にも、
 ちゃんと買える位の数は用意しておいて欲しかったと思う。
 自分は、恒例の「メモリアルノート+ポスター」を購入して、列を外れると…
 CD販売で、オフィシャルピアノ/バンドスコアが販売されていることを知り、
 慌ててそちらの列に加わる!神戸の時、それらは販売されていたものの、
 持ち合わせが無いため見送ったら、横浜・仙台と「在庫無し」で販売せず。
 涙を飲んだものだったので…無事ゲットできてよかったぁ!

 なお、今回の物販、販売員さんが慣れていないためか、監督者と思しき人に、
 かなりキツイ指導をうけていたりしました。それはまぁいいんだけど、
 指導する人…列を止めて、並んでいる人に聞こえる場所で説教するのは如何かと。
 こっちとしては、販売員さんの一生懸命に万事OK、許そう!と思ってるのに、
 貴女のヒステリックな声による、行列を考慮しない指導にイライラですよ!
 大体、貴女方、仏頂面でポスター取りに行って、投げるように販売員さんに渡すの、
 それこそ指導モンですよ!!その場で説教したろうか、と思ったぐらい。
 一連のWABMで初めて、頂けないなぁ…という感情を抱いたのが、この上なく残念。
 あと、今回の販売員さんは、白い手袋を片手にしかしてなかったですね。
 作業しにくいかもしれませんが、ここは是非両手にしてください。
 (物販開始前、各位が手袋をしながら、各商品の箱を開閉したりして、
  感触を確かめた上で…というのは、見ていたので分かってますが…これはね)



 さて、この時点で4時。開場が5時半なので、例によって時間がある。
 と、いう事で裏手に回ってみて、ツアートラックチェック。
 今回はなんと、4台も止まっていて…!いまだかつて無い台数に驚くと共に、
 再び人数が増えるのか…!?と期待もしたり。さて、ステージはどうなるか…?

 会場内をフラフラしていたら、あっという間に17時。既に入場列は出来ていたが、
 自分はというと、少し疲れていたので2Fロビーの椅子で少し転寝しつつ、
 5時40分を待つ。なぜこの中途半端な時間かというと…実は、
 自分もよく訪問し、お世話になっているZARD系HPの掲示板参加者との、
 初顔合わせを予定していたから。ZARD系の方々とお会いするのは初めてで…
 少し緊張するも、無事(?)数名の方と邂逅でき、良かったデス(^^;
 しかし、開場時間後に、モギリ前での集合にしてしまったので
「あれ、かわさきさん、時間設定、勘違いしてませんでしたか?」
 とか言われちゃった…(苦笑
 ちがうの、会場内部で整列させるとは思ってなかったので、場所設定の間違い(苦笑



 そんなこんなで、入場。
 今回は、e+の先行予約で席を確保したのだが、なんと23列目と、殆ど最後尾。
 しかも、真後ろが入場口で、開演前から相当に喧しく、前途多難を予感させる席。

 …果たしてどうなることやら…。


[Memory 03・First half]

■開演・負けないで(Instrumental Ver.)

 開演時間が過ぎると、右隣の方が時計を気にしだす。
 ひょっとして、遠征している方で、終演時間も遅れることを気にしているのかも。
 確かに、今回のツアーは3時間弱の公演のため、少しでも終演時間が遅くなると、
 最終の新幹線を捕まえることが出来なくなる。まぁ、これが理由で、
 自分は一泊することとなったのだが…。

 10分弱を経過したところで、後部中央に位置しているミキサーさん達が頷きあい、
 左端の機械に手を伸ばしたところで、照明が落ちる。おーっ…という低い声と、
 抑え目な拍手の中、始まったのは『負けないで(Inst. Ver.)』。
 例によってサビから始まったメロディがAメロに移るころ、メンバーが袖から登場。
 仙台よりかなり早い段階で全員が定位置に付き、静かに開始時間を待つ。
 2度目のサビが終わり、音がフェードアウトするとと同時に、語りかけるような、
「私はいつもー…本当に…言葉を…詞を、大切にしてきました。
 音楽でそれが伝わればいいな、と思っています」
 が会場に響き渡ったところで…。

■揺れる想い〜遠い日のNostalgia

「1、2、3、4−っ!!」
 の掛け声とともに、不動のOP曲『揺れる想い』!
 1ヶ月半ぶりの『揺れる想い』に胸を熱くしつつ、クラッピングを開始。
 しかし…う、新潟の皆様は、大人しめの鑑賞がお好みのようで、
 会場全体から、あまり拍手が聞こえてこない…というか、全然聞こえてこない。

 でも、これはある意味、正しい風景なのかも…。
 自分などは、これでもう7回目の参加ゆえ、勝手も分かっているし、
 追悼の気持ちの表現の仕方も、回を重ねるたびにアクティブに変化してきている。
 しかし、これが初めての追悼ライブ参加の方々は、やっぱり…坂井泉水さん、
 その世界に身を委ねるかのごとく、音に浸りたいのは当然でしょう。
 それこそ、自分にとってのWABM2007の大阪の時のように。

 と、言うわけで、自分も今回はクラッピングを控えめに。
 しかし、仙台とは大きく会場のノリも雰囲気も違う。良し悪しの問題ではなく、
 「違う」。雰囲気的には、昨年のライブと似たような感じで、あのころの気持ちが、
 自分の中にもよみがえって来た様なOPナンバーでしたね。

 ところで…今回、2曲目の『IN MY ARMS TONIGHT』で感じたのですが、
 明らかに、大賀さんが大人しい感じで演奏されており、どうしたのかな…?と、
 少し心配になったり。愛知では、後ろに反りすぎて転倒しそうになったとのことで、
 若干、パフォーマンスを抑えられているのかも…なんて考えつつも、
 やっぱり大賀さんが元気ないと、ステージの躍動感が乏しい…と思っていたら、
 その分、お隣のベーシスト麻井さんが、大賀さんばりに暴れてる!!(笑
 いつもは、かなりクールに演奏される麻井さんだけに、これにはビックリ。
 麻井さんの新しい一面を見れたような気がして、思わずニヤリ。
 加えて、岡崎さんも情景たっぷりのコーラスを披露していました…が、
 でもやっぱり、今回のバンドは大人しい感じなのでした…。

 で。
 『遠い日のNostalgia』まではいつものとおり進行。
 しかし、この時期に聞く『遠い日のNostalgia』は、心が透き通る想いですね。
 初めて聞いてから16年。あの頃と変わらぬ想いを抱きながら、
 この曲と接することが出来る事に、感謝を…。

 余談ですが、この段階ではパーカッションを担当されている車谷さん…彼、
 右手に持っているマラカスみたいな楽器を、フロアタムに置いたりしてるんですが、
 置くときに全然音がでないのが何か不思議でした。ってか、楽器を机のように…(^^;
 ドラムセットが痛まないのかしら?

■MC1〜素直に言えなくて

 今回のMC(ナビゲーター)担当は、FM-NIIGATAの中村智景さん。
 最初のお話は
「新潟といえば、2度の地震です…」
 と、中越地震関連の話題。担当される番組で、激励ソングを募集したところ、
 決まって上位に来るのが「負けないで」ということで、そんなZARDのライブ、
 参加できてうれしいです、という綺麗な纏め方をされていました。

 さて、今回もメドレーで『Season』からスタート。これまた季節に合った曲で…、
 溢れる切なさが胸に痛い。しかし、自分はこの曲2番の歌詞が好きなので、
 メドレーなのはちと残念。メドレーで曲数を増やすのには賛成だけど、
 季節的にマッチングする曲は、フルで演奏してもらいたかったかなー(贅沢か)。
「♪薄れゆく 君への憧れに 青春の意味を知らされた」
 というフレーズが好きだったんですよ…。もっとも、今は
「♪募りゆく 君への憧れに 永遠の意味を知らされた」
 という想いだけど…。

 『I want you』では、車谷さんが黒瀬さんばりのアクティブドラム!
 心なしか、スクリーンの中の泉水さんも、いつもよりノリノリに見える…。
 この曲では、彼女、腰でリズムを取っているのだが、これが非常に悩ましい…(笑
 ってか、どこまで可愛いのだろうか、この人は!!

 『眠り』PVの、薄いブルーなワンピース姿にウットリしたりしながら、
 4度目のMCへ。坂井泉水…というか、ZARDというと、ジーンズに皮ジャン、
 そんなパブリックイメージですが、本質的には乙女チックな坂井さん故、
 ロングなスカート姿は…もう、ね。見ているだけで溜息が出てきます…。

■MC4→アコースティックコーナー(少女の頃〜・もっと近く〜・瞳閉じて)

 お待ちかね、そして、お馴染みの大野愛果さんが登場。
 「大野さん」の愛称で親しまれる、ユニークな美人さんですね…(笑)。

 さて、そんな彼女がピアノを前にして…その指からメロディが流れ始めると。
 !!こ、これは!!お、驚いた!!イントロが…いつもと違う!!
 サビの後半をアレンジしたような盛り上がりを見せた後、静かなテンポへ…、
 そしていつもどおりの演奏へと。こ、この演奏は…いい!ビックリしたけど、
 さすが、毎回工夫し、新しい坂井泉水さんを見せようとする大野さんだけあります。
 これまでで…一番素晴らしい演奏だった『少女の頃に戻ったみたいに』でした。

 そして、『もっと近くで君の横顔見ていたい』『瞳閉じて』。
 こちらではコーラスに回る大野さんですが、今回は透き通るかのような歌声で、
 磐石のコーラスワークを見せてくれました。前述の演奏も含め、新潟公演は、
 大野さんに殊勲賞を贈りたいですね!!素晴らしいの一言です!

 なお、彼女はコーナー終了とともに上手から退場。
 凛と立ち去る様は美しいのですが、注意して見ていないと、いつ退場したのか、
 全然分からないのは…相変わらずです。

■あなたに帰りたい・I still remenber→(MC6)

 そして…青色のサイリュームが会場を燈す『あなたに帰りたい』へ。

 自分、イントロが流れるとすぐ、サイリュームを点灯させたのですが、
 周囲は「え、ここで…え?」みたいな感じで戸惑っておりました。
 そりゃそうか…自分はもう流れを熟知していますが、普通は違いますものね。
 しかし、相変わらずのガサガサ音は戴けませんなぁ…美しいイントロが台無しです。

 映像の、黒いワンピースな坂井さんに見惚れる『あなたに帰りたい』から、
 同じくアルバム「OH MY LOVE」からのナンバー『I still remember』へ。
 いつも思うのですが、このつなぎ方は反則でしょう…泣くな、というのが無理!
 そんな繋ぎ方ですよ…。…くぅ…。しかし、今回の『I still remember』、
 バスドラによるリズム刻みが、妙に強かった気がします。ドコドコ言ってましたよ…。
 ベースラインが弱かっただけかしら…ちょっと気になりました。

 あ、そういえば…今回のアコギは大田さんだったのですが、ここで用いているのが、
 12弦ギターかどうかは、確認を忘れていました。はぅ。以後気をつけます…。

 MC6は、羽田さん不参加のため録音で。こちらは仙台と一緒で、
 Baby Grandの紹介なども、シナリオどおりの展開でした。仙台と違うのは、
 ここからの曲が、通常通り『止まっていた時計が今動き出した』ということ。
 ゆりっぺ不在の今公演、どうやって繋げるのかと思っていたのですが、
 今回のバンドメンバーが、1999年の船上ライブからのメンバーが多いこと、
 また、そこにはGARNET CROWの古井さん、岡本さんも参加されていたこと、
 そして…GARNET CROWといえば、ボーカルの中村さん提供の曲、というような、
 絶妙なつなぎ方をしていました。

 いつも思うのですが、WABMは構成が絶妙です。同じ事をしてるはずなのに、
 どの会場行っても、それぞれの会場ごとに構成の妙がある…!!

 ※というか、公演別に、これだけ書くことがあるというのは、
  ものすごいですよ…。ネタに困らないのが、驚きです。

■止まっていた時計が今動き出した→サヨナラは今もこの胸に居ます
 →もう少し あと少し…

 ここからは後半戦。『止まっていた時計が今動き出した』では、
 ゆりっぺ不在の分、雪ちゃんがゆりっぺのパートを担います。
 雪ちゃんの声質は「可愛らしい坂井泉水」といった感じで、
 低めのゆりっぺ、高めの大野さんの、丁度中間あたりに位置しているのですが、
 今回は、低めも…かなり迫力のあるコーラスを魅せてくれていました。
 彼女はいつも、安定感のあるいい仕事をするので、大好きです。

 可愛らしい『サヨナラは今もこの胸に居ます』、そして一転、
 重々しい『もう少し あと少し…』と続きます。このときの自分はというと…
 実にソワソワ。と、いうのも、実はTandoさんのZARD系掲示板で、
 この次に来る曲『こんなにそばに居るのに』でスタンディング!という、
 約束をしていたから…。この段階では、誰一人ともスタンディングしておらず、
 このまま行くと…自分が、スタンディング第一号になってしまう…と(汗

 さすがに『もう少し あと少し…』で、スタンディングを開始する人が居るとは思えず…。
 ソワソワ…そして、ドキドキが収まらぬま…。そして…曲が終了を迎えたのです…。


[Memory 04・Second half]


■こんなにそばに居るのに(バンドメンバー紹介)

 そして…誰もスタンディングしないまま、この曲へ…。
 少し長めのイントロ(大藪さんがセッティングをしているから?)を経て…、
 ついに最初の音が暗闇の中に響く!

 …っ!!もう、こうなったらやるしかないでしょう!約束したし!!
 Tando Familyとして…その結束を見せておかねばなるまいっ!!
 意を決して…舞台上が明転したと同時に立ち上がる!と、最前列中央の方も、
 同じタイミングで立ち上がった!よかった…自分だけじゃなかった…。

 早速、手を高く翳し、大賀さんのギタープレイが始まると同時にクラップ開始!
 その頃には、周囲の方々もかなりスタンディングを初めて…いい感じです!
 武道館の時のように、いったん立ったけど座ってしまうような人もおらず、
 衝撃のバンド紹介とともにテンションも右肩上がり!Bメロを経て…サビ、
 大野さんの出番の時には、そのテンションたるや最高潮!!

 しかし、これで…WABM2008、スタンディング開始記録が更新されましたネ!
 この調子だと、最終日…代々木体育館はどうなってしまうんでしょう?

■きっと忘れない

 最高にシビれる『こんなにそばに居るのに』が終了。
 息切れを起こし、肩で息をしながら周囲を見ると、座りだそうとする方が数名。
 おろ…?と思ってみていたら、次の曲のイントロを聴いて、慌てて再スタンド。
 …(^^;

 そう、お次は…そんなアクションを誘発してしまう名曲『きっと忘れない』!!
 こちらは、自分が何かを言葉で表現するよりも『翼を広げて』初回限定に付属の、
 WABM日本武道館DVDをみていただければ…どれだけ凄いかお分かり頂けるかと。
 横浜のレポートで書いた、曲の終わりの坂井さんの美しすぎるアップも、
 このDVDでは健在です!ファンでなくても、この美しさは必見…ですよ!!

■君がいない〜Don't you see!

 この段階で、周囲はほとんどスタンディング。つまり、客席後方は盛り上がり。
 しかし…なぜか、自分と同時に立ち上がった1列目の方の周りは、
 全然スタンディングしている人がおらず、後ろからみると彼だけが異常に目立つ。

 このように、異様とも思える盛り上がりの差異があったのが、おそらくこれは、
 座っている人の傾向が、客席の中で明確に分かれていたからだと思う…。
 というのも、自分の周囲にいる人たちは、どうやら私と同じく、e+の優先予約で、
 早々にチケットを確保した…つまり、かなり気合を入れて参加してる人達みたいなのだ。
 対して、前方はバッファーとして存在していた席も多いようで、直前や当日券で、
 入場された方が多く座ってらっしゃったらしい。となると、傾向も分かれるというものだ。
 まぁ、自分はどこに座ったとしても、この空間を味わえればそれでいいんだけど…。
 なんか、会場の中で盛り上がりに差異が出るのは、ちょっと困ったな…とも思う。

 ところで、ここら辺から…なんかバンドも盛り上がりを見せてきたものの、
 なんか妙に粗が目立つ演奏になり始めたり…。ってか、このメンバーにして、
 妙にオカしなところが目立ち始めたので、聞いているほうがビックリでした。

 まずは『心を開いて』。前の『君が居ない』があまりの盛り上がりだったからか、
 妙に早いイントロで進行してしまい、Aメロ入るところで強引にリズム調整。
 これは、クラッピングしている人はみんな調子を崩したので、気づいたでしょう。
 うーん…ライブモニターの調子が悪かったのか…不思議です。

 うにゃー…と思いつつ、『愛がみえない』を経て『マイフレンド』へ。
 さすがにこの曲になると総スタンディング!手を振りかざす大野さん!
 弾ける大賀さん!叩きまくる車谷さん!そして、可愛くコーラスな岡崎さん!!
 客席もそれにつられて更にヒートアップしていく!自分は、この螺旋的な、
 盛り上がりの向上感がものすごく好きっ!!

 そして、本編最後の曲『Don't you see!』。こちらは何とビックリ、
 仙台とで映像が変わっていました。どこが変わっていたかというと、
 1番と2番の間奏のところですね。具体的にいうと、従前はバス内部の映像が、
 長く採用されていたのですが、今回はカフェでの映像が長くなっていました。
 仙台が決定版かと思っていただだけに、この変更にはいささか驚きました。
 どこまでも飽きさせず、微妙な変更を入れてきますね…これだから、
 WABM2008からは目が離せないのです!!

 ところで、この曲といえば、2番サビ後のコーラス。
 CD音源もカッコいいし、WABM2004のDVDでもライブ版のカッコよさを味わえますが、
 今回の新潟は…あんまり聞こえなかったですね、コーラス。というかですね、
 大田さん…どこいっちゃったの!?と思うほど、全然男性コーラスが…。
 うーむ…。

 まぁ、それはさておき。個人的には「Don't you see!」のところでの指差しポーズや、
 間奏でのコーラスも堪能し、ああ…やっぱりZARDは最高だ…と思ったところで、
 バンドメンバーは、一旦ステージから退去。見送りの拍手から途切れることなく
 再びの歓迎の拍手に移り…3分ほどたったところで…。

■Oh my Love→グロリアスマインド

 バンドメンバーが再登場し、今回のツアー最大の見せ場「Oh my love」へ。
 いつ見ても、この映像はドキドキです…が、見てはいけないものを見たような、
 そんな背徳感を感じてしまうのは、自分だけでしょうか…?いつも思いますが、
 可愛い人が、これだけ美しいというのは、どういう事なんでしょうかね。

 恒例のMCを経て『グロリアスマインド』。こちらのMCでは、
 今まで「発売が待ち遠しいですね」だっ『愛は暗闇の中で』が、
 「発売が決定しました」に。もちろん、湧き上がる拍手!しかし…。
 このシナリオは、明らかに伏線っぽかったですね、今思えば(笑

 そして、この『グロリアスマインド』。ここでも演奏が…。
 というか、大楠さんが微妙にキーをミスったのは分かったんですが、その後、
 大楠さんが「…え!?ちょっと…え!?」みたいな感じで、演奏中ずっと、
 大賀さんと大藪さんの方を向きながら演奏してたのが…めっちゃ気になりました(汗
 それでも、ちゃんと演奏を続けているのはさすがの一言ですが…何があったんでしょうか?
 今考えても、ちょっと不自然な感じがした『グロリアスマインド』でした。

  ■永遠・あの微笑みを忘れないで・負けないで

 次なる曲は、MCな紹介を経て登場した徳永さんをメンバーに加えて『永遠』。
 ただ、ここでは、ナビゲーター(ナレーター)さんの恒例な台詞、
 「この曲のタイトルそのものが、坂井さんの存在を表しているのかもしれません」
 が無かったですね。あれ?ってな感じでした。

 で。この永遠なのですが…徳ちゃん、どーしちゃったの…。
 仙台では抜群のベース&コーラスだったのに…まるで横浜に逆戻りしたかのよう…。
 うーむ…徳ちゃん&大田さんのDoaコンビは、パフォーマンスにムラがある…。
 ちょっと残念です…。

 さて、その後は最後の曲を迎える瞬間に。ここでもやっぱりMCが入ります。
 他会場では「2曲続けてお楽しみください」という形で紹介されていて、
 ここでも同じような感じではあったのですが、やっぱりちょっと違っていて。
 と、いうのも『あの微笑みを忘れないで』に続けて…そうですね、あの曲です、
 見たいな感じで、明確に『負けないで』であると言わなかったんですよ。

 ま、別に、ここは些細な事ですが。でも、
「あれ!?曲名言わないの!?」
 と、驚きはしましたね、かなり。

 そんな驚きの中、『あの微笑みを忘れないで』!この曲には…やっぱり、
 心が…いや、体全体が励まされますね!精神が涙を流させるというか、
 それほどの感覚に陥り、涙腺を緩ませつつ…最高の盛り上がりへ一気に!!
 その盛り上がりは…もちろん次&最後の曲『負けないで』へ繋がって!

 今回は、岡崎の雪ちゃんも、最初からサビのコブシ突き上げを。
 途中からは、大野さんもそれに加わったりして、バンドメンバーも興奮絶好調!
「どんなに離れてても 心はそばにいるわ」
 を体中、会場中で表現しながら…無事終演!!

 最後は、バンドメンバーが最前列に集合。
 今回は、大賀さん・大野さんが中央に陣取って、挨拶。
 みんながみんな、深々とお辞儀する様は、その真摯さに心打たれますね…。
 こちらこそ…の思いも込めて、精一杯の拍手を送る客席。メンバー各位は、
 再び会釈しながら、今回は、←大賀さん・大野さん→と、左右に割れる形で、
 バンドメンバーがステージから退場してゆきました…。

■終演

 いつもどおり「サヨナラはいつもこの胸にいます」のイントロがかかる中、退場。
 退場のアナウンスでは、大塚製薬さんのポカリを配布している旨が伝えられる。
 大塚製薬さんのポカリといえば「揺れる想い」「心を開いて」と、
 全盛期のZARDをタイアップで支えてくれた存在ですが、そのお礼かな?
 名古屋から始まったこの習慣…ツアーのスポンサーというわけでもないのに、
 こうしてくれるサービスが、本当に嬉しいです。ZARDの築き上げてきたものの、
 重さ…そして、大きさを、何よりも感じた、500mlのペットボトルでした。

 さて、自分は早速、臨時バスに乗って新潟駅へ。バスの車内では、
 会場前でお会いした方と再会し、若干ライブの感想を話し合ったりして。
 彼女は夜行バスでお帰りになるそうで、気をつけて帰ってくださいね、と、
 駅前で別れ、自分はホテルへ帰着。BBSにライブダイジェストを掲載し、
 余韻に浸りながらも就寝。…ライブ後の、この疲労&充実感は、大好きです(^^;

 そんなで、3時間にも及ぶステージは終了!
 色々ありましたが…新潟の人々にもちゃんと「美しき記憶」は宿ったと確信できる、
 そんなステキなステージでした。坂井さん&バンドメンバーの皆様、ありがとう…、
 そして、本当にお疲れ様でした。今後の西日本シリーズも頑張ってください!!

■余談

 翌日は、朝から東京にトンボ帰りし、藤田咲ちゃんのイベントへ。
 藤田咲ちゃんとは、新人の声優さんで「初音ミク」の声の人というと分かりやすいかな?

 で、なんで突然この娘さんの話かというと…このお方、実はZARDファンで、
 6/27の音楽葬にも足を運ばれたほど。そんな方が、どんな方か見てみたくて…。
 と、入場したとたん、客入のBGMは、GARNET CROWの『世界は回ると言うけれど』!
 ぐはーっ…さすが、ガネも「ライフワークとして好き」と言い切るだけあります。
 ってか、このダークなバラードを客入として使うセンスは物凄い(苦笑

 また、イベント内のミニライブでも、GARNET CROWの「やさしい雨」を披露。
 この「やさしい雨」という曲、C/W曲で…かなりマイナーな曲なのですが、
 これを、2006年ライブの振り付けとともに披露していまして…感心しました。
 好きと公言して、ここまで…分かる人には十分わかる「好き」を表現するとは!
 ZARD Familyの同志として、立派だなぁ…と思いながら見ておりましたヨ。
 自分もガネのFCに入っているぐらいのガネ好きですが、十分に、
 その愛情を感じられたパフォーマンスでした。今後は、この娘さんもチェックかな?


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