top>AIとスペルの関係について>This page
カルドセプトの重要な要素の一つに「呪い」という要素がある。
今更いうまでもないが、今一度その呪いの特徴について整理をしてみる。
(1)呪いは、セプターあるいはクリーチャを対象とする。
(例外的に土地を対象にするマインがある)
(2)呪いには、プラスの効果とマイナスの効果あるいはその両方の効果がある。
(3)呪いの効果は、永続的あるいは一定条件を満たすと消える。
(4)現在呪いがかかっている対象に、別の呪いがかかると、
後からかかった呪いが有効となり、以前にかけられた呪いがクリアされてしまう。
(以下、この状況を上書きと呼ぶ)
AIが呪いの上書きを行う方法はとてもシンプルで、
・自分(あるいは自分のクリーチャ)に不利な呪いがかかっているときは、有利な呪いで上書き
・敵(あるいは敵のクリーチャ)に有利な呪いがかかっているときは、不利な呪いで上書き
というパターンをとっている。その呪いが有利か不利かについては、
人が直感的に見ている場合と、AIの判断は微妙に異なるようである。
研究過程においては、おのおのの呪いに対して、
AIがどのような評価をしているのかを明らかにしていきたい。
調査を行った結果、AIにとっては、呪いそのものの効果を期待する場合と、
上の上書きの効果を期待する場合があることが判明した。
この上書きの効果を期待する場合、AIのスペルを利用する上で重要な設定項目である、
「効果が見込める場合にスペルを使う」(以下、「スペル効果」)が高くても利用する。
このため、当研究にて、AIが呪いのスペルを利用する場合は、
・呪いその物の効果を狙っている場合
・上書きの効果を狙っている場合
の違いをしっかりと見極めるよう注意して研究を行った。
これまでの議論を整理したうえで、
AIの設定項目であるスペル効果とスペルの利用方法について明確にする為に、
単独最高という概念を導入する。
※単独最高:呪いの上書きではなく、呪いそのものを利用することが確認できたスペル効果の最高の値。