・MapFanCE2000の場合
[いざ、いじり倒さん!]-[地図で遊ぼう ]
1.MapFanCE 2000 の紹介
CE用の地図ソフトの本命、MapFanCE2000を紹介します。
IncrementPが開発している地図ソフトMapFanシリーズのCE版です。
地図ビュアーにあたるMapFanCE2000は、フリーでDLできますし、
MapFanVにも付属しています。しかしながら、地図データはDLできないので、
現実的には、MapFanを購入しないとならないです。
ということは、母艦が絶対に必要ということですね。
2.MapFanCE2000のインストール
MapFanCEは母艦がないとインストールできません。
ごく普通の母艦経由のインストール作業ですので、
なんにも悩むことはないでしょう。
インストールをしたときにまず行うべき作業は、
地図データを保管しておく地図フォルダの選択です。
MapFanCE
では、この地図フォルダ内の地図を調べてくれます。
[ファイル]-[地図フォルダの選択]
で適当な場所を選びます。
地図データは気をつけないと、非常に大きくなってしまいますので、
CF上に地図フォルダを選択するなど工夫をしましょう。
(下図 地図フォルダを選択するの図)
3.地図のインストール
母艦上で、MapFanを実行し、持ち出したい個所が決まったら、
[ツール]-[マップインストーラデジカメ&CE]
を選択。持ち出したい縮尺をボタンで選んで、から範囲を指定。
A-60のように白黒表示の機械を利用しているのであれば、
[編集]-[カラー切り出し]
のチェックをはずして、白黒で切り出すのを忘れずに。
(マニュアルに記述があってもいいのに・・・)
CEと母艦が接続されている状態で、[WindowsCEデバイスに送信]を実行すれば、
母艦にファイルを保存した上で、CEデバイス上の地図フォルダに
データ(拡張子mmp)を保存してくれます。
(下図:地図を切り出していることろ。赤い網目が切り出す範囲。
オンになっているアイコンは切り出す縮尺をあらわしています。)
ちなみに私がよく使う縮尺1/12500,1/6250,詳細図のセットでは、
250KB前後です。駅の周りを歩く程度なら、これで十分です。
また、MapFanVのインストールディスクには、
主要な駅構内図がCE用で利用できる形式で保存されていますので、
こちらもCEの地図フォルダにコピーすることをお勧めします。
<収録駅名>
−関東−
横浜駅、霞ヶ関駅、銀座駅、九段下駅、高田馬場駅
国会議事堂前駅、四ッ谷駅、市ヶ谷駅、渋谷駅、小川町駅
上野駅、新橋駅、新宿駅、神保町駅、赤坂見附駅
浅草駅、大手町駅、池袋駅、東京駅、日本橋駅(東京)
飯田橋駅、表参道駅、北千住駅、有楽町駅
−関西−
なんば駅、京橋駅、京都駅、心斎橋駅、新大阪駅、大阪駅
鶴橋駅、天王寺駅、日本橋駅(大阪)、梅田駅、本町駅、名古屋駅
4.使ってみましょう
データの準備ができたところで、地図を使いましょう。
MapFanCEを開き、好きなファイルを開けば地図を見ることができます。
クリックした場所が、画面の中心にくるように地図が動きます。
地図フォルダにある地図であれば、拡大縮小をしたときに、
スムーズに地図間を移動することができます。応用編として、
駅でズームアップしたときに、その駅の構内図が地図フォルダにあれば、
ズームアップしていくことができます。これは便利ですね。
(下図:新宿駅でズームアップ!駅構内図が表示されました)
5.[お気に入り]をいじり倒せ!
[お気に入りの追加]を選択することで、現在の場所を登録することができます。
お気に入りの中から事前に登録した場所を選べば、事前に登録していた場所へ、
別の地図を見ているときでも、飛んでいくことができます。
(下図:お気に入り登録中の図)
このお気に入りファイルはMapFanCEがインストールされているフォルダ
(デフォルトでは、\Program Files\Increment P MapFanCE)
のFavoritesディレクトリ内に、spxという拡張子で保存されています。
ファイル名がお気に入りで表示されている名前です。
このファイルの中身は次のようになっています。
−ここから−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
[MapFanShortcut]
LLS=32890612,128751203,3125
−ここまで−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
どうやら、LLSと書かれた場所が緯度、経度、縮尺のようです。
3125は、詳細地図で利用されている縮尺(1/3125)です。
駅構内図は1562と781の2つが用意されています。
そこでいくつか実験してみました。
1)存在しない縮尺を入れたら?
存在しない縮尺を入れたらどうなるか調べた結果が以下の通りです。
spxファイル上の縮尺 | 表示された縮尺 |
1600 | 1562 |
1300 | 781 |
1000 | 781 |
100 | 781 |
どうやら、ファイル上の縮尺より小さくて最大のものを選んでいるようです。
2)存在しない経度緯度を入れたら?
今度は、地図を用意していない緯度経度の情報を試してみました。
その結果、なにもメッセージを表示もせずに、地図の移動もありませんでした。
5.ちょっと残念なところ
使ってみて、非常に残念な点をいくつかあげてみます。
1)白黒だと詳細地図はつらい
地図として見るぶんには、十分便利なのですが、CASSIOPEIA
A-60のような
白黒画面で詳細図を見るとちょっと見づらいですね。
(上図:これがPC側で見た新宿コマ周辺。建物の形もくっきり)
(下図:A-60で見た新宿コマ周辺。見えはするけど、ちょっと汚いですね。)
でも、MapFanCE動作確認機種にCASSIOPEIA A-60はのっていないので、
文句は言えないですね。ちなみに、白黒とカラーの画像サイズを比較をしてみたところ、
縮尺1/12500,1/6250,詳細図をまとめて切り出したところ、カラーで20k,白黒で17kとそれほど
大きな変化はありませんでした。
2)地図以外の図面データは持ち出しできない
MapFanVには地図以外のデータとして、
高速道路図
駅構内図
鉄道路線図
といった便利な図面を利用することができます。
しかしながら、これらのデータを切り出してCEに送ることはできません。
ただし、駅構内図だけはサンプルがCDに一部のデータが入っていますので、
それ以外の駅はできないということになります。
利用頻度が高そうな図面なので、非常に残念です。
6.プラグイン
MapFanCEはプラグインに対応しています。
現時点(2000/03/01)では、インターネット検索プラグインや、
GPSプラグインが紹介されています。
しかしながら、残念なことに、IncrementPの提供しているプラグインは
H/PC3.0,P/PCしか対応していません。試しに、私のA-60で挑戦してみましたが・・・
インストーラにはじかれました。残念!
また、プラグインの仕様が公開されていますので、
今後いろいろなプラグインが出てくることが期待できます。
フリーソフトでは、Garmapのページ内にある、
というソフトウェアがプラグイン対応していますので、
こちらも参照してみてはいかがでしょうか?
(ごめんなさい詳しいことわかりません)
7.総合評価
基本的な図面としての地図の機能は十分ですね。
PC用の地図ソフトとして見た場合、検索機能が弱いですが、
インターネットプラグインをリリースしているところを考えると、
データはWebサーバ上に無限にあるから、そっちを見てね!
って思想で開発されているんでしょう。
動きもそこそこ軽いので、お勧めではあるのですが、
やはり白黒よりはカラーのほうが見やすいです。
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