◆◇◆ 地図で遊ぼう ◆◇◆

2.CE用地図ソフトの紹介

・GermapCEの場合

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1.GarmapCEの紹介

GarmapCEとは、Fukuroさんが作成されたフリーウェアで、
GarminというGPSのデータを管理するためのツールです。
座標データを管理したりすることができるらしいです。
また、bmpを地図データとして利用できるため、
地図ビュアーとしても使うことができます。
HP上では、本体のほかに地図の切り出しソフトウェアや、PC版も紹介されています。

2.地図データの準備・・・GMCERDでProAtlasから切り出せ!

GarmapCEのインストール自体は非常に簡単なので、説明は割愛。
続いて、地図データの準備をしましょう。
GarmapのHPには、ENCARTA ワールドアトラスから地図を切り出す
GMWACMなるツールが紹介されているのですが、
私の手元には、ワールドアトラスがありません・・・。
ですが、
Goto Yuzuruさんが、ProAtlasから地図データを切り出してくれる
GMCERDを公開してくれていますので、こちらを使います。

GMCERDをインストールする上で、次の点に気をつけてください。

・VB4のランタイムを探すこと・・・私はVectorで見つけました。
・ProAtlasのOCXのバージョンによって、プログラムが異なる。

基本的な使い方は本家のページに任せるとしまして、
A-60に特化した事を中心に、私の場合の作業手順を説明します。
なお、ここで書かれている方法は、各アプリケーションを公開されている方
の方法とは若干違いますので、あらかじめご了承願います。

※地図の加工を行っているため、著作権に触れる可能性があるので、
図は省略させていただきます。ごめんなさい。

1)カラーで切り出し

まず、GMCEREDを使ってほしいエリアの地図を切り出します。
歩き回るときに見やすい地図としては、2万〜5千分の1です。
切り出しをするときに、地図ウィンドウの大きさを変更して、
必要な部分だけを取り出しましょう。
たまに、3*3ではないので・・・との警告がでますので、
そのときは、がんばってやりなおしましょう。

また、A-60で見るときは、この時にsmallを選択するといいでしょう。
なお、ここでは白黒にはしません。(あとでディザをかけるので)

2)切り出したファイルの移動

切り出した直後にできたファイル

***.bmp
mapinfo.dat

を適当なディレクトリに移動
ginza1など土地の名前が連想しやすいディレクトリを作るといいでしょう。

3)地図の0版に地図の名前をつけよう

一番始めに表示されるであろう0.bmpにペイントソフトなどを
使って地名と縮尺を書いておきましょう。
実際に見たときに、あれ?どこの地図ってことを回避できます。

4)bmp→2bp(カラーのCEを利用している方は不要)

CASSIOPEIA A-60は白黒画面の為、カラーのままでは見づらいです。
そこで、bmpにきれいなディザをかけた上で、2bpに変換します。
そのために使うのが、GarmapのHPで紹介されているBMFC2BP2です。
このソフトを使って、bmpファイルにディザをかけつつ2bp化しましょう。
bmpファイルを一つづつ選択してCreate2bpを実行しましょう。

この作業が終わったら、mapinfo.dat内のbmpと書かれた個所を2bpに変更。

この変換作業でファイルサイズがいっきに小さくなります。

5)れっつ転送!

地図の準備ができたから、CEへ転送。
普通のファイルの転送と同じように、モバイルデバイス経由がいいでしょう。
GarmapCE起動時にはGarmapのインストールされたディレクトリを参照するので、
そのディレクトリの下に地図毎のディレクトリを作のがいいでしょう。
もし、白黒画面のCEで、2bp化やディザをかけずにそのまま転送してしまうと、
bmpが勝手に2bpに変換されてしまい、まったく読めない地図になる可能性があるので、
注意しましょう。

これで、準備は完成です。

3.使ってみましょう

データの準備ができたところで、地図を使いましょう。

[File]-[Load Map]

で、先ほど転送した地図のmapdata.datファイルを指定すれば、
地図を見ることができます。

このときに、2bpに変換したにも関わらず、
mapdata.datの中の記述を修正していなかった場合、
地図が開けません旨のエラーが延々と表示されます。

地図の移動はドラック&ドロップです。

4.Waypointを使いこなそう!

MapFanCEでいうところのお気に入りにあたるのが、Waypointです。
これは、そもそもGPSの位置データを読み取る為の機能のようで、
次のような制約があるので、気をつけましょう。

・文字数/利用できる文字に制約がある。
・使うときに都度ロードする必要がある(拡張子はgar)。

Waypointの登録には[ctrl]を押しながらタップ、
ロードを行うためには、

[File]-[Open]

を実行し、garファイルを指定すればOKです。
[View/Edit]-[Jump]

を選択して表示されるWaypointを選ぶことにより、指定の場所へ飛ぶことができます。

5.応用編1:地図の拡大縮小

電子地図のメリットとしては、地図の拡大縮小があります。
Garmapでこれを行うためには、

・地図データを用意する
・lstファイルを用意する

という作業が必要になります。

1)地図データを用意する

地図の用意の方法は今までと同じです。
同じエリアの地図を複数の縮尺で用意し、
別のディレクトリに保存してください。

2)lstファイルを用意する

Garmapのヘルプの説明にあるlstファイルを用意します。
([準備]-[マルチマップ用リストファイルの作成]を参照)

ディレクトリ構成と、lstファイルの例は次の通りです。

例)ディレクトリ構成

[GarmapCEのインストールディレクトリ]
-Ginza2・・・銀座2万分の1の
-Ginza1・・・銀座1万分の1の
-Ginza5・・・銀座5千分の1の

例)リストファイルの中身(ファイル名:ginza.lst)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Map List for Garmap CE
101
Ginza2\mapinfo.dat
Ginza1\mapinfo.dat
GInza5\mapinfo.dat
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ポイントは、

・縮尺の順にならべること
・連想しやすいディレクトリ名にすること

です。

3)拡大縮小ぐりぐりぐり・・・

地図を読み込むときに、先ほど作成したlstファイルを読み込ませてください。
矢印の上下で、拡大縮小ができます。
また、同じエリアの地図でしたら、Waypointも共通で使えるので、
garファイルのファイル名と、lstファイルのファイル名を同じにしておくと楽でしょう。

6.応用編2:地図を自分で用意しよう!

GarmapCEは、地図ビュアーとして使えるわけですが、
よくよく考えてみると、CEの画面に入りきらない図面を
スムーズにスクロールしているわけですよね。

ということは、自分でmapdata.datファイルを用意さえできれば、
地図以外にも使えそうです。簡単に流れだけ説明。

1)必要な図面を用意

2)Garminのページにあるbmpdivを使い図面を分割

この時に、適当な緯度経度を入力。
この段階ではまだカラーでOK。

3)分割後は、地図データの準備の2)以降とおなじ


(上図:兼六園の園内掲示板を地図代わりに)

例として、兼六園の園内案内図をデジカメでとったときの図を使ってみました。
このほかにも、

・電車の路線図
・雑誌の案内図

とかもあると便利かも知れませんね。
(はじめから雑誌を持ち歩けっていわれると・・・)

7.総合評価

地図ソフト専用のMapFanCEと比べると、多少不便な点もありますが,
本来地図ソフトではない点を考えると、十分実用的だと思います。
なんてったって、きれいと評判のProAtlasの地図を持ち歩けるのが感動です。
しくみが非常にシンプルなので、応用次第でいろいろと遊べそうですね。

 


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