Surging Aura

 

【ゲームインデックス】

●セガ
●1995年3月17日発売
●定価8800円(税別)
●メガドライブROM

 

【OPENING STORY】

 6つの呪法典
 それは世界の理を司る
 呪法の源をなす聖なる法典…

 かつて、闇の呪法師ルフィードは
 6つの呪法典の力を利用して
 『闇の究極呪法』を発動、世界を無に帰し、
 その焦土の上に自らの理想国家を築こうと企んでいた。
 しかし、『大地の呪法師オーンズ』を
 はじめとする勇者たちの手により、
 後に『アズラーの聖戦』と呼ばれる最後の決戦で
 ルフィードの野望は潰えたかに見えた……。
 が、ルフィードは自らを復活させる
 手段を密かに準備していたのだった。
 その後、勇者たちはアズラーの地に
 パスファルダ王国を建国、
 6つの呪法典は封印された。

 そして20年後……。

 パスファルダ王国建国20周年の記念式典の最中、
 突如、王宮に魔物の大群が来襲、
 戦火の中、国王たちの身をていした行動で、
 王子ムウはかろうじて『呪法典の間』へ逃げ込む。
 が、それは結界の中に納められた
 呪法典を手にせんとする
 ルフィードの狙いどうりであった。
 復活したルフィードの野望を阻止するため
 ムウは戦いを挑むが、
 力及ばず倒されてしまう。
 そして世界は滅び、世界は闇に包まれた……が。

 『ムウ、あなたが世界を救うのです』

 最後に聞いた謎の声に導かれ、ムウの体は見知らぬ異境の地へ。
 ムウの冒険が今、始まる。

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【露霧 葵のレビュー】

 ま、マイナーですみま……(吐血)
 メガドライブ後期に発売されたRPG。キャラクターデザインはいのまたむつみ氏。
 秋葉原で安売り新品をふらっと買いましたがこれがまたツボにはまりました☆
 主人公は魔術師見習い、ムウ。パーティはムウを含めて三人で入れ代わり立ち代わり、ストーリーを盛り上げて行きます。
 ここで斬新なシステムが主人公が使う呪法の『呪法システム』!
 呪法には6つの属性があり、『固』『光』『気』『液』『闇』『念』の6属性。各レベル1〜6まであり、総数36もの呪法を操ることになります。属性の違いはあっても、レベル事に大体同じような効果の魔法が存在し、覚える順番が異なるという感じになっていきます。この呪法を唱えるには『呪文詠唱時間』なるものが存在し、全ての呪法がターンを繰り越さないと使えないものばかりです。
 ここまでなら、普通のRPGと大して変わりませんが、素晴らしかったのは『主人公が呪法詠唱中に敵からダメージを受けると、それまで唱えていた呪法がキャンセルされてしまう』ということ! まさしく無駄骨。でもそれが普通の戦闘だと思うのです。呪文なんて邪魔されて当たり前。それなのに唱えて回復して攻撃して……その常識にチャレンジした作品であると言えます。
 もちろん、敵は主人公ムウを狙ってきますから、護衛が必要です。
 そう。
 パーティが3人というのは、残り2人で『ムウが呪法を唱えるまで盾になってもらう』ためだったのです1!(かなり語弊あり(笑)ですが、ホントなんです(笑))
 なにせ、戦闘コマンドには『護衛』コマンド。
 仲間が主人公ムウをガードし、ムウが受けたダメージをそっくり引き受けてくれる仲間にしかない有り難いコマンドです。
 ………やっぱり楯ですね(笑)
 ストーリーもなかなか良くて語るには惜しいのですが。
 いのまたむつみ先生のイラストがキャラグラフィックとして使われていて、ゲーム内の気分を一層盛り上げてくれます。
 メガドライブでは身近にやる機会も少ないかと思いますが。
 この斬新(笑)なシステムを一度は見てほしいですね。

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