□EMERALD DRAGONというゲームについて□


ここはパソコン版(PC9801/8801)のストーリー(導入部)についてのせて、
どういうゲームなのか少しでも理解して欲しいとの願いをこめてつくりました。
パソコン版をプレイするとすぐに出るオープニングのストーリーそのままです。

もっとストーリーを載せて!という方がいましたら、言って下さいませ。
パソコン版とその他のは微妙に違いますから……。

 

 

 

伝説の聖地イシュ・バーン……。

その昔、そう呼ばれる国があった。
そこはかつて、人とドラゴンとが共存し、
平和を築き上げた理想郷であったという。

そう、その日がくるまでは。

脅威はあまりに突然、その地を襲った。

ドラゴンたちだけを死に至らしめるという邪悪な呪いが、
イシュ・バーン全土を覆い尽くしたのだ。

ドラゴンたちはその呪いから逃れるために、時空のかなたへ飛び去り、
新たな地に住み着いた。

そしてそこは『ドラゴン小国』と呼ばれた。

なかにはイシュ・バーンにとどまる者もいたが、みな死に絶えて、
以後彼らの姿を見た者はいない……。

そして、時は流れる。

ある日、一隻の難破船がドラゴン小国に流れ着いた。

それは、次元の隔たりを越えてやってきたイシュ・バーンからの船だった。

生存者は小さな女の子がたったひとりだけ……。

女の子はタムリンと名付けられ、100年ぶりに生まれたブルードラゴンの子供アトルシャンとともに大切に育てられた。

長生きはしても、子供に恵まれることの少ないドラゴンにとって、
小さな命の尊さはドラゴンも人も変わりはない、
ということが何にもまして強い信念だったのだ。

12年の歳月が過ぎた。

タムリンは美しい少女に成長していた。

しかし、ドラゴンの長老はそんな彼女を見て思うことがあった。

大切に育ててきたタムリンではあるが、
人はやはり人の中で生きるべきではないのか……?

そして、タムリンも同じことを考えていた。

彼女の口から別れの言葉を聞いたとき、アトルシャンは自分の角を一本折ってタムリンに渡し、優しく告げた……

『タムリン、これで角笛をつくって持って行くんだ。
そして、もし、君が僕を必要になった時、それを吹くんだ。
僕はいつでもすぐに君の元に駆けつけるからね……』

タムリンがイシュ・バーンに帰って3年の月日が流れた頃、どこからともなく現れた魔の軍隊によって、イシュ・バーンは死と破壊と恐怖におおわれた。

タムリンが住む町にも、魔の手は容赦なく押し寄せる。

そんな戦乱の中でついに彼女は魔軍と戦うことを決意した!

そして、幼なじみのアトルシャンを呼ぶべく、
タムリンは祈りの丘で角笛を吹いた……

 

 

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