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デラワン珍道中

2001年3月31日からのダイビング旅行記 会員No110

3/31出発の日

 朝からの雨が成田で見るとなんとみぞれに変わってました。 どうも雨女は今回も返上できないNさんです。 それでも南の島に期待は膨らみ、気分は上々です。 離陸後、窓から外を見たNさん、「ほら、天気いいじゃん。」 それを聞いた私とKさん(今回行きがいっしょで帰りは居残る人) 「雲の上なの!!」と同時つっこみを入れてしまいました。

 まず、成田からマレー半島のクワラルンプールに到着。乗り換えて ボルネオ島のコタキナバルに。ホテルに着いたのは、夜の11時頃。 なんだかこっちも雨が降ったりやんだり、Nさんたのみますよ〜。

4/1いよいよデラワンに向けて出発です。が・・・

 雨もやみ強い日差しが肌を刺します。
空港に行くと、小さなプロペラ機が止まっていて、以前に来たときは 確かジェット機だったけど・・・それにしても小さいよ。大丈夫か? 乗客はなんと我々3人のみ。おいおい貸し切りかよ。 途中、パイロット(白人のひげおじさん)がなにやらペラペラとしゃべり 最後にOK?と聞いてるんだけど、3人ともちんぷんかんぷんで パイロットもしょうがないって顔してました。
そして着陸。でも、着いたところがサンダカン。えっ?うそっ!!タワウじゃないの? またなにやらペラペラ言うパイロット。頭を傾げる我々。 副操縦士(多分マレー人)がとりあえず、ここで15分か20分待っていてみたいな ことを言ってくれて、その通りに20分後離陸。なんとなくタワウへ向かうって 言ってるみたいだった。
予想通りタワウへ到着。そして、給油後、タラカン(インドネシア)に向かうはず。 タワウでは、旅行社のチンさんが待っててくれて、話によると、さっきまでタワウは悪天候で 着陸できなかったようです。20分後、じゃあダイビング楽しんで来てくださいって、 見送ってくれた。
搭乗してプロペラが回り始め、さあインドネシアだ!と思った瞬間、エンジンが止まった!! えっなに?降りろってか?荷物持って降りるのぉ?どうしたのさ? デパーチャーホールで待っててくださいと言われ、再び、お部屋に戻された。 見てると、パイロット達も戻ってくるわ、スーツケースは降ろされるは、ねぇ飛ばないの? この飛行機。どうなるのよ私たち。すでに、サンダカン経由で大幅に遅れているし、 きょうの昼過ぎにはデラワンに着くはずなのに・・・

ぼぉーと3人で待っていると、チンさんか゛部屋に入ってきて、どうしているの?って言うから こう言う訳でと話したら、いろいろ動いてくれて、船に変えるって言うの。とりあえず、 船着き場に行って、12時のタラカン行きがあるからそれに乗れれば今日中には デラワンに着くからと言われ、船着き場に。でも船は2時出航でそれから2時間待ちとなり 当然その日はタラカンに1泊せざるを得なくなったの。
それでも新しくできた船で速いし、 きれいだし、ファーストクラス取ったからラッキーでしたとチンさんに言われ、お昼ご飯 食べに行って、まだ時間あるから、チンさんのオフィスで時間つぶして、1時50分に 船着き場に行ったらゲートが閉まってて、船がないの!!うそでしょっ?!!
  チンさん慌てて、港から海を見ると、どうやら船が走っていくのが見えるらしい。 いろいろ聞いてみると、どうやら出航時間の15分前にでたらしいの。 お客が乗ったかどうか確認せずに、さっさと出ていったらしい。そして、無線もオフにして 絶対に確信犯だよ。船会社のボスも知らなくて他にも3人乗れなかったんだって。 荷物だけを積んだ船は行ってしまい、結局タワウ1泊を余儀なくされました。

翌日の便は飛行機は1時15分、船だと12時出発でデラワン到着はどっちにしても 夕方になるようです。その後、ホテルに案内されました。
といってもまだ昼間の2時過ぎで空いた時間をどうしようと言う感じです。 それでここで遊べるところはないかとチンさんに聞いてみると、動物園にオランウータンが いると聞き、ちょっとオランウータンに心惹かれていたKさんは即決。 そこは小さな動物園で、ボルネオの固有種の鳥や動物たちがなにげにいるという 感じで、子供のオランウータンが愛嬌振りまいて、誰かが投げたたばこをぷか〜っと ふかしたりして。
マレーシア航空でホテルと食事をもってくれたんだけど、ちょっと町まで遠いところで、 ホテルで食事と決められてて、ちょっとつまらなかった。 でも夜は火鍋料理で自分で好きな具を取ってきて鍋に入れて食べるの。常夏の島で 鍋って言うのもおつなもの?なのかしら。

4/3

前の晩にセルフダイビングの支度をして6時にKさんと約束してたんだけど あれぇ?来ないなぁ?ちょっと待っていたら寝坊したぁと言って現れました。 どうもすっかり自宅で寝ている気分で目覚ましを止めてたらしい。 とりあえず、ちょっとだけ短く潜ることにして、きのうのSさんが教えてくれた ポイントへ。ハウスリーフ ジェティ。昨日とは違って明るいので周りが見渡せて、 桟橋の下とかもたくさん魚がいた。
朝食後、カカバン島へ。バラクーダポイントに潜る。 はじめに聞いていたとおり潮の状態がいまいちで大物にはあまり遭遇できず。 バラクーダも5匹くらいしかいなかった。あとは、小物。アケボノハゼとかそんなに 深場でなくてもいて、ニチリンダテハゼや大きなコブシメやトラフザメもいたよ。 ここで2本潜ったんだけど昼休みには、ジェリーフィッシュレイクにいってピンクの クラゲがいっぱいいるところでシュノーケルしました。
3本目はデラワンに戻り、New Tuturugaというポイントに行きました。 ここでは20mのところにピグミーシーホースがいて、オリビアシュリンプや オオコシオリエビなどのエビたち、カミソリウオも見ました。 そしてまたセルフダイビング、ジェティに。1日に5本も潜るなんて人生最高記録です。 ジェティにはジョーフィッシュはあちこちいるし、黄色いイソコンペイトウガニはいるし、 桟橋下にはギンガメアジが群れているし、なかなかおもしろいです。

ところで今デラワンダイビングリゾートは暇のようです。 私たちとイタリア人ぽい2人組とアメリカ人ぽいお母さん2人と子供達が4人という組の3組です。 私たちが帰った後は、神作さんが帰るまで日本人の入島はなくずっと1人みたいです。 お部屋はというと私たちはツインの部屋でシャワートイレ付き。ベッドの上から白い蚊帳が降りてます。 レストランは長ーい桟橋の(100m以上はあると思う)先の方で、食事のたびに 行かなければなりません。食事はインドネシア料理というのかなブッフェスタイルで夜は手作りの ケーキとか出ます。
ダイビングは1日3本のボートダイブ+無制限セルフダイブ カカバン島とサンガラキ島に滞在中は1回ずつ行けて、あとはデラワン周辺のダイビング。 もうひとつ別料金でマラトゥラ島に行けます。 今回は時間がなかったのでカカバン2本とサンガラキ2本とデラワン2本しかボートは行けなかったけど マラトゥラ島はなかなかすごいらしいです。マダラトビエイがたくさん飛びまくり、バラクーダも巻くらしい。 行けなくてとても残念です。

4/2

10時に連絡を入れるとチンさんに言われていたので、朝食の後、町に出てみました。 ホテルを左に出て、次の角を右に曲がって、5〜6m行ったとき、Nさんは言いました。 「もう方向がわからなくなった!」 うそっ〜?!!後ろ振り返ればまだ見えてるのに。 タワウの町は、以前とちょっと変わってました。掘っ建て小屋が並ぶマーケットは 大きなビルの中に取り込まれてました。
港近くのフィッシュマーケットには、アジやイワシなどのおなじみさんの他に大きなエイが 地べたに置かれていたりとか結構おもしろいものでした。
10時、チンさんから電話が入りました。2人は飛行機取れましたので、1時15分出発です。 ワーイやっとインドネシアに行けるよ。でも今、2人って言った?
少しして、ホテルの人が昼食券を持ってきて、Kさんからも電話があった。 話によると、10時には2人分しか取れてなくて、11時になってやっと取れたらしい。 よかったよかった!
お昼を早々に済まし、空港へ。今度こそマレーシア出国です。なんと出国の印鑑が我々の パスポートにはこの時点で3回も押してあるんです。3度目の正直なるか?!
プロペラ機は他の機体に変わってました。でも、定期便らしく地元の人でいっぱい。 我々が乗り込むと、昨日のパイロットが、また逢いましたねと言って(多分)笑っていた。 そして今度は、ちゃんとインドネシアのタラカンに到着。
ここでは、アルファトと言う人が迎えてくれました。すぐに港へ向かい、乗船。 あとから大きな白人がたくさん乗ってきて、みんなデラワンに行くのかなと思ったら、 実はサンガラキに行く船に私たちが乗せてもらえた様でした。
ひとりの大きなおじさんがNさんに声をかけてきて、サンガラキに行くのかと聞かれて、 デラワンだと答えたら、その人は自分はボルネオダイバーズのオーナーでこれから サンガラキに行くところて゛、この間はダイビングフェスティバルで東京に行ってきたと言ってました。
結局1日半遅れて、5時過ぎにデラワンに到着。桟橋にガイドのSさんが待ちくたびれた様子で 迎えに来てくれました。?

聞くと、5日間も電話が通じず、なぜ私たちが来ないのかがわからず、時々入る無線で どうやらフライトキャンセルになったと聞き、でも何故なのかもわからず、前の日の昼から ずっと待っていてくれたらしい。現地の人はもう来ないよと言ってたけどマレーシアまで来て 帰る日本人はいないと言って1人で待ち続けてくれて、到着10分前に無線で到着するのが わかって、かけてきたんだって
。 とにかく私とNさんは後2日しか島にいられないのでその日の内にチェックダイブをしようと いきなりのナイトダイブになりました。

まだまだ続きますので、デラワン旅行記2に続きます。

4/4
もちろん早朝ダイブ。この日はカンムリブダイの群に逢いました。レイドシュリンプゴビーとかいう ハゼやギンガメの群、亀岩にはいつも亀が来ています。 サンガラキに行くと雨が降ってきました。海も暗いし、透明度も悪かったです。 でも、水面には、マンタがいっぱい見えてて、すぐに潜りました。 クリーニングステーションでしばらく待っているとやって来ました、マンタ!! でも5〜6枚しか逢えずに浮上。すると、周りの水面にはいっぱいいて、すぐさまシュノーケルに。 まるでパレードの中に入ったようで次から次へとやってきてしばらくは周りを囲まれてる状態でした。 多分、20〜30枚はいたはず。
2本目も1本目と同じで5から6まい程度しか逢わなかったけど、クリーニングステーションで くるくると回り続けていたので長い間見られました。 ひとりでシュノーケルに行ったKさんを捜している途中、ぷかぷかと浮いてる3人の中に あの船であったボルネオダイバーズのオーナーを見つけ手を振って別れました。
デラワンに戻って、ラストダイブです。 カランバ2というポイントで、ここは泥地です。ハゼ類がいっぱいいます。 カニハゼなんて何匹も見ました。 マンジュウイシモチのBabyも幼稚園にいるかのごとくいっぱいいます。 テンジクダイが大きな珊瑚をお城のようにして数種類で同居してます。

そういう訳で、なんと10本も潜ってしまいました。
翌日離島。でもまだまだトラブルは終わってませんでした。 デラワン旅行記3へつづく
4/5

 あっという間に滞在期間は過ぎて、もう帰国の途に着きます。 もう行きみたいな事はないと思ったら大間違い。 まず、フェリーでタラカンに向かいます。2時間ほど乗って、後ちょっと、 もうそこに見えてますというとき、突然フェリーが止まったの。 いきなり工具を取り出して、モーターを直しにかかる。おいおいまたかよ?!
でも、数分後に復帰。無事にタラカン到着。 空港に向かう。早めに離陸した飛行機も無事にタワウに着く。 タワウにはあのチンさんが待ってました。コタキナバル行きまで2時間半くらい あったので、デラワンでのこととかを話しながら、チェックインのオープンを待ちました。 チンさんもずっと忙しくてとても疲れているけど、とてもいい人で嫌な顔せずに いろいろと面倒を見てくれました。
時間になりチェックインも終わり、デパーチャーホールに入り、そこでチンさんと別れました。 搭乗時間になり乗り込み、さあ出るぞと言うときに周りの客達が席を立ち始め、なになに どうしたのって顔してたら1人の人が4時まで待っててといってると教えてくれて、あと20分なら ここでいいやと思い、待っていたんだけど乗務員が荷物もって降りろと言うのです。 またぁ?!!!
しょうがなく降りて待っているとなんだか周りの人がチケット持って受付に行くのよ。 アナウンスはマレー語だしいったいどうしていいかわからなくて、チンさんに電話したんだけど よくわからない公衆電話で、通じなくて、空港の人にかけてもらったんだけど、通じないって言うし じゃあコタキナバルの事務所にかけてみようとしたら、これまたかけられなくて、受付にここで ここで待つのかって聞いたらNoと言ってお飲物券をくれたの。遅れたお詫びってやつ。
でも5時にと言っていたので5時前に戻ると、全然状況は変わらず、前にいたおじさんに聞くと 今度は6時と言うし、そうなるとコタキナバルはつのクワラルンプール行きに乗れなくなってしまうかもと 焦りだしたのね。はじめの予定だと何かあると困るから早めにコタキナバルに着く便を予約して、 そこに3時間くらいいるはずだったの。それが全部消えてしまって、このままじゃ日本に金曜日に 帰れなくなっちゃうじゃないの。もう真っ青。
そこでもう一度チンさんに電話したら今度は通じたの。息せき切ったようにまだタワウから 出られなくて、コタキナバルで乗り継げなくなっちゃわないのかと聞いたら、はいはい大丈夫よと 言いながら笑っているの。なんだよこいつは!と思った瞬間後ろに立ってた。うわぁびっくり!! チンさん曰く、電話で確かめたらまだタワウと聞いてびっくりして戻ってきた。でも、今度こそ6時に 出るから、ちょっとコタキナバルで走るかも知れないけど間に合うと思う。もしコンタクトできなければ コタキナバルのスタッフがいるから、次の便で行っても間に合うし、大丈夫。
チンさんの言うとおりギリギリで走って何とか間に合ってクワラルンプールに無事着けました。 でも、コタキナバルでサバティ(紅茶)買うつもりが店によれずなにも買えなかったの。くやしい。 クワラルンプールからは順調でやっと落ち着きを取り戻したと言うところです。

こんなにいろいろなトラブルに巻き込まれるなんて今でも信じられません。 でも、巡り会った人がいい人ですごく良かった。
でも、もし今度デラワンに行くときはもっと長く余裕を持って行きたいな。 休みが取れないからないと思うけど。
明日からは仕事だ。 気を引き締めなくてはね。

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