「古稀のお祝い」に・・？？ えちぜん

　今まで自然に触れると言えばひたすら山歩きだと私は思っていました。
山々にはそれはそれは澄みきった空気があり、広大な自然界の景色を造りあげるのです。
その中の大小様々な動植物達の生命の営みを見つけながら、私は感激していました。
しかし、最近ダイビングを始めてもう一つの素晴らしい自然があることを知りました。
今度は空気がない世界・水中の自然界です。

ダイビングを初めて間もない私ですが、自分への「古稀のお祝い」としてフロリダ・マナティーツアーに行くことを目標としていました。しかし、勢いにおされてしまい、今回マナティーズの企画の「フロリダツアー」に参加しました。

フロリダ半島のマナティーの住む街、「クリスタルリバー」にたどり着いた私を待っていたのは、名前にふさわしい透き通った透明な水でした。なんと、その透明な水にマナティー達は住んでいました。ゆっくり川に入ると、そのマナティーは野生なのにとても友好的なのです。私達から近寄っていくというより、マナティーの方から近寄って来てくれるのです。

　日本で本を読んでマナティーを想像している時にはこんなに触れ会えるなんて考えられませんでした。今までの私の山の経験の中では、野生の動物にしろ小鳥にしろ遠くからウォッチングするのが精一杯でした。運が良ければ近くを通りすぎる動物たちに会えるくらいでした。しかし、マナティーは違います。背中をこすっているとマナティーの体温すら感じました。「マナティー気質」とでも言いましょうか、とにかく野生動物なのに人間にとてもやさしい感じが伺えるのです。

　やさしい心をもつマナティー達に出逢い、フロリダの自然をからだに感じた１週間でした。
古稀を前にした私に最高の贈り物をくれた自然に感謝しています。

ツアーから帰ってきて、家で想い出のつまった写真を見たり、可愛いマナティーと一緒に泳いだビデオをお友達といっしょに観たりして楽しく過ごしています。
もうすぐくる自分への「古稀のお祝い」にまたフロリダクリスタルリバーで、フレンドリーなマナティー達と遊ぶ元気な自分の姿を夢見ながら・・・