042 '09.11 Pioneer M22 ちょいいい加減修理


患者:

パイオニアのM22メインアンプ

大分昔、同僚が、M22潰れて修理するのも高いのでゴミ箱に捨てたというので、回収してもらった。
その当時も、トランス・ケースの再利用か修理かということで、チェックしたところ、終段のパラプッシュの一組のTrが飛んでいた。
壊れたTrを外し、動作させると動いたので、アイドリングを反対側の半分以下に下げたところそれも使ってくれるという人がいたので、貸していたが、5年ほど使ったところで、壊れたという。
で、再度、修理か部品取りかの判断。


修理:


チェックしたところ、前回と同じ、L-CHがおかしい。
結局、残った終段の一組がまた壊れていた。
2SA744と2SC1402のコンプリだが、そんなもの今は入手ほとんど不可能。
今回は、なおるならある程度ちゃんと直したいので、今回は、最近できた、hifi-engineでマニュアルを探すと、ちゃんとサービスマニュアルが有った。 ラッキー
直ったところで、まずは、使わないので、他に使用する当てがなく、TO3でコンプリ2組という条件で、在庫を探すと、2SA1072/2SC2522が二組。
これは、金田式、プロトを作ってそのままにしてある以外、メーカー製のアンプにも使われているのを見たことないので、これでいく。
蓋を開け、今回は、サービスマニュアルがあるので、終段のバイアス周りをチェック。
ドライブ段のエミッタに入っている100Ωとか、終段のエミッタに入っているコンクリ抵抗とかが、断線、あるいは高抵抗化している。
適当に替えて、トランジスタ系のチェック。
特に問題無し。
バイアスとバランス用の安物半固定を、L/R計4個、安物サーメット密閉型に代える。 バイアスは電流MIN、バランスは中央の位置にしてと。
で、終段無しでドライブ段のチェックなり、ドライブ段だけ外部電源(低目の電圧で)、チェックなりという手もあるが、それで、燃えたら部品取りと、えいやっと電源投入。
最近、老眼で、近視のメガネを外して、何かあったらすぐ電源切りの体制、万が一に備えて、保護メガネを忘れずに掛け、投入。
一応、プロテクタが復帰する、リレー音を聞き、ほっとしながら、出力をチェック。
常識的には、0Vに合わせるものだが、なんと、サービスマニュアルには、80mVとある。
で、バイアス。 マニュアルには、850mV(終段エミッタ抵抗、パラプッシュ0.5Ω、上下計4本なんで、0.5Ωで、この電圧)で、アイドリング、1.7A。
高能率SPが多いし、この値では、長持ちしないのは、実績(この固体、WEBの修理記録から)で明らかなので、500mV当たりに落とす。 1Aってとこか。
で、なんとかなったかなと思うと、プロテクタのリレーが切れたり入ったり、最後にまったく解除しなくなった。
出力もバイアス値もずれてないので、保護回路の故障とみて、そっちに取り掛かる
。通常の組立状態では、基板に当たれないので、まず、半導体関係を、電源入れずに見るが、問題なし。 サーミスタへのワイヤの半田が、腐っていたので、これかなと補修
それでも、駄目で、写真のように、開いた形で、ちぇっく。
順番に追っていくと、異状値を伝達する、2SC945の一つがおかしい、異状値が入っていないのにふらふらしている。
要は、これのCE間導通。
で、代わりはと探して、2SC2240を入れる。
写真に代えた2SC2240が写っている。
どっかで聞いた2SA726が後ろに。 そう部品取りとしても、良い石が使われている。
で、再度、電源投入。 安定している。
ここまで来れば、終段が代わっているLchと元のRchで、歪率がどうかと測定したくなる。
結果は、新しい方が良く、ノイズ込みの全高調波歪は、底が、8Ω負荷で、7W近辺で、Rch 0.006%で、Lchが 0.003%。
カタログ値は、0.0015%程度(仕様は、0.005%,1W,15W時)、まあ、この値は、ノイズ抜きであろう。
バイアスを増やしたり、ノイズ圧縮モード(持っている歪率計のモード)で、やれば、良い値が出そうだが、意味がないので、やめる。



追記:2010-1-11
修理の後、しばらく、自室の2nd Systemのメインとして、ランニング試験。 当初から、R-Ch(即ち今回いじっていないところ)kら、短い時に数時間に一度バサッとノイズ。長いと何日間か、夜、3−4時間静かに流していても何もでない。
このままでは、悪い部品の特定が難しいので、もう少し煩雑にでるまでと待つが頻度が上がらず。
で、正月に意を決して、修理開始。 叩いてもでないので、簡単な接触不良・半田腐り等ではない。
駄目元で、リレー接点磨き、ドライブ段のバイアス部の信号が通る電解コン等を交換、違うけど容量抜け。液漏れを発見してしまったラッシュカレント防止用のリレーの電源に入っている無極性の電解コンを交換、音がよくなったけど、まだ出ている。
初段のDual Trと次段・ドライブ段のTrの足元結露ゴミで真っ黒だったので、初段はピッチが一番狭いのと手持ちがあったので交換、後は御掃除。
これで、収まった。 多分、初段でDual Trの足元が、原因だったのではと。


課題:
まあ、時間が出来れば、あるいは、誰か倉庫代わりに使ってくれる人が現れたら、一度、聞いてみる必要があるだろう。
使ってみる気がでたら、入力に入っている、3.3マイクロを、μコンの1.5マイクロにでもするか。
それと、出力リレーの交換かな。