EON by Greg Bear EON by Greg Bear
概略:503ページ、'06、11月読了 Greg Bearの1985年の作品。 HARD SFでは、有名な作家の作品で、お膳立てがなかななかおもしろい。
20世紀の終わり、地球の周回軌道上にジャガイモのような小惑星が現れる。
これがなんと内部にその時点の人類の科学技術を超えた他の時空へのアクセスが可能な超時空トンネルとでも言うべき仕組みを持っている。
その中に未来の人類も住んでいるのだが、何故、未来の人類がそんなジャガイモ小惑星に逃げ込まなくてはいけなかったのかが、彼が、この小説を書いた頃の世界情勢ではありえる理由である。
余り、書くとネタばれになるのだが、その中で、主人公が、若い女性物理数学者であるのがアメリカ的。

感想: 現実の物理が進みすぎて、普通のSFファンが分かる理論で、ファンタジー的面白さを実現するというのが難しくなった現在のハードSFの限界に挑戦するという意味では、なかなかの力作。
しかも、そこに、大国の政治的な話も盛り込んである。
ただ、最後が、少し、中途半端。もっとも、Eternityに続くとみれば、頷けるが。