The Blind Watchmaker by Richard Dawkins The Blind Watchmaker by Richard Dawkins
概略:332ページ、’99、12月読了 なんと、一年以上かかった。この1年は仕事が忙しくて、NIFTY FENGC/FENGLともとんとご無沙汰。この本は小説では無く、日本でも「利己的遺伝子」という名で訳本もでた、同著者の The Selfish Gene(1976)、The Extended Phenotype(1982)「拡張された表現形」の続編。先の2つは日本語で読んだが、これは英語で読んだ。ダーウィンの進化論は、キリスト教文化圏では、哲学の存在論にも深く影響し、哲学論争、宗教論争を巻き起こす単なる自然科学ではない性格を持っている。日本では、「利己的な遺伝子」には、「そんなばかな」という解説書も出たが、意識の存在、人間の存在を、素直にそのまま認めてしまう傾向の性か、一般向けには、この解説書どまりになっている。この本は、分子遺伝学(要は、DNA研究)の成果をいれて、ダーウィンの進化論を発展させた、Neo-Darwinismに属する著者が、「腕時計の様に成功な機械が、目が見えない時計職人には作れないように、この精密な生物特に人類が、本来目的のない、設計図もない、偶然の突然変異と自然選択の結果ではあるはずがない」という昔からある主張に反論する為に、一般向けに書かれた本。アメリカでは、まだ、公立校では進化論を教えない州があり、私立校では、創世記が正しいと、creationism(天地創造説)を教えるところもある現実がある。
感想:まず、彼自身生物の精緻な構造を認め、例を挙げてこうもりの超音波の使い方も種によっていろいろあることを説明している。この中で、Charp Laserと同じ方法を使っているコウモリの説明がうまくて、彼が下手な電子エンジニアより良く原理を理解していることがわかる。また、偶然な突然変異になんらかの選択が加わると以外に早く格好がついた新生物が誕生することを、古いMacを使ったシュミレーションの結果を使って説明している。このソフトは、MAC・DOS_Vとも注文すれば手に入れる事ができる。他の進化理論より、ダーウィンの進化論が優れていることを、いろんな観点より説明している。只、Wonderful LifeのGoldwinとの論争等は、素人からみれば瑣末とも思われるところであるので、いまいち論点の差がわかりにくい。 調べると、早川から訳が出ているが、日本ではうれないだろうな。研究者は英語を読むだろうし、一般人には哲学書と同じだから。学生時代から、進化論には、興味があった私には、Neo-Dawinismが良く理解できて面白かった。