SL-110用内蔵型ターンテーブルアンプ

まだまだ校正中

目的

No.179の成功と効果に刺激され、居間のSL-110も何とかしたい。もう一台、No.179を作るのも芸がないし、場所もつらいものがあるし、セパレートタイプは操作性もちと不自然。
で、空間的に余裕のあるSL-110だし、操作性もオリジナルを目指し内蔵化することにする。

予備調査と方針

まず、ヒートシンクをどうするか?
余り発熱は無いのだが、理論的にもモータを駆動状態で、手で、ターンテーブルを止める等をすれば、結構電流が流れるはずだし、SL-110は、アルミの塊という筐体である。 筐体をうまく使って、放熱を図る必要がある。
また、電源込みの一枚基板にするか、何枚かの基板にするかも考える必要がある。 で、元の駆動回路をしげしげと眺めようと、今回の対象になったSL-110から基板をはずすと前回使ったSL-110の基板とヒートシンクが違う。写真の右が今回のもの、左が前のもの。キャンタイプとモールドタイプと使っているパワートランジスタ(駆動トラ3個と電源用1個)のパッケージが違う。
3台あるが、2台はキャンタイプである。
構造が簡単になるので、モールドタイプの基板のヒートシンクを使わせてもらう。この板ヒートシンクは、筐体に接続され筐体をヒートシンクとして使う。
それと同時にアンプ部をどうするかということで、ディスクリートは最初から無理だと諦めていたが、LM12CLもヒートシンクの事を考えているとなかなかコンパクトでかつ機械工作が最小で済む方法が考え付かず、モールド用のヒートシンクに5個は並びそうなので、WEBで先人のご報告があったLM675Tを使うことにする。
二つ目の写真は、3個のLM675Tと、7815を2個取り付けたところ。
で、部品を並べてみるとなんとか、一枚基板に収まりそう。

回転数切り替えレバーとStart/Stopボタンをそのまま使うには、どうするか?
レバーは、2個のマイクロスイッチと繋がっており、オリジナルでは、一つは電源スイッチ、あとの一つは、回転数切り替えとなっている。
ところが、金田式の場合は、回転数の切り替えには、2回路必要。で、マイクロスイッチの凸部をおすカムを、よーく見てみると、使っていない出っ張りと筐体にもマイクロスイッチをひとつ取り付けられるタップ穴がある。
同サイズのスイッチを買って来て試すが、残念ながらそのままでは、電源スイッチ的に両端で押し込み、中央で開放する様に作ってある。
で、タップ穴をひとつ新たに開けて、スイッチをずらして付けるとなんとか回転数切り替えに使えるようになる。
3枚目の写真の一番左側のスイッチが、新たにつけたもの。






No.179に比べての変更点



ロジック部、位置信号発振器、位置検出器、ゲインコントロールアンプは、N0.179と同じ。
但し、前回と同様のミスプリント等の修正は必要。 アンプ部は、サイズの面で、LM675Tを使う。


これは、このICを使って製作されていた方のWEBを参考にした。
発振どめの為に、帰還抵抗22kに10pFをパラレルに入れる。 雑音が入ると、高域で微小発振が起きたが、データーシートにあった、差動入力に数百ピコを入れる対策は逆効果であった。




最終的には、引き回しで、ほとんど、この微小発振はなくなった。







電源部は、アナログ部分は、手持ちの関係で、7815を2本で、+−15V, ロジック部分は、7805・7905を使う。

トランスは、これも手持ちとサイズの関係で、野口トランスのPMC−2402Wを使う。電流容量が、0.2Aなので、少し小さめかもしれない。




















プッシュボタンによる、Start/Stopの制御であるが、基本的には、何らかの1bitメモリーが欲しい。
フリップフロップにしても、トランスコンダクタンスアンプへのControl信号を、リレーでON/OFFするか、電流バイアスをかけてFETでするかと悩まなければならない。
電流値は小さいのでオーディオにはなぜかほとんど使われないリードリレーという選択もあるのだが、2回路入りってめずらしいなと部品箱を眺めていると、12Vの2回路のリードリレーがある。
コイルへの電流が10mAなので、270オームを介して15V電源を使い、リレーによる1bitメモリーとする。
半導体によるシーケンサーが無かった頃、リレーをガチャガチャやって作ったシーケンサーの基本回路である。
これが3番目の回路図。




最後の写真が、なんとか、筐体の裏に収まった、新たな基板と、トランス。
一枚目で、なんとか完成までもっていくという一品物の趣味の工作なんで、出来上がってみるともっと合理的な配置もあるのだが、それは次回として(いつになる?)

音質は、DC化一号機と同じ効果があり、音の分離が良くなり、ボーカル、楽器の音の表情がよくなる。



今後の課題

今回、古いマイクロスイッチがStar/Stopおよび、回転数切り替え用のマイクロスイッチのON抵抗が数十オームあることがわかった。
で、速度制御部用には、新品のものを使った。
他の2つは、ロジック系なので、とりあえず古いのを使った。
3台持っているSL−110の2台はDC化したが、一台はオリジナルのままなので、暇をみて、回転数切り替え用のマイクロスイッチは、新品の物にかえよう。
ここは、スイッチのON抵抗がモロ回転数に効く。
確か、このSL−110は、回転数の祖調整半固定は、密閉型に変えたはず。