最終プレーヤーとなるか。金田式・ディスクリート・ターンテーブル制御アンプで、SP10モータ・3本アーム。

まだまだ校正中

経緯と目的

SL-110で、パワーオペアンプを使った制御アンプでは、2台稼働中であるが、やはり、最終プレーヤーとしては、SP−10モータで、ディスクリート版が欲しいと思っていた。アームも、元若い同僚の遺品となった、SAEC WE-8000/STを、クランプでSL−110版で使っているが、これも、ちゃんとプレーヤーボードに付けてやりたいと思っていた。 SP-10のモータ・FR-64fx、AC-3000MC等も入手し、北海道の方から、ボードも入手出来たので、2011年のプロジェクトとして、取り掛かる。
方針

回路形式としては、No.203を基本として、一応計測器の回路設計で飯を食った事のある人間としては、4000番ファミリーを、低格ギリギリ18V(+-9V)で使うのは、最終プレーヤーとしては、避けたいので、10V(+-5V)にする。 また、FG生成回路は、メカ工作には自信がないので、SL-110で安定した動作を確認した、SG-2BCを使う事にする。

具体的な回路

ディジタル部分
SL−110で、汎用基板を使った物は、結構、配線ミスが出て、ディバックに時間がかかったので、NHIさんのプリント基板を使う。
但し、外部でディスクリート部品で実現する機能の部分が無駄になる。
ディジタル系の電圧は、+−5V。

位置信号発振器 この部分も、NHIさんのディジタル用基板に入っているので、それを利用。
電源は、+−15V

ボルテージコンパレーター 最初、No.203を基本にして、+15V、−5Vで、定数を調整していたが、No.214が11年6月号で、発表され参考にする。 また、初段が2N3954に変更されていたので、オリジナルの物を使うのはもったいないが、手元に、カンの背が低いS(シリコニクス?)マークの2N3954Aが有ったのでこれに変更。
また終段は、指定の2SA606ではなく、2SA571とした。
入力部の微分回路及びヒステリシスが、No.203の定数では、SG-2BCの回路の場合、動作が安定しない。 要は、SG-2BCによる矩形波は安定しているのだが、スルーレートが小さく、微分量が小さい。 1000pFを、うんと増やすか、No.179の様に直結するか?
実験の結果と、単行本「時空を超えた音楽再現、オーディオDCアンプシステム」4−17図とその記述を考えて直結でいくことにした。
また、SG2-BCの出力は、若干、下りエッジの方が鋭いので、下りエッジを使うために、コンパレータは、反転動作とした。
これは、N0.179等でもICではあるが、同じ反転動作となっている。
最初のスコープダンプが、コンパレータの入出力の記録波形。
電源
ロジック部の電源を+−5Vとしたため、+−9Vのレギュレーターは、+−5Vに変更。ここも、NHIさんの基板を使用。
終段は、2N3741と2N3766を使用。

+−15Vは、2SA626を使用。

ドライブアンプ
終段は、MJ2955を使用。

その他
加算アンプの終段も、2SA571とした。
コンパレータ部も含め、No.203と違う部分回路を記録の為に残した物を最後に添付する。

調整等

MHIさんの基板を多用させてい頂いたので、大きな配線ミスが無かった。
何箇所か、芋半、配線ミス等はあったが、SL−110に比べると、楽であった。
調整等で、時間がかかったのは、やはり、フォトインタプリターの位置合わせとコンパレータの最適化であった。
SL−110と比べて、SG-2BCの出力は安定しているが、ストロボパターンの偏芯は、やはりあるようだ。
位相量のゲインをどの位にするかとの兼ね合いになるが、まずは、ゲインは少なめで、音を聴くことにした。
その結果、どの程度の揺らぎが残ったかを記録した。
これは、ストロボパターンの偏芯によるものと考えられるので、この揺らぎを少なくしても意味がないが、SL-110と比べたりはしたいので、記録として、残しておく。
只、2台のSL−110用の制御アンプを作った時は、デジタルオシロがまだなかったので、いつか、機会があれば、測定しよう。

WEB等での情報にあるように、SP-10のモータは、やはり、起動時とか、回転数の切り替え時に、少し鳴る。
位相量のゲインを多くすると鳴りも大きくなる。


アーム等

使用したアームは、
SAEC WE-8000/ST
アーム穴位置:306(実行長)− 13(オーバーハング)= 293
Audio Craft AC-3000MC
アーム穴位置:237(実行長)− 15(オーバーハング)= 222
Fidility Research FR-64fx
アーム穴位置:245(実行長)− 15(オーバーハング)= 230
取り付けで、苦労したのは、プレーヤーボードが、42mm程厚みがあるので、アームによっては、ザグリが必要となった。
3本とも中古で入手したので、座金がないアームには、4mm厚のステンレス製の座金が通販で、購入できたので、入れてある。


基板の位置と配線

写真は、制御部の基板と配線の様子。
やはり、ロジック部分をMHIさんのを利用したので、広さ的には苦しいがなんとかなった。
調整等の為、長めのコード類があって、余り綺麗ではない。
安定しているのを確認したら、長いのは、詰めよう。

セッティング

巨大なターンテーブルの為、IKEAの巨大AVラックと言えども、奥行きちょうどで、これまで、SL−110の後ろにあった、10号オープンリールデッキとメインアンプ一台を移動して、やっと、乗った。

まだまだ、聞き込んでないが、S/N比が上がったように聞こえる。


今後の課題

まずは、3本のアームの使い分け。
とりあえず、右後ろのNo.174には、WE-8000/STとAC-3000MCをケーブルの差し替えで、使用。
FR−64FXは、ラック部に入ってあるNo.168+All FETのセカンドイコライザーの、No.168に入力。
これで、問題となるのは、AC-3000MCにSPU等を使おうとすると、手持ちの錘ではバランスが取れないのと、計測器のつまみを流用したラテラル用錘では、バランスが取れない。
メインウエイトは、なんとか、ジャンクで6個まとめての中に、流用できるものがあった。
後は、ラテラルウエイトの増強。