リファレンス兼録音が悪いものも楽しく聞けるように、"ど"真空管で、プリとメイン

まだまだ校正中

目的

金田式で小口径シングルBHという分解能一本というシステムでは、録音の悪いロック等は、重ね録音の様子まで、見えてしまい、聞けない物も多数ある。
79年ごろまでは、そのために、CR式単電源トランジスタプリとLUXのA3600という、そういうソース用に別システムもあったのだが。。。。。
という事で、リファレンスも兼ねて、通常の真空管プリ・メインを作る。



方針

学生の頃、結局通常の真空管アンプは、球とキャパシターとトランスとNFBが音を作ってしまうという事を経験したし、特に、イコライザーは、NFB式とすると、イコライズの為の時定数と、それ以外の時定数の複雑な組み合わせで癖をもってしまいソースに拠って最適なものが違ってしまう。
ということで、イコライザーはCR、NFBは最小・単純とするため、メインのドライブも含めてSRPPのみとする。
終段は、ハイパワーは要らないので、大型3極管のシングルとする。
PP・ハイパワーが必要なら、LUX A−3600を生かす。
この方針は、2−3年前から持っていたのだが、なかなか、良い製作例にめぐり合えなかった。


メインアンプ

方針から、雑誌、単行本、WEB等で探していたのだが、無線と実験 2006年6月号の渡辺氏の6528A単管シングルステレオに決めた。
有名3極管も結局純正品は入手難だし、レプリカは、良いのを選ぶのに手間がかかりそうということで、US時代、こんなこともあろうかと入手していた6528Aが使えるし、方針通りSRPPドライブ、負帰還も3.5dbと薄化粧。
回路も簡単で、トラブル無しで、出来上がったが、恐れていたとおり、シングルの宿命のハムが少しでる。
で、オリジナルの5kオーム+50マイクロのリップル・フィルターを高耐圧トランジスタを使ったものに替える。
それに合わせて、トランスのB巻き線も、320Vから、280Vに替える。
写真は完成時のもの。


プリアンプ

プリは難航して、一時はじっくりと回路設計もしようかと思っていたが、無線と実験2007年の5・6月号の柳沢氏のバッファ・真空管式のMCヘッドアンプもついたものにした。
但し、ヘッドホンアンプは除いた。
回路的には、SP用のイコライザ回路で、グリッドの電位が決まらない様に思えたので、1Mオームを追加して、グリッド電位を固定。
DL−103は、MM並の高抵抗で受けた方が好みなので、MCヘッドの入力抵抗を切り替えは、値を変えた。

写真は、配線の途中の物。
タカチのケースに純正のシャーシを、これまた純正のリムを工夫してかさ上げして、裏面の配線の空間をかせいだ。
なにしろ、真空管のヘッドアンプということなので、雑誌での製作例と同じ防振ゴムを使ったショックマウントで、ヘッドアンプ部と、イコライザー部は浮かす。



設置と試聴

音だしの後、自室に置いた。
写真は、その様子。
右側の一番上がプリで、下がメイン。
字入れをし、半導体のNo.167+No.168と合わせてラックに収まっている。
自室は狭いので、DC化したSL−110を、クランプによるダブルアーム化して使っている。
プリのPHONOは、MC(ヘッドアンプ)、MC(昇圧トランス)、MMと、入力があるので、MMには、普通、お気楽、SL−7Vが写真には見えてないが、繋がっている。
ラックの上においてあり、縦型リニアトラッキングなので、楽しい。
SPは、ONKYO D-502Aという、低域が重いもの。

まず、心配していたS/N比だが、オルトフォンMC-20でも、実用になるほど良い。
DL-103では、まったく問題なし。
音質も、SRPPのすっきりさと、段間コンはASCに統一したのが良かったのか統一された色づけが聞きやすさを与えている。
あえて具体名は言わないが、昔の録音機器で重ね録音したものとか、ひずみっぽいものとか、どういうわけか統一された残響がなくなったマルチマイク録音とかの音源も心地よくメロディを楽しめるので、目的は達した。
主に、ロックはこっちで聴くことになりそう。



今後の課題

今、USで手に入れた巨大マイカを使ったNo.168のプリを作っているので、これに、All FETのイコライザーを追加したものを作っている。
これが出来たら、プリのB電源にFETリップルフィルターを入れて、まだ少し残っているハムが取れないか試みてみる。
メインの方は、バックアップにLUX-A3600(6550に交換)があるので、カソード抵抗の代わりに定電流源に替えて見たい。
後、SPをどうするか。
ハセヒロでも良いのだが、あまりにも芸がないし。