村一番の長老が言いました。「村の外れに山ほどもある大きな怪物が住みついた。やがて腹をすかせて村へ降りてくるだろう。天は切り裂かれ、地は踏み尽くされ、日は赤く焼け落ち、何もかも壊されてしまうだろう。」それを聞いて村人たちは震え上がりました。その中から村一番の勇者といわれる若者が名乗り出ました。「きっと私がその怪物を倒し、必ずや村や森を救ってみせます。」若者は村人の期待と不安を一身に背負い、森へ入って行きました

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